※本記事は、パレモ・ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年2月21日 ~ 2026年2月20日、2026年5月13日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
パレモ・ホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は20名、グループ連結従業員数は118名です。
同社グループは、衣料品および雑貨を直接消費者に販売する専門店をチェーン展開することを主要な業務としています。連結子会社2社を中心に事業を展開しています。
主な国内グループ会社は、パレモ(小売事業)、ビックス(納品代行業務)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
パレモ・ホールディングスは持株会社として、グループ全体のサステナビリティと人的資本への取り組みを重視しています。多様性を尊重し、従業員が個性と能力を発揮できる環境づくりを目指していることがうかがえます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
パレモ・ホールディングス単体の従業員は、平均年齢が高く、勤続年数も長い傾向にあります。これは、長期にわたってキャリアを築いている従業員が多いことを示しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,080,000円 |
| 平均勤続年数 | 24.8年 |
| 平均年齢 | 52.2歳 |
| 単体従業員数 | 20人 |
| 連結従業員数 | 118人 |
| 単体のグループ内比率 | 16.9% |
パレモ・ホールディングスおよび連結子会社は、確定拠出年金制度を採用しています。これは、会社が拠出した資金を従業員が自ら運用する制度です。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。当連結会計年度における確定拠出制度への要拠出額は30百万円でした。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、急激な外部環境の変化を捉え、将来の成長を見据えた変革を実現するため、人材の確保・育成・活用を推進しています。性別・国籍・新卒・中途採用など多様性を尊重し、幅広い人材が個性と能力を発揮できるようダイバーシティを推進しています。
従業員の健康・労働環境の向上にも取り組んでおり、育児休業および介護休業後の短時間勤務制度を導入しています。また、ワークライフバランスを実現するため、年次有給休暇の半日単位での取得制度による取得促進や、リフレッシュ休暇の付与など、労働環境の改善・整備に努めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社パレモ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 24.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 40.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 79.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 108.1% |
多様性・登用
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 24.6% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
パレモ・ホールディングスは、純粋持株会社として、連結子会社2社とともに衣料品および雑貨の専門店チェーンを展開しています。全国のショッピングセンターを中心に、多様なブランドを通じて直接消費者に商品を販売することを主要な事業としています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、小売事業を主軸として収益を上げています。レディースアパレル商品や雑貨を販売する複数のブランドを展開し、全国のショッピングセンターでチェーン展開しています。
レディースアパレルでは、10代後半から40代の女性を主要顧客層とし、「PALEMO STORE」「Ludic Park」「Re-J&SUPURE」「NOEMIE」「Hare no hi/木糸土」といったブランドで婦人洋品や服飾雑貨をトータルで提供しています。雑貨分野では、「illusie300」や「INCENSE」を通じて、幅広い年齢層の女性向けに生活雑貨、バッグ、服飾雑貨を展開しています。
また、株式会社バロックジャパンリミテッドとのフランチャイズ契約に基づき「Azul by moussy」ブランドの商品販売も行っています。インターネットでの商品販売を行うEC事業として、自社ECサイト「パレモバ」も展開しています。これらの小売事業に加え、子会社の株式会社ビックスによる商品の納品代行業務も行っています。同社グループの収益は、主にアパレルと雑貨の販売を二本柱としています。海外での売上高はなく、国内市場に特化した事業展開となっています。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は減少傾向にあります。一方で、経常利益は変動しつつも直近の当連結会計年度では増加に転じています。親会社株主に帰属する当期純利益も、前期の損失から当期は黒字へと回復しました。
当連結会計年度においては、不安定な天候や物価上昇に伴う節約志向の高まりが売上高に影響を与えました。しかし、季節商品の販売が好調に推移した時期もあり、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は改善しています。
| 項目 | 2022年2月期 | 2023年2月期 | 2024年2月期 | 2025年2月期 | 2026年2月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 179億円 | 175億円 | 159億円 | 150億円 | 141億円 |
| 経常利益 | △6.7億円 | 5.8億円 | 3.4億円 | 1.6億円 | 1.8億円 |
| 経常利益率 | △3.8% | 3.3% | 2.1% | 1.1% | 1.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △13.9億円 | 5.6億円 | 4.1億円 | △48百万円 | 21百万円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △116.88 | 46.82 | 34.24 | △3.96 | 1.78 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較してわずかに増加しています。これは、従業員一人ひとりの売上貢献度が向上していることを示唆しています。一方で、従業員1人あたりの営業利益は前期からわずかに減少しており、売上高の増加が直接的に利益効率の向上にはつながっていない状況がうかがえます。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 118.4百万円 | 119.3百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.7百万円 | 1.6百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況は、自己資本と手元資金の厚み、そしてキャッシュフローの動向からその現在地を把握できます。特に、事業活動と投資活動における資金の流れは、今後の成長に向けた投資フェーズにあることを示しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE、そして手元資金の状況から確認できます。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して同程度の水準にあり、ROEはプライム市場平均を下回っています。手元資金は前期から減少しており、今後の事業活動における資金の動向が注目されます。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で重要な要素となります。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 15.8億円 | 15.8億円 |
