【平均年収670万円】北浜キャピタルパートナーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収670万円】北浜キャピタルパートナーズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

北浜キャピタルパートナーズは、グループ各社とともに投資事業やアセットマネージメント事業などを展開しています。連結従業員数は38名で、直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、北浜キャピタルパートナーズ株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


北浜キャピタルパートナーズは、投資事業、アセットマネージメント事業、その他の事業を展開しています。同社グループは、不動産や事業会社、工学技術への投資、太陽光・蓄電所開発、金融商品の提供、M&Aコンサルティングなどを手掛けています。

単体従業員数は5名、連結従業員数は38名です。セグメントは投資事業、アセットマネージメント事業、その他の事業の3つです。

主な国内グループ会社は、北浜GRF、忍者エナジー(データセンターの運営)、北濱ENERGY(再生エネルギーの開発、運営)、トラストコーポレーション(太陽光発電工事事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


北浜キャピタルパートナーズは、少数精鋭の専門家集団として、個々の成長と多能工化を重視する企業文化を持っています。社員一人ひとりの専門性を高めながら、ワークライフバランスを支援する制度やインセンティブ制度を通じて、働きやすい環境づくりに力を入れている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、少数精鋭の組織体制を維持しており、従業員の平均年齢は30代後半となっています。平均勤続年数は比較的短く、人材の流動性がある環境であることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,700,000円
平均勤続年数 2.4年
平均年齢 38.2歳
単体従業員数 5人
連結従業員数 38人
単体のグループ内比率 13.2%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、連結従業員40名未満の少数精鋭組織として、「個の自律と多能工化(マルチタスク化)」を人材戦略の基本方針としています。社員一人ひとりの成長がグループ全体の競争力に直結するという認識のもと、特定の職務に限定せず、複数の業務領域を横断的に経験させることで、変化に強い人材の育成を推進しています。

経営陣との心理的距離の近さを活かした「1対1の密なフィードバック体制」を構築し、個々のキャリア志向に応じた柔軟な能力開発を支援しています。この人材戦略に基づき、従業員給与は職務の難易度・職責、各人の専門性・業務遂行能力に応じて決定されます。少人数組織であるため、個々の貢献と多能工化の進展を重視した処遇が行われています。

また、高度な専門的知識、技能及び経験を有する多様な人材の確保及び育成が不可欠であると考えています。社員がワークライフバランスを実現しやすい制度や、優秀な人材を対象としたインセンティブ制度など、人材確保のための各種制度の整備、並びに社内外の機会を捉えた社員教育を行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。パート・有期労働者の男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 25.0%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 70.1%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 鳥取カントリー倶楽部株式会社

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 49.3%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 117.1%


▼ 株式会社トラストコーポレーション

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 79.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 79.2%

グループ全体(連結)

指標 数値
全管理職に占める女性の割合 25%
全管理職に占める外国籍者の割合 0%
全管理職に占める中途採用者の割合 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、投資事業を主軸に、アセットマネージメント事業やその他の事業を展開しています。金融技術を活用した投資商品を基礎としたサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、投資事業、アセットマネージメント事業、その他の事業の3つの報告セグメントで構成されています。主に投資規範を満たす案件への投資活動や、保有資産の管理・運用、フィナンシャルアドバイザリー業務を行っています。

投資事業では、不動産投資に加え、事業会社や工学技術など幅広い分野への投資を行っています。太陽光発電や蓄電所の開発事業も手掛けており、開発した発電所の売却や電力販売による売電収入、投資利益に応じた成功報酬などが主な収益源です。当連結会計年度においては、クリーンエネルギー事業における太陽光発電・蓄電システムの売上が同社グループの売上高に大きく貢献しました。

アセットマネージメント事業では、投資家顧客からの資金を集めるためのスキーム検討・実行や、金融商品の加工・提供を行っています。しかし、当連結会計年度および前連結会計年度においては、ファンド組成がなかったため、この事業からの売上高は計上されていません。

