※本記事は、株式会社イメージワン の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
イメージワンは、ヘルスケアソリューション事業と地球環境ソリューション事業の2つの事業を主軸に展開しています。医療分野のデジタル化推進や地球環境問題への貢献を目指し、多岐にわたるソリューションを提供しています。
単体従業員数は42名です。セグメントはヘルスケアソリューション事業、地球環境ソリューション事業の2つです。
イメージワンは、ヘルスケアソリューション事業として医療画像保管・配信・表示システムや医療経営管理システムなどを開発・販売しています。また、地球環境ソリューション事業では三次元画像処理ソフトウェアや原子力関連技術などを提供しています。
イメージワンは、過去の不適切な会計処理に関する指摘を受け、再生EVバッテリーのリユースレンタル事業に関する取引を行わない方針に転換し、関連契約の解除を進めています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
イメージワンは、ヘルスケアソリューション事業と地球環境ソリューション事業を展開する企業です。同社では、個々の能力を重視した人材活用と多様な人材の登用を推進しており、社員が能力を最大限に発揮できる職場環境の整備に注力しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
イメージワンでは、社員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数は5年台となっています。これは、多様な人材の採用と登用を進めつつ、社員の定着も図っている状況を示していると言えるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,428,000円 |
| 平均勤続年数 | 5.5年 |
| 平均年齢 | 42.8歳 |
| 単体従業員数 | 42人 |
同社は、確定給付型の退職給付制度を採用しています。これは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。
退職給付制度は国内の従業員に適用されています。同社は退職一時金制度を採用しています。
ただし、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
イメージワンは、性別、国籍、採用形態を問わず、個々の適性や能力に応じた人材活用を最重要視する人的資本戦略を掲げています。多様なバックグラウンドを持つ人材の獲得を積極的に推進し、年齢に関係なく能力と経験を重視した人物本位の人材登用を進めています。
また、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる職場環境の整備にも注力しています。能力と経験を持つ多様な人材の採用・登用を進め、育成を強化することで、一層活躍の機会を拡大する予定です。
さらに、個々人が能力を最大限に発揮できるよう、キャリアアップ推進のための人事及び研修制度も充実させていく方針です。報酬制度に関する具体的な方針は、有価証券報告書では確認できません。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
イメージワンは、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
イメージワンは、「ヘルスケアソリューション事業」と「地球環境ソリューション事業」の2つの事業を主軸としています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、医療分野と地球環境分野におけるソリューション提供を通じて収益を上げています。当事業年度はヘルスケアソリューション事業が収益の大部分を占めていますが、前期は地球環境ソリューション事業がより大きな収益源となっていました。また、本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、国内市場が中心であることがうかがえます。
ヘルスケアソリューション事業
この事業では、メディカルシステム分野を中心に、PACS(医療画像保管・配信・表示システム)、病院内医療画像のネットワークシステム、放射線部門情報システムなどの開発及び販売、遠隔画像診断支援サービスなどを提供しています。また、クラウド型オーダリング電子カルテや核医学の線量管理システム、統合viewer、医用文書スキャンシステムなども販売しています。さらに、医療経営管理システム「ONE Viewer」や支払代行サービス「ONE Payment」の開発・販売も行っています。メディカルサプライ分野では、新型コロナウイルス感染症対策関連のPCR検査機器、PCR検査キット、抗原検査キット、検査・検診用の消耗品などを販売しています。
収益は、メディカルシステム分野におけるシステム販売や保守案件の継続受注、各種医療関連製品の販売から得ています。当事業年度は、メディカルシステム分野の大型案件納品やPACSの受注、保守案件の継続受注により、前期と比べて収益が増加しました。
地球環境ソリューション事業
この事業では、GEOソリューション分野、エネルギー分野、原子力産業関連分野を中心に展開しています。GEOソリューション分野では、建設・土木・測量の現場で活用される三次元画像処理ソフトウェアやクラウド方式の三次元画像処理サービス、スマートフォンやタブレット端末を用いた計測ツールなどを販売しています。エネルギー分野では、再生可能エネルギー市場の動向に注視しつつ、太陽光発電所等のセカンダリーマーケットにおいて売買活動を行っています。原子力関連分野では、トリチウム分離技術の研究を進めるとともに、高い耐放射線性能を持つ耐放射線カメラやトリチウム等の連続計測器などの先端技術を活用した製品も販売しています。
