【平均年収443万円】城南進学研究社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収443万円】城南進学研究社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

城南進学研究社は、大学受験予備校から乳幼児教育まで幅広い教育事業と、スイミングクラブ等のスポーツ事業をグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は約400名で、直近期は売上高が横ばいとなる一方、経常利益と純利益は黒字に転換しました。


目次

※本記事は、株式会社城南進学研究社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


城南進学研究社は、教育事業とスポーツ事業を展開しています。教育事業では大学受験予備校から乳幼児教育、学童保育、デジタル教材まで多岐にわたるサービスを提供し、スポーツ事業ではスイミングクラブやスポーツジムを運営しています。

単体従業員数は289名、連結従業員数は394名です。事業セグメントは教育事業、スポーツ事業の2つです。

主な国内グループ会社は、久ケ原スポーツクラブ、リンゴ・エル・エル・シー、城南ナーサリー(保育園の運営)、アイベック、城南KIDSなどです。

同社グループの連結子会社であるリンゴ・エル・エル・シーは、2026年1月31日をもって解散することを決議し、現在清算期間中です。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


城南進学研究社は教育・保育事業を営む企業であり、人材を価値創造の源泉と位置付けています。同社グループでは、従業員の成長を重視し、多様な働き方を支援する環境整備に力を入れていることがうかがえます。給与水準や具体的な働き方に関する指標を通じて、同社グループの職場環境を詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


城南進学研究社では、従業員の平均年齢が比較的若く、勤続年数も一定の期間を示しています。これは、若手から中堅層まで幅広い年代の従業員が活躍し、キャリアを継続している傾向があることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 4,426,641円
平均勤続年数 10.3年
平均年齢 39.6歳
単体従業員数 289人
連結従業員数 394人
単体のグループ内比率 73.4%


同社グループは、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型の両方の退職給付制度を採用しています。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、同社グループは簡便法を採用しているため、退職給付債務等の計算の基礎に関する詳細な記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


城南進学研究社は、教育・保育・学習支援サービスを提供する企業として、人材を価値創造の源泉であり最重要経営資源と位置付けています。新中期経営計画(2026-2028年度)と連動した人材戦略を推進しており、「日本が抱える社会課題解決への挑戦」「保育園事業の成長」「学習塾事業の深化」を重点戦略として、それぞれに合わせた人材育成・強化を進めています。

人事制度においては、2025年度から改定された新制度を導入し、基本給を職務・役割・専門性に基づく単一体系へ一本化しました。これにより、従業員の役割期待と成果がより適切に処遇へ反映される仕組みを整備しています。また、専門性の高い職員が継続的に能力を発揮できるよう、専門職等級を新設し、専門性に基づく処遇の向上を図る制度も導入しています。給与は、職務・役割に応じた基本給を基礎とし、成果および行動を総合的に評価する制度により決定されます。

人材育成施策としては、日常的な業務を通じた育成と上長による継続的な支援を重視し、年2回のフィードバック面談や1on1ミーティングを実施しています。キャリア形成支援として、保育士資格取得支援制度や、会社に直接キャリア希望を申告できる制度を設けています。さらに、理系人材育成のため社内向けビジネス数学検定制度の導入も予定されています。従業員エンゲージメント向上にも注力し、毎年エンゲージメントサーベイを実施し、結果を部署単位でフィードバックすることで組織全体の改善に取り組む文化を醸成しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。全労働者および正規雇用労働者の男女賃金差異は、管理職に占める女性労働者の割合が14.7%であることが要因です。パート・有期労働者については、女性の外国人講師が多く単価が高いことが要因です。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 14.7%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 100.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 82.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 123.2%

人材育成・エンゲージメント


これらの指標は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものです。

指標 数値
エンゲージメントサーベイスコア 77.7pt
時間外労働時間 8.9時間/月

育児・介護支援


これらの指標は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものです。

指標 数値
女性の育児休業取得率 100.0%
女性の育児休業後復職率 83.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社城南進学研究社は、教育事業とスポーツ事業を展開する企業グループです。乳幼児から社会人まで幅広い層に学びの機会を提供し、人々の成長を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


城南進学研究社は、教育とスポーツの2つの事業を柱としています。特に教育事業は多岐にわたるサービスを提供しており、同社グループの主要な収益源となっています。同社グループは、乳幼児から社会人まで、幅広い層に対して学びと成長の機会を提供できる総合教育ソリューション企業を目指しています。