その他の事業では、同社グループの金融ノウハウやネットワークを活かしたフィナンシャルアドバイス、各種仲介業務、M&Aコンサルティングなどを行っています。こちらも当連結会計年度および前連結会計年度では、売上高の計上はありませんでした。

同社グループの売上高は、特定の顧客に集中する傾向が見られます。また、売上高の大部分は日本国内の外部顧客によるもので、海外比率は低い状況です。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動しながらも、直近の連結会計年度で大幅な増加を示しています。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、過去5期間にわたり損失が続いています。

当連結会計年度では、売上高が大きく伸びたものの、太陽光発電システムの仕入れや業務拡大に伴う販売費及び一般管理費の増加により、営業損失および経常損失は拡大しました。また、持分法による投資損失や貸倒引当金繰入額の計上も経常損失の増加要因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローも継続してマイナスとなっており、本業での資金創出には課題が見られます。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 3.9億円 3.8億円 2.3億円 7.0億円 19.1億円
経常利益 △6.2億円 △5.5億円 △4.1億円 △6.0億円 △11.8億円
経常利益率 △160.4% △143.3% △175.9% △85.8% △62.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 △12.5億円 △9.0億円 △4.9億円 △8.4億円 △12.7億円
1株当たり当期純利益(円) △12.73 △7.82 △3.49 △2.99 △2.49

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、当連結会計年度において前期から増加しました。これは、売上高の大きな伸びが影響していると考えられます。

一方で、従業員1人あたりの営業利益は、当連結会計年度において前期よりも損失が縮小する結果となりました。これは、売上高の増加が販売費及び一般管理費の増加を上回り、従業員あたりの収益性が改善したことを示しています。これらの指標は、組織全体の効率性や収益体質の変化を測る上で重要な要素となります。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 36.9百万円 50.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △30.5百万円 △26.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


北浜キャピタルパートナーズは、事業活動と投資活動において資金を積極的に投下しており、成長に向けた投資フェーズにあることがうかがえます。財務活動による資金調達で、これらの資金需要を賄っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を大きく上回る水準で推移しており、強固な資本構成を示しています。一方で、ROE(自己資本利益率)はマイナスとなっており、収益性の改善が課題であることがうかがえます。手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、事業運営に必要な流動性を確保している状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 20.4億円 54.6億円
自己資本比率 75.0% 77.0%
ROE(自己資本利益率) △77.1% △35.2%
現金及び預金 2.6億円 5.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


北浜キャピタルパートナーズは投資事業を主たる事業としており、当期は営業活動によるキャッシュフローがマイナスとなりました。これは営業投資有価証券の増加や貸倒引当金の増加が主な要因です。投資活動によるキャッシュフローもマイナスとなり、投資有価証券の取得、短期貸付、連結子会社株式の取得による支出が大きく増加しています。これらの活動は、同社グループが成長に向けた積極的な投資を行っている状況を示しています。

フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、事業活動と投資活動で資金を外部に投下していることがうかがえます。財務活動によるキャッシュフローは株式の発行による収入が大きく、資金調達によってこれらの資金需要を賄っている状況です。同社グループは現在、事業拡大と成長のための投資フェーズにあり、今後の事業展開と収益化が雇用や給与の安定性につながると考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △15.8億円 △12.9億円
投資CF △4.2億円 △17.0億円
財務CF 21.9億円 32.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △20.0億円 △29.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


北浜キャピタルパートナーズは、当連結会計年度において重要な営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、7期連続で営業損失及び経常損失、8期連続で親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。これらの状況から、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しており、重要な不確実性が認められると記載されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループの収益構造は、保有不動産の賃料収入やファンドからの管理フィーに依存しています。管理・運用するファンドやSPCのパフォーマンスが低下し、資産規模が拡大しない場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは高度なノウハウを必要とする特殊な業種であり、事業拡大に伴う人材の確保が経営上の重要な課題です。求める人材が十分に確保できなかった場合や、在職している人材が流出した場合には、今後の事業拡大や将来性に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


