【平均年収485万円】京都ホテル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収485万円】京都ホテル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

京都ホテルは、ホテル経営及びホテル付随業務を主たる事業とする企業です。単一セグメントで事業を展開しており、直近の事業年度では増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社京都ホテル の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


京都ホテルは、ホテル経営及びホテル付随業務を主たる事業とする企業です。同社グループは、同社とその他の関係会社1社で構成されており、単一セグメントで事業を展開しています。

単体従業員数は364名です。セグメントはホテル経営及びホテル付随業務の1つです。

同社はホテル経営及びホテル付随業務を本体で展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社京都ホテルは、ホテル経営を主軸とする企業であり、安定した事業基盤のもとで従業員の長期的なキャリア形成を支援する環境が整っていると考えられます。人材を重要な経営資源と位置付け、教育研修の充実や働きやすい職場環境の整備を通じて、従業員の成長と定着を重視する方針が示されています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も安定していることから、長期的に働き続ける従業員が多い傾向にあることがうかがえます。これは、従業員が安心してキャリアを築ける環境が提供されている可能性を示しています。

項目 数値
平均年間給与 4,852,434円
平均勤続年数 13.6年
平均年齢 39.9歳
単体従業員数 364人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、従業員の退職給付に充てるため、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出制度を採用しています。これらの制度は国内の従業員を対象としています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は6.9億円、年金資産は11.2億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人材を高い付加価値を生み出す源泉と位置付け、社員一人ひとりが持つ多様な能力を最大限に発揮できる環境整備を最重要課題の一つとしています。教育・研修による能力開発と働きやすい職場環境の形成を通じて、従業員の働きがいを高め、企業価値向上を目指す方針です。プロのホテルスタッフとして自立できるよう、OJTと階層別研修を中心にスキル習得を支援しています。

給与決定においては、社員の能力および成果を適切に処遇へ反映することを基本方針としています。各社員の職務内容、職務遂行能力、保有スキル、業績評価等を総合的に勘案して給与を決定し、昇給は人事評価結果と能力開発の状況を踏まえて実施されます。賞与は会社業績と個人評価を勘案して支給額が決定され、業績向上による成果は財務健全性との均衡を図りつつ社員へ還元する方針です。

人材に対する教育基本方針として、「階層別・職種別教育の強化」「ホスピタリティマインドの深化」「ブランド教育・社内ブランディングの推進」「多能工化・キャリア開発の推進」「評価とフィードバックの仕組み強化」「IT化と業務効率化教育」を掲げています。また、第3次中期経営計画では「多様な人材の確保」「エンゲージメントの醸成」「人材教育の推進」を重点施策とし、人材活用、待遇改善、各種社内研修、自己啓発に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 14.7%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 53.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社京都ホテルは、ホテル経営およびそれに付随する業務を主軸に事業を展開しています。京都という観光都市を拠点に、宿泊、宴会、レストランといった多様なサービスを提供し、収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


株式会社京都ホテルは、ホテル経営およびホテル付随業務を単一セグメントとして事業を展開しています。同社は、ホテルオークラ京都とからすま京都ホテルを運営し、宿泊、宴会、レストラン、その他部門から収益を得ています。

主力である宿泊部門では、国内外からの個人予約に加え、MICE(会議や研修、展示会などのビジネスイベント)を含む海外からの団体旅行が好調に推移しています。客室単価向上に向けた販売施策も収益性の改善に寄与しています。

宴会部門では、営業部門による積極的なセールス活動を通じて、MICE案件や高単価の大型宴会を積極的に受注しています。婚礼についても、受注件数の増加により売上高を伸ばしています。

レストラン部門では、地元顧客の需要喚起やSNSを活用した情報発信、宿泊客向け優待メニューの拡充により売上向上に取り組んでいます。全日営業の再開も顧客の利便性向上と売上増加に貢献しています。

その他部門では、月極駐車場やフィットネスクラブの会費収入が安定的な売上を確保しています。同社は本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外比率や為替リスクは発生していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の事業年度において、株式会社京都ホテルの売上高は増加傾向にあります。これに伴い、営業利益、経常利益、当期純利益もそれぞれ増加しており、収益性が改善している状況です。これは、売上高の拡大が賃金ベースアップや各種コスト増加を上回った結果です。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、財務の安定性という観点から、本業で安定的に資金を生み出し、手元資金も確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、純資産が前期から増加し、自己資本比率も改善傾向にあります。当期のROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を上回る水準を示しています。また、現金及び現金同等物の残高も前期から増加しており、手元資金の厚みが増している状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 26.6億円 34.6億円
自己資本比率 16.0% 20.2%
ROE(自己資本利益率) - 28.6%
現金及び現金同等物 34.8億円 41.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の営業活動によるキャッシュ・フローは、売上と利益の増加に加え、税引前当期純利益や減価償却費の計上により、前期に比べて資金の獲得額が増加しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出があり、資金を使用する状況です。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出が主な要因となり、資金を使用しています。

