【平均年収1331万円】ベイカレント 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収1331万円】ベイカレント 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ベイカレントは、様々な業界のリーディングカンパニーに対し、戦略、デジタル、オペレーションといった幅広いテーマを支援する総合コンサルティングファームです。多くの従業員を擁し、過去5期間にわたり売上収益、利益ともに一貫して増加しています。


目次

※本記事は、株式会社ベイカレント の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。

1. 企業概要:どんな会社?


ベイカレントは、様々な業界のリーディングカンパニーに対し、戦略、デジタル、オペレーションといった幅広いテーマを支援する総合コンサルティングファームです。特定の企業や系列グループに属さず、ニュートラルな立場から最適な提案を行っています。

単体従業員数は866名、連結従業員数は6,788名です。同社グループの事業セグメントはコンサルティング事業の単一です。

同社グループは、第11期より連結財務諸表を作成しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社ベイカレントは、コンサルティング事業を主軸とする企業であり、専門性の高い人材が活躍する環境です。給与水準は業界特性を反映した傾向が見られ、働き方においては、社員一人ひとりの成長と健康を重視する姿勢がうかがえます。若手社員が多く、キャリアアップの機会が豊富であることも特徴の一つです。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も短めであることから、活発な人材流動性や若手社員の活躍が期待できる環境であると考えられます。これは、コンサルティング業界の特性や、キャリア形成における多様な選択肢があることを示唆しているとも言えます。

項目 数値
平均年間給与 13,310,922円
平均勤続年数 3.8年
平均年齢 31.3歳
単体従業員数 866人
連結従業員数 6,788人
単体のグループ内比率 12.8%


同社グループは、退職後給付制度として確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、企業が持続的な成長を達成するためには、社員やその家族が心身ともに健康であり、社員がプロフェッショナルとして継続的に付加価値の高いサービスを提供することが重要であると認識しています。そのため、社員が安心して仕事に専念できる環境や、多様な人材が健康的な働き方を選択できる環境を整備しています。

人材育成においては、社員が真のプロフェッショナルとして能力・人格の両面を磨き、社会のリーダーとして活躍できる人材となることを目指しています。採用活動では、公正な採用活動を基本方針とし、人種・国籍・性別・年齢等に関わらず応募の機会を提供し、能力・適性に関連のない事項は不問としています。

報酬については、性別や年齢等の属性によらない、個人の能力に基づく評価・登用を実施しています。職位と賃金水準がリンクしており、同一の職位においては、男女間での賃金水準に差異はないとされています。また、産前・産後休業、育児休業、介護休業の取得について、全ての社員が積極的に制度活用を図れるよう拡充を図り、女性の活躍支援や男性の育児参加支援を行っています。障がい者雇用も積極的に推進し、全ての社員が各自の能力を活かして活躍できる環境整備に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 5.4%
男性労働者の育児休業取得率 55.6%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 17.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 22.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 76.2%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱ベイカレント・コンサルティング

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 2.0%
男性労働者の育児休業取得率 91.0%


▼ ㈱ベイカレント・テクノロジー

指標 数値
男性労働者の育児休業取得率 100.0%

健康・安全

指標 数値
定期健康診断受診率(2025年) 98.4%
ストレスチェック受検率(2025年) 96.7%
所定外労働の発生率(45h超、2025年) 2.3%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ベイカレントは、多様な業界のリーディングカンパニーに対し、幅広いテーマでコンサルティングサービスを提供する総合コンサルティングファームです。同社グループは、クライアント企業の経営課題解決を支援することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ベイカレントは、様々な業界の日本を代表するリーディングカンパニーに対し、戦略、デジタル、オペレーションといった幅広いテーマで支援を行う総合コンサルティングファームです。同社グループは、トップマネジメントの意思決定をサポートする全社戦略や事業戦略の立案、デジタル技術を活用したビジネスオペレーションの検討支援など、クライアント企業の経営課題を解決するための企画検討や実行支援を行っています。

特定の企業や系列グループに属さず、ニュートラルな立場から最適な提案を行うことを特徴としています。クライアント固有の企業風土や価値観を深く理解し、実現性の高い提案を重視しています。また、最適な人材配置とコンサルタントの多様なキャリア形成のため、横断的で柔軟な組織構造を採用しています。

