【平均年収790万円】東海東京フィナンシャル・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収790万円】東海東京フィナンシャル・ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

東海東京フィナンシャル・ホールディングスは、東海東京証券、東海東京インテリジェンス・ラボなどを傘下に持つ持株会社です。日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点を持ち、金融商品取引業をグローバルに展開しています。直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


東海東京フィナンシャル・ホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は155名、グループ連結従業員数は2,528名です。

同社グループは、有価証券の売買や引受け、募集・売出しの取扱いといった金融商品取引業を主たる事業としています。連結子会社20社を中心に、日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカの金融・資本市場に拠点を持ち、顧客の資金調達と資金運用の両面でグローバルなサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、東海東京証券(金融商品取引業)、東海東京インテリジェンス・ラボ、東海東京インベストメント、東海東京ウェルス・コンサルティング、東海東京サービスなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、金融・資本市場の担い手として、人的資本経営を推進し、高い専門性と人間性を備えた人材の育成に注力しています。ビジネスモデルの変化に対応し、柔軟な働き方ができる職場環境の整備にも取り組んでいます。ジョブ型人事制度を軸に、社員の学び・挑戦・成長を後押しする文化が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が30代後半でありながら、平均勤続年数が10年を超えていることから、比較的若手から中堅層が中心となりつつも、長期的にキャリアを築いている社員が多い傾向が見られます。人材の定着が進み、経験を積んだ社員が活躍している環境であると言えるでしょう。なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,901,258円
平均勤続年数 11年11ヶ月
平均年齢 38歳11ヶ月
単体従業員数 155人
連結従業員数 2,528人
単体のグループ内比率 6.1%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両制度を採用しています。これらの制度は同社および国内連結子会社に適用されています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付制度における退職給付債務は83.3億円、年金資産は198億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、急速な環境変化と証券ビジネスの高度化に対応するため、「人的資本経営」を推進し、高い専門性と人間性を備えた人材の育成を目指しています。2019年度に導入したジョブ型人事制度を軸に、社員の「学び・挑戦・成長」を後押しする環境を構築し、主体的な貢献と持続的な企業価値向上を実現する方針です。

給与水準は、職責や個人の成果、外部労働市場の給与水準、人材獲得の競争力を意識して決定されています。業績連動型賞与により、会社の成長を適切に社員へ還元する仕組みです。2022年からは5年連続でベースアップを実施し、2025年度からは賞与制度の一部変更により、業績貢献度が高い社員への配分を強化しています。

人材育成においては、Humanity Enhancement Programを創設し、プライベート支援、社内インターン、リスキリング、社外への複業留学など多様な学習機会を提供しています。2024年度からは、原則すべてのポジションを対象に社員が自由にキャリアを選択できる「ポジションチャレンジ」制度を導入し、自律的なキャリア形成を促進しています。また、出産・育児・介護に関する法定以上の両立支援制度や、テレワーク、フレックスタイム制度など、柔軟な働き方を可能にする環境整備にも力を入れています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


法定開示データは、同社の人事制度の運用効果を正確に把握・検証するため、同社の人事制度が適用される同社および同社雇用による子会社への出向者の数値を集計したものです。

指標 数値
女性管理職比率 23.4%
男女賃金差異(全労働者) 70.3%
男女賃金差異(正規雇用) 78.0%
男女賃金差異(非正規雇用) 46.7%

多様性・登用


同社の人事制度が適用される同社および同社雇用による子会社への出向者の数値を集計したものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 18.9%

育児・介護支援


同社の人事制度が適用される同社および同社雇用による子会社への出向者の数値を集計したものです。

指標 数値
男性労働者の育児休業取得率 89.4%

人材育成・エンゲージメント


同社の人事制度が適用される同社および同社雇用による子会社への出向者の数値を集計したものです。

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.1%
従業員エンゲージメント 40.7%
前年度の経常利益に占める教育研修費の割合 3.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


