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編集部が注目した重点ポイント
① 売上収益は前期比27.8%増と大幅な成長を遂げる
2026年2月期の通期実績において、売上収益は1,483億3,200万円(前期比27.8%増)と極めて高い成長を実現しました。DX(デジタルトランスフォーメーション)需要に加え、生成AI関連を中心としたコンサルティング案件が伸長しており、国内最大級のコンサルティングファームとしての地位をさらに盤石なものにしています。
② 次期コンサルタント数を25%増加させる計画を提示
旺盛な需要に対応するため、2027年2月期末までにコンサルタント数を約7,000名(前期末比約25%増)へと大幅に増員する計画を公表しました。積極的な採用活動と人材育成の強化を継続しており、入社後の教育体制や先端技術(生成AI等)への専門性を高める機会が非常に豊富であると言えます。
③ 自社株買い300億円を決定し資本効率向上を推進
2026年3月に発表された最大300億円規模の自社株買いは、資本効率の向上と株主還元の充実を目的としています。足元の業績成長と株価動向の乖離を是正し、一株当たりの株主価値を高める姿勢を鮮明にしており、経営陣の将来的な業績成長に対する強い自信の表れと捉えることができます。
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連結業績ハイライト
出典:FY2026 通期 決算説明会資料 P.5
売上収益
148,332百万円
+27.8%
EBITDA
52,125百万円
+19.9%
営業利益
50,931百万円
+19.5%
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費(使用権資産を除く) ± その他調整項目(事業の継続的な収益力を測る指標)
当連結会計年度の業績は、売上収益が通期計画を達成し、EBITDAマージンも計画範囲内(35.1%)で着地しました。コンサルタント一人当たり売上が計画を約4%上振れたことは、サービスの付加価値向上が進んでいることを示しています。採用面でも計画を上回る人員確保に成功しており、将来の成長のための投資が着実に行われています。
通期予想に対する進捗状況については、期初計画を概ね完全に達成しており、極めて順調と評価できます。下期偏重の季節性を考慮しても、各四半期で継続的な成長を実現しています。
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事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:FY2026 通期 決算説明会資料 P.30
AI/生成AI 領域
事業内容: 全社的な生成AI活用推進、業務効率化ソリューション開発、AI-CoE組織の立上げ支援など、最先端技術の実装を伴走支援します。
業績推移: 金融や通信業界を中心に生成AI関連の案件数が急増しており、案件数全体の伸び(前期比20.7%増)を牽引しています。
注目ポイント: 単なるPoC(概念実証)に留まらず、基幹システムへの組み込みや営業プロセス自動化など、実業務への本格導入フェーズが始まっています。米国の巨大なAI投資市場(約17.4兆円)と比較し、日本の市場(約1,440億円)は成長余地が極めて大きく、AI活用を経営戦略に落とし込める専門人材が切望されています。
業界特化型 DX/モダナイゼーション
事業内容: モビリティ(SDV開発)、エネルギー(EA再設計)、金融(サイバーセキュリティ)等、特定業界の深刻な経営課題を解決します。
業績推移: 特定業界への支援体制確立を目的とした組織強化により、専門人材の獲得・育成が進展し、高単価な大型プロジェクトが継続しています。
注目ポイント: 基幹システムの刷新やサイバーセキュリティ、GX(グリーントランスフォーメーション)など、難易度の高い全社変革プロジェクトが増加しています。業界特有の商習慣や規制、先端技術の両面に精通した人材が、クライアントの「総合的なパートナー」として価値を発揮できる環境が整っています。
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今後の見通しと採用の注目点
出典:FY2026 通期 決算説明会資料 P.27
国内主要企業において数年間に及ぶ大規模なAI投資が本格化しており、コンサルティング需要は未だ成長期にあると分析されています。これを受け、当社は2027年2月期も約25%の人員増(約1,400名の純増)を計画しており、採用意欲は極めて高い状態です。
特にコアクライアント戦略の推進により、一社当たりの取引深耕が進んでおり、経営層のリレーションと現場の実装力を兼ね備えた人材の需要が高まっています。質疑応答の内容からも、足元でコンサルタント一人当たり売上が既に若干向上して推移していることが示唆されており、さらなる高付加価値化に向けたキャリア機会が広がっています。
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求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
国内コンサルティング市場が年平均約10%で成長する中、同社はその約3倍近い前期比27.8%の成長を遂げています。この圧倒的な成長環境に身を置き、「生成AIの実務実装」や「難易度の高い業界特化型DX」に携わりたいという動機は非常に強力です。「一人当たり売上の向上」に裏打ちされた高品質なプロジェクトへの貢献を強調すると良いでしょう。
面接での逆質問例
- 「2027年2月期に約1,400名の増員を予定されていますが、生成AI等の先端領域への教育プログラムは具体的にどのように拡充されていますか?」
- 「一人当たり売上が計画を上振れて推移している背景として、プロジェクトの質や提供価値にどのような変化が起きていますか?」
- 「コアクライアント戦略を推進する上で、特定の業界(モビリティやエネルギー等)において現場のコンサルタントに最も求められている役割は何ですか?」
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転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
ワークライフバランスは良好
全体的に見ればワークライフバランスは良好です。私の経験では、月の残業時間は平均して10時間程度で、土日はしっかり休める環境が整っています。業界全体と比較すると、かなり働きやすい職場だと感じています。特に、コンサルティング業界の中では、比較的ホワイトな企業と言えるでしょう。
(30代後半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]配属先が限られているため注意が必要
ワンプール制について、実際には特定の企業内でのワンプール制であることに驚きました。会社が持つ案件の中で自由に選べるわけではなく、配属先が限られているため、注意が必要です。また、実際には委託先の社員のような立場になることが多く、社内の人間関係や同期との交流を期待しすぎない方が良いかもしれません。
(40代後半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ベイカレント FY2026 通期 決算説明会資料(2026年4月14日発表)
- 株式会社ベイカレント 2026年2月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年4月14日発表)



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