【平均年収728万円】インターアクション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収728万円】インターアクション 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

インターアクションは、IoT関連及びインダストリー4.0関連の製品開発・製造・販売をグループ各社とともに展開しています。直近の業績は減収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社インターアクション の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


インターアクションは、IoT関連及びインダストリー4.0関連の各事業に係る製品等の開発・製造・販売を行っています。撮像半導体向け検査用光源装置や瞳モジュール、精密除振装置、歯車試験機、AI画像処理装置、レーザ加工機などを手掛けています。

単体従業員数は63名、連結従業員数は123名です。セグメントはIoT関連事業、インダストリー4.0推進事業の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)明立精機(インダストリー4.0推進事業)、(連結子会社)東京テクニカル(同)などです。

同社グループは、連結子会社であったエア・ガシズ・テクノスの全株式を2025年7月2日に譲渡したため、当連結会計年度より同社を連結の範囲から除外しました。これにより、「環境エネルギー事業」報告セグメントも除外されています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


インターアクションは、少数精鋭の体制を経営戦略としており、技術開発力を核とする専門性の高い人材が中心となって事業を推進しています。そのため、個々の従業員の専門性や貢献度に応じた処遇が期待できる環境です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数から一定の定着傾向が見られ、平均年齢もバランスの取れた構成となっています。専門性の高い技術者を重視する経営戦略のもと、従業員が長期的にキャリアを築ける環境がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 7,279,599円
平均勤続年数 7.4年
平均年齢 41.7歳
単体従業員数 63人
連結従業員数 123人
単体のグループ内比率 51.2%


退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の制度を設けており、国内グループ会社を対象としています。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、新中期経営計画において「人材」を企業価値向上のための重要項目と位置づけ、経営戦略と人材戦略を連動させています。市場競争力の核である技術開発力を支える技術人材の確保・育成に加え、企画・マーケティング能力の強化も重点課題としています。

従業員の給与その他の給付は、職務・役割に応じた公正な処遇を基本とし、特に技術人材や企画・マーケティング人材については労働市場における処遇水準を踏まえた給与水準を設定しています。賞与は会社の業績を反映し、従業員が事業成果を実感できる報酬体系としています。

人材育成方針として「確信・共創・貢献」を掲げ、知識・技術・経験による「確信」の下、人・夢・愛を携え「共創」し、会社・顧客・社会に「貢献」できる人材の育成を目指しています。具体的な取り組みとして、社内教育プログラム「英雄アカデミア」を設置し、各役職や等級に合わせたセミナーや研修を通じて社員のスキルアップを推進しています。また、国籍や性別を問わず多様な人材が活躍できるよう、「ファミリーサポート休暇」等の独自制度を導入し、柔軟な職場環境の整備にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性・登用


提出会社単体の数値です。

指標 数値
従業員の女性比率 19.0%
従業員の外国人比率 3.2%
技術職社員 女性比率 5.3%
技術職社員 女性比率(目標) 16.0%以上

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


インターアクションは、IoT関連事業とインダストリー4.0推進事業を主軸に、製品の開発、製造、販売を手がける企業です。同社グループは、イメージセンサの検査装置や精密除振装置、歯車試験機などを提供し、幅広い産業の技術革新を支えています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主にIoT関連事業とインダストリー4.0推進事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客の生産工程における品質向上や効率化に貢献しています。

IoT関連事業

この事業では、撮像半導体(CCDおよびCMOSイメージセンサ)の製造工程で用いられる検査用光源装置や瞳モジュールなどの開発、製造、販売を行っています。主にハイエンドなイメージセンサを生産するメーカーが顧客であり、イメージセンサ市場の拡大に伴い、新たな検査装置への需要も高まると見込まれています。収益は、主に検査用光源装置や瞳モジュールの販売から得ています。運営は、インターアクションが行っています。当連結会計年度の売上高は前期と比較して減少しました。

インダストリー4.0推進事業

この事業では、ディスプレイの生産工程で必要とされる精密除振装置や、歯車の品質検査に用いられる歯車試験機の開発、製造、販売を行っています。加えて、振動モニタリングアプリや加振装置、AI画像処理装置の開発・販売など、新規事業にも積極的に取り組んでいます。収益は、精密除振装置や歯車試験機、AI画像処理装置などの販売から得ています。運営は、インターアクション、西安朝陽光伏科技有限公司、明立精機、東京テクニカル、MEIRITZ KOREA CO.,LTD、陝西明立精密設備有限公司、Taiwan Tokyo Technical Instruments Corp.、TOKYO TECHNICAL INSTRUMENTS (SHANGHAI)CO.,LTD、ラステックが行っています。当連結会計年度の売上高は前期と比較して減少しました。

