【平均年収692万円】イマジニア 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収692万円】イマジニア 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

イマジニアは、コンテンツ事業を主な事業内容とし、グループ各社とともにコンシューマーゲームやスマートフォンゲームのヒットコンテンツ創出を展開しています。連結従業員数は125名です。直近期の業績は、売上高は減少しましたが、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は増加となりました。


目次

※本記事は、イマジニア株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月17日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


イマジニアは、コンテンツ事業を主な事業内容としています。同社グループは、コンシューマーゲームやスマートフォンゲームを中心に、ヒットコンテンツの創出を目指し事業を展開しています。

単体従業員数は93名、連結従業員数は125名です。同社グループのセグメントはコンテンツ事業の1つです。

主な国内グループ会社は、imagineer nexus、SoWhat(ソフトウェアの企画・開発)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


イマジニアはコンテンツ事業を主軸とする企業であり、その事業特性から、社員一人ひとりの創造性や専門性が重視される環境です。少数精鋭のプロフェッショナル集団として、新しい挑戦を続けるための働き方や人材育成に力を入れている傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


イマジニアでは、社員の平均年齢や勤続年数から、一定の経験を積んだ人材が長く活躍している様子がうかがえます。コンテンツ事業における専門性を高めながら、キャリアを築いていくことが期待できる環境です。

項目 数値
平均年間給与 6,923,664円
平均勤続年数 9.8年
平均年齢 42.8歳
単体従業員数 93人
連結従業員数 125人
単体のグループ内比率 74.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


イマジニアグループは、コンテンツビジネスにおける「無限の可能性」を追求するため、人材を最も重要な要素と位置づけています。少数精鋭のプロ集団として、新しいサービス価値を創造できる人材の育成に注力しています。

報酬の決定においては、業界動向や他社の給与水準を参考にしつつ、各従業員の職務内容や役割を考慮しています。半期ごとに目標達成度や業務成果を確認する仕組みを設け、これらを総合的に勘案して定期的な報酬額の見直しを行っています。

人材育成では、半年に一度の目標設定と達成に向けた支援、新入社員向けの研修、コンプライアンス研修などを実施しています。また、多様な人材が能力を発揮できるよう、時差勤務制度やハイブリッド勤務、育児中社員への両立支援制度の拡充、株式累積投資制度の導入など、働きやすい環境作りに取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、常時雇用する労働者が101人以上300人以下であるため記載を省略しています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 8.3%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 57.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 75.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 42.2%

人的資本・多様性への取組


イマジニアでは、人材がその能力を十分に発揮できるよう、以下の指標を用いています。これらの指標に関する目標及び実績は、連結グループの主要な事業を営む提出会社のものです。平均残業時間は、フルタイムの正社員、契約社員、嘱託社員の月平均法定時間外労働時間であり、裁量労働制の対象者は集計対象外です。育児休業の取得率は、各期に本人又は配偶者が出産した従業員数に対する、当該期に育児休業を取得した従業員の割合です。

指標 数値
フルタイム労働者の月平均残業時間数 19.3時間
男性社員の育児休業取得率 -
女性社員の育児休業取得率 100.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


同社グループは、コンテンツ事業を主軸に事業を展開しています。子会社2社とともに、この分野でビジネスを行っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


イマジニアは、コンテンツ事業を主軸としています。同社グループは、コンシューマーゲームやスマートフォンゲームを中心に、ヒットコンテンツの創出を目指して研究開発投資を拡大しています。

具体的には、Nintendo Switch™向けに「ディズニーミラネス フィットネス」や「マジカルクラフト 猫と魔法のドレス」などを発売しています。収益は主にデジタルコンテンツ、ロイヤリティ、その他の分野から得られています。

地域別では日本からの収益が中心ですが、中国やその他の地域からも収益を得ています。主要な顧客としては、任天堂、NTTドコモ、Apple、Googleがあり、特定の顧客への収益集中が見られます。

