【平均年収904万円】コーエーテクモホールディングス 転職ガイド(コーエーテクモゲームスなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収904万円】コーエーテクモホールディングス 転職ガイド(コーエーテクモゲームスなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

コーエーテクモホールディングスは、コーエーテクモゲームスなどを傘下に持つ持株会社です。グループ全体で多くの従業員を擁し、エンタテインメント、アミューズメント、不動産など多角的な事業を展開しています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社コーエーテクモホールディングス の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


コーエーテクモホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は121名、グループ連結従業員数は2,835名です。

同社グループは、エンタテインメント事業、アミューズメント事業、不動産事業、その他事業の4つの事業を基本事業領域としています。連結子会社16社、親会社で構成され、多角的な事業展開を行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


コーエーテクモホールディングスは、「世界No.1のデジタルエンタテインメントカンパニー」を目指し、人的資本の強化を最優先課題としています。同社グループは、クリエイターとビジネスパーソンの両立を重視した人材育成方針を掲げ、成果主義に基づいた給与制度を確立しています。社員が安心して能力を発揮できる環境づくりにも注力している会社です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は9.8年となっています。これは、比較的長期にわたってキャリアを築いている社員が多い傾向を示しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 9,035,323円
平均勤続年数 9.8年
平均年齢 38.8歳
単体従業員数 121人
連結従業員数 2,835人
単体のグループ内比率 4.3%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
株式会社コーエーテクモゲームス 1歳 35.0年 10,000円


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を設けています。国内連結子会社は確定給付年金制度を、海外連結子会社の一部は確定拠出型の制度を適用しています。退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。確定給付制度における退職給付債務は62.9億円、年金資産は137.7億円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


コーエーテクモホールディングスは、「創造と貢献」の精神のもと、「世界No.1のデジタルエンタテインメントカンパニー」の実現を目指しています。この目標達成に向けた経営基盤強化の一環として、人的資本の強化に取り組んでいます。人材育成方針として「クリエイティブ&ビジネス」を掲げ、「新しい面白さを実現するクリエイター」と「成長性と収益性を実現するビジネスパーソン」の2要素を兼ね備えた人材の育成に注力しています。

同社グループは成果主義のもと、年功要素を排除した給与制度を確立しています。基本報酬は、各職群職種と等級に求められる「能力」と「成果」により決定され、若手が挑戦できる環境を推進しています。業績連動報酬として年2回の業績賞与を支給し、会社業績と個人の成果評価に基づいて決定されます。さらに、会社の利益創出に直接貢献した社員には、担当プロジェクト利益に応じた報奨金が支給される制度もあります。

人材育成方針に基づき、「自立(自律)したプロフェッショナルなクリエイター」「価値創造を支え、ビジネスを推進・強化する人材」「グローバルな視点でIPの価値を高める人材」の3つの人材像を定義しています。これらの実現に向けて、「新卒入社者を中心とした多様な人材の確保」「成長を実現する人材育成制度」「安心して働ける環境の構築」という3つの人材戦略を策定し、実行しています。

具体的には、新卒採用では「ゲームファンの採用」を一貫して行い、外国籍社員の採用も積極的に進めています。女性活躍推進にも取り組み、国内グループ会社では女性管理職比率の目標を設定しています。成長支援としては、「プロデューサー研修」をはじめとする社内研修や、外部研修プログラム、通信教育講座、語学試験受験料補助などのスキルアップ支援制度が充実しています。キャリア面談、社内公募制度、自己申告制度といったキャリア支援策も実施しています。安心して働ける環境の構築では、フレックスタイム制や時短勤務、育児・介護のための在宅勤務など柔軟な働き方を拡充しています。物価上昇率を踏まえたベースアップを継続し、社宅・独身寮の提供、報奨金制度、業績表彰制度などでモチベーション向上を図っています。健康経営の推進やエンゲージメントサーベイの実施、ダイバーシティとLGBTQ+に関する研修、パートナーシップ制度の導入、ハラスメント防止対策など、多様な人材が活躍できる風土づくりと人権尊重にも力を入れています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。等級により異なる賃金水準を設定しており、性別による差異はありませんが、男女間では雇用形態及び等級毎の人数分布に差があるため、賃金において差異が生じています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 18.2%
男性育児休業等取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 58.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 79.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 66.8%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。等級により異なる賃金水準を設定しており、性別による差異はありませんが、男女間では雇用形態及び等級毎の人数分布に差があるため、賃金において差異が生じています。

