※本記事は、クオールホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
クオールホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は41名、グループ連結従業員数は6,247名です。
同社グループは、薬局事業、BPO事業、製薬事業を営んでいます。連結子会社28社で構成され、医療・ヘルスケア分野で幅広いサービスを提供しています。
主な国内グループ会社は、クオール(薬局事業)、アポプラスステーション(BPO・事業)、第一三共エスファ(製薬事業)などです。
2025年4月には、第一三共エスファの株式を29%追加取得し、同社グループにおける株式保有割合が80%となりました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
クオールホールディングスグループは、企業理念である「すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあう」を実現できる「人財」の育成を基本方針としています。人的資本を持続的な企業価値向上の源泉と捉え、「クオールグループ生涯教育宣言」を掲げ、医療と健康に携わる「真のプロフェッショナル」として生涯にわたり研鑽し、共に成長し続ける企業文化の醸成を推進しています。
同社グループは、2030年のありたい姿「すべての人に、医療の安心を届ける存在へ」および中期経営計画の達成に向け、生涯教育の文化を基盤とした人材戦略を推進しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
クオールホールディングス単体の平均年齢は45.8歳と比較的高い水準ですが、平均勤続年数は4.2年となっています。これは持株会社としての組織特性を反映している可能性があります。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,241,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.2年 |
| 平均年齢 | 45.8歳 |
| 単体従業員数 | 41人 |
| 連結従業員数 | 6,247人 |
| 単体のグループ内比率 | 0.7% |
なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。
| 会社名 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|
| クオール株式会社 | 37.4歳 | 8.4年 | 4,532,000円 |
同社グループは、確定給付型と確定拠出型の両方の退職給付制度を採用しています。当社および一部の連結子会社は確定拠出年金制度と前払退職金制度を、一部の連結子会社は中小企業退職金共済制度と退職一時金制度を採用しています。
退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
確定給付制度における退職給付債務は34.7億円、年金資産は21.4億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、企業理念を実現できる「人財」育成を基本方針とし、人的資本を持続的な企業価値向上の源泉と認識しています。医療と健康に携わる「真のプロフェッショナル」として生涯にわたり研鑽し、共に成長し続ける企業文化の醸成をグループ全体で推進しています。
人材戦略と連動した従業員給与の決定方針として、高度な専門スキルや変革に向けた挑戦的な成果に対し、適切に報いる公正な報酬体系を構築しています。「役割等級・評価制度」を通じて、各事業セグメントの成長に寄与した職務の大きさと貢献度を評価し、若手・中堅層を含めた優秀な人財の主体的な挑戦と自律的なキャリア形成を後押ししています。また、市場競争力のある給与水準への引き上げを目指し、専門人財に対して戦略的な人的資本投資を行うことで、持続的な成長基盤と強固な組織体制の確立を図っています。経営成果と報酬の連動性については、社員の「平均年間給与の対前事業年度増減率」を重要な経営指標の一つとして注視し、会社の持続的な成長と社員の処遇が連動する仕組みを構築しています。
人材育成においては、組織力と収益力の二つの強化を軸とし、各階層別に人間力・判断力・実行力の養成や、専門的な知識や職能の向上につながる実践的な教育を行っています。社内環境整備では、生産性の向上と働きやすい環境の整備を重視し、挑戦意欲の高い社員が早期に昇給や昇格を目指せる人事制度を設計しています。具体的には、子が小学校6年生を終えるまでの育児短時間勤務制度(フルタイム勤務移行支援制度)の導入により、子育てと業務の両立を可能とする体制を充実させています。さらに、社員の心身の健康に向けた施策にも取り組み、クオール株式会社、アポプラスステーション株式会社、アポプラスキャリア株式会社は健康経営優良法人2026(大規模法人部門)に認定されています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ クオール株式会社
(注)労働者の男女の賃金の額の差異については、同一労働の賃金に男女差はなく、職種や等級別人数構成の差によるものです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 24.2% |
| 男性労働者の育児休業等取得率 | 67.9% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 74.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) | 70.9% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) | 102.2% |
▼ 株式会社共栄堂
(注)労働者の男女の賃金の額の差異については、同一労働の賃金に男女差はなく、職種や等級別人数構成の差によるものです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 16.7% |
| 男性労働者の育児休業等取得率 | 100.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 68.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) | 66.8% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) | 88.8% |
▼ アポプラスステーション株式会社
(注)労働者の男女の賃金の額の差異については、同一労働の賃金に男女差はなく、職種や等級別人数構成の差によるものです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 18.8% |
| 男性労働者の育児休業等取得率 | 36.4% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 80.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) | 78.6% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) | 89.7% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