教育事業

大学受験を目指す高校生や高校卒業生を対象とした「城南推薦塾」や、個別指導教室「城南コベッツ」、映像授業専門教室「河合塾マナビス」を運営しています。また、乳幼児向けの「Kubotaのうけん/あたまGYM」や、児童向けの英語教室「ズー・フォニックス・アカデミー」、学童保育「放課後ホームステイE-CAMP」、保育園「城南ルミナ保育園」「ふぇありぃ保育園」「星のおうち」、算数教室「りんご塾」なども展開しています。

さらに、留学試験専門予備校「LINGO L.L.C.」や企業向けビジネス英語研修、オンライン学習教材「デキタス」、大学受験対策WEBアプリ「推薦ラボ」の販売も行っています。収益は、これらの各教室の運営や教材・ソリューションの提供から得ています。前期と比較して、映像授業部門やデジタル教材・ソリューション部門の売上高は増加傾向にあります。

運営は、城南進学研究社のほか、久ケ原スポーツクラブ、リンゴ・エル・エル・シー、城南ナーサリー、アイベック、城南KIDS、イオマガジンが行っています。

スポーツ事業

連結子会社である久ケ原スポーツクラブが、スイミングクラブとスポーツジムの運営を行っています。収益は、会員からの会費収入などから得ています。前期と比較して、売上高はやや減少しています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
教育事業 52.5億円 52.5億円
スポーツ事業 3.7億円 3.7億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で変動が見られます。当連結会計年度の売上高は前期からほぼ横ばいとなりました。経常利益は、前期の損失から当期は黒字に転換しています。親会社株主に帰属する当期純利益も、前期の損失から当期は黒字に転換しました。

これは、不採算教場の整理統合やRPA活用、DX推進による業務効率化、広告宣伝費の見直しなど、経費削減努力が奏功した結果です。また、投資有価証券売却益の計上も利益に影響を与えています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 62.5億円 59.5億円 58.5億円 56.2億円 56.2億円
経常利益 70百万円 △40百万円 40百万円 △2.3億円 81百万円
経常利益率 1.1% △0.7% 0.7% △4.1% 1.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 △6.4億円 △1.4億円 △1.2億円 △4.2億円 5百万円
1株当たり当期純利益(円) △79.59 △17.15 △15.23 △52.39 0.61

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期からわずかに減少しています。一方、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期の損失から当期は黒字に転換し、大きく改善しました。

これは、売上高がほぼ横ばいである中で、不採算教場の整理統合やRPA活用、DX推進による業務効率化、広告宣伝費の見直しなど、経費削減努力が奏功した結果であると言えます。組織全体の効率化が進んでいることがうかがえます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 14.4百万円 14.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △0.6百万円 0.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、当連結会計年度において経営成績が改善傾向にあり、本業での資金創出もみられます。財務の安定性や事業リスクの状況を確認することは、転職先を検討する上で重要な要素となります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が非製造業のプライム市場平均を上回る水準で推移しています。一方で、ROE(自己資本利益率)は平均を下回る状況です。手元資金である現金及び預金は増加傾向にあり、事業運営に必要な資金は確保されている様子がうかがえます。これらの財務状況は、長期的な視点での雇用安定性を判断する上で参考となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 14.4億円 13.9億円
自己資本比率 27.5% 27.2%
ROE(自己資本利益率) △25.4% 0.3%
現金及び預金 16.0億円 17.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローがプラスとなっています。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費、売上債権の減少などによるものです。投資活動によるキャッシュフローもプラスとなっており、定期預金の払戻や投資有価証券の売却による収入が主な要因です。

財務活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、長期借入金の返済やリース債務の返済による支出が主な要因です。結果としてフリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で創出した資金と投資活動による収入で、事業運営に必要な資金を賄えている状況がうかがえます。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた投資余力を確保していることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △0.6億円 1.2億円
投資CF △1.8億円 1.2億円
財務CF 4.0億円 △0.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △2.3億円 2.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、国内の少子化進行による市場縮小や教育制度改革に伴う顧客ニーズの多様化、競争激化のリスクを認識しています。また、教育業界における競合の乱立や異業種からの新規参入の可能性も事業構造・収益性に関するリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、乳幼児から社会人までを対象とする多様で質の高い教育サービスを提供するため、人材の確保・育成を重要な課題と認識しています。求める水準の人材確保や育成が計画通りに進まない場合、サービスの質的低下を招くリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


