【平均年収448万円】セキュアヴェイル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収448万円】セキュアヴェイル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

セキュアヴェイルは、情報セキュリティ対策の専業事業者として、グループ各社とともにセキュリティ運用支援や運用基盤の開発・販売を展開しています。連結従業員数は116名で、直近の業績は売上高が継続的に増加し、利益も大幅な増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社セキュアヴェイル の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


セキュアヴェイルは、情報セキュリティ対策の専業事業者として、24時間365日体制で顧客のネットワーク・セキュリティ運用を支援しています。セキュリティ運用監視サービス「NetStare®」やAIを活用した次世代のセキュリティ運用サービス「AI-SOC」を展開し、セキュリティ運用基盤の開発・販売も行っています。

単体従業員数は54名、連結従業員数は116名です。事業セグメントは情報セキュリティ事業、人材サービス事業の2つです。

主な国内グループ会社は、セキュアヴェイル、キャリアヴェイルなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


セキュアヴェイルは、サイバーセキュリティ分野で社会インフラを支えるサービスを提供しており、その事業特性から専門性の高い人材が活躍する環境がうかがえます。従業員の平均年齢や勤続年数からは、比較的若手が多く、活気のある組織であることが推測されます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が比較的短く、平均年齢も若めであることから、活発な人材の流動性や成長機会が豊富にある環境が考えられます。単体従業員数と連結従業員数の比率を見ると、グループ全体の中で同社が果たす役割の大きさがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,484,000円
平均勤続年数 6.3年
平均年齢 34.8歳
単体従業員数 54人
連結従業員数 116人
単体のグループ内比率 46.6%


同社は確定給付型の退職給付制度を採用しており、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる仕組みです。この制度は国内グループ会社を対象としています。

なお、退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、従業員を企業価値向上の源泉と位置づけ、事業環境の変化に対応し持続的な成長を実現するため、人材の確保、育成、活用に関する各種施策に取り組んでいます。給与その他の給付の額及び内容については、人材戦略及び評価制度との整合性を確保しつつ、職務内容、職責、業績及び市場水準等を総合的に勘案した社内規程に基づき決定されています。

サステナビリティに関する取り組みにおいても、人的資本を戦略の中心に捉え、「社会の発展に貢献する新たな価値創造」「社会を支える安全で役立つ製品・サービスの提供」「すべての従業員が能力を最大限発揮できる職場環境づくり」をテーマに掲げています。具体的には、企業理念に共感する有能な人材を確保するため、新卒採用や中途採用を積極的に行い、多様性のある組織づくりを進めています。

社内環境整備としては、スキルや能力、貢献度に応じた人事制度(ジョブグレード制度)や昇格・昇給制度を導入しています。従業員自らが新たな職種にチャレンジできるグループ内公募制や、女性の活躍を推進・支援するための各種施策も実施しています。また、将来の経営層を担う人材開発のための若手幹部社員の選抜、資格取得支援制度、コミュニケーション・バックアップ制度、表彰制度、エンゲージメントサーベイなど、多岐にわたる取り組みを通じて、従業員が能力を最大限発揮できる職場環境の構築に注力しています。人財育成においては、創業時から「創造(Creation)」「挑戦(Challenge)」「信頼(Confidence)」を大切にし、自ら考え行動できる人材の育成を目指し、自律的に学び成長できる環境整備に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社および連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

人財の育成


連結子会社を含めた目標の設定が困難なため、同社単独の目標及び実績を記載しています。

指標 数値
将来の幹部候補者を対象にした研修の受講者数 6

多様な人財の活躍


連結子会社を含めた目標の設定が困難なため、同社単独の目標及び実績を記載しています。

指標 数値
女性役職者の人数(人) 4
中途入社者の管理職比率(%) 50%

働きやすい職場・風土づくり


連結子会社を含めた目標の設定が困難なため、同社単独の目標及び実績を記載しています。有給取得率は消化日数を与付日数で割って計算しています。

指標 数値
月平均残業時間(時間) 3.4
有給取得率(%) 76%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


セキュアヴェイルは、情報セキュリティ事業と人材サービス事業を展開しており、特に情報セキュリティ分野において顧客のネットワーク・セキュリティ運用を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、株式会社セキュアヴェイル、株式会社キャリアヴェイル、株式会社LogStareの3社で構成され、情報セキュリティ事業と人材サービス事業の二つのセグメントを主軸としています。長年にわたり情報セキュリティ対策の専業事業者として、顧客のネットワーク・セキュリティ運用を24時間365日体制で支援することをポリシーとしています。

