※本記事は、住友金属鉱山株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。
1. 企業概要:どんな会社?
住友金属鉱山は、資源開発、非鉄金属製品の製造・販売、電池材料及び機能性材料の製造・販売を主たる業務とする企業です。同社グループは、これらに関連する幅広い事業活動を展開しています。
単体従業員数は3,179名、連結従業員数は7,507名です。報告セグメントは資源、製錬、材料の3つです。
主な国内グループ会社は、住鉱資源開発(資源)、日向製錬所(製錬)、住鉱エナジーマテリアル(材料)、ヰゲタハイム(その他)などです。
なお、2025年4月1日付でサイコックスを吸収合併しており、Sumitomo Metal Mining do Brasil LTDA.は当連結会計年度に清算が結了しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
住友金属鉱山は、資源・製錬・材料の3事業を核に、非鉄金属の安定供給を通じて社会に貢献しています。同社グループは、長期ビジョン「世界の非鉄リーダー」の実現に向け、人材戦略を経営戦略の基盤と位置づけています。従業員の長期勤続と継続的な成長を重視し、安定と変革を両立させる働き方を推進していることがうかがえます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
住友金属鉱山では、平均勤続年数が長く、平均年齢も40歳代前半であることから、従業員が長期にわたってキャリアを築いている傾向が見られます。これは、安定した環境で専門性を深めながら働くことができる企業文化を示唆していると言えるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 8,054,000円 |
| 平均勤続年数 | 16.8年 |
| 平均年齢 | 40.8歳 |
| 単体従業員数 | 3,179人 |
| 連結従業員数 | 7,507人 |
| 単体のグループ内比率 | 42.3% |
住友金属鉱山グループは、従業員の退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、ほぼすべての従業員が対象となっています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
同社グループの退職給付債務は539億円、年金資産は1,457億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
住友金属鉱山グループは、資源・製錬・材料の3事業を核とする長期的な価値創造ビジネスにおいて、人材戦略を経営戦略の基盤と位置づけています。資源・製錬事業では専門性の深化と知見の継承を、材料事業では多様な人材の活躍と自由闊達な組織風土の構築を重視しています。人材戦略の根幹にはエンゲージメント強化を据え、長期勤続と継続的な成長を前提としつつ、組織の進化を目指す方針です。
給与決定においては、毎年、人材獲得力や従業員エンゲージメントの維持・向上、社会情勢を考慮し、労働組合との交渉を通じて月例給与のベースアップと賞与額を決定しています。2026年度からは、賞与が前年度の業績に連動して決定される制度に変更されました。
同社グループは、重要課題として「人的資本経営」を掲げ、「多様な人材が集い、成長し活躍できる企業」を2030年のありたい姿としています。この実現のため、従業員一人ひとりの職務と職責に見合った報酬支給と、個々の可能性を最大限に引き出すことを重視しています。具体的には、2023年7月に総合職人事制度(職務等級制度)を導入し、同年12月には従業員が自律的にキャリアプランを考え、実現のための機会を提供するキャリアチャレンジ制度(社内公募制度)を導入しました。
人材育成では、OJTと自己啓発(OFF-JT)を基本とし、通信教育や外国語講座、オンライン学習ツールなどの機会を提供し、資格取得時には祝金を支給して自律的な学びを促進しています。また、目標管理制度や定期的な1on1ミーティングを通じて、従業員のキャリア形成支援と能力向上を図っています。社内環境整備として、ライフステージの変化に応じた支援制度を設け、社宅・寮の提供や住宅関連手当の支給、転任費用補助など、従業員が安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。
エンゲージメント向上にも注力しており、2024年度からはエンゲージメントサーベイを導入し、職場ごとのアクションプラン策定や1on1による関係性の質向上、自律的なキャリア開発支援を進めています。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進するため、2024年12月にはDE&I宣言を行い、2025年4月にはDE&I協創室を設置しました。特に女性活躍推進では、管理職社員への登用や海外拠点への派遣、次世代リーダー育成のための研修、役員と女性管理職社員との懇談会などを実施しています。さらに、2022年8月に「住友金属鉱山グループ健康経営方針」を制定し、健康セミナーやメンタルヘルス研修、各種検診の補助、禁煙施策などを通じて、従業員の心身の健康維持・増進を図っています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 3.1% |
| 男女賃金差異(全労働者) | 68.0% |