収益は、GEOソリューション分野における三次元画像処理ソフトウェアやサービスの受注、エネルギー分野での太陽光発電所等の売買活動、原子力産業関連分野の技術製品の販売から得ています。当事業年度は、太陽光発電所の大型売却案件が発生しなかったことなどにより、前期と比べて収益が大きく減少しました。
| セグメント | 売上高(2024年9月期) | 売上高(2025年9月期) |
|---|---|---|
| ヘルスケアソリューション事業 | 4.8億円 | 6.6億円 |
| 地球環境ソリューション事業 | 10.8億円 | 2.1億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の連結経営指標は、2022年9月期と2023年9月期の2期間について開示されています。売上高は2022年9月期から2023年9月期にかけて減少傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、両期ともに損失を計上しており、その損失額は拡大しています。
| 項目 | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | - | 33.0億円 | 29.8億円 | - | - |
| 経常利益 | - | △3.6億円 | △7.1億円 | - | - |
| 経常利益率 | - | △10.9% | △23.8% | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | - | △4.9億円 | △6.4億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益(円) | - | △48.12 | △59.98 | - | - |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社の単体従業員数は42名です。従業員の平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は5.5年となっています。平均年間給与は6,428千円です。連結ベースでの従業員1人あたりの売上高や利益に関するデータは開示されていません。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社の財務状況は、事業活動や投資活動、資金調達の状況によって変化しています。これらの資金の流れは、今後の事業展開や雇用環境を理解する上で重要な情報となります。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤は、自己資本比率やROE(自己資本利益率)といった指標からその健全性を測ることができます。これらの指標は、同社の事業活動を支える資本の厚みや収益性を反映しており、雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社のキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動の三つの側面から資金の流れを示しています。当事業年度の営業活動によるキャッシュフローは資金を使用する状況となっています。これは、税引前当期純損失の計上や未収消費税の減少などが要因です。
投資活動によるキャッシュフローも資金を使用しており、投資有価証券の取得による支出などがありました。一方で、財務活動によるキャッシュフローは資金を得る状況であり、株式の発行による収入が主な要因です。
これらの状況は、同社が事業活動で資金を使用し、投資も行いつつ、資金調達によって資金を確保していることを示しています。このような資金の流れは、コスト削減圧力が高まる可能性があり、雇用や給与の安定性について留意が必要です。
| 項目 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
同社は2019年9月期以降、継続して営業損失を計上しており、当事業年度においても営業損失および当期純損失を計上しています。このような状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象や状況が存在していると認識されています。
② 事業構造・収益性に関するリスク
ヘルスケアソリューション事業では、医療関連法規や診療報酬改定等の政策変更、医療機関のIT投資意欲の低下が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、地球環境ソリューション事業では、公共事業予算の縮小や規制基準の変更、競合他社との価格競争やサービスレベルの要求激化がリスクとして挙げられています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社では、過去に元代表取締役と元取締役による不正行為が判明し、これを受けて管理体制の強化と再発防止策を徹底しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
イメージワンは、「人の健康と地球環境」をミッションに掲げ、IT医療と再生可能エネルギー、環境事業を通じて社会貢献を目指す企業です。創業以来、「イメージ(画像)」にこだわり、最先端の製品やサービスを提供しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