▼ コーエーテクモゲームス

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.9%
男性育児休業等取得率 110.3%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 78.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 80.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 77.1%


▼ コーエーテクモクオリティアシュアランス

「男性育児休業等取得率」の「-」は育児休業取得の対象となる男性労働者がいないことを示しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 25.0%
男性育児休業等取得率 -
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 101.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 101.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 90.2%


▼ コーエーテクモウェーブ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性育児休業等取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 45.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.0%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 73.2%

多様な人材の確保


国内に含まれるのはコーエーテクモホールディングス、コーエーテクモゲームス、コーエーテクモクオリティアシュアランス、コーエーテクモウェーブ、コーエーテクモネットです。

指標 数値 目標
女性管理職比率(国内) 8.2% 12.0%(令和12年度)
開発職人員数(全社) 2,354人 -
開発職人員数(全従業員に占める割合) 84.6% -
外国籍社員数(全社) 813人 -
外国籍社員数(全従業員に占める割合) 29.2% -
新卒採用人数(国内) 199人 200人
新入社員女性比率(国内) 21.6% 30.0%以上

人材育成制度


国内に含まれるのはコーエーテクモホールディングス、コーエーテクモゲームス、コーエーテクモクオリティアシュアランス、コーエーテクモウェーブ、コーエーテクモネットです。

指標 数値 目標
従業員一人当たりの総研修時間(h/年)(国内) 52.8h/年 60.0h/年以上(令和12年度)
従業員一人当たりの各部署主幹研修時間(h/年)(国内) 24.8h/年 24.0h/年以上(令和12年度)
通信教育制度(自己啓発支援)利用率(国内) 21.8% 30.0%以上(令和12年度)

安心して働ける環境の構築


国内に含まれるのはコーエーテクモホールディングス、コーエーテクモゲームス、コーエーテクモクオリティアシュアランス、コーエーテクモウェーブ、コーエーテクモネットです。

指標 数値 目標
従業員エンゲージメント(レーティング)(国内) 53.3 (BB) 58.0 (A)(令和15年度)
離職率(国内) 4.3% 5.0%以下
定期健診受診率(国内) 100.0% 100.0%
年次有給休暇取得率(国内) 79.4% 80.0%以上
育児休業取得率(国内) 104.9% 100.0%
育児休業からの復職率(国内) 100.0% 100.0%
ハラスメント防止研修受講率(国内) 100.0% 100.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


コーエーテクモホールディングスは、エンタテインメント事業を主軸に、アミューズメント事業、不動産事業、その他の事業を展開する持株会社です。多岐にわたる事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主にゲームコンテンツの開発・販売を核とするエンタテインメント事業で収益を上げています。アミューズメント事業では業務用アミューズメント機器の開発受託やゲームセンターの運営を行い、不動産事業ではライブハウス型ホールや賃貸用不動産の運用・管理を手掛けています。

エンタテインメント事業

エンタテインメントコンテンツの開発、販売を行っています。パッケージゲームやオンライン・モバイルゲームの提供が主力です。
収益は、ゲームソフトの販売やダウンロードコンテンツ、スマートフォンゲームの利用料などから得ています。

アミューズメント事業

業務用アミューズメント機器の受託開発や、ゲームセンター店舗の運営を行っています。スロット・パチンコの液晶ソフト受託開発も手掛けています。
収益は、アミューズメント施設の売上や、スロット・パチンコ液晶ソフトの開発受託などから得ています。

不動産事業

ライブハウス型ホールや賃貸用不動産の運用、管理を行っています。
収益は、ライブハウス型ホールの稼働率に応じた収入や、不動産賃貸収入などから得ています。

その他の事業セグメント

ベンチャーキャピタル事業などを含んでいます。
収益は、ベンチャーキャピタル事業などから得ています。

同社グループの売上高は、日本国内が最も大きく、北米、欧州、アジア地域からも収益を得ています。特にエンタテインメント事業においては、Apple Inc.、Valve Corporation、Lingxi Games Information Technology (Tianjin) Co., Ltd.といったプラットフォーム提供会社やパブリッシャーが主要な取引先となっています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
エンタテインメント 777億円 822億円
アミューズメント 41.5億円 47.8億円
不動産 12.3億円 13.0億円
その他の事業セグメント 29百万円 75百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5年間で売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに概ね増加傾向を示しています。特に直近の当連結会計年度においては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前年同期を上回る結果となりました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 728億円 784億円 846億円 832億円 884億円
経常利益 487億円 399億円 457億円 500億円 570億円
経常利益率 66.9% 50.9% 54.1% 60.1% 64.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 354億円 309億円 338億円 376億円 428億円
1株当たり当期純利益(円) 107.28 98.20 107.06 119.14 131.77

