【平均年収805万円】ワークマン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収805万円】ワークマン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ワークマンは、ベイシアグループの中核企業として、フランチャイズシステムと直営店を通じてワーキングウエアやカジュアルウエアなどの小売事業を全国で展開しています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ワークマン の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ワークマンは、フランチャイズシステムと直営店を通じて、ワーキングウエア、カジュアルウエア、ファミリー衣料、履物、作業用品などの小売事業を展開しています。同社はベイシアグループの中核企業として、小売事業部門の専門店事業部門に属しています。

単体従業員数は440名です。同社は単一セグメントで小売事業を営んでいます。

ワークマンは、フランチャイズ・ストアと直営店を通じてワーキングウエアやカジュアルウエアなどの小売事業を全国で展開しています。同社は親会社および子会社を有しておらず、ベイシアグループに所属しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ワークマンは、従業員の能力を最大限に引き出し、持続的な成長を目指す企業です。データ活用を重視した経営と、自律的な行動を促す組織文化の構築に力を入れています。社員一人ひとりの成長が会社の発展につながるような環境づくりを進めていることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が比較的長く、安定した環境でキャリアを築いている傾向が見られます。平均年齢も30代後半であり、経験豊富な人材が活躍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 8,046,000円
平均勤続年数 11.6年
平均年齢 37.0歳
単体従業員数 440人


同社は退職給付制度として確定拠出年金制度を採用しています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は「声のする方に、進化する。」という経営理念を実現するため、中期成長ビジョンを策定し、その推進の源泉を従業員一人ひとりの能力発揮と位置付けています。人材を重要な経営資本と捉え、その確保と高度化を将来の付加価値創出に向けた重要な経営課題としています。

給与決定においては、「自走型組織の構築」と「生産性の最大化」を推進する原動力となり、「努力が報われる(納得感のある)こと」および「会社の成長(業績向上)にあわせた平均年収のアップ」を目指すことを基本方針としています。評価方法は、職能要件で定義したグレード別に、職種や職位が同じ社員をグルーピングし、複数の評価者による相対評価を原則としています。これにより、評価の偏りをなくし、平均化された結果となることを目指しています。昇給・昇格は原則年1回の定期昇給時に評価に応じた基準額が増える仕組みですが、著しく優れた評価の場合は早期での昇格も積極的に実施しています。

人材育成では、全社員が自律的に思考し行動する「自走型」組織文化の高度化を目指し、多様な教育プログラムを提供しています。具体的には、入社後すぐに直営店舗の店長を一定期間経験する店長研修、店舗・スーパーバイザー業務のスキルレベルを認定・表彰するオペレーションマイスター制度、全社的なデータ分析リテラシー向上と効率化を推進するデータ分析及びAI活用スキル研修を実施しています。また、社員の希望や適性を考慮したジョブローテーションを活発に行い、幅広く経験を積むことでチェーンストア経営のプロフェッショナルの育成を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。「うちパート・有期従業員」には、正規雇用従業員と同等の勤務形態である「店長候補社員(在職者は男性のみ)」を含めて算出しています。また、店長候補社員の採用人数によって賃金差異が生じるため、「全従業員」および「うちパート・有期従業員」につきましては、目標数値を設定しておりません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 1.7%
男性労働者の育児休業取得率 73.3%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 45.3%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 80.9%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 68.0%

人的資本及び社内環境整備方針

指標 2025年度 2030年度目標
女性労働者比率 14.8% 25.0%
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 1.7% 10.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用従業員) 80.9% 85.0%
男性育児休業取得率 73.3% 85.0%

加盟店エンゲージメント

指標 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
再契約率 98.8% 98.4% 95.5% 96.2%
事業継承率 57.7% 31.8% 32.1% 29.6%
フランチャイズ・ストア比率 95.7% 94.2% 92.7% 92.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ワークマンは、フランチャイズシステムを基盤とした小売事業を展開しており、機能性ウエアや作業用品を幅広く提供しています。プロユースで培った技術を一般顧客層にも展開し、客層拡大を進めていることが特徴です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、主に個人とフランチャイズ契約を結び、加盟店への情報やノウハウの提供、資金面の支援を通じて「加盟店からの収入」(ワークマン・チャージ収入)を得ています。また、直営店においてもワーキングウエア、カジュアルウエア、ファミリー衣料、履物、作業用品などの小売業を営んでいます。

主な収益源は、フランチャイズ・ストアからの収入、直営店売上高、そして加盟店向け商品供給売上高です。商品開発では、高機能モデルや価格競争力を追求したモデルを開発し、気候変動に対応した新機能・新素材の開発も推進しています。これらのプロユースで培った技術をカジュアルウエアにも転用し、「快適普段着」の拡充を図っています。

販売面では、SNSマーケティングに加え、スマホアプリ開発やテレビCM放映など積極的なプロモーションを展開し、ブランド認知度の向上に努めています。店舗展開においては、ワークマンカラーズの加速や法人フランチャイズ制度の導入により、ショッピングセンターへの出店を強化し、さらなる客層拡大を図っています。同社は親会社および子会社を有しておらず、ベイシアグループの中核企業として小売事業部門の専門店事業部門に属しています。本邦以外の外部顧客への営業総収入はないため、海外売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、チェーン全店売上高、営業総収入、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前年同期と比較して増加傾向を示しています。特に直営店売上高は大きく伸長しており、積極的な店舗展開やプロモーションが売上成長を牽引している状況です。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業の安定性と将来への投資余力を示す重要な指標となります。現在の財務基盤と資金の流れから、同社の経営状態を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は82.8%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。純資産合計は前期から増加傾向にあります。

