※本記事は、株式会社バイク王&カンパニー の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
バイク王&カンパニーは、中古バイクの買取販売を主軸に、海外取引やパーツ販売も手掛ける企業です。お客様のバイクライフをサポートするため、多様なサービスを提供しています。
単体従業員数は1,023名、連結従業員数は1,029名です。セグメントはバイク事業の1つです。
主な国内グループ会社は、(連結子会社)東洋モーターインターナショナル(バイク事業)などです。
同社グループは、プレミアグループ株式会社と合弁契約を締結し、新規事業の推進を決定しました。また、前中間連結会計期間より株式会社東洋モーターインターナショナルを連結範囲に含め、連結決算に移行しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
バイク王&カンパニーは、バイクのリユース事業を主軸とする企業です。多様な人材の活躍を推進し、社員一人ひとりのキャリア形成を支援する方針を掲げています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
バイク王&カンパニーでは、比較的若年層の従業員が多く、平均勤続年数も一定の期間を示しています。これは、若手社員がキャリアを築きながら定着している傾向があることを示唆しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,217,000円 |
| 平均勤続年数 | 8.9年 |
| 平均年齢 | 35.8歳 |
| 単体従業員数 | 1,023人 |
| 連結従業員数 | 1,029人 |
| 単体のグループ内比率 | 99.4% |
バイク王&カンパニーグループには退職金制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
バイク王&カンパニーグループは、企業理念「常識を壊し、新たな価値と感動を生む。」に基づき、持続可能な社会の実現に貢献するため、多様な人材を採用し、一人ひとりの人格と個性を尊重する方針を掲げています。職場環境の改善や教育研修の機会創出を推進しています。
具体的には、「ダイバーシティ&インクルージョンの実現」「自律的なキャリア構築の支援」「健康経営」を重点テーマとしています。女性活躍推進、仕事と家庭の両立支援、外国人従業員の受け入れ強化、障がい者の活躍に関する取り組みを進めています。
また、社員一人ひとりの能力や役割に合わせた階層別・職種別研修、自己啓発支援を通じて、自らの成長と事業への貢献を実感できるキャリア形成を支援しています。働き方改革の推進や安全衛生・健康推進に関する取り組みも行っています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 96.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 62.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 73.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 86.9% |
人的資本に関する指標と目標
提出会社における人的資本に関する指標と目標を示します。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性社員割合 | 20.3% |
| 管理職に占める女性の割合 | 8.2% |
| 男性育児休業等取得率 | 96.3% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
バイク王&カンパニーは、中古バイクの買取と販売を主軸とした事業を展開しています。お客様のバイクライフを生涯にわたってサポートするパートナーとなることを目指し、事業を拡大しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、中古バイクの買取販売を主な事業としています。WEBやテレビ、ラジオなどの広告宣伝活動を通じて中古バイクの査定・買取の需要を喚起し、主に無料出張買取の形式でバイクを仕入れています。査定価格は、バイクの状態と業者向けオークションの流通価格データベースの分析結果に基づき、全国統一の基準で算出されています。
仕入れたバイクは、商品価値を高めるための整備を行った後、主に二つの販売チャネルで販売されています。一つは業者向けオークションを介したホールセール(卸売)で、効率的なキャッシュ・フロー経営を実現しています。もう一つは、同社の店舗やWEBを介したリテール(小売)で、「気軽」「安心」「選べる」をコンセプトに、車輌だけでなくバイクライフを楽しむための様々なサービスも提供しています。
また、海外取引として新たな販路開拓に努め、各国のニーズに応じた海外マーケットでのビジネスの可能性を模索しています。市場に流通させる前の車輌整備時に発生するバイク専用のパーツ販売も、業者向けオークションやWEB、店舗を介して行っています。その他事業として、フランチャイズ契約や業務提携を軸にした新規事業開発にも取り組んでおり、プレミアグループ株式会社との合弁会社設立も決定しています。
同社グループの報告セグメントは「バイク事業」のみであり、他の事業セグメントは重要性が乏しいため記載を省略しています。顧客との契約から生じる収益は、ホールセール(車輌)とリテール(車輌)が主な内訳です。その他、レンタルバイク売上も収益として計上されています。主要な顧客として、㈱ジャパンバイクオークションへの売上高が当連結会計年度で全体の36.0%を占めています。本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、国内市場が収益の大部分を占める傾向にあります。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、当連結会計年度において売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から増加しています。特に営業利益と親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な増加を示しており、収益性が大きく改善している傾向が見られます。不採算店舗の減損損失を計上したものの、親会社株主に帰属する当期純利益も前期比で増加となりました。
| 項目 | 2021年11月期 | 2022年11月期 | 2023年11月期 | 2024年11月期 | 2025年11月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | - | - | - | 340億円 | 386億円 |
| 経常利益 | - | - | - | 5.8億円 | 8.3億円 |
| 経常利益率 | - | - | - | 1.7% | 2.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | - | - | - | 1.9億円 | 3.3億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | - | - | - | 13.41 | 23.10 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。従業員1人あたり営業利益も同様に前期から当期にかけて増加しており、従業員あたりの収益性と利益創出能力が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、組織全体の効率化や事業活動の成果が従業員一人ひとりの生産性向上に繋がっていることを示しています。
| 指標 | 2024年11月期 | 2025年11月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 33.8百万円 | 37.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 0.3百万円 | 0.6百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況は、本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている段階を示しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は、前期から当期にかけて上昇傾向を示しています。当期の自己資本比率は53.8%であり、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準です。
ROE(自己資本利益率)は当期4.8%となっており、前期から改善が見られます。手元資金である現金及び預金は20.5億円で、財務基盤の安定性を示す指標の一つです。