これにより、クライアント企業の多様化・複雑化する経営課題に対し、適切な専門性を持つコンサルタントが参画するプロジェクトチームを組成しています。同社グループは、新卒・中途ともに積極的に採用活動を行い、中長期的な人材育成を担う専門部門を設置し、研修制度の充実に努めています。

同社グループの事業はコンサルティング事業の単一セグメントですが、顧客の業種別に見ると、金融(銀行・証券・保険等)、情報通信・メディア・ハイテク、その他の分野に収益が分解されています。本邦の外部顧客への売上収益が大部分を占めており、特定の主要顧客への収益集中はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績推移を見ると、売上収益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益のいずれも一貫して増加傾向にあります。直近の連結会計年度では、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益がそれぞれ前期から大きく増加しました。これは、DXや生成AIを活用した企業変革支援の需要が高まっていることが背景にあります。

同社グループは、中期経営計画において売上収益の継続的な成長を目標としており、優秀な人材の採用・育成やサービス強化を通じて、その達成を目指しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上収益 576億円 761億円 939億円 1,161億円 1,483億円
税引前利益 215億円 299億円 342億円 425億円 510億円
税引前利益率 37.2% 39.3% 36.4% 36.7% 34.4%
親会社の所有者に帰属する当期利益 155億円 219億円 254億円 308億円 378億円
1株当たり当期純利益(円) 101.39 142.96 166.04 202.16 249.16

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上収益は、前期と比較して増加しています。これは、組織全体の生産性が向上している傾向を示しています。

一方で、従業員1人あたりの営業利益は前期からわずかに減少しています。これは、売上収益の増加に対して、販売費及び一般管理費が増加したことが影響していると考えられます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上収益(連結) 21.2百万円 21.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 7.8百万円 7.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社ベイカレントは、強固な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しており、事業活動を通じて着実に資金を創出しています。将来に向けた投資も行いながら、財務的な健全性を保っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは、高い自己資本比率と潤沢な手元資金を確保しており、強固な財務基盤を築いています。これは、外部環境の変化や予期せぬ事態にも対応できる安定性を示しています。高い収益性を維持しながら、自己資本を着実に積み上げている状況です。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
自己資本 944億円 1,170億円
自己資本比率 75.7% 74.3%
ROE(自己資本利益率) 36.5% 35.8%
現金及び現金同等物 606億円 723億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において376億円の収入となりました。これは税引前利益の増加や未払費用等の増加に伴うその他の流動負債の増加が主な要因となっています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、貸付けによる支出や有形固定資産の取得による支出などにより、65億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済や配当金の支払額などにより、194億円の支出となっています。これらの結果、フリーキャッシュ・フローは311億円のプラスとなり、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を創出している状況です。この安定した資金の流れは、事業の持続的な成長と雇用・給与の安定性につながるものと考えられます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 326億円 376億円
投資CF △35億円 △65億円
財務CF △143億円 △194億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 291億円 311億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、国内外の景気動向や外国為替相場の変動、税制及び法令等の改正により、主要クライアントが事業投資やIT投資を抑制した場合に、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。また、新たな感染症等が世界的に拡大した場合にも、企業活動に制約が生じることによる間接的な影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の事業展開のため、優秀な人材の採用・確保及び育成が重要であると考えています。コンサルティング業界における人材の争奪により、優秀な人材の採用・確保及び育成が計画どおりに進まない場合や、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約、クライアントに提供するサービスレベルの低下をもたらし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ベイカレントは、日本発の総合コンサルティングファームとして、クライアントの持続的な発展に貢献することをミッションとしています。変化の最先端に立ち、未来を切り開くことをパーパスに掲げ、高付加価値なサービスと人材育成に注力しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ベイカレントグループは、日本発の総合コンサルティングファームとして、様々な業界のリーディングカンパニーが抱える課題を解決し、クライアントの持続的な発展に貢献し続けることをミッションとしています。パーパスには「Beyond the Edge - 変化の一番先に立ち、次への扉をともに開く。 -」を掲げています。

