【平均年収733万円】バンドー化学 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収733万円】バンドー化学 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

バンドー化学は、自動車部品、産業資材、高機能エラストマー製品の製造・販売・加工を主軸とし、ロボット関連デバイス、医療機器、不動産業など多岐にわたる事業を展開しています。国内外に多くの従業員を擁し、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、バンドー化学株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


バンドー化学は、自動車部品、産業資材、高機能エラストマー製品の製造・販売・加工を主軸とする企業です。同社グループは、ロボット関連デバイス、医療機器、不動産業など多岐にわたる事業も展開しています。

単体従業員数は1,329名、連結従業員数は4,159名です。報告セグメントは自動車部品事業、産業資材事業、高機能エラストマー製品事業の3つです。

主な国内グループ会社は、バンドー・I・C・S、Aimedic MMT、ビー・エル・オートテック、バンドーエラストマー、福井ベルト工業(伝動ベルト製品などの製造、販売)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


バンドー化学は、化学メーカーとして安定した事業基盤を持つ企業です。同社は、従業員の成長と働きがいを重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力しています。給与水準や福利厚生、人材育成への取り組みを通じて、長期的なキャリア形成を支援する姿勢が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の定着を重視する傾向が見られます。平均勤続年数が比較的長く、従業員が腰を据えて働ける環境が整っていると考えられます。平均年齢も日本の一般的な企業と比較して高めであり、経験豊富な人材が多数在籍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 7,332,412円
平均勤続年数 15.9年
平均年齢 42.9歳
単体従業員数 1,329人
連結従業員数 4,159人
単体のグループ内比率 32.0%


同社グループは、確定給付制度および確定拠出制度を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は国内および海外の従業員に適用されます。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


バンドー化学は、持続的な価値創造と競争力強化の実現には人材が最も重要な経営基盤であると認識しています。中長期経営計画の達成に向けて、社内人材の最適配置と専門性を有する外部人材の獲得による組織体制の強化に取り組んでいます。特にデジタル人材およびグローバル人材の継続的な育成に力を入れています。

従業員に対する報酬については、役割と成果に基づく公正な処遇を基本方針としています。物価上昇や外部労働市場の動向などを踏まえながら、適正な報酬水準の維持に努めている状況です。従業員の成長機会の創出や働きがいの向上にも取り組んでおり、教育研修や能力開発機会の充実、健康経営への投資を通じて、従業員が成長し安心して働き続けられる環境づくりを推進しています。

人材育成の基本方針として「専門性と創造性と主体性を持った人材の育成」を掲げ、自己啓発の促進、働きがいの向上、業務を通じた育成、多様性の確保、資質を活かした育成と一体感の醸成を目指しています。教育体系は階層別教育と機能別教育の2つに分け、役割認識や対人力の向上、専門知識の習得を目的としています。また、エンゲージメントの向上を目標に掲げ、多様な人材が活躍できる組織風土の構築に尽力しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結グループ会社については、各項目の指標や実績データの把握が困難であるため、含まれていません。

指標 数値
女性管理職比率 4.1%
男性育児休業取得率 38.1%
男女賃金差異(全労働者) 61.9%
男女賃金差異(正規雇用) 65.3%
男女賃金差異(非正規雇用) 71.5%

研修と教育


2025年度の提出会社単体データです。

指標 数値
研修時間 36.8時間
受講人数 715名

従業員エンゲージメントの向上


2025年度の提出会社単体データです。

指標 数値
エンゲージメントサーベイスコア 66.3点

多様な人材の活躍推進


2025年度の提出会社単体データです。

指標 数値
大卒(高専・短大・院卒含む)の新規採用者に占める女性比率 21.9%
外国籍社員の採用 1名
障がい者雇用率 2.3%

健康経営への取り組み


2025年度の提出会社単体データです。

指標 数値
エンゲージメントサーベイスコア 66.3点
プレゼンティーズム 34.6%
アブセンティーズム 1.27%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


バンドー化学グループは、自動車部品、産業資材、高機能エラストマー製品の製造・販売・加工を主な事業としています。さらに、ロボット関連デバイス事業、医療機器事業、不動産業といった多岐にわたる事業も展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、当社、子会社21社、および持分法適用会社9社で構成されています。各事業部は、製品・サービスを軸とした包括的な戦略を立案し、国内外で事業活動を展開しています。収益は、顧客に製品を引き渡した時点で履行義務を充足したと判断し、その時点で認識しています。