| 男女賃金差異(正規雇用) | 69.4% |
| 男女賃金差異(非正規雇用) | 39.4% |
人的資本経営
エンゲージメントスコアは当社および調査対象国内関係会社、重篤災害件数は協力会社を含めた安全統計対象事業場、健康リスクのある作業場数は国内の安全統計対象事業場、健康経営度調査および自己啓発制度活用率は単体を対象としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| エンゲージメントサーベイのエンゲージメントスコア | 48.6 |
| 重篤災害件数 | 1件 |
| 健康リスクのある作業場数 | 5作業場 |
| 健康経営度調査 | 58.2 |
| 自己啓発制度活用率 | 28.1% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
住友金属鉱山は、資源開発から非鉄金属の製錬、さらに電池材料や機能性材料の製造・販売まで、幅広い事業を展開する企業です。同社グループは、これら多岐にわたる事業活動を通じて収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、資源、製錬、材料の3つの報告セグメントと、その他の事業セグメントで構成されています。各セグメントは、それぞれの専門分野で事業活動を展開し、収益を創出しています。特に、非鉄金属価格や為替レートの変動が業績に影響を与える傾向があります。
製錬
銅、ニッケル、フェロニッケル、亜鉛などの非鉄金属や、金、銀、白金、パラジウムといった貴金属の製錬・販売を主に行っています。収益は、これらの金属の製錬・販売から得ています。運営は、住友金属鉱山、日向製錬所、四阪製錬所、Coral Bay Nickel Corporation、Taganito HPAL Nickel Corporationなどが行っています。
材料
電池材料(水酸化ニッケル、ニッケル酸リチウムなど)、粉体材料、結晶材料、パッケージ材料の製造・加工・販売、および自動車排ガス処理触媒、化学触媒、石油精製脱硫触媒などの製造・販売を行っています。収益は、これらの高機能材料の製造・販売から得ています。運営は、住友金属鉱山、住鉱エナジーマテリアル、大口電子、グラノプト、エヌ・イー ケムキャットなどが行っています。
資源
国内および海外における非鉄金属資源の探査、開発、生産、および生産物の販売を行っています。金銀鉱の採掘・販売、銅精鉱およびSX-EW法による銅の生産・販売などが含まれます。収益は、非鉄金属資源の生産・販売から得ています。運営は、住友金属鉱山、Sumitomo Metal Mining America Inc.、SMM Morenci Inc.、住鉱資源開発などが行っています。
その他の事業セグメント
エンジニアリング事業、環境保全設備・装置の設計・製造・施工、機械設備の設計・製作、建設業などを展開しています。収益は、これらの多角的な事業活動から得ています。運営は、住友金属鉱山、住友金属鉱山エンジニアリング、ヰゲタハイムなどが行っています。
同社グループの売上高は、パナソニックホールディングス、住友電気工業、田中貴金属工業といった特定の顧客への販売が一定の割合を占めています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 製錬 | 1兆1,802億円 | 1兆2,963億円 |
| 材料 | 2,680億円 | 2,496億円 |
| 資源 | 1,411億円 | 1,924億円 |
| その他の事業セグメント | 39.2億円 | 32.8億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は一貫して増加傾向にあります。税引前当期利益および親会社の所有者に帰属する当期利益は、前期に多額の減損損失の影響を受けたことで大きく減少しましたが、当期には大幅に回復しました。これは、非鉄金属価格の上昇や順調な操業が寄与したためです。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆2,591億円 | 1兆4,230億円 | 1兆4,454億円 | 1兆5,933億円 | 1兆7,416億円 |
| 税引前利益 | 3,574億円 | 2,299億円 | 958億円 | 314億円 | 2,557億円 |
| 税引前利益率 | 28.4% | 16.2% | 6.6% | 2.0% | 14.7% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 2,810億円 | 1,606億円 | 586億円 | 165億円 | 1,763億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 1,022.80 | 584.44 | 213.28 | 59.99 | 649.55 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの税引前利益も、前期の低水準から当期にかけて大きく改善しました。これは、減損損失の影響が解消され、非鉄金属価格の上昇や操業の安定化により、収益性が向上したことを示しています。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 215.3百万円 | 232.0百万円 |