これらの結果、フリーキャッシュ・フローはプラスを維持しており、本業で得た資金が投資を上回る状況です。同社は本業で安定的に資金を生み出し、財務基盤の強化と事業運営に必要な資金を確保している状況がうかがえます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 12.6億円 16.2億円
投資CF △0.5億円 △3.0億円
財務CF △7.0億円 △6.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 12.1億円 13.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、日本全国及び世界各国からのお客様を受け入れているホテル業であり、疾病・感染症、自然災害、戦争、テロ等の影響を受ける可能性があります。また、京都市内における新規開業やリニューアルが相次ぎ、競争環境が激化している状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは、人員不足が経営上の課題の一つとなっており、採用した人員の定着率向上と計画的な人材確保が引き続き重要な課題であると認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社京都ホテルは、国際観光都市・京都で長年の歴史を持つホテル業を通じて、顧客満足と社会貢献を目指す企業です。持続可能なホテル経営とステークホルダーとの共存を重視する文化が根付いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、顧客第一主義に徹し、お客様に心の満足を提供する企業を目指すことを経営方針としています。ホテル業を通じて社会・経済の発展に貢献し、ステークホルダーに対する責任を果たしながら社会規範に沿った事業活動を行うことを掲げています。

また、2026年3月期から2028年3月期までの「第3次中期経営計画」では、「第二創業」の決意を新たに、お客様、お取引先、株主、従業員、その他全てのステークホルダーにとって「WIN-WIN HOTEL」となることをビジョンとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、顧客第一主義、社会貢献、ステークホルダーへの責任を果たすことを重視する企業風土を持っています。持続可能な地域社会・地球環境の創造に貢献するため、ESG推進委員会を発足し、環境負荷低減や食品ロス削減などの取り組みを推進しています。

人的資本に関する戦略では、人材を持続的な企業価値向上の源泉と位置付け、能力開発と働きやすい職場環境の整備を通じて、人材の確保・育成・定着を推進しています。顧客主義とブランド価値を体現できる人材を育成し、顧客満足の向上と企業の持続的成長を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、2027年3月期において、「人材確保・定着」を最重要課題の一つとして取り組む方針です。多様な人材の確保、エンゲージメントの醸成、人材教育を重点施策としています。

また、SDGsに係る取り組みも重要なテーマとしています。国連WFPの「レッドカップキャンペーン」への参画や、使用済み食用油をSAF原料として活用する「Fry to Fly Project」への参画を通じて、社会貢献と環境負荷低減を推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社京都ホテルでは、社外取締役と社外監査役を交えた取締役会が経営方針などの重要事項を審議・決定しています。同社独自のコーポレート・ガバナンス体制が有効に機能していると判断し、現状の体制を採用しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ホテルオークラが筆頭株主として同社を支える資本構成となっています。複数の事業会社や金融機関が上位株主として名を連ねており、幅広いステークホルダーに支えられていることが特徴です。

株主名 持株比率
ホテルオークラ 35.33%
ニチレイ 16.64%
日本政策投資銀行 4.85%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は14名(男性12名・女性2名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は清水博氏が務めています。社外取締役比率は10.0%です。

氏名 役職 主な経歴
清水 博 代表取締役社長 1988年日本開発銀行入行。日本政策投資銀行でシンジケーショングループ長、地域企画部長、執行役員などを歴任。2025年6月より同社代表取締役社長。
後藤 浩之 常務取締役ホテルオークラ京都総支配人 1990年ホテルオークラ入社。オークラプレステージ台北総支配人などを経て、2023年6月より同社常務取締役ホテルオークラ京都総支配人。
杉田 洋 常務取締役総務部長 1985年同社入社。宿泊部長、販売促進部長などを歴任し、2012年3月より同社取締役。2020年6月より同社常務取締役総務部長。
福永 法弘 取締役会長 1978年日本開発銀行入行。日本政策投資銀行で支店長、常務執行役員を歴任。AIRDO代表取締役副社長を経て、2015年同社代表取締役社長に就任。2025年6月より同社取締役会長。
西村 直樹 取締役販売サポート部長「ホテルオークラ京都副総支配人」 1986年同社入社。営業企画部長、販売促進部付部長などを歴任。2021年9月より同社取締役販売サポート部長「ホテルオークラ京都副総支配人」。
井手 章 取締役経理部長 1989年池田銀行入行。池田泉州銀行で支店長を歴任。2022年5月同社顧問を経て、2022年6月より同社取締役経理部長。
中田 肇 取締役調理部長「ホテルオークラ京都総料理長」 1978年大成観光(現ホテルオークラ)入社。ホテルオークラ東京総料理長、ホテルオークラ神戸総料理長などを歴任。2023年6月より同社取締役調理部長「ホテルオークラ京都総料理長」。
成瀬 正治 取締役 1981年大成観光(現ホテルオークラ)入社。ホテルオークラ取締役、同社常務取締役などを歴任。2018年6月より同社取締役。
石垣 聡 取締役 1991年ホテルオークラ入社。ホテルオークラ取締役、ホテルオークラ神戸代表取締役社長などを歴任。2019年6月より同社取締役。


社外取締役は、細見麗子氏(公益財団法人細見美術財団副館長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名と社外監査役2名を含む取締役会が経営方針などの重要事項を審議・決定しています。社外取締役は幅広い見識に基づき、経営に助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、株主総会で定められた上限内で、役職に応じた基本報酬と賞与で構成されています。報酬額は同社が定める基準に基づき、取締役会の決議と監査役の協議を経て決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 73百万円 10.4百万円
監査役(社外除く) 2名 12百万円 5.8百万円
社外役員 4名 7百万円 1.7百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

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