任天堂からの売上高は主にパッケージソフトウェアの販売によるものです。NTTドコモからの売上高は、spモードサービスやdバリューパスコンテンツの有料情報サービスに対するものです。Apple Inc.およびGoogle LLCからの売上高は、同社グループがこれら企業を介して提供する課金サービスに対するものとなっています。

当連結会計年度の売上高は、前年同期と比較して減少しました。これはコンテンツ事業の売上高が減少したことによるものです。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は変動しながらも、当期は前期から減少しています。一方で、経常利益は前期から増加し、親会社株主に帰属する当期純利益も前期から増加する結果となりました。営業利益は前期から大きく減少しています。

当期は営業活動によるキャッシュ・フローが資金の使用となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加要因があったものの、投資有価証券売却益や法人税等の支払額、受取利息及び受取配当金の減少要因があったことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローも資金の使用となり、投資有価証券の取得による支出が主な要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 63.3億円 66.4億円 59.6億円 64.9億円 56.9億円
経常利益 13.4億円 9.3億円 6.6億円 9.2億円 11.6億円
経常利益率 21.1% 14.0% 11.0% 14.2% 20.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 8.9億円 6.1億円 4.2億円 6.0億円 7.5億円
1株当たり当期純利益(円) 92.82 63.58 43.28 62.62 77.44

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期と比較して減少しています。これは売上高全体の減少傾向と一致しています。

また、従業員1人あたり営業利益も前期から減少しており、生産性の面で課題が見られます。これは営業利益が前期から大きく減少したことによるものと考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 51.1百万円 45.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.6百万円 1.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


イマジニアの財務状況は、事業拡大に向けた投資が活発に行われている一方で、資金の流出が見られる状況です。財務基盤の厚みと資金の流れから、同社グループの安定性を確認します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


イマジニアの財務基盤は、自己資本比率が高い水準を維持しており、安定した経営状況を示しています。これは、外部環境の変化に対する耐性があることを意味します。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均と比較すると改善の余地がある状況です。手元資金である現金及び預金は確保されており、事業運営に必要な流動性を維持しています。これらの財務状況は、同社グループの事業継続性や将来の成長投資の可能性に影響を与える要素となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 122億円 121億円
自己資本比率 89.5% 92.0%
ROE(自己資本利益率) 5.0% 6.2%
現金及び預金 15.9億円 16.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


イマジニアの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動、投資活動、財務活動のいずれにおいても資金が流出している状況です。本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益の増加要因があったものの、投資有価証券売却益や法人税等の支払額、受取利息及び受取配当金の減少要因により、資金使用額が増加しました。

投資活動によるキャッシュフローは、投資有価証券の取得による支出が売却及び償還による収入を上回ったことにより、資金使用となりました。前期は資金増加でしたが、当期は大幅な資金使用に転じています。財務活動によるキャッシュフローは、主に配当金の支払額により資金使用となりました。

これらの結果、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。同社グループは事業拡大に向けた投資を積極的に行っていますが、本業の資金創出力が投資を賄いきれていない状況です。この資金の流れは、今後の事業展開や雇用・給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △43百万円 △270百万円
投資CF 13.6億円 △57.6億円
財務CF △4.6億円 △5.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.1億円 △60.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

イマジニアは、主軸事業であるモバイルコンテンツ市場において、急速な技術革新やユーザーの嗜好変化、法的規制、価格競争による収益減のリスクを認識しています。また、競争が激しく参入障壁が低い市場であるため、競合企業の事業拡大や新規参入による影響も考えられます。
さらに、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、Apple、Google、LINEヤフーといった特定のプラットフォーム提供会社への収益依存も拡大傾向にあります。これらの事業環境の変化や経営方針の変更、手数料の変化などにより、取引関係が継続できなくなった場合には、同社グループの業績に重要な影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の更なる成長のために優秀な人材の確保と継続的な育成が必要であると考えています。計画通りに優秀な人材が確保できない場合や、人材育成の効果が得られない場合には、同社グループの業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


