0 編集部が注目した重点ポイント
① 生成AIのAutomagica社を子会社化し事業を拡大する
2025年12月に、生成AI(学習データから新しいコンテンツを作成する人工知能)技術を持つ株式会社Automagicaを連結子会社化しました。このM&Aにより、労働集約的なITアウトソーシング業務のAI化や、自社製品へのAI実装を加速させます。AIエンジニアとしてのキャリア機会が飛躍的に拡大する重要な構造変化といえます。
② ServiceNow事業がEliteパートナーとして急成長を遂げる
主力であるServiceNow事業において、最上位の「Elite Partner」認定を継続し、顧客満足度でも4.83/5点という高い評価を獲得しています。累計取引社数も65社へと着実に増加しており、クラウド導入コンサルタントやエンジニアが専門性を磨ける環境が整っています。
③ ポーランド拠点の設立で顔認証技術の研究開発を強化する
2025年1月にポーランドへ研究開発拠点を新設し、自社製品である顔認証システム「AUTH」シリーズの精度向上と欧州市場への足掛かりを築いています。グローバルな環境で最新の画像認識・バイタルセンシング技術開発に携わりたい求職者にとって、魅力的な挑戦の場となっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.7
2025年12月期は、既存取引先での増員や単価アップ、さらにWindows 11対応に伴う機器販売の受注が大きく寄与し、全社売上高は91億円を突破しました。利益面でも、売上増に伴う総利益の拡大に加え、販管費(販売費及び一般管理費)の抑制に努めたことで、営業利益は前年比23.0%増と大幅な増益を達成しています。 期初予想に対する進捗状況については、当初の売上目標をクリアしており、業績は極めて順調に推移しています。また、2025年12月末時点での自己資本比率は59.2%と、投資に向けた健全な財務基盤も維持されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.9
ITO & BPO事業
【事業内容】
ITインフラ構築・常駐支援、コールセンター、イベント時の配席管理、自社製品の顔認証システムの製造・販売・保守を提供しています。
【業績推移】
売上高6,166百万円(+20.3%)、セグメント利益338百万円(+29.9%)と大幅な増収増益を達成しました。
【注目ポイント】
Windows 11移行に伴うPCキッティング(初期設定)や機器販売が追い風となり、安定した収益基盤を構築しています。特に自社製品の顔認証システムは「熊本城マラソン」等の大規模イベントでも採用されており、認証率99.5%という圧倒的な実績を武器に、独自のソリューション展開を進められるエンジニアの需要が高まっています。
クラウドソリューション事業
【事業内容】
ServiceNowの導入支援・保守、自社勤怠管理システム「RocoTime」の開発、システム受託開発を展開しています。
【業績推移】
売上高2,897百万円(+14.2%)、セグメント利益171百万円(+21.4%)と、高成長を継続しています。
【注目ポイント】
企業のDX推進を支援するServiceNow事業が極めて好調です。国内初のHR製品分野での「Validated Practice」認定を受けるなど、技術力の高さが競争優位性となっています。ServiceNowの認定資格保有者は全社で219名まで増強されており、教育体制が充実しているため、クラウドエンジニアとして市場価値を高めたい方にとって絶好のフィールドです。
海外事業・その他
【事業内容】
中国、フィリピン、ポーランドの子会社を通じ、オフショア開発や最新技術の研究開発を行っています。
【業績推移】
売上高465百万円(+6.2%)、営業利益15百万円(▲38.5%)となりました。ポーランド子会社設立コストが影響しています。
【注目ポイント】
ポーランド子会社を「研究開発拠点」として位置づけ、顔認証技術の高度化をグローバルで推進しています。利益面では投資先行となっていますが、海外での研究開発受託売上は増加傾向にあります。グローバルなチーム体制での開発や、英語力を活かしたブリッジSEなどの役割で活躍できる機会が広がっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 決算補足説明資料 P.14
2026年12月期は、売上高103億円(前年比12.1%増)、経常利益6億円(+19.4%)の増収増益を計画しています。成長の柱は、最注力事業であるServiceNow事業の継続的拡大と、Automagica社の技術を活用した生成AIソリューションの展開です。 特に「体制の強化」が成長戦略の要となっており、エンジニアの資格取得推進や研修制度の充実、さらには人事制度の改定や福利厚生の拡充を通じた人材確保に力を入れています。エンジニア数は588名まで拡大しており、今後も年間数十名規模の採用が続く見込みです。 また、島根県松江市への「松江BASE」設置や「広島営業所」の開設など、地方拠点での採用と顧客開拓も積極的に進めています。リモートワークや地方でのキャリア形成を希望する方にとっても、同社の事業拡大は大きなチャンスとなるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ロココは「ITO&BPO」という安定収益基盤を持ちながら、ServiceNowや生成AI、顔認証といった「先端技術への積極投資」を並行して行うバランスの良い企業体です。単なる受託開発にとどまらず、自社製品の開発やポーランドとの共同研究など、「グローバル×自社ソリューション」に関心があることを伝えると、同社の成長戦略と合致しやすいでしょう。
面接での逆質問例
・「ServiceNow事業がEliteパートナーとして急成長していますが、今後生成AIを組み合わせた新しいソリューション展開において、どのような専門性を持つ人材が求められていますか?」 ・「ポーランド拠点との連携により顔認証の精度向上が進んでいますが、国内エンジニアが海外拠点と技術交流を行う機会は今後どのように増えていく予定でしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
比較的定時で退社
エンジニアのスキルアップを会社が強く支援しています。ServiceNowなどの認定資格を取得すると、毎月の給与に資格手当が加算される仕組みがあり、モチベーション高く学習に励むことができます。中途入社者でも研修制度が整っているため馴染みやすいです。
(20代後半・システムコンサルタント・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年12月期 決算補足説明資料



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