城南進学研究社は、教育サービスを通じて社会に貢献する「総合教育ソリューション企業」として、明確な理念とビジョンを掲げています。顧客の未来を豊かにするための「学び」を創造し、変化する社会に対応する企業風土を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「総合教育ソリューション企業として、たくましい知性・しなやかな感性を育む能力開発のLeading Companyとなります」という企業ヴィジョンを掲げています。同社グループの企業理念は「学びをアップデートせよ」であり、これは時代の本質をとらえ、常識を打破し、予想を超えたサービスを提供することを意味します。また、「生徒第一主義の実践」を経営理念とし、従来の教育では実現できない「学び」を創造することで、あらゆる世代の顧客が未来を豊かに生きるための教育サービス提供を目指しています。これらの理念に基づき、「JOHNAN SUCCESS LOOP」という経営循環モデルを実践し、企業活動を推進しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、役職員の行動規範である「クレド」を中心に企業活動を推進しています。企業理念と経営理念をベースとした経営循環モデル「JOHNAN SUCCESS LOOP」をスタッフ全員で回し続けることを重視しています。時代の本質をとらえ、凝り固まった常識を打破し、予想を超えたサービスを提供することが同社グループの使命であると考えています。また、教育における機会の均等や格差の是正に貢献することを事業目的の一つとし、環境・社会・経済に与える影響を長期的な視点で事業活動を進めています。多様な価値観を会社の持続的な成長の強みと捉え、女性社員や外国人社員の活躍を積極的に推進する企業風土があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、幅広い年齢層へ「たくましい知性・しなやかな感性」を育む教育サービスの提供を推進し、収益を拡大していくことを課題として認識しています。新中期経営計画(2026–2028)では、日本が抱える社会課題への挑戦を重点戦略の一つとして掲げています。具体的には、理系人材不足の課題に対し、算数特化型個別指導「りんご塾」の急速な拡大を図っています。また、不登校の増加という深刻な教育課題に対しては、オンライン学習教材「デキタス」の拡販や、通信制サポート校「Gakken高等学院」の開校推進を通じて、学びの支援を拡大しています。これらの取り組みを通じて、教育サービス事業の着実な成長と企業価値の向上を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


城南進学研究社は監査等委員会設置会社であり、取締役会が業務執行の最高意思決定機関となっています。社外取締役が取締役会の三分の一を占める構成です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


城南進学研究社の筆頭株主は有限会社シモムラです。上位株主には、有限会社シモムラをはじめ、創業家とみられる個人や関連法人が複数名を占めています。また、学研ホールディングスも上位株主の一つです。これらの株主構成から、特定の株主グループが経営に影響力を持つ傾向が見られます。

株主名 持株比率
有限会社シモムラ 32.37%
学研ホールディングス 4.81%
下村 友里 4.56%
山崎 杏里 4.56%
深堀 和子 3.85%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長CEOは千島克哉氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
下村 勝己 代表取締役会長 1977年9月独逸機械貿易株式会社設立取締役会長、1982年9月同社取締役、2002年10月有限会社シモムラ設立代表取締役、2025年9月同社代表取締役会長より現職。
千島 克哉 代表取締役社長CEO 2000年11月同社入社、2011年6月同社取締役事業本部長、2019年6月同社専務取締役執行役員COO、2025年9月同社代表取締役社長CEOより現職。
杉山 幸広 常務取締役CFO 1991年11月同社入社、2011年6月同社取締役管理本部長兼経営戦略室長、2019年6月同社常務取締役執行役員CFO、2025年3月同社常務取締役CFOより現職。


社外取締役は、西村泰夫氏(弁護士・取締役(監査等委員))、阿曾友淳氏(公認会計士・取締役(監査等委員))です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能の強化と経営の機動性向上を図っています。社外取締役は取締役会の三分の一を占め、外部からの客観的・中立的な経営監視機能を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


城南進学研究社の取締役報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。業務執行取締役には固定報酬としての基本報酬と業績連動報酬としての株式報酬が支給され、監査等委員である取締役には基本報酬のみが支払われます。非金銭報酬は業績連動型株式報酬制度「株式給付信託(BBT)」による株式交付で構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
監査等委員(社外除く) 1名 5百万円 5.1百万円
社外役員 2名 6百万円 2.8百万円


なお、業績連動報酬等(非金銭報酬等)は、当事業年度における業績連動型株式給付信託(BBT)に係る費用計上額です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。