自動車部品事業

自動車用伝動ベルト製品や二輪車用伝動ベルト製品の製造・販売を行っています。補機駆動用伝動ベルトやスクーター用変速ベルトなどが主要な製品です。収益は、自動車メーカーや関連市場への製品販売から得ています。

産業資材事業

一般産業用伝動ベルト製品、運搬ベルト、運搬システム製品、もみすりロールなどの製造・販売を手掛けています。産業機械用Vベルトや歯付ベルト、コンベヤベルトなどが主要な製品です。収益は、幅広い産業分野への製品提供から得ています。

高機能エラストマー製品事業

クリーニングブレード、高機能ローラ、精密ベルト、ポリウレタン機能部品、精密研磨材などの高機能エラストマー製品を製造・販売しています。建築資材用フイルムや医療用フイルムなども手掛けています。収益は、多様な高機能製品の提供から得ています。

同社グループの売上収益は、日本、アジア、中国、欧米他といった複数の地域から得られています。特定の外部顧客への売上収益が連結損益計算書の10%以上を占めることはありません。

セグメント 売上収益(2025年3月期) 売上収益(2026年3月期) セグメント利益(2025年3月期) セグメント利益(2026年3月期) 利益率
自動車部品事業 581億円 604億円 49.0億円 56.8億円 9.4%
産業資材事業 381億円 388億円 25.4億円 32.6億円 8.4%
高機能エラストマー製品事業 142億円 144億円 △15百万円 4.3億円 3.0%
その他の事業セグメント 61.0億円 69.5億円 3.0億円 2.4億円 3.5%

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上収益は継続的に増加傾向にあります。税引前当期利益と親会社の所有者に帰属する当期利益は、変動が見られるものの、当連結会計年度においては大幅な増加となりました。これは、世界経済の緩やかな回復基調や、同社グループの事業活動が寄与した結果と考えられます。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上収益 937億円 1,036億円 1,083億円 1,156億円 1,193億円
税引前利益 34.1億円 85.4億円 86.8億円 34.7億円 126億円
税引前利益率 3.6% 8.2% 8.0% 3.0% 10.6%
親会社の所有者に帰属する当期利益 12.1億円 57.2億円 61.8億円 15.0億円 106億円
1株当たり当期純利益(円) 26.92 129.96 142.55 35.32 256.49

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上収益は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から大きく向上しました。これらの指標の改善は、同社グループの生産性が高まっていることを示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 28.2百万円 28.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.9百万円 2.9百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


バンドー化学グループは、堅実な財務基盤を築き、安定した事業運営を行っています。本業で得た資金を元手に、将来に向けた投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって安定しています。自己資本比率はプライム市場の製造業平均を大きく上回っており、強固な財務体質を示しています。ROEも前期から大きく改善し、収益性の向上がうかがえます。これらの状況は、事業の継続性や将来的な成長投資の余力につながるものと考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本 821億円 926億円
自己資本比率 68.0% 70.2%
ROE(自己資本利益率) 1.8% 12.1%
現金及び現金同等物 177億円 217億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を元手に投資活動を行っている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは前期から増加しており、事業活動が順調に推移していることがうかがえます。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得などによる支出が継続していますが、前期に比べてマイナス幅は縮小しています。これにより、事業活動で得た資金が投資活動を上回るフリーキャッシュフローを確保しており、財務の健全性が高い状態です。この安定した資金の流れは、同社グループの事業継続性や将来的な成長への投資余力を支える基盤となっています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 107.6億円 155.9億円
投資CF △41.9億円 △37.0億円
財務CF △69.1億円 △85.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 65.8億円 118.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、海外取引の拡大に伴う為替変動や海外経済状況の変化による業績への影響をリスクとして認識しています。また、原材料の市況変動や調達に伴うリスクとして、原油価格の上昇による原材料価格の上昇が業績に影響を与える可能性があると説明しています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクについて、タグブロックに具体的な記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


バンドー化学は、ゴム・プラスチック製品のパイオニアとして、社会のニーズに応える新たな価値創造を目指す企業です。ここでは、同社グループがどのような経営理念や価値観を持ち、未来に向けてどのような組織を目指しているのかをご紹介します。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


バンドー化学は、「調和と誠実の精神をもって、社会のニーズに沿った新たな付加価値とより高い品質を日々創造、提供し、お客様をはじめとする社会の信頼に応え、社業の発展を期するとともに、バンドーグループの従業員たることに誇りを持ち、社会に貢献することを期する」ことを経営理念としています。