東海東京フィナンシャル・ホールディングスは、金融商品取引業を主軸に、グローバルな金融・資本市場で幅広いサービスを提供する持株会社です。顧客の資金調達と資金運用の両面を支援する事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、有価証券の売買やその委託の媒介、有価証券の引受け・売出し、募集・売出しの取扱い、私募の取扱いといった金融商品取引業を主たる事業としています。これらに付随する業務やその他の金融業も営んでいます。日本だけでなく、アジア、ヨーロッパ、アメリカにも拠点を持ち、グローバルにサービスを提供しています。

同社グループの収益は、主に顧客との契約から生じる受入手数料と、トレーディング損益、金融収支によって構成されています。受入手数料には、株式委託手数料、投資信託の代行手数料、保険手数料収入などが含まれます。トレーディング損益は、株券等や債券・為替等の取引から生じるものです。

同社グループの事業は「投資・金融サービス業」の単一セグメントで構成されています。有価証券の売買および委託の媒介等における外部顧客への営業収益が、連結営業収益の大部分を占める傾向にあります。また、外部顧客への営業収益の大部分は本邦からのものであり、特定の顧客に収益が集中することはありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、営業収益は増加傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、同様に増加の傾向を示しています。特に当連結会計年度においては、営業収益、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも前期から大きく伸びています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
営業収益 810億円 734億円 892億円 863億円 977億円
経常利益 130億円 63.5億円 184億円 151億円 205億円
経常利益率 16.0% 8.6% 20.6% 17.5% 21.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 132億円 19.5億円 102億円 110億円 166億円
1株当たり当期純利益(円) 52.94 7.85 40.86 44.08 65.82

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり営業収益(連結)は、前期から増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加する傾向にあります。これらの指標の改善は、組織全体の効率性や収益性の向上が進んでいることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり営業収益(連結) 32.5百万円 38.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.4百万円 5.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性は、企業の持続的な成長と従業員の安心感に直結します。
同社グループの財務基盤と資金の流れから、現在の経営状況を読み解きます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)によって評価できます。自己資本比率は企業の安定性を示す重要な指標です。
手元資金の厚みは、予期せぬ経済変動に対する耐性を示し、入社後の雇用や給与の安定性にも関わる要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 1,948億円 2,095億円
自己資本比率 12.9% 12.8%
ROE(自己資本利益率) 6.1% 8.8%
現金及び預金 1,123億円 935億円


なお、金融商品取引業は預金が主な負債となる構造上、一般的な計算式による自己資本比率は一般事業会社より低くなります。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは47.4億円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益の計上や約定見返勘定の減少、預り金の増加が収入要因となった一方で、トレーディング商品(負債)の減少や信用取引資産の増加が支出要因となったことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△207.3億円の支出となりました。短期貸付けによる支出や投資有価証券の取得による支出が主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フローは△27.4億円の支出となりました。短期借入金の純減や配当金の支払いが支出要因となった一方で、長期借入れによる収入がありました。
これらの結果、フリーキャッシュ・フローは△159.9億円の支出となっています。同社グループは資金の出入りにおいて、投資活動に資金を投入している状況であり、将来に向けた事業基盤の強化を図っていることがうかがえます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 207.8億円 47.4億円
投資CF △243.6億円 △207.3億円
財務CF 176.6億円 △27.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △35.8億円 △159.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主たる業務である金融商品取引業は、株価、金利、為替市況等の変動並びに景気後退などの国内外の経済情勢の影響を受けやすい状況です。
また、近年の大幅な規制緩和等により競争が激化しており、将来、より強力な競合先の出現等で従来と変わらぬ競争力を維持できない場合、財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、金融商品取引業を中心に高度な専門性を必要とする業務を行っています。
有能な人材の確保への競争は激しく、必要な人材の確保が困難な場合には、財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


東海東京フィナンシャル・ホールディングスは、変化する経営環境に対応し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す企業グループです。
「誇り」と「憧れ」を感じる企業グループとなることをビジョンに掲げ、社会的価値と正義を最優先する行動指針のもと、事業を推進しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、2022年4月より5ヵ年の中期経営計画「“Beyond Our Limits” ~異次元への挑戦」を策定し、推進しています。この計画は、「『誇り』と『憧れ』を感じる企業グループ」となることを目指し、「異次元の世界」への到達に挑戦するものです。