その他の事業セグメント

当連結会計年度より、連結子会社であった株式会社エア・ガシズ・テクノスの全株式を譲渡したため、同社事業が主な構成単位であった「環境エネルギー事業」報告セグメントは「その他」として表示されています。この事業セグメントの売上高は前期と比較して大幅に減少しました。

同社グループの売上高は、当連結会計年度においてIoT関連事業が全体の約6割を占めており、インダストリー4.0推進事業がこれに続いています。地域別では、日本とアジアが主要な市場であり、当連結会計年度はアジア地域での売上高が増加する一方で、日本での売上高は減少しました。主要な顧客としては、STMicroelectronics Pte.Ltd.とソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社が挙げられます。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
IoT関連事業 38.3億円 29.5億円
インダストリー4.0推進事業 20.6億円 18.6億円
その他の事業セグメント 7.8億円 10百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は直近の2026年5月期において前期から減少しました。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も同様に減少する結果となりました。この減収減益は、主にIoT関連事業の売上が低調に推移したことが要因となっています。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 60.2億円 68.6億円 77.5億円 66.7億円 48.2億円
経常利益 12.0億円 15.0億円 16.4億円 13.9億円 8.4億円
経常利益率 19.9% 21.9% 21.1% 20.8% 17.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 7.6億円 9.8億円 11.3億円 9.8億円 5.3億円
1株当たり当期純利益(円) 69.58 90.12 104.15 89.45 51.64

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、2025年5月期から2026年5月期にかけて減少しました。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も同様に減少しています。これらの指標は、同社グループ全体の生産性が前期と比較して低下していることを示しています。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 51.3百万円 39.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 10.9百万円 5.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、高い自己資本比率と潤沢な手元資金を維持しており、強固な財務基盤を築いています。本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は89.5%(前期86.2%)であり、プライム市場の製造業平均(46.8%)を大きく上回る水準です。ROE(自己資本利益率)は4.7%(前期8.6%)で、プライム市場平均(9.4%)を下回っています。現金及び預金は85.3億円(前期90.8億円)を確保しており、事業運営における安定性を示しています。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 118億円 108億円
自己資本比率 86.2% 89.5%
ROE(自己資本利益率) 8.6% 4.7%
現金及び預金 90.8億円 85.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは13.4億円の収入(前期は35.6億円の収入)となりました。これは、法人税等の支払があったものの、税金等調整前当期純利益の計上や売上債権の減少が主な要因です。投資活動によるキャッシュ・フローは△3.3億円の支出(前期は△2.9億円の支出)となり、有形固定資産の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは△17.1億円の支出(前期は△4.2億円の支出)となり、自己株式の取得や配当金の支払いが主な要因です。

本業で安定的に資金を生み出し、投資を賄った上で余剰資金を確保していることから、事業の安定性や将来への投資余力がある状態を示しています。これは、雇用や給与の安定性にも寄与する可能性があります。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 35.6億円 13.4億円
投資CF △2.9億円 △3.3億円
財務CF △4.2億円 △17.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 32.7億円 10.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループのIoT関連事業は、半導体メーカーの設備投資動向に影響を受け、その変動が大きい場合に業績に影響が生じるおそれがあります。また、競合他社の大幅な低価格戦略や新規参入があった場合、市場競争力やマーケットシェアに影響が生じるおそれがあることを認識しています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは小規模組織であり、優秀な人材の確保や社内人材の育成が計画通りに進まない場合、業務に支障をきたすおそれがあります。また、社員が社外流出した場合にも業務に支障が生じる可能性を挙げています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


インターアクションは、人・技術・組織の相互作用から革新を生み出し、「見えない価値」に光をあてることを使命としています。特定の技術にとらわれず、社会の持続的な発展に資するソリューションを創出し、社会に本質的な変化を実装する企業を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「人・技術・組織の相互作用から革新を生み出し『見えない価値』に光をあてる」ことを経営理念としています。目指す姿は、「『自社の優位性』と『多様なテクノロジー』を掛け合わせ、グローバルに『変化を実装』する企業へ」と掲げています。