北浜キャピタルパートナーズは、社会性、安全性、収益性を重視した投資基準を掲げ、常に進化し続ける企業集団を目指しています。持続可能な社会への貢献を使命とし、金融サービスを通じて企業の価値向上と豊かな社会の実現に貢献しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、創業以来、社会性、安全性、収益性を投資の基準として、外部環境に柔軟に対応できる事業計画の更新と実践を重視しています。高機能・高専門性を基盤とし、常に進化し続ける企業集団を目指すことを基本方針としています。

また、金融サービス事業を通じて、企業の価値を高めるとともに、社会の持続可能な発展や豊かさに貢献することを使命と考えています。BCP(事業継続計画)やSDGs(持続可能な開発目標)といったテーマを具体化し、循環型で継続性のある事業への転換を図っています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、高度な専門的知識、技能、経験を持つ多様な人材の確保と育成を不可欠と考えています。組織の規模を追うことなく、少数の専門スタッフを最大限に活用する組織構築を念頭に置いています。

中長期的な視点から必要人材の確保、育成、組織強化に積極的に取り組む方針です。社員がワークライフバランスを実現しやすい制度や、優秀な人材を対象としたインセンティブ制度の整備、社内外の機会を捉えた社員教育を行っています。採用や人事評価においては、性別や国籍などによる差別を排除し、公平に行うことで社内の多様性確保に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在していることを経営課題として認識しています。この状況を改善・解消するため、安定した収益の確保を最重要課題としています。

具体的には、事業資金の有益な活用と徹底したコスト管理を行うことで対応を進めています。収益貢献と運転資金の管理を通じて、早期の状況脱却を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


北浜キャピタルパートナーズは、取締役会と監査役会を設置する体制で企業統治を行っています。取締役会は社外取締役を含む複数の取締役で構成され、監査役会も複数名の監査役により経営を監視しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


北浜キャピタルパートナーズの筆頭株主は事業会社である株式会社Ado Plusです。その他、個人株主や国内外の機関投資家が上位株主として名を連ねています。同社グループの資本構成は、特定の株主が突出して過半数を占める形ではなく、多様な株主によって支えられていることが特徴です。

株主名 持株比率
Ado Plus 19.98%
八木 大輔 0.91%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部) 0.84%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役会長は前田健晴氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
前 田 健 晴 代表取締役会長 1989年オリックス入社。1997年ワイトレーディング(現同社)代表取締役社長。2016年鳥取カントリー倶楽部代表取締役会長兼社長、2022年山陽小野田バイオマス燃料供給代表取締役、2023年SUN Digital Transformation代表取締役より現職。
平 岡 佳 明 代表取締役社長 1994年Citibank, N.A.入行。2013年一般社団法人関西インバウンド事業推進協議会理事長。2016年関西インバウンド総研代表取締役、2024年サンリアルティ取締役、2024年北浜GRF代表取締役、2025年アマリロ代表取締役より現職。
佐 藤 哲 寛 取締役副社長 1990年オリックス入社。2001年同社取締役。2002年株式会社イオス代表取締役、2018年デリバティブリサーチ取締役、2023年SUN Digital Transformation取締役、2024年北浜GRF取締役より現職。
児 玉 舟 取締役副社長 1989年第一建築サービス入社。2014年株式会社レアル代表取締役。2016年株式会社SYS代表取締役、2024年サンリアルティ代表取締役より現職。
柏 木 剛 取締役管理本部長 1995年広島銀行入行。2005年野村證券入社。2011年一般社団法人日本投資顧問業協会入職。2024年ケースリープランニング代表取締役、株式会社EXCHANGE代表取締役より現職。


社外取締役は、桂幹人氏(桂経営ソリューションズ代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営の監督と監査を担っています。社外取締役は高い独立性と専門的な知見に基づき、客観的な監視・監督を通じて企業統治の有効性向上に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


北浜キャピタルパートナーズの役員報酬は、取締役の基本報酬を固定報酬としています。また、社外取締役を除く取締役に対しては、株主との価値共有と企業価値向上への貢献意欲を高めるため、譲渡制限付株式を割り当てる報酬制度を導入しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 4.0億円 79.4百万円
社外役員 4名 17百万円 4.3百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。