【平均年収482万円】ワイズテーブルコーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収482万円】ワイズテーブルコーポレーション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ワイズテーブルコーポレーションは、高級レストランからカジュアルレストランまで、多様なブランドを展開するレストラン事業会社です。連結従業員数は514名で、直近の業績は売上高と経常利益が増加しました。しかし、純利益は減少しています。


目次

※本記事は、株式会社ワイズテーブルコーポレーション の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ワイズテーブルコーポレーションは、レストラン事業を主な事業としています。同社グループは、複合店舗「XEX」に代表される高級レストランと、「PIZZA SALVATORE CUOMO」などのカジュアルレストランを展開しています。

単体従業員数は514名、連結従業員数も514名です。セグメントはXEXグループ、カジュアルレストラングループ、その他の事業の3つです。

主な国内グループ会社は、当社、パートナーワイズなどです。

なお、2026年3月31日付で、ワイズテーブルコーポレーションは株式会社山の上ホテルの全株式を取得し、子会社化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ワイズテーブルコーポレーションは、ホスピタリティに溢れたサービスとハイグレードな空間演出を追求するレストラン事業を展開しています。同社グループでは、お客様に至高の時間を提供するため、従業員の働き方や育成にも力を入れていると考えられます。給与水準や働き方の特徴について、具体的なデータから見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ワイズテーブルコーポレーションでは、従業員の平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も一定の期間を示しています。これは、若手から中堅層まで幅広い年代の従業員が活躍し、キャリアを築いている傾向があることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 4,825,000円
平均勤続年数 7.0年
平均年齢 36.2歳
単体従業員数 514人
連結従業員数 514人
単体のグループ内比率 100.0%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ワイズテーブルコーポレーションは、ホスピタリティと質の高いサービスを提供するレストラン事業において、人的資本を重要な要素と位置づけています。従業員一人ひとりが個性を活かして輝ける人材に成長することを人材育成の基本方針としています。

具体的には、積極的な人材確保と多様性の向上に注力しており、外国人人材の育成や中途採用の強化に取り組んでいます。また、生産性の向上を通じて従業員のやりがいと環境改善を目指し、業務内容の見直しを進めています。

働き続けやすい環境を構築するため、柔軟な勤務形態の設定や、出産・育児・介護といったライフステージの変化に対応できる制度を促進しています。さらに、勤務地近隣への転居支援や休日を柔軟に取得できる制度など、ワーク・ライフ・バランスの改善にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女の賃金の差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、パート・有期労働者は1時間あたりの額で算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 11.8%
男性労働者の育児休業取得率 57.1%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 74.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 76.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 101.1%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
人時売上高(2026年2月期) +2.4%
人時売上高(2027年2月期) +6.2%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ワイズテーブルコーポレーションは、レストラン事業を主軸に展開している企業です。複合店舗の高級レストラン「XEX」をはじめとする「XEXグループ」と、「PIZZA SALVATORE CUOMO」などのカジュアルレストランを展開する「カジュアルレストラングループ」の二つの事業セグメントで構成されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、高級レストランからカジュアルレストランまで幅広い業態の店舗を運営し、顧客に飲食物を提供することで収益を上げています。既存店の売上高はインバウンド需要の増加などにより好調に推移しており、新規出店も売上に貢献しています。収益モデルとしては、来店客への飲食提供が中心ですが、カジュアルレストラングループではデリバリー営業も大きく伸長しています。

XEXグループ

高級レストラン「XEX」などを展開する事業です。高付加価値化とブランド力向上、インバウンド需要の取り込みに注力しています。収益は、高級レストランでの飲食提供から得ています。

カジュアルレストラングループ

「PIZZA SALVATORE CUOMO」をはじめとするカジュアルレストランを展開する事業です。付加価値の向上と客単価の引き上げに努めています。収益は、カジュアルレストランでの飲食提供とデリバリー営業から得ています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
カジュアルレストラングループ 72.2億円 76.8億円
XEXグループ 49.0億円 53.6億円


同社グループの事業は、XEXグループとカジュアルレストラングループの二つのセグメントが中心です。当連結会計年度においては、カジュアルレストラングループが売上高でXEXグループを上回る規模となっています。両セグメントともに前期から売上高を伸ばしており、特にXEXグループは前期比でより大きく成長しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で一貫して増加傾向にあります。経常利益は変動が見られますが、直近の当連結会計年度では前期から増加しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当連結会計年度で前期から減少しています。これは、今後の回収可能性に鑑み繰延税金資産を取り崩したことによるものです。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 81.5億円 97.8億円 113億円 121億円 130億円
経常利益 3.0億円 1.5億円 3.1億円 2.5億円 3.5億円
経常利益率 3.7% 1.5% 2.8% 2.0% 2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 3.1億円 △72百万円 1.1億円 2.6億円 2.1億円
1株当たり当期純利益(円) 106.11 △23.77 34.53 79.03 62.23

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から当期にかけて増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。これは、高付加価値化や客単価の引き上げ、デリバリー売上の増加、新規店舗の貢献など、事業活動の効率化が進んでいることを示しています。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 24.5百万円 25.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.2百万円 0.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動で安定的に資金を生み出しつつ、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率やROE、手元資金の状況から確認できます。これらの指標は、事業の安定性や収益性を測る上で重要です。安定した財務状況は、従業員の雇用や給与の安定にもつながる要素となります。