特に情報セキュリティ事業は同社グループの売上高の大部分を占めており、主力事業となっています。この事業では、セキュリティ運用監視サービス「NetStare®」や、AIを活用してセキュリティリスクの検知から対応までを支援する次世代サービス「AI-SOC」などを提供しています。これらのサービスは、顧客のITセキュリティを総合的に支援するものであり、継続的なサービス提供を通じて収益を得るモデルが特徴です。

また、同社グループは、AIを活用したサービス提供の効率化や対応領域の拡充を進め、継続的な収益の拡大と収益性向上を支える事業基盤の強化を図っています。国内市場に特化しており、海外での事業展開や為替リスクは現在のところありません。主要顧客としてNRIセキュアテクノロジーズ株式会社への売上高が一定の割合を占めています。

情報セキュリティ事業

同社グループの主たるビジネスであり、コンピュータセキュリティの運用・監視・ログ分析サービス、およびコンピュータセキュリティ製品の開発・販売を行っています。24時間365日体制で顧客のネットワークインフラを監視し、サイバー攻撃などを発見する統合セキュリティ運用サービス「NetStare®」や、AIがセキュリティリスクの検知から対応方法まで導く「AI-SOC」を主に展開しています。
収益は、セキュリティ運用監視サービスやセキュリティ運用基盤の開発・販売から得ています。運営は、セキュアヴェイルおよびLogStareが行っています。

人材サービス事業

情報セキュリティ人材の育成・派遣を主たる事業としています。既存顧客との取引拡大や人件費上昇に伴う契約金額の交渉を通じて、売上高を伸ばしています。
収益は、情報セキュリティ人材の派遣サービスから得ています。運営は、キャリアヴェイルが行っています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
情報セキュリティ事業 9.4億円 10.3億円
人材サービス事業 2.1億円 2.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期間において売上高が継続的に増加傾向を示しています。利益面では、過去に経常損失や親会社株主に帰属する当期純損失を計上した時期もありましたが、直近の期間では黒字に転換し、大幅な利益の増加を達成しています。特に当期は、売上高の成長に加え、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも大きく伸びています。この利益の改善は、開発経費の償却が完了したソフトウェア製品の売上増加が要因の一つとなっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 9.6億円 10.3億円 11.0億円 11.5億円 12.8億円
経常利益 △84百万円 △31百万円 △39百万円 37百万円 1.2億円
経常利益率 △8.8% △3.0% △3.5% 3.2% 9.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 △1.1億円 △44百万円 2.3億円 43百万円 1.1億円
1株当たり当期純利益(円) △14.54 △5.73 29.78 5.57 13.75

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、従業員1人あたり営業利益も前期から大きく伸びています。これらの指標の改善は、同社グループ全体の生産性が向上していることを示しています。組織の効率化が進み、従業員一人ひとりが生み出す価値が高まっている傾向が見られます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 10.8百万円 11.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.3百万円 1.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社セキュアヴェイルは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しており、本業で着実に資金を生み出しながら事業を拡大している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を大きく上回る水準で推移しており、安定性が高い状態を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均に近い水準にあり、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も潤沢に確保されており、不測の事態への耐性も備わっていると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 11.9億円 12.8億円
自己資本比率 76.4% 81.1%
ROE(自己資本利益率) 3.7% 8.6%
現金及び預金 11.1億円 11.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における同社グループのキャッシュフローは、営業活動による資金が大幅に増加し、本業で安定的に資金を生み出している状況です。投資活動による資金は減少しており、前期に比べて投資支出が抑制されています。その結果、フリーキャッシュフローはプラスに転じており、事業活動で得た資金が投資を上回る健全な状態となっています。

前期は営業活動およびフリーキャッシュフローがマイナスでしたが、当期は大幅に改善し、財務的な安定性が向上していることが示されています。この資金状況は、今後の事業展開や雇用・給与の安定性にも良い影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △20百万円 39百万円
投資CF △66百万円 △3百万円
財務CF △2百万円 △17百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △86百万円 36百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