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期からわずかに増加しており、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しています。これは、同社グループ全体の生産性が向上している傾向を示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 31.0百万円 31.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 12.0百万円 13.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社コーエーテクモホールディングスは、強固な財務基盤と安定した資金の流れを維持しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


コーエーテクモホールディングスは、高い自己資本比率と潤沢な手元資金を確保しており、強固な財務基盤を築いています。自己資本比率はプライム市場の製造業平均を大きく上回る水準で推移しており、財務の安定性を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回る水準であり、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も増加傾向にあり、事業環境の変化や不測の事態にも対応できる体制が整っています。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与すると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 1,894億円 2,725億円
自己資本比率 89.9% 86.7%
ROE(自己資本利益率) 20.7% 18.6%
現金及び預金 240億円 613億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


コーエーテクモホールディングスのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、それを成長投資に充てている状況を示しています。当期における営業活動によるキャッシュフローは330億10百万円の獲得となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上によるものです。投資活動によるキャッシュフローは120億80百万円の支出となりましたが、これは有価証券及び投資有価証券の取得や有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュフローは自己株式の処分による収入があり、128億69百万円の獲得となっています。本業で得た資金を投資に回しつつ、フリーキャッシュフローもプラスを維持していることから、安定した事業運営と将来への投資を両立していることがうかがえます。この資金の流れは、長期的な雇用安定性や給与水準の維持に繋がるものと考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 343.7億円 330.1億円
投資CF 409.7億円 △120.8億円
財務CF △631.8億円 128.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 753.4億円 209.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、エンタテインメント事業において市場環境の変化をリスクとして認識しています。具体的には、低価格コンテンツの台頭やサブスクリプション型サービスの普及により、フルプライスのパッケージゲームに代わる選択肢が多様化・拡大している状況です。また、海外事業展開も積極的に進めており、為替相場の変動、特に円高の進行が同社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人材確保・育成を重要なリスクとして認識しています。ゲーム開発は知識集約型の事業であり、優秀な人材の確保は競争力維持に不可欠です。少子化や労働市場の逼迫により採用競争が激化しており、人材流動化への対応が不十分な場合、長期的な業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


コーエーテクモホールディングスは、「創造と貢献」を精神とし、「新しい面白さで、もっと幸せに」をスローガンに掲げるデジタルエンタテインメント企業です。世界No.1のデジタルエンタテインメントカンパニーを目指し、常に新しい価値の創造に挑戦しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「コーエーテクモの精神」と「コーポレートスローガン」を“存在意義(パーパス)”としています。コーエーテクモの精神は「創造と貢献 新しい価値を創造して、社会に貢献する」であり、コーポレートスローガンは「Level up your happiness 新しい面白さで もっと幸せに」です。

この存在意義を実現するためのビジョンとして、「世界No.1のデジタルエンタテインメントカンパニー」を掲げています。中長期的には、世界のデジタルエンタテインメント企業の中で営業利益額世界トップ10入りを目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「クリエイティブ&ビジネス」「クオリティ&サティスファクション」「品質・納期・予算」の3つの価値観を大切にしています。これらは、新しい価値を創造し、お客様に大きな満足を提供するための源泉であると位置づけられています。

経営基本方針としては、「最高のコンテンツの創発」「成長性と収益性の実現」「社員の福祉の向上」「新分野への挑戦」の4つを循環させ、持続的な成長につなげることを目指しています。人材育成方針では「良きクリエイターは良きビジネスパーソンであれ」という考えのもと、クリエイターとビジネスパーソンの両立を重視しています。また、全従業員一人ひとりの人権を尊重することを企業活動の基本とし、行動規範に人権に関する方針を明記しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中長期的な成長に向けた「成長のための基盤づくり」をテーマに、第4次中期経営計画を推進しています。その中で、優先的に対処すべき課題として「開発体制の拡充」を最優先の経営課題と認識しています。

また、「AAA水準への品質向上」を目指し、自社ゲームエンジン「KATANA ENGINE™」の技術強化や汎用ゲームエンジンの活用を進めています。さらに、「コスト削減・管理の強化」として、自動生成技術の高度化や生成AI等の技術活用による生産性向上を図っています。