現金及び預金等は367.4億円を確保しており、手元資金の厚みがある状況です。これらの財務指標は、同社が安定した経営基盤を持っていることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産合計 1,353.0億円 1,534.6億円
自己資本比率 83.4% 82.8%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 373.8億円 367.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の営業活動によるキャッシュフローはプラスとなっており、本業で安定的に資金を生み出している状況です。投資活動によるキャッシュフローはマイナスであり、主に定期預金の預入や有形固定資産の取得による支出が増加しています。

財務活動によるキャッシュフローもマイナスであり、主に配当金の支払いによるものです。これらの結果、フリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況を示しています。このような資金の流れは、同社の事業が安定しており、将来に向けた投資も継続しつつ、財務的な健全性を維持していることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 247.9億円 188.4億円
投資CF △117.5億円 △134.0億円
財務CF △64.7億円 △60.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 130.4億円 54.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社の取扱商品は、その多くを中国やASEAN諸国で製造しており、当該地域における政治・経済情勢の変動や感染症の流行により、商品の安定供給に支障をきたすリスクがあります。また、チェーン全店売上高の71.9%を占めるPB商品について、想定以上の円安進行や原材料価格、海上輸送費の高騰などで仕入価格が上昇するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は主に個人と加盟店契約を締結しチェーン展開を進めていますが、経済環境の変化や同業他社との競争等で個店売上が低迷すると、加盟店希望者や加盟店契約の継続を希望する加盟者が減少する可能性があります。そのような事態が発生した場合、店舗を運営する社員を増やすことで人件費等の増加を招くリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ワークマンは、「声のする方に、進化する。」という経営理念を掲げ、お客様の生活文化の向上とステークホルダーとの共存共栄を追求しています。お客様の声を経営に活かし、機能と価格に新基準を実現することで、生活者の可処分所得を増やすことを存在意義としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ワークマンは、「声のする方に、進化する。」を経営理念としています。常にお客様の立場に立って日々の暮らしに密着した安心と信頼を提供し、お客様の生活文化の向上に役立つとともに、より高品質な商品とサービスの提供に努めています。

同社のめざす姿(Dream)は「お客様の声を経営に活かすこと」です。存在意義(Purpose)としては、「機能と価格に新基準を実現し、生活者の『可処分所得』を増やすこと」を掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ワークマンは、「共存共栄」の精神を大切にしています。お客様の満足を第一に、加盟店と取引先の発展、そして地域社会への貢献に努めることが同社の発展につながると確信しています。

価値観・行動指針(Belief)として、「ローコスト経営、データ経営、標準化」を柱に、100年の競争優位を築くことを目指しています。全てのステークホルダーとの長期的な優良関係を築くことも重視しています。

同社では、データ活用力を底上げし、数字での議論を進めることで知恵を集め、社員の力で変化に対応するデータ経営を実践しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ワークマンは、持続可能な社会の実現を目指し、サステナビリティに関する5つのマテリアリティ(重要課題)を選定しています。これらには、「サステナブルな商品開発」と「地球環境への貢献」が含まれています。

また、「加盟店・従業員の満足」と「社会貢献」も重要なテーマです。さらに、「ガバナンス」の強化を通じて、ステークホルダーから信頼される誠実な企業であることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、取締役会の監督機能強化とコーポレート・ガバナンス体制の充実を図るため、監査等委員会設置会社を採用しています。経営の意思決定の迅速化と健全性・透明性・公正化を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるベイシア興業です。上位株主には、土屋裕雅氏をはじめとする個人株主や、カインズ、カインズ興産といった関連会社が名を連ねています。これらの株主が上位を占めることで、同社の経営は特定の株主グループによって支えられている傾向が見られます。

株主名 持株比率
ベイシア興業 28.23%
土屋 裕雅 14.09%
カインズ 9.67%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は大内康二氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
大内 康二 代表取締役社長 1996年4月同社入社、2017年3月同社商品部長、2023年6月同社執行役員商品本部長を経て、2026年4月同社代表取締役社長より現職。
土屋 哲雄 専務取締役 経営企画部担当 1975年4月三井物産株式会社入社、2006年6月三井情報開発株式会社取締役執行役員、2012年6月同社常務取締役情報システム部・ロジスティクス部担当を経て、2025年6月同社専務取締役経営企画部担当より現職。
飯塚 幸孝 取締役 財務部担当 1989年8月同社入社、2009年5月同社財務部長兼会計グループ担当、2017年6月同社取締役財務部長を経て、2025年6月同社取締役財務部担当より現職。


社外取締役は、濱屋理沙氏(個人事業開業)、堀口均氏(堀口均法律事務所開設・監査等委員)、信澤山洋氏(藤田エンジニアリング社外監査役・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化とガバナンス体制の充実を図っています。社外取締役は独立役員として、専門知識や見識に基づき、客観的かつ中立的な立場から経営の監督、監査、助言、提言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬である基本報酬、単年度の業績を反映する業績連動報酬(役員賞与)、そして企業価値の持続的な向上を目的とした譲渡制限付株式報酬(非金銭報酬)で構成されています。業務執行を担う取締役には業績連動の要素が組み込まれており、監査等委員である取締役には独立性確保のため固定報酬のみが支給されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
監査等委員(社外除く) 1名 15百万円 15.0百万円
社外役員 3名 12百万円 4.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。