クオールホールディングスは、保険薬局事業、BPO事業、製薬事業の3つの事業を展開する持株会社です。医療とヘルスケア領域において、幅広いサービスを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、保険薬局の経営を行う薬局事業、医療関連ビジネスを展開するBPO事業、そして医薬品の製造販売を行う製薬事業を主軸としています。これらの事業を通じて、すべての人に医療の安心を届けることを目指しています。収益は主に顧客との契約から認識されており、国内市場に特化しています。特定の顧客への収益集中が見られ、第一三共株式会社が同社グループの製薬事業における主要な取引先となっています。
薬局事業
クオール株式会社を含む連結子会社20社が、保険薬局等の経営を行っています。医療DX推進体制整備加算の取得や後発医薬品の使用割合増加により技術料単価が上昇する一方、処方期間の長期化や人件費の増加が見られました。収益は、薬剤に係る収入、調剤技術に係る収入、一般薬等売上から得ています。運営は、クオールが行っています。
BPO事業
アポプラスステーション株式会社を含む連結子会社6社が、CSO事業、CRO事業、紹介派遣事業、出版関連事業等を行っています。CSO事業では派遣MRを活用する企業数が増加し、派遣単価の見直しにより利益率が向上しました。出版関連事業では取引先数の拡大や内製化により売上高が増加し、利益率が上昇しています。収益は、医療関連ビジネスの各種サービス提供から得ています。運営は、アポプラスステーション、アポプラスキャリア、メディカルクオールが行っています。
製薬事業
第一三共エスファ株式会社を含む連結子会社2社が、医薬品の製造販売を行っています。2025年4月には第一三共エスファの株式を追加取得し、株式保有割合は80%となりました。新製品の発売が業績に大きく寄与しています。収益は、医薬品の製造販売から得ています。運営は、第一三共エスファ、藤永製薬が行っています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 保険薬局事業 | 1,716億円 | 1,775億円 |
| 製薬事業 | 787億円 | 990億円 |
| BPO事業 | 136億円 | 143億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、直近5年間で売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に当連結会計年度においては、売上高及び各段階利益において過去最高の業績となりました。これは、各事業の取り組みが着実に成果を上げていることを示しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,662億円 | 1,700億円 | 1,801億円 | 2,640億円 | 2,908億円 |
| 経常利益 | 101億円 | 101億円 | 92.6億円 | 138億円 | 149億円 |
| 経常利益率 | 6.1% | 5.9% | 5.1% | 5.2% | 5.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 54.9億円 | 56.6億円 | 48.8億円 | 51.6億円 | 74.1億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 149.51 | 152.96 | 131.11 | 137.97 | 197.35 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から増加しており、生産性の向上が見られます。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加しており、従業員一人ひとりの稼ぐ力が向上している傾向を示しています。これは、組織全体の効率化や事業活動の成果が従業員一人あたりの貢献度として表れていると考えられます。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 42.2百万円 | 46.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.2百万円 | 2.4百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
クオールホールディングスは、本業で安定的に資金を創出し、事業成長のための投資も進めています。財務基盤の健全性を保ちながら、将来に向けた事業展開を行っている状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で36.3%となっています。これはプライム市場の非製造業平均を上回る水準です。ROE(自己資本利益率)は当期12.9%と、プライム市場平均と比較して高い水準を示しています。手元資金である現金及び預金は当期で214億円となっており、前期から減少しています。これらの指標は、同社グループが一定の財務的な安定性を保ちながら事業を運営していることを示しています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 621億円 | 598億円 |
| 自己資本比率 | 35.8% | 36.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 9.4% | 12.9% |
| 現金及び預金 | 267億円 | 214億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に186.7億円の収入となり、前期から増加しています。これは税金等調整前当期純利益や減価償却費などによるものです。投資活動によるキャッシュフローは、無形固定資産や有形固定資産の取得、事業譲受による支出などにより、当期に△90.9億円の支出となりました。前期と比較して支出額は減少しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や子会社株式の取得による支出などにより、当期に△149.7億円の支出となり、前期の収入から支出へと転換しました。その結果、フリーキャッシュフローは当期に95.8億円のプラスとなり、前期のマイナスから改善しています。これらの資金の流れは、同社グループが本業で安定的に資金を創出し、事業投資も行いつつ、財務の健全性を維持している状況を示しており、入社後の雇用や給与の安定性につながる基盤があると言えます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 125.9億円 | 186.7億円 |
| 投資CF | △203.6億円 | △90.9億円 |
| 財務CF | 72.0億円 | △149.7億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △77.7億円 | 95.8億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、調剤報酬や薬価の改定が業績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。また、医薬分業の動向が変化する場合にも、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