| 従業員1人あたり税引前利益(連結) | 4.2百万円 | 34.1百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
住友金属鉱山グループは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に充てている状況です。財務基盤は堅固であり、積極的な事業展開を進めていることがうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
住友金属鉱山グループの自己資本比率は、プライム市場の製造業平均と比較して高い水準を維持しています。これは、安定した財務基盤を示しており、事業活動を支える強固な体力があることを意味します。ROE(自己資本利益率)は前期から大きく改善し、収益性の向上が見られます。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本 | 1兆8,457億円 | 2兆748億円 |
| 自己資本比率 | 60.1% | 58.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 0.9% | 9.0% |
| 現金及び現金同等物 | 1,597億円 | 1,168億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
住友金属鉱山グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期利益や営業債務及びその他の債務などが増加したものの、棚卸資産、営業債権及びその他の債権が増加したことなどから、前期に比べ収入が減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出は減少したものの、権益譲渡による収入がなくなり、投資有価証券の売却による収入も減少した上、権益取得による支出が発生したことなどから、前期に比べ支出が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出、社債の償還による支出や自己株式の取得による支出が増加したものの、短期借入れによる収入や社債の発行による収入が増加したことなどから、収入が支出を上回り、当連結会計年度は収入に転じました。
当期は営業活動で資金を創出しつつも、投資活動への支出が上回ったことで、フリーキャッシュ・フローはマイナスとなっています。これは、将来の成長に向けた積極的な投資を行っている段階にあることを示しています。本業で安定的に資金を生み出しながら、事業拡大のための投資を継続している状況は、中長期的な成長性と雇用安定性につながる可能性があります。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 1,496億円 | 1,018億円 |
| 投資CF | △1,389億円 | △1,852億円 |
| 財務CF | △62億円 | 367億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 108億円 | △834億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、原料の安定確保に向けた鉱山開発・投資において、優良案件の権益獲得競争の激化や開発・参入コストの増大といった不確実性リスクを認識しています。また、非鉄金属価格や為替レートの変動が経営成績に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、国内における生産年齢人口の減少や若年層の就労観の変化に伴う採用競争の激化、社員の退職による労働力不足への対応が急務であると認識しています。多様な人材が活躍できる組織であるための人材戦略の策定と実行、人材育成体系・制度の構築、女性活躍推進、働き方推進、DE&Iの理解・浸透、健康経営の推進などに取り組んでいます。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
住友金属鉱山は、430余年にわたる「住友の事業精神」を基盤に、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指す企業です。ものづくりと技術力を核に、地球と社会との共存を重視する文化が根付いています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
住友金属鉱山は、430余年にわたる「住友の事業精神」を基盤に、地球および社会との共存、人間尊重を掲げる「SMMグループ経営理念」を定めています。同社グループは、技術力を高め、ものづくり企業としての社会的使命と責任を果たすことを目指しています。
「SMMグループ経営ビジョン」では、グローバルでの企業活動を通じて資源を確保し、非鉄金属や機能性材料などの高品質な材料を提供することで、企業価値の最大化を図るとしています。長期ビジョンとして「世界の非鉄リーダー」を掲げ、資源権益やメタル生産量でグローバルな存在感を示し、卓越した技術と独自のビジネスモデルを持つ企業を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
住友金属鉱山は、430余年にわたり受け継がれてきた「住友の事業精神」を企業行動の根本に据えています。この精神は、信用を重んじ確実を旨とすること、浮利に走らず軽進しないことを示しています。