この理念のもと、同社グループはゴム・プラスチック製品メーカーのパイオニアとして、新技術や新製品を開発し社会に提供することで企業価値を高めることを目指しています。お客様、株主、取引先、従業員、社会の期待に応え、企業倫理を遵守し、環境保全に配慮した事業経営を通じて社会的責任を全うする方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


バンドー化学グループは、経営理念として「調和と誠実の精神」を掲げ、社会の信頼に応え、社会に貢献することを重視しています。中長期経営計画“Creating New Value for the Future”では、3つの指針を定めています。

「価値創造」では、グローバルでの事業拡大とグループ内外との連携、戦略的投資を加速する方針です。「スマートものづくり創造」では、現場力とデジタル技術の融合による生産性向上、デジタル人材育成、安全・環境に配慮したものづくりを推進しています。

「未来に向けた組織能力の進化」では、環境変化に対応できる組織能力の進化、グローバル組織体制の確立、社長と従業員との対話、人事評価制度の定着に取り組んでいます。人的資本においては、「専門性と創造性と主体性を持った人材の育成」を基本方針とし、多様な人材が活躍できる組織風土づくりを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、貿易・関税政策や地政学的リスクなどの不確実性が残る経営環境を認識し、特に自動車分野の電動化進展に対応する事業構造改革を不可欠な課題としています。

この課題に対し、中長期経営計画“Creating New Value for the Future”の指針に基づき取り組んでいます。「スマートものづくり創造」では、少子高齢化による労働力人口減少に対応するため、現場力とデジタル技術の融合による生産性向上、デジタル人材育成、安全・環境に配慮したものづくりを推進しています。

また、「未来に向けた組織能力の進化」として、環境変化に対応できる組織能力の進化、グローバル組織体制の確立、従業員との対話、人事評価制度の定着、脱炭素社会に貢献する製品や省エネを実現する製品の開発と拡販を重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


バンドー化学は監査等委員会設置会社として、経営の健全性・透明性・効率性の確保に努めています。取締役会は社外取締役を含む9名で構成され、業務執行の監督を強化する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


バンドー共栄会が筆頭株主であり、同社グループの関連団体が主要な株主として名を連ねています。その他、複数の金融機関や信託銀行が上位株主として同社を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
バンドー共栄会 12.00%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 9.42%
三井住友銀行 4.99%
明治安田生命保険相互会社 4.87%
みずほ銀行 4.39%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.0%です。代表取締役社長は植野富夫氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
植野 富夫 取締役社長(代表取締役) 1992年4月同社入社。人事・総務部長、Bando Manufacturing (Thailand) Ltd.取締役社長などを経て、2022年4月より同社代表取締役社長兼社長執行役員。
染田 厚 取締役 ものづくり センター長 1987年4月同社入社。伝動技術研究所長、自動車部品事業部長などを経て、2017年6月より同社取締役、2024年4月より専務執行役員。
岡田 勉 取締役 1985年4月株式会社太陽神戸銀行(現三井住友銀行)入行。2016年4月同社入社、経営企画部長などを経て、2024年6月より同社取締役。
畑 克彦 取締役 1985年4月同社入社。中央研究所研究部長、R&Dセンター長などを経て、2018年6月より同社取締役。
吉井 満隆 取締役会長 1981年4月同社入社。Bando Europe GmbH取締役社長、同社取締役社長などを経て、2023年4月より同社取締役会長。


社外取締役は、米田小百合氏(米田公認会計士事務所代表・報酬委員会委員長)、富田健司氏(元川崎重工業代表取締役副社長執行役員・指名委員会委員長)、久川秀仁氏(元株式会社エクセディ代表取締役社長)です。

バンドー化学は監査等委員会設置会社です。社外取締役が業務執行に対する独立した立場から監督機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


バンドー化学の役員報酬は、業務執行取締役に対して固定報酬に加えて業績連動報酬と株式報酬を支給する体系です。業績連動報酬は、親会社の所有者に帰属する当期利益を指標とする金銭報酬と、中長期的な企業価値向上を目的とした株式交付信託による株式報酬で構成されています。これにより、経営陣の業績への貢献意識と中長期的な企業価値向上へのインセンティブを高める設計となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 1.6億円 33.0百万円
監査等委員(社外除く) 1名 19百万円 19.0百万円


なお、上記の報酬総額のほか、使用人兼務取締役3名に対し、使用人分給与60百万円と使用人分賞与21百万円が支給されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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