コンサルティングファームとして「あらゆる業界のリーディングカンパニーの成長に最も貢献している」こと、「付加価値を誰よりも追求している」こと、「未来を担う人材が集結している」ことを目指しています。クライアントの真のパートナーとして、戦略策定から実行支援まで幅広く支援する方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ベイカレントグループは、経営の透明性向上、監督機能強化、意思決定の迅速化、コンプライアンス確保をコーポレート・ガバナンス上の最重要課題としています。社会全体の持続的な発展を経営の前提とし、サステナビリティ経営を推進しています。

日本最大級のコンサルティングファームとして、蓄積されたナレッジをクライアントのサステナビリティ経営に提供し、持続可能な社会と経済成長に貢献することを目指しています。人材の多様性を重視し、人種・国籍・性別・年齢等に関わらず公正な採用活動を行っています。社員が真のプロフェッショナルとして能力・人格を磨き、社会のリーダーとして活躍できる人材となることを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ベイカレントグループは、今後の事業を支える優秀な人材の採用と育成を重要な課題と認識しています。様々なバックグラウンドを持つ人材の採用を進め、安心して働きやすい環境・待遇の整備に注力し、モチベーション向上に努めています。

多種多様な研修制度や勉強会を通じて、戦略立案や経営課題解決のスキル向上を図り、プロフェッショナルな人材の育成に取り組んでいます。また、クライアントのあらゆるニーズに応えるべく、総合的な経営支援サービスを提供し、サービスの高付加価値化を推進しています。高い収益性を維持するため、積極的な人材採用と並行して適切な稼働率水準の維持にも取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ベイカレントは監査等委員会設置会社であり、取締役会は業務執行の意思決定と監督を担っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ベイカレントの株主構成を見ると、信託銀行が上位を占めており、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。特定の事業会社や創業家が突出して高い比率を保有しているわけではなく、幅広い機関投資家によって支えられている状況です。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 24.36%
日本カストディ銀行(信託口) 10.64%
江口 新 5.31%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役会長兼社長は阿部義之氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。

氏名 役職 主な経歴
阿部 義之 代表取締役会長兼社長 2008年9月旧ベイカレント・コンサルティング入社、同年11月同社執行役員。2015年5月同社取締役コンサルティング&IT事業本部長、2016年12月同社代表取締役社長。2025年5月同社取締役会長、同年11月より同社代表取締役会長兼社長。
池平 謙太郎 代表取締役副社長 2007年9月旧ベイカレント・コンサルティング入社。2015年4月同社執行役員、同年5月同社取締役、同年6月同社取締役営業本部長。2021年5月より同社代表取締役副社長。
中村 公亮 取締役最高財務責任者 2007年1月旧ベイカレント・コンサルティング入社。2015年4月同社執行役員、同年5月同社取締役管理本部長。2021年5月より同社取締役最高財務責任者。


社外取締役は、小路敏宗氏(山下・柘・二村法律事務所パートナー)、佐藤真太郎氏(佐藤真太郎法律事務所代表)、奥山芳貴氏(元野村證券フランス現地法人CEO・常勤監査等委員)、糟谷祐一郎氏(糟谷公認会計士・税理士事務所代表・監査等委員)、藤本哲也氏(藤本哲也税理士事務所代表・監査等委員)、緑川芳江氏(三浦法律事務所パートナー・監査等委員)です。

ベイカレントは監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化とガバナンス充実を図っています。監査等委員会は全員が社外取締役で構成され、取締役の職務執行の監査を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ベイカレントの取締役報酬は、基本報酬(固定報酬と業績連動報酬)と譲渡制限付株式報酬で構成されています。基本報酬が約3分の2、譲渡制限付株式報酬が約3分の1を目安としています。社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、固定報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 13.4億円 3.35億円
社外取締役(監査等委員を除く) 2名 20百万円 10.0百万円


報酬総額は13.59億円であり、対象となる役員は合計6名です。なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、阿部義之氏(3.21億円)、池平謙太郎氏(4.39億円)、中村公亮氏(4.30億円)、北風大輔氏(1.49億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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