同社グループの経営理念では「人間尊重」を基本とし、明るく活力ある企業を目指すことを掲げています。また、持続的な成長のためには「挑戦」「変革」「成長」ができる企業風土の実現が重要であると考えています。
「人的資本経営」を重要課題の一つとし、「多様な人材が集い、成長し活躍できる企業」を2030年のありたい姿としています。2024年にはDE&I宣言を行い、2025年にはDE&I協創室を設置するなど、多様な人材が活躍できる職場環境の構築を推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
住友金属鉱山は、社会の持続的発展に貢献するため、11の重要課題を6つに集約し、それぞれの「2030年のありたい姿」とKPI・目標を設定しています。これに基づき、サステナビリティ活動を推進しています。
同社グループは、持続的成長を支える資産・技術・人材の活用を通じて「ものづくり力」の強化を図っています。また、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル社会への貢献を重点テーマとし、2050年カーボンニュートラルに向けたロードマップに基づき、GHG排出量の削減と低炭素貢献技術の開発を進めています。
さらに、コーポレートガバナンス体制の検討も進めており、役員株式報酬制度の導入や取締役会を中心としたガバナンス体制の見直しに取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
住友金属鉱山は、監査役会設置会社および執行役員制度を採用し、取締役会による意思決定と監督、社長および執行役員による業務執行、監査役および会計監査人による監査という組織体制で運営されています。経営の透明性向上とコーポレートガバナンス強化のため、ガバナンス委員会も設置されています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社グループの株主構成を見ると、信託銀行や国内外の機関投資家が上位を占める傾向があります。特定の事業会社も上位株主として名を連ねていますが、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 17.22% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.20% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 | 4.27% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は松本伸弘氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 野崎 明 | 代表取締役 取締役会長 | 1984年4月 同社入社、2018年6月 同社代表取締役、取締役社長 社長(執行役員)、2024年6月 同社取締役会長より現職。 |
| 松本 伸弘 | 代表取締役 取締役社長 社長 | 1987年4月 同社入社、2019年6月 同社取締役、2024年6月 同社代表取締役、取締役社長 社長(執行役員)より現職。 |
| 竹林 優 | 取締役 常務執行役員 金属事業本部長 | 1990年4月 同社入社、2023年6月 同社取締役、常務執行役員 金属事業本部長より現職。 |
| 吉田 浩 | 取締役 常務執行役員 経営企画部長 | 1987年4月 同社入社、2022年6月 同社常務執行役員 機能性材料事業本部長、2024年6月 同社取締役より現職。 |
社外取締役は、石井妙子氏(弁護士・ガバナンス委員会委員長)、木下学氏(元日本電気執行役員副社長・ガバナンス委員会委員)、竹内光二氏(元味の素ファインテクノ取締役副社長・ガバナンス委員会委員)、サワキ ニコラ ミシェール氏(元EY新日本有限責任監査法人パートナー・ガバナンス委員会委員)です。
同社は監査役会設置会社であり、執行役員制度を採用しています。取締役会が意思決定と監督を担い、社長および執行役員が業務執行を行い、監査役および会計監査人が監査を行う体制です。独立した社外取締役を複数設置し、ガバナンス委員会を通じて経営陣の監督を強化しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社では、代表権のない取締役会長および社外取締役を除く取締役に対し、基本報酬、賞与、株式報酬を支給する報酬体系を採用しています。基本報酬は固定報酬と業績連動報酬で構成され、賞与と株式報酬は業績連動報酬となっています。業績指標には、連結業績、部門業績、個人目標の到達度、安全成績に加え、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する指標も採用されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 5名 | 4.1億円 | 82.2百万円 |
| 監査役(社外除く) | 3名 | 70百万円 | 23.3百万円 |
| 社外取締役 | 4名 | 56百万円 | 14.0百万円 |
| 社外監査役 | 2名 | 25百万円 | 12.5百万円 |
個人別報酬が開示されている役員は、野崎明氏(1.42億円)、松本伸弘氏(1.47億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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