「グローバルマーケティング・パブリッシングの拡充」も重要な課題であり、中東・北アフリカ地域に加え、インド・東南アジア等の成長市場も視野に入れた戦略を推進しています。人的資本への投資の一環として開発体制の更なる拡充や、社員が創造性を最大限に発揮できる魅力的な職場環境の実現にも取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


コーエーテクモホールディングスは、持株会社体制のもと、取締役会と監査役会を設置し、グループ全体の経営を統括しています。社外取締役が過半数を占めることで、経営の客観性と独立性を確保しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


コーエーテクモホールディングスの筆頭株主は株式会社光優ホールディングスであり、発行済株式の過半数を保有しています。創業家が関連会社を通じて上位株主として名を連ねており、同社グループの経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
光優ホールディングス 51.83%
JP MORGAN CHASE BANK 380752 9.36%
環境科学 6.48%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.33%
日本カストディ銀行(信託口) 2.86%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は15名(男性10名・女性5名)で構成され、女性役員比率は33.3%です。代表取締役会長兼取締役会議長は襟川陽一氏、代表取締役社長執行役員CEOは鯉沼久史氏が務めています。社外取締役比率は54.5%です。

氏名 役職 主な経歴
襟川陽一 代表取締役会長 兼取締役会議長 昭和53年7月同社設立代表取締役社長、平成21年6月同社取締役最高顧問、平成22年11月同社代表取締役社長、平成27年4月株式会社コーエーテクモゲームス代表取締役会長(CEO)、令和7年4月株式会社光優ホールディングス代表取締役会長より現職。
鯉沼久史 代表取締役社長執行役員CEO 平成6年4月同社入社、平成24年6月同社取締役、平成27年4月株式会社コーエーテクモゲームス代表取締役社長(COO)、平成30年4月同社代表取締役副社長、令和7年6月同社代表取締役社長執行役員CEOより現職。
襟川恵子 取締役名誉会長 昭和53年7月株式会社光栄専務取締役、平成11年4月同社代表取締役社長、平成21年6月同社取締役名誉会長、平成25年6月同社代表取締役会長、令和7年6月同社取締役名誉会長より現職。
襟川芽衣 常務取締役CSuO 平成22年6月株式会社コーエーテクモゲームス監査役、平成27年6月同社取締役、令和4年6月株式会社ゲームアートミュージアム代表取締役、令和7年4月同社常務取締役CSuOより現職。
柿原康晴 取締役顧問 平成13年6月テクモ株式会社監査役、平成19年3月同社代表取締役会長、平成21年4月同社代表取締役会長、平成25年6月同社取締役顧問より現職。


社外取締役は、手嶋雅夫氏(ティー・アンド・ティー代表取締役社長CEO・指名報酬委員)、小林宏氏(POPOPO社外監査役・指名報酬委員長)、佐藤辰男氏(角川ドワンゴ学園理事長・指名報酬委員)、小笠原倫明氏(ゆうちょ財団理事長・指名報酬委員)、上沼紫野氏(LM虎ノ門南法律事務所弁護士・指名報酬委員)、小山内いづ美氏(ももの会事務長・指名報酬委員)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会の過半数を社外取締役が占める体制をとっています。また、独立社外取締役が委員の過半数を構成する指名報酬委員会を設置し、経営の監督における客観性及び独立性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


コーエーテクモホールディングスの役員報酬は、基本報酬(月額報酬)、業績連動報酬等(賞与)、ストックオプション、および譲渡制限付株式報酬によって構成されています。これらの報酬は、企業価値の持続的な向上と株主利益との連動を重視し、各役員の職責に応じた適正な水準となるよう設計されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 8.6億円 1.23億円
監査役(社外除く) 2名 12百万円 6.0百万円
社外役員 9名 78百万円 8.7百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、襟川恵子氏(2.72億円)、襟川陽一氏(2.44億円)、鯉沼久史氏(2.40億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


関連記事

コーエーテクモホールディングスの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

コーエーテクモホールディングスの2026年3月期通期決算は、過去最高の業績更新とグローバル体制強化。「なぜ今コーエーテクモホールディングスなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


コーエーテクモホールディングスの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

コーエーテクモホールディングスの2026年3月期2Q決算は、売上・利益ともに期初予想を上回る着地。流通株式比率向上でプライム上場維持基準に適合し、経営基盤を強化。「なぜ今コーエーテクモなのか?」「下期集中投入される大型タイトル開発で、どんな役割を担えるのか」を整理します。