これらの財務指標は、同社グループが安定した経営基盤を維持していることを示しており、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
| 指標 | 2024年11月期(前期) | 2025年11月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 64.9億円 | 70.2億円 |
| 自己資本比率 | 52.1% | 53.8% |
| ROE(自己資本利益率) | 2.9% | 4.8% |
| 現金及び預金 | 20.7億円 | 20.5億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローは、当期において営業活動によるキャッシュフローがプラスとなりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上による資金増加があった一方で、棚卸資産の増加や法人税等の支払額により資金が減少したためです。
投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産や無形固定資産、投資有価証券の取得による支出が増加し、マイナス幅が拡大しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入による収入があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払いにより、前期のマイナスから当期はわずかなプラスに転じています。
これらの状況から、同社グループは本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている段階にあることが示されています。このような資金の流れは、事業の成長を重視する姿勢を示しており、中長期的な雇用や給与の安定性につながる可能性があります。
| 項目 | 2024年11月期(前期) | 2025年11月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 17.7億円 | 3.7億円 |
| 投資CF | △2.8億円 | △4.0億円 |
| 財務CF | △15.8億円 | 0.1億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 14.9億円 | △0.3億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループはバイクを商材として事業を展開しており、国内における新車販売台数の著しい減少やバイク市場における需給バランスの変化が業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、リテールの拡大を図る中で、保有期間の長い在庫が大量に発生した場合、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、人財育成や適切な人員配置を計画どおり進められなかった場合、長期的視点から業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、過重労働や不適切な労務管理による法令違反、または働き方改革関連法令等の新たな法令の制定・改正等で対応が遅れた場合、事業活動に制約を受け、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
バイク王&カンパニーは、「常識を壊し、新たな価値と感動を生む。」という企業理念を掲げ、時代の変化に適応する柔軟な経営を目指しています。持続的な成長と企業価値の向上を通じて、社会に貢献する企業風土を醸成しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
バイク王&カンパニーは、「常識を壊し、新たな価値と感動を生む。」という企業理念を経営の根幹に据えています。この理念のもと、急速に変化する事業環境に適応し、柔軟かつ機動的な経営体制を構築することを目指しています。
持続的な成長と企業価値の向上を実現するとともに、気候変動や社会問題の解決を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを重要な使命と捉えています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、「FIVE DRIVEs」(夢・信念・行動・勇気・誠実)を行動指針としています。これを日々の業務や意思決定の基盤とし、変化に柔軟かつ迅速に対応する「アジャイル経営」を推進する企業風土です。
多様な人財の尊重を重視し、国籍、性別、性的指向、年齢などに関わらず、社員一人ひとりの能力が最大限発揮される環境の構築を目指しています。基本的人権の尊重と差別の禁止を掲げ、個性を尊重する職場環境づくりに取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、人財基盤の強化を重要な経営課題の一つとしています。多様な人財を尊重し、社員一人ひとりの能力が最大限発揮される環境の構築に努めています。
具体的には、整備職人財の確保、人事制度改革、人財配置の最適化を通じて組織の活性化を図っています。また、労働生産性の向上も重点テーマであり、DX推進による非労働集約型オペレーションの構築に取り組んでいます。サステナビリティへの対応も重視し、リユース事業を通じた循環型社会の実現やESG経営の推進を目指しています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
バイク王&カンパニーは、株主をはじめとする各ステークホルダーの信頼に応える経営を実現するため、経営の公正性および透明性の確保に努めています。持続的な成長と中長期的な企業価値向上に資する迅速かつ果断な意思決定が遂行できるコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
バイク王&カンパニーの株主構成を見ると、個人株主が上位を占めていることが特徴です。筆頭株主である石川秋彦氏、および第2位の加藤義博氏がそれぞれ20%以上の株式を保有しており、特定の個人株主が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 石川 秋彦 | 27.02% |
| 加藤 義博 | 21.08% |
| 有限会社ケイ | 6.20% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役CEOは澤篤史氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 澤 篤史 | 代表取締役 CEO | 1998年9月 同社入社、2021年2月 同社取締役執行役員、2024年12月 同社代表取締役CEOより現職。 |
| 加藤 義博 | 取締役 CVO founder | 1998年9月 同社設立 代表取締役社長、2014年2月 同社取締役会長、2024年12月 同社取締役CVO founderより現職。 |
| 小宮 謙一 | 取締役 COO | 1992年4月 リクルート入社、2018年2月 同社取締役執行役員、2024年12月 同社取締役COOより現職。 |
| 大谷 真樹 | 取締役 CFO | 2000年11月 同社入社、2015年2月 同社取締役常務執行役員、2024年12月 同社取締役CFOより現職。 |
社外取締役は、三上純昭氏(日本ビジネスマッチング代表取締役・監査等委員)、森順子氏(森合同法律事務所開設・監査等委員)です。
同社は2017年2月24日に監査等委員会設置会社へ移行しています。構成員の過半数を社外取締役とする監査等委員会を設置することで、社外取締役による業務執行の監督機能の充実およびモニタリング機能の強化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬、および非金銭報酬としての株式報酬により構成されています。監査等委員である取締役については、その職務に鑑み、業績連動報酬は支払われない仕組みです。変動報酬は連結売上高および連結当期純利益を判定基準として、その達成状況に応じて決定されます。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 5名 | 1.1億円 | 21.4百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 18百万円 | 17.8百万円 |
| 社外役員 | 2名 | 12百万円 | 5.8百万円 |
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