薬剤師の確保については、新規採用者数の減少や退職者数の増加により必要人数が確保できない場合、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
クオールホールディングスは、医療サービスを通じて人々のクオリティ オブ ライフ(QOL)向上に貢献することを目指しています。患者さまに寄り添い、安心を届けることを重視する企業文化が特徴です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」を企業理念としています。そして、「あなたの、いちばん近くにある安心」をスローガンに掲げ、患者さまのQOL向上に役立つ医療サービスを提供することを基本方針としています。
2030年のありたい姿としては、「すべての人に、医療の安心を届ける存在へ」を掲げています。このビジョンの実現に向けて、薬局事業・BPO事業・製薬事業の発展と成長を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループでは、全役職員がコンプライアンスの精神に則り、各種法令や規則を遵守することを重視しています。また、自律的に倫理的に正しい行為を考え、その価値判断に基づいて行動することが求められています。
サステナビリティに関する行動指針として、「クオールグループ人権方針」では全ての人々の人権尊重を掲げています。その他、「クオールグループサプライチェーンCSR行動方針」「クオールグループ環境方針」「クオールグループ税務方針」を定め、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献する価値観を大切にしています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、サステナビリティの実現に向けて、環境負荷の低減に努めるとともに、SDGsへの理解を全社的に促進する取り組みを実施しています。事業活動を通して、ステークホルダーにとっての社会的価値や経済的価値の向上のための議論を進め、具体的な価値や進捗の見える化に取り組む方針です。
また、薬局事業においては、多様化する医療ニーズに対応するため教育体制を強化し、DXへの取り組みを通じて生産性の向上を目指しています。BPO事業ではMR人財の採用力強化や人財育成の仕組み強化を進め、製薬事業ではコスト削減等の構造改革を通じて持続的な成長基盤の構築を図っています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
クオールホールディングスは、監査等委員会設置会社として、独立社外取締役の選任を通じて経営監督機能を強化しています。また、経営会議により迅速な意思決定と効率的な業務執行を目指す体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
クオールホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるメディパルホールディングスです。その他、機関投資家や信託銀行が上位に名を連ねています。多様な主体によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| メディパルホールディングス | 20.17% |
| MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券) | 10.06% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 6.17% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は中村敬氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 中村 敬 | 代表取締役社長 | 1992年4月第一製薬入社。2001年10月同社入社。2003年6月取締役社長室長。2007年6月代表取締役副社長。2016年6月より現職。 |
| 石井 孝芳 | 代表取締役専務 | 1985年4月塩野義製薬入社。2014年6月同社入社。2017年6月取締役。2019年4月常務取締役。2021年4月代表取締役常務。2023年4月より現職。 |
| 福滿 清伸 | 代表取締役常務 | 1991年4月第一勧業銀行入行。2002年9月同社入社。2009年6月取締役。2014年6月常務取締役。2020年10月より現職。 |
| 柄澤 忍 | 常務取締役 | 1985年10月長島回生病院入職。1999年3月同社入社。2022年6月同社取締役。2025年6月より現職。 |
| 富樫 豊 | 取締役 | 1994年4月近畿日本ツーリスト入社。2000年8月同社入社。2012年4月執行役員。2020年7月より現職。 |
| 今井 圭 | 取締役 | 2002年4月同社入社。2024年6月より現職。 |
| 鈴木 裕司 | 取締役 | 1998年4月福聚入社。2012年4月クオール(現同社)神奈川ブロック長。2025年6月より現職。 |
社外取締役は、窪木登志子氏(弁護士・窪木法律事務所所長)、山本行治氏(税理士・山本会計事務所所長)、森康利氏(税理士・麹町税理士法人社員・監査等委員)、宮﨑源征氏(公認会計士・元トゥルーバグループホールディングス取締役副社長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社を採用しており、独立性のある社外取締役を選任することで経営監督機能を強化しています。社外取締役は、客観的な立場から経営の意思決定と業務執行の監督を担っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
クオールホールディングスでは、取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)の報酬は、月例の固定報酬と前事業年度の業績を評価した業績報酬の二つで構成されています。業績報酬は連結売上高と親会社株主に帰属する当期純利益を指標とし、役位や職責に応じて固定報酬との割合が決定されます。一方、社外取締役と監査等委員である取締役の報酬は固定報酬のみで構成されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 8名 | 2.4億円 | 30.4百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 9百万円 | 9.0百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 18百万円 | 4.5百万円 |
同社グループの役員報酬総額は2.70億円であり、対象となる役員は合計13名です。
なお、人数及び報酬の総額には、事業年度中に任期満了により退任した取締役1名が含まれています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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