0 編集部が注目した重点ポイント
① グループ再編と新規連結で経営効率を大幅に高める
2025年6月にエノキ、11月にDiceWorksを吸収合併し、グループ全体の経営効率改善を断行しました。さらに2025年10月よりキットアライブを新規連結子会社化しており、Salesforce導入開発におけるキャリア機会が北海道エリアを含め大きく拡大しています。
② NTTデータやみずほ銀行との提携で案件を大型化させる
NTTデータとの資本業務提携やみずほ銀行とのビジネスマッチング契約により、金融・公共分野を中心とした大型案件の受注が加速しています。2027年2月期にはNTTデータとの協業売上高20億円を目指しており、プライムベンダーとして大規模プロジェクトに携わるチャンスが急増しています。
③ コンサルティング事業本部を新設し「川上」へ参入する
従来のシステム構築(SI)モデルから脱却し、収益性の高い最上流工程を担うため、新たに「コンサルティング事業本部」を創設しました。業務分析や戦略策定から参画するAI時代のSIモデルへの進化を掲げており、ITコンサルタントとして専門性を磨きたい人材にとって理想的な環境が整いつつあります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.5
売上高
280.5億円 (+13.5%)
営業利益
15.6億円 (+7.4%)
親会社株主純利益
15.7億円 (+54.4%)
2026年2月期の通期実績は、売上高が期中修正計画に対して達成率100.6%の280.5億円、営業利益も達成率111.2%の15.6億円と、計画を上回る着地となりました。リベルスカイやテクノロジーズ、Quemix、Cuonといった連結子会社の利益改善に加え、テラスカイ単体での外注費抑制などの原価改善策が大きく寄与しています。
通期計画に対する進捗状況については、修正後の目標値を全項目で上回っており、極めて順調な推移と評価できます。特に最終利益は有価証券売却益等もあり大幅に伸長しており、自己資本利益率(ROE)も13.3%と高い水準を確保しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.13
ソリューション事業
事業内容:クラウドを活用した最適なシステム開発の支援および受託開発。Salesforce、AWS、Google Cloudに加え、量子コンピューター領域もカバー。
業績推移:売上高260.2億円(前年同期比+13.4%)、セグメント利益32.1億円(同+9.7%)と増収増益。
注目ポイント:テラスカイ単体だけでなく、子会社のCuonやリベルスカイが3桁成長を遂げるなど、多角的なクラウドインテグレーションが強みです。新たに連結されたキットアライブ(注:2025年10月から連結のため単純比較不可)により、地方拠点の開発力も増強されています。
製品事業
事業内容:クラウド特化のグループウェア「mitoco」や画面開発ツール「SkyVisualEditor」など、自社プロダクトの開発・提供。
業績推移:売上高22.5億円(前年同期比+14.2%)。セグメント損失は1.2億円と投資フェーズが継続中。
注目ポイント:AI関連製品(mitoco Buddy, mitocoAI)の受注が極めて好調で、サブスクリプション売上は着実に積み上がっています。今後はAIエージェントによる業務自動化を軸に、プラットフォーム企業への進化を急いでおり、自社開発のキャリアを歩みたい方に最適です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.21
次期(2027年2月期)は、売上高343億円、営業利益25億円と、さらなる飛躍を見込んでいます。NTTデータとの協業による金融・公共向け大型案件の本格稼働に加え、みずほ銀行提携による年間受注目標50件の獲得、さらにはグループ再編による販管費抑制の効果を見込みます。
人員計画についても、グループ従業員数を前期末の1,614名から1,871名(+257名)へと大幅に増員する計画です。特にエンジニア比率は約75%と高く、高度な認定資格者の育成による一人当たり売上高の向上を戦略の柱としています。質疑応答でも示唆されている通り、不採算であった米国子会社の解散やグループ再編により、リソースを成長分野である日本国内のAI・クラウド領域へ集中させる方針が鮮明になっています。
4 求職者へのアドバイス
「国内トップクラスのクラウド技術力」と「AIエージェントによる次世代モデル」の両輪に関われる点が最大の魅力です。特にNTTデータやみずほ銀行との巨大アライアンスを通じて、社会インフラに関わる大規模DXをリードしたいという意欲は高く評価されるでしょう。また、コンサルティング領域への進出を掲げているため、単なる開発にとどまらず、顧客のビジネス変革を川上から支援したいという志向を伝えるのが効果的です。
・「新設されたコンサルティング事業本部において、エンジニアからコンサルタントへのキャリアパスや具体的な育成環境はどのようになっていますか?」
・「NTTデータやみずほ銀行との大型案件において、テラスカイのエンジニアが発揮すべき最も重要な役割やスキルは何だと考えていらっしゃいますか?」
・「AI Integratorへの進化を掲げていますが、現場のプロジェクトにおいて生成AI(Agentforce等)を具体的にどのように活用し始めているのでしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
世界で戦えそうな力を持っている
Salesforce周りでナンバーワンの実績を持っていることと、独自のEditorの出来がよさそうであり、世界で戦えそうな力を持っていると感じた。実際に今も成長を続けている為、面白い会社だと思う。
(30代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネで面接事例を見る]セールスフォースに依存している
経営方針に問題を感じる。セールスフォースに依存しているため、セールスフォース自体に問題があると影響を受けやすい。
(20代前半・システムコンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社テラスカイ 2026年2月期 決算説明資料
- 株式会社テラスカイ 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。