【平均年収494万円】ケイブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収494万円】ケイブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

ケイブは、モバイルオンラインゲームの開発運営や動画配信者のサポート・マネジメントをグループ各社とともに展開しています。事業ポートフォリオの再構築を進め、直近期は減収減益となり、損失を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社ケイブ の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ケイブは、ゲーム事業と動画配信関連事業の2事業を主要な事業として展開しています。ゲーム事業ではモバイルオンラインゲームの開発運営を、動画配信関連事業ではインターネット広告を含む動画配信者のサポートやマネジメントを中心に行っています。

単体従業員数は46名、連結従業員数は209名です。同社グループの主要な事業セグメントは、ゲーム事業、動画配信関連事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)(ゲームの企画・開発・運営)、(連結子会社)(ゲームの共同制作・利用)、(連結子会社)サクセスプラス(アミューズメント機器開発)などです。

同社グループは、事業ポートフォリオの再構築を進めており、連結子会社capableの全株式を譲渡しました。一方で、2024年6月には株式会社サクセスプラスを連結子会社化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ケイブはゲーム事業を主軸とするエンターテインメント領域の企業です。常に新しいクリエイティブな発想を追求し続けることを重視しており、多様な人材の確保と働きやすい環境整備に注力しています。社員一人ひとりの成長とエンゲージメント向上を通じて、持続的な企業価値向上を目指す方針が示されています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ケイブでは、従業員の定着と年齢構成において、一定の傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、長期的なキャリア形成を支援する環境がうかがえます。多様な働き方を支援し、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できるような環境整備に努めていることが方針として示されています。

項目 数値
平均年間給与 4,944,000円
平均勤続年数 9.9年
平均年齢 39.9歳
単体従業員数 46人
連結従業員数 209人
単体のグループ内比率 22.0%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ケイブグループは「身近な社員を幸せにすることでエンドユーザーも幸せにする」を企業理念とし、ゲーム事業を始めとするエンターテインメント領域において、クリエイティブな発想を追求することが持続的な成長に重要であると考えています。多様な思考を持つ人材の確保・維持と良好なコミュニケーション環境が重要であるという認識に立ち、人材育成・確保及び社内環境整備に関する方針を策定しています。

役割や専門性に応じた評価・処遇を行うことで、従業員各人のモチベーション向上や挑戦を後押しし、競争優位を持続させ、企業価値の向上を目指しています。給与等については、法令で定められた最低賃金を遵守し、同一労働・同一賃金など各種法令対応を前提としたうえで、各人の職務内容、役割及び成果を総合的に勘案して、公正な処遇により決定することを基本方針としています。昇給・昇格においては、MBO制度を導入することにより、社員の自律性や成長性を重視し、期待された役割、専門性、職能、職位、業績などを総合的に勘案し、決定しています。

人材育成・確保及び社内環境整備に関する方針として、人材育成、エンゲージメントの強化、多様な働き方、健康経営の推進を掲げています。具体的には、権限移譲によるOJTを通じた実践的な育成を行い、AIの活用を全社に浸透させるための専門部署設置と管理職・リーダー育成に取り組んでいます。また、経営陣と社員とのオープンなコミュニケーションや公正公平で透明性の高い人事評価を行うことで、エンゲージメントの強化を図っています。性別、年齢、国籍など属性が異なる幅広い人材を確保し、ダイバーシティを推進するとともに、育児や介護といったライフステージの変化やキャリア観に合わせて柔軟な働き方を選択できるよう、多様な働き方を支援しています。従業員の心身の健康を維持するために、定期健康診断やストレスチェックの活用、産業医との連携、有給休暇の取得推進などを実施し、健康経営を推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

グループ全体(連結)


当社及び連結子会社の一部を対象とした集計値です。

指標 目標 実績(当連結会計年度)
女性従業員の割合 50% 21%
男性育児休業取得率 50% 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ケイブグループは、モバイルオンラインゲームの開発運営を主軸とするゲーム事業と、動画配信者のサポートやマネジメントを行う動画配信関連事業の二つを主要な事業としています。同社グループは、将来の成長基盤を整えるため、事業ポートフォリオの再構築と財務体質の強化に取り組んでいます。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ゲーム事業と動画配信関連事業の2つのセグメントで事業を展開しています。モバイルオンラインゲームの開発運営を中心に、インターネット広告を含む動画配信者のサポートやマネジメントも手掛けています。

