※本記事は、株式会社アイビー化粧品 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
アイビー化粧品は、化粧品および医薬部外品の製造販売を主たる事業としています。全国238社の販売会社と契約を結び、訪問販売事業を展開しており、製品の開発から販売支援までを一貫して行っています。
単体従業員数は100名です。同社は訪問販売事業の単一セグメントで事業を展開しています。
アイビー化粧品は、化粧品および医薬部外品の製造販売を主軸とし、全国の販売会社を通じて訪問販売事業を展開しています。顧客への販売は販売会社が行い、アイビー化粧品の売上高は販売会社への出荷額となっています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社アイビー化粧品は、化粧品事業を展開する企業として、従業員の働きがいと成長を重視しています。同社では、長期的なキャリア形成を支援する環境が整っており、個々の専門性とマネジメント能力の向上に力を入れています。また、多様な人材が活躍できるような制度設計も進められています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均年齢が高く、平均勤続年数も長めであることから、安定して長く働く従業員が多い傾向が見られます。これは、従業員が腰を据えてキャリアを築ける環境があることを示唆しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,485,950円 |
| 平均勤続年数 | 20.7年 |
| 平均年齢 | 48.8歳 |
| 単体従業員数 | 100人 |
| 連結従業員数 | - |
同社は、確定拠出年金制度を採用しています。この制度は同社に適用されます。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は「愛と美と豊かさの実践と追及」を企業理念に掲げ、持続的な成長の最大の原動力は「人財」であると認識しています。この認識のもと、「マネジメント力強化」と「少数精鋭」の組織体制構築を基本方針とした人材戦略を推進しています。
人材育成においては、個人の専門スキルとマネジメント力を高める投資を惜しまず、社員教育制度等を拡充し、一人ひとりが創出する付加価値の向上を支援しています。また、報酬制度では「業績連動報酬」を中心としたインセンティブ設計を導入し、会社の業績向上や各部門・個人の目標達成度を処遇に反映させることで、挑戦へのモチベーションを高めています。
特に、顧客の多くが女性である化粧品会社という特性から、女性の活躍促進には積極的に取り組んでいます。柔軟な就業環境の整備、成果に応じた業績連動報酬の適用、優秀な女性社員のマネジメント層への積極登用を進めています。人材育成については、IBS(アイビービジネススクール)による教育制度を活用し、必要な研修やOJTを実施しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。全労働者における男女賃金差異が大きい要因は、非正規雇用者の人員数の違いが要因となっています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 28.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 70.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 72.0% |
多様性・登用
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性役員比率 | 22.2% |
| 女性役員比率(目標) | 30.0%以上 |
| 女性管理職比率(目標) | 35.0%以上 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
アイビー化粧品は、化粧品や医薬部外品の製造販売を主軸に、訪問販売事業を展開しています。
同社は、全国に展開する販売会社と契約を結び、製品の開発から製造、販売までを一貫して行っています。また、訪問販売を行う販売組織に対して、販売支援活動も提供しています。同社の売上高は、販売会社への出荷金額によって構成されています。販売会社に対しては、販売インセンティブとして「販社リファンド」や「経営指導料」といったキャッシュバックを行うことで、販売組織のモチベーション向上と売上目標の共有化を図っています。
製品の主なカテゴリーはスキンケアであり、基幹スキンケアシリーズと美容液を中心としたスペシャルケア製品があります。その他、メークアップ、ヘアケア、男性用化粧品などの化粧品、家庭用複合美容器や健康食品などの美容補助商品、化粧用具などの化粧雑貨品も取り扱っています。スペシャルケア製品は新製品発売や流通在庫の影響を受けやすく、季節によって売上高が変動する傾向があります。
同社は訪問販売事業の単一セグメントで事業を展開しており、海外の外部顧客への売上高は僅少となっています。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、企業活動を通じて財務基盤の強化に努めています。経営基盤の安定化に向けた取り組みを進めている状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
企業の財務基盤は、事業の安定性や将来の成長を支える重要な要素です。自己資本比率やROE(自己資本利益率)は、会社の健全性を示す指標となります。同社は、経営基盤強化のための資金調達や在庫コントロールによる在庫適正化推進など、財務基盤の強化に継続的に取り組んでいます。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キャッシュフローは、企業の資金の流れを示し、事業活動、投資活動、財務活動の3つの側面から構成されます。本業で得られた資金がどのように使われ、将来の成長に繋がっているかを確認することは、会社の安定性や成長性を判断する上で重要です。同社は、売上高を上げるとともに、仕入及び経費支出を抑え、手元流動資金を積み増す方針を示しています。引き続き財務内容の改善に全力で取り組むことで、安定した事業運営を目指している状況です。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、感染症による社会全体への影響が営業活動に及ぼすリスクを認識しています。カウンセリング販売や研修活動が制限されることで、販売員や新規顧客の獲得が困難になる可能性があります。