| 自己資本比率 | 22.4% | 25.2% |
| ROE(自己資本利益率) | - | 1.4% |
| 現金及び預金 | 20.4億円 | 12.8億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動のそれぞれの資金の流れを示しています。当期における営業活動によるキャッシュフローは、前期の収入から支出へと転じ、主に棚卸資産の増加や仕入債務の減少により資金が減少しました。投資活動によるキャッシュフローは、新設や既存店舗の改装、無形固定資産の取得により支出が増加しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済により支出となっています。結果として、自由に使える資金であるフリーキャッシュフローはマイナスとなっており、資金の流出が続いている状況です。これは、今後の事業展開や雇用・給与の安定性を検討する上で注視すべき点となります。
| 項目 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 3.6億円 | △1.2億円 |
| 投資CF | △2.2億円 | △3.3億円 |
| 財務CF | △10.5億円 | △3.1億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 1.4億円 | △4.6億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、アパレル及び雑貨において競合他社との競争に常に直面しています。競争力のある他社が出店し、顧客ニーズを捉えられない場合には業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、ファッションの流行に左右されやすい商品を多く取り扱っており、急激なファッションサイクルの変化が生じた場合、財政状態及び業績に影響を及ぼすリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、店舗運営や商品の企画・開発・調達において多数の人材を必要としています。労働人口の減少に伴う人手不足の深刻化や賃金上昇への対応が進まず人材確保ができない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
パレモ・ホールディングスグループは、お客様の声を大切にし、夢と感動を提案する企業を目指しています。明るく前向きな職場づくりと、多様な個性に応える専門店としての価値創造を重視する企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
パレモ・ホールディングスグループは、「パレモ信条」を経営理念として掲げています。お客様の声を大切にし、明るく楽しく前向きな職場づくり、魅力あふれるブランド提案、高い目標への挑戦、そして仲間との感動を通じた未来創造を目指しています。
同社グループは、この信条に基づき「夢のある、感動できる」企業を創業以来目指し続けています。多様化するお客様の個性・嗜好に応えることで、存在感と存在価値のある専門店企業となることを追求しています。また、暮らしに夢と感動を提案する「旬」のお店作りや、時代の変化に対応した新たな業態開発にも積極的に取り組む方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
パレモ・ホールディングスグループは、「パレモ信条」に基づき、お客様の声を大切にし、明るく楽しく前向きに主体性を持って働くことを重視しています。自らの努力で高い目標に挑戦し、仲間と感動を共有しながら未来を創造する企業風土を目指しています。
同社グループは、「~Doing it~」を企業理念とし、持続的な成長とステークホルダーとの良好な関係構築を重視しています。多様性を尊重し、幅広い人材が能力を発揮できるダイバーシティを推進しており、ワークライフバランスの実現に向けた環境整備にも取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
パレモ・ホールディングスグループは、ガバナンス体制の強化とオペレーション改革を推進しています。売上動向に応じた在庫の適正化のため、仕入及び在庫コントロールのガバナンス強化を継続しています。
また、デジタルツールの活用による業務プロセスの見直しを進め、販売サービスレベルの向上と効率的な店舗運営の実現を目指しています。
人財育成においては、賃金の引き上げや処遇改善、従業員が能力を発揮できる環境整備を進めています。店舗運営を担う人材の確保に加え、将来を担う次世代リーダーの計画的な育成にも注力しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
パレモ・ホールディングスは監査役会設置会社として、取締役会と監査役会を設置しています。取締役会は同社グループ全体の経営意思決定を担い、社外取締役を含む構成となっています。監査役会は独立した立場で取締役の業務執行を監査する体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社グループの株主構成を見ると、事業会社が筆頭株主として経営を支えていることがわかります。また、個人株主や証券会社、従業員持株会も上位株主として名を連ねています。発行済株式には議決権を有しないA種優先株式が含まれており、資本構成に特徴が見られます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 西松屋チェーン | 17.40% |
| 森 美穂 | 3.43% |
| SBI証券 | 3.19% |
| GMOクリック証券 | 3.15% |
| トラストワークスプランニング | 2.38% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は香西雅弘氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 香 西 雅 弘 | 代表取締役社長 | 1986年3月株式会社鈴丹入社。2011年2月同社執行役員SUZUTAN事業部長、2012年2月同社執行役員アパレル事業本部SUZUTANディビジョン長。2021年2月株式会社パレモ代表取締役社長。2025年5月同社代表取締役社長より現職。 |
| 増 田 仁 敬 | 取締役社長室長 | 1988年3月株式会社鈴丹入社。2013年8月同社アパレル事業本部ヴィサリア・FCディビジョン部長。2024年5月同社執行役員社長室長。2025年5月同社取締役社長室長より現職。 |
| 笹 野 信 行 | 取締役管理担当 | 2006年9月東建コーポレーション株式会社入社。2021年5月株式会社パレモ入社。2024年5月同社執行役員管理担当兼経理管理部長。2026年2月同社取締役管理担当より現職。 |
社外取締役は、永田昭夫氏(公認会計士永田昭夫事務所所長・日本トランスシティ社外監査役)、田村富美子氏(パソナエキスパート・BPO事業本部理事・シイエム・シイ社外取締役)です。
同社は監査役会設置会社を採用しており、取締役会と監査役会を設置しています。社外取締役2名および社外監査役2名を選任することで、経営監視機能の有効性を確保し、透明性、客観性、健全性を重視した企業統治体制を確立しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社グループの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬、連結営業利益を指標とする業績連動報酬、および株式報酬型ストックオプションで構成されています。一方、監督機能を担う非業務執行取締役および社外取締役には月例の固定報酬のみが支払われます。監査役の報酬は監査役の協議により決定されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 24百万円 | 6.1百万円 |
| 監査役(社外除く) | 2名 | 12百万円 | 5.8百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 6百万円 | 1.5百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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