ゲーム事業

スマートフォンゲームの開発・運営・受託、二次的著作物の企画・制作・販売・ライセンス許諾などを行っています。収益は、受託開発等の業務委託契約による収入、ユーザーからの課金による収入、そしてゲーム化や商品化等の権利収入から得ています。運営は、連結子会社である株式会社でらゲーが「モンスターストライク」や「キングダム 乱 -天下統一への道-」といった主要ゲームタイトルを担っています。

動画配信関連事業

映像コンテンツ等の制作、動画配信マネジメント・サポート、SNS広告などを行っています。収益は、動画配信関連のサービスから得ています。かつては株式会社capableがクリエイターサポート事業を行っていましたが、経営環境の変化により同社の全株式を譲渡しました。現在は、2024年6月に連結子会社となった株式会社サクセスプラスが受託事業を中心に安定的な収益を確保し、ライセンス事業を通じて海外マーケットでの収益獲得を目指しています。

同社グループの売上高は、株式会社MIXI、Apple Inc.、Google LLCといった主要な顧客に集中する傾向があります。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
ゲーム事業 128億円 110億円
動画配信関連事業 11.4億円 9.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期の業績を見ると、売上高は第30期から第31期にかけて増加しましたが、当期は減少に転じています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、第30期をピークに減少傾向にあり、当期は損失を計上しています。

当期は、連結子会社の譲渡やゲームタイトルの減損処理による特別損失の計上があり、親会社株主に帰属する当期純損失に大きく影響しています。営業活動によるキャッシュ・フローは当期に減少しています。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 14.1億円 69.6億円 123億円 140億円 120億円
経常利益 △8.1億円 2.1億円 19.4億円 11.3億円 △5.4億円
経常利益率 △57.7% 3.1% 15.8% 8.1% △4.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 △9.4億円 25.8億円 14.8億円 2.5億円 △28.0億円
1株当たり当期純利益(円) △167.93 462.57 246.10 40.90 △463.67

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期は利益を計上していましたが、当期は損失に転じています。

これは、売上高の減少と営業損失の計上が影響していると考えられます。減損損失などの一時的な要因が利益に影響を与えている状況です。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 63.2百万円 57.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.1百万円 △2.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、事業ポートフォリオの再構築と財務体質の強化を進めています。現在の財務基盤と資金の流れから、同社グループの経営状況を読み解きます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は前期から減少傾向にあり、プライム市場の非製造業平均と比較すると同程度の水準となっています。ROE(自己資本利益率)は当期に大きくマイナスに転じています。手元資金である現金及び預金は前期から減少している状況です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性を検討する上で重要な要素となります。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 62.7億円 36.4億円
自己資本比率 38.8% 27.3%
ROE(自己資本利益率) 4.9% -72.7%
現金及び預金 62.0億円 52.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは、前期のプラスからマイナスに転じ、△5.6億円の減少となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失の計上に対して減損損失が収入要因となったものの、仕入債務の減少や法人税等の支払いが支出要因となったことによるものです。投資活動によるキャッシュフローは、無形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出が主な要因となり、△11.4億円の減少となっています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入や株式の発行による収入があり、6.3億円の増加となりました。結果として、フリーキャッシュフローは前期に引き続きマイナスで推移しており、資金調達によって資金を補っている状況です。このような資金の流れは、事業再編や投資を伴う時期において、コスト削減圧力が高まる可能性を示唆しており、雇用や給与の安定性を検討する上で留意すべき点となります。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 9.2億円 △5.6億円
投資CF △13.5億円 △11.4億円
財務CF 2.8億円 6.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △4.2億円 △17.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは、オンラインエンターテインメントの市場環境において、スマートフォン・タブレット端末等の機能進化によるコンテンツ形態やサービスの陳腐化リスクを認識しています。また、類似サービスを提供する事業者が多数存在し、新規参入も相次ぐ厳しい競合環境にあり、提供するゲームの人気によって業績が大きく左右されるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは、今後の業容拡大に伴い適切な人材の充実が必要であると考えており、中途採用による即戦力となる人材の確保に努めています。しかし、必要とする人材が適時確保できない場合や中核となる社員が退職した場合、業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ケイブは、ゲームやエンターテインメント領域で事業を展開し、社員の幸せを通じてユーザーを幸せにすることを目指しています。常に新しいクリエイティブな発想を追求し、持続的な成長と企業価値向上を目指す企業風土が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ケイブは、「身近な社員を幸せにすることでエンドユーザーも幸せにする」を企業理念としています。同社グループは、ゲーム、ライブ配信、エンターテインメント領域において、様々な社会的問題を解決することを存在意義としています。