また、新製品・強化製品の売上高に占める比率が高く、販売促進時期の影響で売上が特定の時期に集中する傾向があります。キャンペーンによる売上状況が、同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、感染症の再まん延により、販売組織がダメージを受ける可能性をリスクとして挙げています。これは、新しい販売員や顧客をつくっていく活動が制限されることにも繋がる可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
株式会社アイビー化粧品は、美と豊かさを追求し、顧客との対面コミュニケーションを重視する企業です。ここでは、同社が掲げる経営理念やビジョン、そして日々の活動を支える企業風土についてご紹介します。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
アイビー化粧品は、「愛と美と豊かさの実践と追求」を企業理念に掲げています。そして、「日本の肌はアイビーがつくる」というビジョンの実現を目指しています。
創業以来、人と人との直接的なコミュニケーションを重視し、訪問販売や対面販売を通じて製品とサービスを提供しています。中長期的には、愛用者と販売員を育成し、エイジングケアを軸とした高品質・高機能製品の開発を推進しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
アイビー化粧品では、「アイビーの誓い」を行動指針としています。これは、美の追求、自信と誇りを持った製品提供、心の豊かさと幸福の輪の拡大、地域社会への奉仕と還元を掲げています。
同社は、サステナビリティを重要な経営課題と認識し、地球環境への配慮や人権尊重、従業員の公正な処遇に取り組んでいます。特に、女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進しており、人材育成にはIBS(アイビービジネススクール)による教育制度を活用しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
アイビー化粧品は、訪問販売化粧品市場における環境変化への対応力強化と若い世代の顧客獲得を重要な課題としています。ビジネスモデルのDX化を進展させ、販売組織の再構築にも取り組んでいます。
また、時代の変化に対応し、「出会った誰もが成長できる会社」を目指すとともに、SDGsを念頭に置いた製品開発を通じて社会貢献を果たしています。今後は、10万人の愛用者づくりや、販売システム、美容教育体系、製品体系の抜本改定、DX・AIの活用、海外販売、特許技術の活用を重点テーマとしています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は、経営の透明性、健全性、機動性を確保し、企業理念を原点とした企業活動を行うことで、すべてのステークホルダーから信頼される企業を目指しています。経営の合理化とスピード化を図るため、株主総会、取締役会、経営会議を重要な社内意思決定機関として位置づけています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は株式会社白銀社であり、創業家およびその関連会社が上位株主を占める資本構成となっています。また、アイビー化粧品取引先持株会も上位に名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 白銀社 | 16.92% |
| ブリーズ | 3.34% |
| アイビー化粧品取引先持株会 | 2.42% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は白銀浩二氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 白銀 浩二 | 取締役社長 (代表取締役) | 昭和60年2月同社入社、平成13年1月より同社代表取締役社長に就任し現職。 |
| 中山 聖仁 | 常務取締役 経営管理部 部長 | 平成14年4月同社入社、平成28年6月取締役就任、令和7年6月より常務取締役に就任し現職。 |
| 江川 和憲 | 常務取締役 経営企画室 室長 | 平成元年4月同社入社、令和元年6月取締役就任、令和8年4月より常務取締役に就任し現職。 |
| 白銀 佳寿子 | 常務取締役 | 平成18年10月株式会社アイプラティナ代表取締役社長、令和3年6月同社取締役就任、令和7年6月より常務取締役に就任し現職。 |
| 白銀 恵美子 | 取締役会長 | 昭和55年11月同社取締役就任、平成8年2月より同社取締役会長に就任し現職。 |
| 野本 優 | 取締役 | 昭和57年9月同社入社、平成18年6月取締役就任、令和5年6月より同社取締役に就任し現職。 |
社外取締役は、緒方孝則氏(リバティ法律事務所所長・常勤監査等委員)、中山圭史氏(株式会社ケイハイブ代表取締役社長・監査等委員)、和田司氏(清友監査法人代表社員・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能の強化と意思決定の迅速化を図っています。取締役会は取締役6名と監査等委員である取締役3名の計9名で構成され、うち3名が独立社外取締役です。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社は、役員報酬制度を中長期的企業価値の継続的向上と持続的成長の実現のための仕組みと位置づけています。報酬水準は事業内容や経営環境を考慮し、類似企業の役員報酬水準を参考に決定しています。
取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬は、固定報酬、賞与、業績連動型株式報酬制度(ESOP)で構成されています。一方、監査等委員である取締役の報酬は、経営に対する独立性を重視し、金銭報酬のみとし、株式報酬は支給しない方針です。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 6名 | 1.8億円 | 29.3百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 11百万円 | 3.7百万円 |
なお、同社は取締役に対する業績連動型株式報酬制度(ESOP)を導入していますが、当事業年度における業績が基準に満たなかったため、業績連動報酬額は0円となっています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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