同社グループの自己資本比率は17.4%であり、非製造業のプライム市場平均24.2%と比較すると下回っています。一方、ROE(自己資本利益率)は26.3%と、プライム市場平均9.4%を上回る水準を示しています。手元資金である現金及び預金は15.4億円となっています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 6.8億円 8.8億円
自己資本比率 14.1% 17.4%
ROE(自己資本利益率) 47.6% 26.3%
現金及び預金 15.3億円 15.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動における資金の流れを示しています。本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に収入超過となり、前期から増加しました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費、減損損失の加味、売上債権や未払金、仕入債務の増加によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出などにより、支出超過が前期から増加しました。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済による支出と長期借入れによる収入があり、支出超過は前期から減少しています。これらの資金の流れから、同社グループは本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行いつつ、財務的な支出を抑制する傾向にあることがうかがえます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 2.9億円 5.1億円
投資CF △3.2億円 △4.3億円
財務CF △2.3億円 △0.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △0.3億円 0.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、XEXグループ店舗の売上高減少リスクを認識しています。店舗規模が大きく固定費も大きいため、売上高が減少した場合には多額の営業損失が発生する可能性があります。また、食材価格の高騰もリスクとして挙げられています。天候や国際情勢、為替などの要因により主要な食材の価格が高騰し、利益が減少する可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人手不足のリスクを認識しています。人手不足が進行した場合、店舗営業に必要な人材を確保できない可能性があり、人材確保のために給与水準を引き上げる必要が生じることで利益が減少する可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ワイズテーブルコーポレーションは、お客様に特別な食体験と時間を提供することを使命とし、ホスピタリティを重視する企業文化を築いています。同社グループは、質の高いサービスと空間を通じて、お客様に高付加価値を提供し続けることを経営の根幹に据えています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ワイズテーブルコーポレーションは、レストラン事業を主軸とし、高級レストラン「XEX」やカジュアルレストラン「PIZZA SALVATORE CUOMO」を展開しています。同社グループの基本方針は、安心・安全な食材にこだわり、質の高い料理を上質な空間で提供することで、お客様に高付加価値を継続的に提供することです。

お客様に食事だけでなく、楽しく心地よい時間を過ごしていただくことを大切にしています。そのような価値を提供し続けるために、企業としての収益構造と財務基盤の強化を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ワイズテーブルコーポレーションは、お客様にホスピタリティ溢れるサービスとハイグレードな空間演出、厳選された素材と職人の技を一体として提供し、至高の時間を過ごしていただくことを目指しています。事業活動を通じてお客様により高い付加価値とより良い時間を提供し続けることが、同社グループにおけるサステナビリティの基本的な考え方です。

従業員に対しては、マニュアルや既成概念にとらわれることなく、それぞれの個性を活かして輝くことができる人材に成長することを人材育成の基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ワイズテーブルコーポレーションは、人材不足の深刻化や店舗運営コストの増加といった厳しい経営環境を認識しています。これに対し、収益性の向上と持続的な成長のため、高付加価値化を最優先課題としています。

具体的には、処遇改善を通じた優秀な人材の確保・育成に注力し、店舗設備への投資を継続することで、お客様に提供する価値全体の引き上げを図っています。また、和食事業においては職人の採用・育成に取り組み、全社的な業務見直しによる生産性向上も重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ワイズテーブルコーポレーションは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会によるコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。取締役会は経営の基本方針を決定し、取締役の職務執行を監督しています。監査役会は取締役会などの重要な会議に出席し、内部監査室や監査法人と連携しながら、取締役の業務執行全般にわたり監査を実施しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ワイズテーブルコーポレーションの筆頭株主は金山精三郎氏であり、代表取締役社長の船曵睦雄氏も上位株主として名を連ねています。事業会社であるアサヒビールも主要株主の一社です。

株主名 持株比率
金 山 精三郎 41.92%
アサヒビール 1.84%
船 曵 睦 雄 1.84%
森ビル 1.82%
特定有価証券信託受託者 1.14%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役社長執行役員全体統括は船曵睦雄氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
金 山 精三郎 代表取締役 会長 執行役員 1987年8月㈱ゼックス設立代表取締役、2000年11月同社代表取締役社長、2020年7月同社代表取締役会長執行役員より現職。
船 曵 睦 雄 代表取締役 社長 執行役員 全体統括 1998年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、2000年5月同社入社、2020年7月同社代表取締役社長執行役員より現職。
贄 田 賢 英 取締役副社長 執行役員 サルヴァトーレ事業 1987年8月㈱ゼックス入社、2000年11月同社入社、2024年5月同社取締役副社長執行役員より現職。
稲 塚 晃 裕 取締役副社長 執行役員 XEX関東地区 1994年4月パークタワーホテル㈱入社、2015年5月同社入社、2024年5月同社取締役副社長執行役員より現職。
高 村 泰 弘 常務取締役 執行役員 店舗企画、FC事業 2003年6月㈱レインズインターナショナル入社、2005年8月㈱SALVATORE CUOMO JAPAN(現同社)入社、2023年5月同社常務取締役執行役員より現職。
上 沼 靖 取締役 執行役員 関西東海地区 2000年5月㈱P-3入社、2003年5月同社入社、2024年5月同社取締役執行役員より現職。
武 本 尚 子 取締役 執行役員 管理部門 2001年4月日本政策投資銀行入行、2008年4月㈱SALVATORE CUOMO JAPAN(現同社)取締役、2022年5月同社取締役執行役員より現職。


社外取締役は、林哲治郎氏(イノベーション・エンジン取締役)、庄司靖氏(マイナビブリッジ代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会によるコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。社外取締役は、豊富なビジネス経験と幅広い見識を活かし、経営全般への助言を通じて経営体制の強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ワイズテーブルコーポレーションの役員報酬は、基本報酬とストック・オプションの2種類で構成されています。これらは株主総会で承認された報酬枠の範囲内で決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 1.9億円 27.0百万円
監査役(社外除く) 1名 7百万円 6.6百万円
社外役員 4名 15百万円 3.6百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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