イマジニアは「Imagination(想像)」と「Engineer(技術者)」を組み合わせた社名が示す通り、「想像を形に変える者」を経営スタンスとしています。この独自の価値観のもと、コンテンツ事業を通じて豊かな社会の実現を目指している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


イマジニアは、社名の由来である「想像を形に変える者」という経営スタンスを基本としています。全てのステークホルダーとの「共創」を通じて新たな価値を創造し、「誠実」に取り組むことを重視しています。

また、高いコスト・パフォーマンスによる顧客満足を追求した企業活動により、豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。同社グループは、企業価値の向上を図るため、コンテンツ事業の中長期的な成長を目標としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「想像を形に変える者」という経営スタンスに基づき、ステークホルダーとの「共創」による価値創造と「誠実」な企業活動を大切にしています。高いコスト・パフォーマンスで顧客満足を追求し、豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。

コンテンツ事業において社員の創造性が事業成長に大きく関わると認識しており、人材を重要視しています。少数精鋭のプロフェッショナル集団として、新しい取り組みにチャレンジする人材の育成に取り組む企業風土があります。多様な人材が能力を発揮できるよう、働きやすい環境作りにも努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、企業価値を継続的に高めていくことを経営上の重要課題と認識しています。経営環境の変化に対応するため、コンテンツ事業の中長期的な成長を目指しています。

具体的には、コンシューマーゲームにおける新しいハードの発売や技術進化、ユーザーニーズの変化に対応することが課題です。中長期的な収益基盤の確立を目指し、コンシューマーゲームおよびスマートフォンゲームへの研究開発費を大幅に増額しています。同社の成長をけん引する柱となる新しいコンテンツの創出に取り組むことが、今後の重点テーマとなっています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


イマジニアは、取締役会の構成とガバナンス体制を通じて、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。ステークホルダーからの信頼を得るため、常に最良のコーポレートガバナンスを追求し、改善に取り組む方針です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


イマジニアの筆頭株主はIIBで、同社取締役会長の資産管理会社です。上位株主には取締役会長の個人名も含まれており、創業家が同社グループの資本構成に強い影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
IIB 45.60%
内藤征吾 3.30%
神藏孝之 3.30%
上田八木短資 3.20%
日本カストディ銀行(信託口) 1.90%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長CEOは澄岡和憲氏が務めています。社外取締役比率は62.5%です。

氏名 役職 主な経歴
澄岡 和憲 代表取締役 社長 CEO 1996年同社入社。モバイルインターネット事業の要職を経て、2006年同社代表取締役社長兼COOに就任。2019年より同社代表取締役社長兼CEOより現職。
神藏 孝之 取締役 会長 1980年トヨタ自動車販売入社後、松下政経塾を経てミサワホームに入社。1986年に同社を設立し代表取締役社長に就任。ロケットカンパニー代表取締役会長などを経て、2019年より同社取締役会長ファウンダーより現職。
中根 昌幸 取締役 CFO 1995年同社入社。経営企画グループシニアマネージャーを経て、2001年同社取締役に就任。2006年より同社取締役兼CFO、2023年より同社取締役兼CFOより現職。


社外取締役は、小宮山宏氏(三菱総合研究所理事長)、曽根泰教氏(慶應義塾大学名誉教授)、荒竹純一氏(さくら共同法律事務所パートナー・監査等委員)、大上二三雄氏(エム・アイ・コンサルティング グループ代表取締役・監査等委員)、小林伸行氏(栄伸パートナーズ代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。独立性の高い社外取締役によって、経営のモニタリング機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


イマジニアの役員報酬は、職責と貢献に見合う水準とし、企業価値向上を促す体系を目指しています。取締役(監査等委員および社外取締役を除く)の報酬は、金銭による固定報酬と賞与、および譲渡制限付株式による非金銭報酬で構成され、業績連動報酬は支給しない方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 1.9億円 62.0百万円
社外役員 5名 16百万円 3.2百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。