光学やメカ制御等の技術を起点に「スマート光学ソリューション企業」を目指しています。さらに、価値として「Interaction Value(共創価値)」を掲げ、同社が中心(ハブ)となり、技術・人・会社を繋げ、「相互作用」によって価値を共創していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念に基づき、社会の持続的な発展に資する汎用性の高いソリューションを創出し、社会に本質的な変化を実装する企業を目指しています。価値として「Interaction Value(共創価値)」を掲げ、技術・人・会社を繋ぎ、相互作用によって価値を共創する姿勢を大切にしています。

創業以来のモットーである「クライアントファースト」を競争力維持に不可欠と認識しており、きめ細かな対応サポートを重視しています。「クライアントファースト」とは、「人と社会の役に立つかどうか」を意思決定の基準とし、情熱と誠実さを持って仕事に取り組み、勇気を持って挑戦し、常に創意工夫し続けることを意味しています。

人材育成方針として「確信・共創・貢献」を掲げ、知識・技術・経験による「確信」の下、人・夢・愛を携え「共創」し、会社・顧客・社会に「貢献」できる人材の育成を目指しています。多様な視点や価値観が会社の持続的な成長とイノベーション創出に繋がると認識し、国籍や性別を問わず従業員の活躍促進を含む多様性の確保に向けた活動を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中長期的に成長し続けるために、不透明な社会情勢の緩和を見据えた研究開発及び技術革新による新規事業の創出に努めています。優先的に取り組む課題として、技術開発体制の強化を挙げており、粘り強い実験と課題に対する答えを自分で探せる人材採用を重要視しています。

また、創業以来のモットーである「クライアントファースト」を徹底し、クライアントニーズへの迅速な対応を強化しています。既存事業の強化に加え、新たな収益の柱となる新規事業の創出も重要な課題であり、積極的な市場調査を通じて新たな価値を創造できる事業を模索しています。

さらに、自社の強みを市場機会に結びつける企画力や、顧客ニーズを的確に把握するマーケティング力の強化も不可欠であると考えており、製品企画部及び新製品開発部を中心に新規事業の創出を加速しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


インターアクションは、監査役設置会社として、経営の透明性と公正性を確保する体制を構築しています。社外取締役や指名・報酬諮問委員会を設置し、迅速な意思決定と経営に対する監査・監督機能の充実を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


インターアクションの株主構成は、海外の投資ファンドや信託銀行、そして代表取締役社長を含む個人株主によって構成されています。筆頭株主は海外の投資ファンドであり、多様な株主層に支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
SILVERCAPE INVESTMENTS LIMITED 15.11%
JAPAN ABSOLUTE VALUE FUND 11.98%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 9.58%
PERSHING-DIV.OF DLJ SECS.CORP. 2.97%
MURAKAMI TAKATERU 2.30%


なお、前事業年度末において主要株主でなかったSILVERCAPE INVESTMENTS LIMITEDは、当事業年度末現在では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は木地伸雄氏が務めています。社外取締役比率は80.0%です。

氏名 役職 主な経歴
木地 伸雄 代表取締役社長 2006年4月同社入社、2008年6月同社取締役就任、2020年6月同社代表取締役社長就任より現職。


社外取締役は、織田友理子氏(特定非営利活動法人PADM会長)、宍戸英樹氏(Generate Biomedicines Associate Director)、荒木昇氏(荒木公認会計士事務所代表)、植田祥裕氏(オーウエル社外取締役)です。

同社は監査役設置会社を採用しており、独立社外取締役4名と独立社外監査役2名により、取締役会の監督機能を高め、経営の健全性・透明性の確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


インターアクションの取締役(社外取締役を除く)の報酬は、月額の基本報酬と業績連動型の株式報酬で構成されています。社外取締役の報酬は、月額の基本報酬と業績非連動型の株式報酬で構成されており、取締役の報酬と業績および株式価値との連動性を明確にすることで、中長期的な企業価値向上への貢献意識を高めることを目的としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外取締役 5名 18百万円 3.5百万円
社外監査役 2名 6百万円 2.8百万円


上記報酬等の総額は、2025年6月1日から2026年5月31日までの期間に在籍していた役員が対象となります。また、取締役に対する非金銭報酬等の内容は、全て株式報酬(株式給付信託)であります。

個人別報酬が開示されている役員は、木地伸雄氏(1.43億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。