カヤックの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

カヤックの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

カヤックの2025年12月期決算は、売上高200億円突破の過去最高を更新。「ハイカジ」事業が絶好調なほか、2026年からは新セグメント体制へ移行し、大型IP開発への大型投資も開始します。「なぜ今カヤックなのか?」転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

通期売上高が200億円を突破し過去最高を更新する

主力である「ハイカジ(ハイパーカジュアルゲーム)」事業が年間を通じて好調に推移し、売上高は前年比+20.1%の200.9億円に到達しました。営業利益も前年比で約3倍となる10.7億円を達成しており、クリエイティブを核とした多角化経営が結実しています。

2026年より4つの報告セグメントへ体制を刷新する

事業の高度化に伴い、2026年12月期より「ブランド&マーケティング」「ゲーム・アニメ」「ちいき資本主義」「その他」の4セグメント開示を導入します。単一セグメントから脱却し、各ユニットの成長段階に応じた戦略立案と資源配分を明確にすることで、転職者にとってもキャリアの専門性を発揮しやすい環境が整います。

大型IPとの共同開発へ約3.3億円の先行投資を開始する

2026年度は成長を加速させるため、大型IPを活用した新規ゲーム開発へ注力します。当社負担分として約3.3億円の先行投資(費用計上)を予定しており、短期的には利益率が低下するものの、2028年以降の飛躍的な利益創出を目指す攻めのフェーズにあります。大規模プロジェクトに関わるチャンスが拡大しています。

1 連結業績ハイライト

ハイカジ事業が牽引し、通期売上・利益ともに過去最高を更新。修正後予想も上回る着地となりました。
2025年12月期 エグゼクティブサマリー

出典:2025年12月期 通期 決算説明会資料 P.5

売上高 200.94億円 (前年比 +20.1%)
営業利益 10.71億円 (前年比 +199.2%)
親会社株主帰属純利益 6.83億円 (前年比 +358.8%)

2025年12月期の連結業績は、主力事業の堅調な伸びにより全指標で大幅な増益を達成しました。特に第4四半期は単四半期として過去最高の売上高・営業利益を計上しており、通期修正後予想に対しても売上高100.5%、営業利益107.1%と計画を上回る成果を残しています。多角化しているグループ全体のシナジーが強化され、収益構造がより強固になっています。

通期業績予想に対する進捗状況については、期初予想を大幅に上回り、上方修正後の目標も完全にクリアしているため、極めて順調な着地と言えます。また、期中に実施した2件の企業買収(M&A)もグループ成長に寄与しており、中長期的な組織拡大に向けた自己資本比率も42.5%と健全な水準を維持しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ハイカジ事業が世界市場で存在感を発揮。eスポーツや地域創生といった独自の領域でも高い成長率を維持しています。
四半期連結業績推移

出典:2025年12月期 通期 決算説明会資料 P.8

ゲームエンタメ

事業内容:ハイパーカジュアルゲームの開発・運営、およびゲーム開発受託。世界累計15億DLを突破。

業績推移:売上高111.8億円(前年比+21.0%)。ハイカジ新作8本をリリースし、過去最高の売上を更新。

注目ポイント:日本企業としてアプリDL数5年連続No.1を達成しました。生成AIを活用した開発効率化と、独自の企画力が競争優位性となっています。今後は「ブリカジ(ハイブリッドカジュアル)」と呼ばれるより高い収益性を持つジャンルへのシフトを進めており、ゲームプランナーやエンジニアの募集が活発化しています。

注目職種:ゲームディレクター、Unityエンジニア、テクニカルアーティスト

面白プロデュース

事業内容:クライアント企業のマーケティング支援、広告制作、新規製品開発などの受託事業。

業績推移:売上高22.1億円(前年比-3.0%)。若干の減収ながら、高付加価値案件への進出が加速。

注目ポイント:「日本ネーミング大賞2025」でダブル受賞(史上初)を果たすなど、企画力の高さが市場で再評価されています。単なる広告制作に留まらず、プロダクトの言語化やブランディングを一貫して担う案件が増加しており、社会に話題を提供するクリエイターにとって非常に挑戦しがいのあるフィールドです。

注目職種:アートディレクター、コピーライター、デジタルプランナー

eスポーツ

事業内容:大会制作・運営、およびトーナメントプラットフォーム「Tonamel」の展開。

業績推移:売上高31.9億円(前年比+11.1%)。大型イベントの受注や教育領域への拡大により伸長。

注目ポイント:上場子会社の「GLOE」を中心に、市場全体をリードする体制が確立されています。年間約7.3万件(Tonamel)もの大会が開催される巨大なコミュニティ基盤を有しており、ゲームファンを熱狂させるコミュニティマネジメントや興行のプロフェッショナルが必要とされています。

注目職種:イベントプロデューサー、コミュニティマネージャー、配信技術エンジニア

ちいき資本主義

事業内容:移住プラットフォーム「スマウト」、コミュニティ通貨「まちのコイン」等の地域支援事業。

業績推移:売上高14.5億円(前年比+61.3%)。スマウト有料地域数の増加により急成長。

注目ポイント:全国1,164もの自治体に導入されており、全自治体の約6割以上が利用する巨大なインフラへと成長しています。人口減少という社会課題に対し、ゲーミフィケーションの知見を活かした「参加型まちづくり」を推進しており、地方創生をビジネスとして持続可能にするという難易度の高いミッションに挑んでいます。

注目職種:法人/自治体セールス、カスタマーサクセス、地域開発ディレクター

3 今後の見通しと採用の注目点

新セグメント体制への移行と大型投資により、2026年度は「さらなる高み」を目指す転換期となります。
事業セグメントの構造変化

出典:2025年12月期 通期 決算説明会資料 P.31

2026年12月期の業績予想は、売上高230億円(前年比+14.5%)とさらなる増収を見込んでいます。営業利益については10億円(前年比-6.6%)と微減を想定していますが、これは中長期的な利益成長のための戦略的な先行投資が主な理由です。

最大の見どころは、大型IPとの共同ゲーム開発プロジェクトの始動です。2026年度に約3.3億円の先行投資を予定しており、約2年間の開発期間を経て大きな収益貢献を目指します。また、セグメント再編により「ブランド&マーケティング」領域では受託機能の統合を強化。戦略設計から運用まで一気通貫で支援するモデルへ進化させ、収益の安定化と付加価値向上を両立させる方針です。これに伴い、特定の技術領域だけでなく、ビジネス全体を俯瞰できるマネジメント層や専門人材の需要が急増しています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

カヤックは「つくる人を増やす」という経営理念のもと、エンタメの力を社会課題や地方創生に転用する独自のビジネスモデルを確立しています。志望動機では、単に技術を磨きたいというだけでなく、「ゲーミフィケーションを活用して社会にどう愛着を醸成したいか」や、「受託と自社開発の両軸を持つ環境で、どう越境して活躍したいか」という視点を盛り込むと、同社らしい文化との親和性をアピールできます。

Q&A

面接での逆質問例

  • 2026年からの新セグメント移行に伴い、横断的なリソース活用や評価制度にどのような変化を期待されていますか?
  • 大型IP共同開発プロジェクトにおいて、カヤック流のクリエイティビティをどのように発揮しようと考えていますか?
  • ちいき資本主義領域でのtoB向け市場開拓において、現在どのようなスキルを持つ人材が最も必要とされていますか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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経験を積むにはうってつけの環境

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(30代前半・クリエイティブ関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社カヤック 2025年12月期 通期 決算説明会資料
  • 株式会社カヤック 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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