継続的な事業創出のための仕組み化を進め、強固なIPの保有と育成、AIをはじめとする先端技術の活用により新規サービスを順次リリースできる体制を構築しています。グローバル展開を強化し、収益獲得の拡大を図ることで、中長期的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ケイブは、「身近な社員を幸せにすることでエンドユーザーも幸せにする」という経営理念のもと、常に新しいクリエイティブな発想を追求する企業風土を大切にしています。多様な思考を持つ人材の確保と良好なコミュニケーション環境が、創造力の源泉であると考えています。

年齢・性別・国籍を問わない多様性の確保と人材育成・強化を方針とし、年次有給休暇の取得促進や公正公平な評価・処遇、福利厚生制度の拡充など、労働環境の整備に努めています。権限移譲によるOJTを通じた実践的な育成や、AI活用推進のための管理職・リーダー育成にも取り組んでいます。

経営陣と社員のオープンなコミュニケーションと透明性の高い人事評価により、エンゲージメント強化を図っています。また、育児や介護といったライフステージの変化やキャリア観に合わせて柔軟な働き方を選択できるよう、多様な働き方を支援しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ケイブは、継続的な事業創出のための仕組み化を重要な課題としています。AI技術の活用を推進し、サービスの開発や運用における業務効率化とコスト抑制を図りつつ、クリエイティブの根幹は人間が担う方針です。

システム技術・インフラの強化にも取り組み、安定的な稼働と技術革新への迅速な対応を目指しています。また、業容拡大と事業環境の変化に適応するため、優秀な人材の確保と育成、労働環境の整備を重点テーマとしています。企業の持続的な成長に向けて、組織体制と内部管理体制の強化にも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ケイブは監査等委員会設置会社であり、迅速な意思決定と業務執行、経営の健全性・透明性確保を重視したガバナンス体制を構築しています。経営に対する監督の強化を図るとともに、執行役員制度を導入して、経営の効率化・迅速化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は吉成夏子氏であり、個人株主が上位に名を連ねています。また、事業会社や証券会社も主要株主として同社を支えています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ傾向が見られます。

株主名 持株比率
吉 成 夏 子 20.18%
376 5.39%
SBI証券 5.16%
岡 本 吉 起 4.86%
BBH/DBS BANK (HONG KONG) LIMITED A/C 005 NON US 3.53%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性9名・女性1名)で構成され、女性役員比率は10.0%です。代表取締役社長CEOは高橋祐希氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
高 橋 祐 希 代表取締役社長CEO 2007年4月大和建物株式会社入社、2019年8月同社取締役就任、2025年8月同社代表取締役社長CEO就任より現職。
吉 成 夏 子 取締役会長 2007年8月株式会社サクセス取締役就任、2014年6月株式会社AKS代表取締役就任、2025年8月同社取締役会長就任より現職。
伊 藤 裕 章 取締役CFO 2009年9月税理士法人総合会計事務所入社、2022年8月同社取締役CFO就任、2025年8月同社取締役CFO就任より現職。
岡 本 吉 起 取締役(非常勤) 1983年4月株式会社カプコン入社、2003年7月株式会社ゲームリパブリック代表取締役就任、2019年4月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、金子浩明氏(グロービス経営大学院大学教授)、濵田剛知氏(Japan Global Association代表取締役)、菅原貴与志氏(弁護士・ANAホールディングス上席執行役員・監査等委員)、野口仁氏(公認会計士・イーグル会計事務所開設・監査等委員)、竹村滋幸氏(ANAホールディングス取締役副社長執行役員・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役の業務執行状況を公正かつ客観的な立場から監査しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬としての基本報酬(金銭報酬)と非金銭報酬等で構成されています。これは、同社グループの長期的な企業価値向上への貢献意欲や士気を高め、優秀な人材の確保を目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 34百万円 6.8百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 4.5百万円
社外役員 5名 17百万円 3.5百万円


個人別報酬が開示されている役員はいません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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