イメージワンは、1984年の創立以来、「イメージ(画像)」に強いこだわりを持ち、各時代で最先端の製品やサービスを社会に提供してきました。同社は「人の健康と地球環境」をミッションに掲げ、IT医療と再生可能エネルギー、環境事業を通じて、お客様の迅速かつ的確な意思決定と意志伝達を支援しています。
これにより、健康的な長寿社会とクリーンなエネルギー社会の創造に貢献することを目指しています。公明正大な事業運営を基本理念とし、DXによるIT医療の推進や地球環境事業の推進を通じて、超高齢化社会における医療業務の効率化と持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
イメージワンでは、顧客本位の視点を重視し、パートナーとともに最適なサービスを提供することで顧客満足度を最大化し、強固な信頼関係を築くことを大切にしています。真心を込めて相手に接し、迅速かつ的確なコミュニケーションを通じて組織全体でリスクを未然に防ぐことを行動指針としています。
同社は、法令・諸規則を遵守し、倫理的な事業活動を推進しています。ESGに関連するリスクの適切な管理を実践し、迅速かつ透明性のある情報開示に努めることで、株主やステークホルダーとの信頼関係を重視しています。
人的資本戦略においては、性別、国籍、採用形態を問わず、個々の適性や能力に応じた人材活用を最重要視しています。多様な人材の獲得を積極的に推進し、年齢に関係なく能力と経験を重視した人物本位の登用を進めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
イメージワンは、優先的に対処すべき課題として「管理体制の確固たる強化」を挙げています。過去の不適切な会計処理や金銭授受の事案を受け、同社は開示体制と会計管理体制のさらなる強化、および再発防止策の徹底に取り組んでいます。
コンプライアンスを含めた上場企業としての社会的責任を果たすため、管理体制の大幅な見直し・強化を推進しています。2024年10月には東京証券取引所へ改善状況報告書を提出しており、今後も健全な財務基盤の構築と持続的な企業価値向上に向けて、管理体制の一層の強化に取り組む方針です。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。公正な意思決定と経営の透明性を確保するため、指名委員会やリスク・コンプライアンス委員会、内部監査室も設置されています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は事業会社であるGFAで、発行済株式の8.59%を保有しています。上位株主には証券会社や金融機関も名を連ねており、多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| GFA株式会社(注)1 | 8.59% |
| 楽天証券株式会社 | 4.82% |
| 日本証券金融株式会社 | 3.14% |
なお、GFA株式会社は2025年9月1日付けでabc株式会社に商号変更しております。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は川倉歩氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 川倉 歩 | 代表取締役社長 | 1994年株式会社因幡電機製作所入社、2013年株式会社ジェンス代表取締役、2018年同社取締役を経て、2023年より同社代表取締役社長現職。 |
| 横山 惠一 | 取締役 | 1987年株式会社アシスト入社、マイクロソフト株式会社で製品マネージャー等を歴任。2010年株式会社オプティム入社、執行役員等を経て、2025年より同社取締役管理部長現職。 |
| 津田 由行 | 取締役 | 1992年東京リコー株式会社入社、複数の企業で経理部長や代表取締役、監査役を歴任。2020年GFA株式会社入社、2025年より同社取締役現職。 |
| 鈴木 政司 | 取締役 | 1999年國悦電氣工事創業、2007年同社代表取締役現職。2025年より同社取締役現職。 |
社外取締役は、宮﨑和彦氏(元GMOインターネット常務取締役)、保津章一氏(JCインベストメント代表取締役)、大谷龍生氏(日比谷見附法律事務所パートナー弁護士・監査等委員会議長)、佐々木健郎氏(マネージポート会計事務所代表取締役・監査等委員)、田中紀行氏(法律事務所SAIL所長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社を採用しており、取締役会の監督機能と監査等委員会の監査機能を通じて、経営の適法性と効率性を確保しています。社外取締役5名のうち3名が監査等委員を務め、公正かつ専門的な監査・監督体制を整備しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、企業価値の持続的な向上を目的とした報酬体系となっており、固定報酬としての基本報酬と株式報酬によって構成されています。また、2025年12月23日開催の第42回定時株主総会において、事後交付型業績連動型株式報酬制度を導入しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 4名 | 36百万円 | 9.0百万円 |
| 社外役員 | 6名 | 15百万円 | 2.6百万円 |
なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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