情報セキュリティ事業では、OSベンダーやハードウェアベンダーが自社製品に同様の機能を付加する可能性や、競合他社がより優れたサービスを開発する可能性がリスクとして挙げられています。人材サービス事業では、情報セキュリティ業界での人材アウトソース市場の拡大に伴う激しい受注競争や、同業他社の低価格戦略、取引先からの値下げ要請を受ける可能性がリスクとして認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材サービス事業において、優秀な派遣技術者の確保が事業拡大の必要条件であり、確保が十分に行えない場合には、顧客企業の要請に対応できず、同社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社セキュアヴェイルは、ITセキュリティ専業の企業グループとして、社会貢献と顧客への「安全」で「役立つ」サービス提供を追求しています。従業員の成長と幸福を重視し、持続的な企業価値向上を目指す企業風土が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、企業理念として「貢献」を掲げています。最高品質のサービスを提供することで、お客様の発展、従業員とその家族の幸せ、グループの発展、そして社会への貢献を目的としています。

また、同社グループの使命(ミッション)は、お客様のシステムセキュリティを確保し、事業運営を安心して継続するためのシステム運営支援者として、「安全」で「役立つ」サービスを提供することです。お客様に末永くお付き合いいただける企業グループを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、ITセキュリティ専業の企業集団として、創業時から蓄積されたセキュリティ運用ノウハウ、育成してきた人材と教育プログラム、そして自社開発のセキュリティ運用プラットフォームという3つの強みを軸に事業を展開しています。セキュリティ運用に欠かせない現場の動向・情報が常に最新に保たれる「垂直統合型ビジネスモデル」を確立しています。

創業時から「創造(Creation)」「挑戦(Challenge)」「信頼(Confidence)」を大切にしており、自ら考え行動できる人材の育成を目指しています。全ての従業員が能力を最大限発揮し、多様な人材が活躍できる職場環境づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優秀な技術者を中心とした人材の確保と育成を重要な課題としています。特に、AI技術や高度化するサイバーセキュリティ分野に対応可能な専門人材の育成に注力しています。

採用活動による人材確保と既存社員への教育・研修体制の充実を図っています。従業員が能力を最大限発揮し活躍できる体制を構築・整備することで、組織全体のさらなるレベルアップを目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会は社外取締役を含む多様なメンバーで構成されています。この体制により、効率的な経営と透明性の高い意思決定を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は代表取締役社長である米今政臣氏とNRIセキュアテクノロジーズが同率で並んでいます。創業者が上位株主として経営を支える一方で、事業会社も主要な株主として名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
米今 政臣 15.60%
NRIセキュアテクノロジーズ 15.60%
everYone 5.40%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は米今政臣氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
米今 政臣 代表取締役社長 1996年11月 新日鉄情報通信システム入社、2001年8月 同社設立 代表取締役社長より現職。2020年8月 株式会社LogStare 代表取締役より現職。
堀野 友之 取締役 2008年4月 同社入社、2021年4月 株式会社LogStare 取締役CTO、COOより現職。2025年7月 同社 取締役副社長執行役員より現職。
白石 達也 取締役 2010年4月 同社入社、2018年6月 同社 取締役、2020年4月 同社 取締役常務執行役員より現職。
大政 崇志 取締役 2011年4月 同社入社、2018年6月 同社 取締役、2021年6月 同社 取締役執行役員より現職。


社外取締役は、上原武彦氏(北御堂筋パートナーズ法律事務所設立)、田島剛志氏(NRIセキュアテクノロジーズ マネージドセキュリティサービス推進本部長)、三木亮二氏(同社取締役 (常勤監査等委員))、上田勝久氏(かがやき監査法人 代表社員・監査等委員)、小松宣郷氏(中央会計 代表取締役・監査等委員)です。

同社は2016年6月24日開催の第15期定時株主総会をもって監査等委員会設置会社に移行しています。社外取締役は、取締役会の意思決定の適正性確保やリスク管理、コンプライアンス強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬は、株主総会で決議された総額の限度内で、個人別報酬額を取締役会で決定します。監査等委員である取締役の報酬は、株主総会で承認された総額の限度内で、監査等委員会の協議で決定されます。同社では業績連動報酬は実施されていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 54百万円 13.6百万円
監査等委員(社外除く) 1名 5百万円 4.8百万円
社外役員 3名 6百万円 2.0百万円


同社グループの役員報酬等の総額は65百万円であり、対象となる役員の合計は8名です。なお、取締役の員数は9名ですが、報酬の無支給者が1名(社外取締役)います。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。