持続可能な社会の実現に貢献することは、同社グループの中長期的な成長および企業価値向上の前提であると考えています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「“Social Value & Justice” comes first」を行動指針として掲げています。これは、社会的価値の創出と社会的正義の遂行を最優先に据えた経営を推進するものです。すべての事業活動において、「社会的価値の創出につながるか」「社会に受け入れられる正しい行為か」という視点を重視しています。

サステナビリティの重要性を認識し、持続可能な社会の実現に向け、金融・資本市場の担い手として環境・社会課題に積極的に取り組んでいます。マテリアリティ(優先すべき重要課題)として「豊かなライフマネジメントの実現」、「イノベーション」、「パートナーシップ」、「ウェルビーイング」、「グリーン」を特定しています。また、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り、「東海東京フィナンシャル・グループ人権方針」を策定し、人権尊重の考え方をグループ全体の事業活動へ反映する体制を整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、行動指針「“Social Value & Justice” comes first」のもと、気候変動、人権尊重、人的資本やウェルビーイングを中心とした持続可能性への取り組みを一層強化しています。情報開示の充実化を図り、ESG指数への継続採用を目指しています。

人的資本経営の推進として、ポジションチャレンジ制度や「Humanity Enhancement Program」等を通じた社員のチャレンジ支援、働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。

また、デジタル分野においては選択と集中を加速し、同社グループを補完する機能を持つ企業との提携やDXインフラを中心とした提携を進めています。Powerful Partnersとの各提携モデルを推進し、顧客基盤の拡大と証券機能にとどまらない総合金融サービスの獲得を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


東海東京フィナンシャル・ホールディングスは、コーポレート・ガバナンスの充実を経営上の重要課題としています。同社は監査等委員会設置会社を採用しており、取締役会は経営方針や経営戦略に関する意思決定と監督機能を担っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


東海東京フィナンシャル・ホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は信託銀行であり、複数の金融機関や信託銀行が上位に名を連ねています。これは、機関投資家や金融機関によって同社の資本が支えられている状況を示しています。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.11%
三菱UFJ銀行 4.06%
日本カストディ銀行(信託口) 3.56%
横浜銀行 2.76%
日本生命保険相互会社 2.21%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は春日井博氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
石田 建昭 代表取締役会長 1968年4月株式会社東海銀行入行、欧州東海銀行頭取、同行取締役、東海投信投資顧問株式会社取締役社長等を経て、2004年5月同社顧問、2005年3月同社代表取締役社長、2021年6月同社代表取締役会長より現職。
春日井 博 代表取締役社長 1987年4月株式会社東海銀行入行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社市場商品統括部特命部長等を経て、2020年6月同社顧問、2025年6月同社代表取締役社長より現職。
北川 尚子 取締役 1990年4月丸万証券株式会社入社、東海東京証券株式会社執行役員ウェルスマネジメント本部長等を経て、2017年4月同社専務執行役員特命担当、2023年4月東海東京証券株式会社代表取締役社長、2024年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、中山恒博氏(元メリルリンチ日本証券代表取締役会長兼社長・取締役会議長)、宮沢和正氏(ソラミツ代表取締役社長)、山崎穣一氏(元税務大学校長・監査等委員)、池田綾子氏(原後綜合法律事務所弁護士・監査等委員)、太田克彦氏(元新日鉄住金化学代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。社外取締役は、客観的・中立的な立場から取締役会の意思決定と職務執行の妥当性・適正性を監督し、監査等委員である社外取締役は監査機能の充実に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


東海東京フィナンシャル・ホールディングスの役員報酬は、固定報酬と業績連動報酬で構成されています。業績連動報酬には、短期業績に基づく賞与と、中長期の業績に基づくストック・オプション(非金銭報酬等)が含まれています。業務執行取締役には固定報酬と業績連動報酬が配分され、社外取締役および監査等委員である取締役には固定報酬のみが支給される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 2.2億円 74.3百万円
監査等委員(社外除く) 1名 24百万円 24.0百万円
社外役員 5名 74百万円 14.8百万円


なお、業績連動報酬の賞与総額は、2026年6月25日開催予定の定時株主総会の決議事項であり、記載されているのは付議している上限額です。

個人別報酬が開示されている役員は、石田建昭氏(1.14億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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