0 編集部が注目した重点ポイント
① 過去最高業績を更新し成長を加速させる
2026年2月期(2025年度)の連結業績において、売上高・各段階利益ともに過去最高を更新しました。インバウンド需要の拡大や都市再開発に伴う大型プロジェクトを多数獲得したことが要因です。特に営業利益は128億円に達し、前期比で44.1%増という驚異的な成長を遂げており、事業拡大の勢いが加速しています。
② 収益性重視の受注で利益率を改善する
売上高の伸長に加え、採算性の高いプロジェクトの選別受注や業務効率化が奏功し、売上総利益率は20.1%(前期比1.9ポイント改善)となりました。コスト増加分を上回る利益を確保できる体制が整ったことで、安定的な高収益構造への転換を実現。転職者にとっては、量よりも質を追求できる、クリエイティビティを発揮しやすい環境が構築されています。
③ 人的資本に250億円を投じ人財を強化する
2026年度から始まる新中期経営計画において、2028年度までの3年間で人的資本への投資を含む250億円の成長投資を実行します。人財育成プログラムの拡充や処遇改善、IT環境の整備を加速させ、ディスプレイ(展示)業の枠を超えた「オンリーワンの企業集団」を目指す方針です。専門性の高い人財に対するキャリア機会が飛躍的に拡大しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.3
当連結会計年度は、海外ブランドやスポーツブランドの店舗需要が旺盛な専門店市場、オフィスの移転・改装需要が堅調なその他市場が業績を牽引しました。人件費や諸経費が増加したものの、売上高の伸長が経費増を十分に吸収し、営業利益率は前期の5.9%から7.9%へと大幅に向上しました。
当期の連結業績は、期初予想を上回る水準で着地し、進捗状況としては極めて順調な結果となりました。特に下半期にかけての利益貢献が大きく、過去最高の収益性を実現しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.8
専門店市場
事業内容:物販店、飲食店、サービス業態店等の内装・装飾。
業績推移:売上高 443億57百万円(+27.1%)。
注目ポイント:海外ブランドやスポーツブランドの新装・改装を多数手掛け、総利益率も19.6%と大幅に改善しました。ブランドの体験価値を高める空間創造のニーズが高く、ブランドマネジメントへの理解が深いデザイナーやプロジェクトマネジャーが必要とされています。
余暇施設市場
事業内容:テーマパーク、ホテル・リゾート施設、アミューズメント施設等。
業績推移:売上高 245億83百万円(+1.3%)。
注目ポイント:受注高が前期比+47.2%と爆発的に伸びており、今後の売上貢献が確実視されています。インバウンド需要に向けた大型ホテル・リゾート開発案件が急増しており、大規模プロジェクトの運営能力が求められています。
広報・販売促進市場
事業内容:企業PR施設、ショールーム、セールスプロモーション等。
業績推移:売上高 172億9百万円(+44.8%)。
注目ポイント:自動車関連の展示会や企業ショールームが絶好調。企業のブランディングを空間で表現する「体験型施設」へのシフトが鮮明で、デジタル技術や運営管理ノウハウを持つ人財の需要が高まっています。
その他市場(オフィス等)
事業内容:オフィス、ブライダル、飲食・物販事業等。
業績推移:売上高 300億70百万円(+18.5%)。
注目ポイント:働き方の多様化に伴うオフィスの移転・改装需要が業績を下支えしています。受注高も前期比+48.4%と好調で、オフィスのコンサルティング営業やABW(Activity Based Working)に基づいた設計スキルが強く求められています。
博覧会・イベント市場
事業内容:博覧会、見本市、文化イベント等。
業績推移:売上高 148億16百万円(-21.5%)。
注目ポイント:前期の大阪・関西万博関連の反動で減収となりましたが、総利益率は22.4%と高水準を維持。大型万博プロジェクトの完工ノウハウは、次世代の都市型イベントへの横展開が期待されており、大規模運営の実績を持つ専門家の価値が高まっています。
複合商業施設市場
事業内容:ショッピングセンター等の新装・改装。
業績推移:売上高 180億17百万円(-11.8%)。
注目ポイント:減収ながらも総利益率は22.8%(前期比+4.2P)と劇的に改善。都市再開発案件への注力による「利益重視」への転換が鮮明です。開発初期段階から参画できる企画開発職の重要性が増しています。
博物館・美術館市場
事業内容:文化施設、美術館等の展示制作。
業績推移:売上高 96億33百万円(-3.8%)。
注目ポイント:文化施設のデジタルシフトを支える「次世代展示」の企画が進行中。単なる施工に留まらず、指定管理者としての運営参画など、新しいビジネスモデルの開拓が課題となっています。
百貨店・量販店市場
事業内容:百貨店等の店装、催事装飾。
業績推移:売上高 39億90百万円(-11.8%)。
注目ポイント:総利益率が23.1%(前期比+3.3P)に改善。売上規模は縮小傾向にあるものの、富裕層向けサロンや高級ブランドフロアに特化することで、高い収益性を維持。ラグジュアリー市場への対応力が重要視されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.11
2027年2月期の通期予想は、売上高1,680億円(前期比3.3%増)、営業利益134億円(同4.5%増)と、さらなる増収増益を見込んでいます。中長期的な成長に向けて、人的資本への投資を最優先し、多様な強みを持つ社員の育成を強化します。
また、空間創造のサイクル(構想・企画・設計・制作・運営)を一過性にせず循環させる戦略を掲げており、これまでの「請負型ビジネス」から「事業主体側への参画・プロデュース」へとビジネスモデルを拡張させる計画です。既存のディスプレイ業の知見に、ITやコンサルティング、運営管理のスキルを掛け合わせられる人財にとっては、まさに絶好の入社タイミングと言えます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社の強みは、2,880社に及ぶ圧倒的な顧客基盤と、93.8%という極めて高い継続顧客比率にあります。「単なる空間作り」に留まらず、顧客の事業繁栄(Prosperity)に伴走する姿勢を強調すると評価に繋がりやすいでしょう。また、新中期経営計画で掲げられている「空間創造のサイクルを回す」という戦略に対し、自身の持つ企画力や技術力がどのように循環型の価値提供に貢献できるかを具体的に語ることが有効です。
面接での逆質問例
- 「新中期経営計画で掲げられている『人的資本投資250億円』の具体的な使途として、中途入社者が利用できるスキルアップ支援や開発環境の整備予定について教えてください。」
- 「専門店市場や余暇施設市場での大型プロジェクト獲得が続いていますが、個人の裁量権や、各市場の垣根を超えたプロジェクト参画の機会はありますか?」
- 「BIM(Building Information Modeling)などのIT・技術進化を活用した空間コミュニケーション需要に対し、現在どのような専門チームを編成されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
オシャレなオフィスで働けて気持ちが良い
クリエイティブなイメージにぴったりのオシャレなオフィスだったので、働いていて気持ちが良かったです。教育制度も充実していて、社内教育も行き届いていました。大手ならではの研修制度もあり若手育成には力をいれていると感じました。
(20代後半・クリエイティブ関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]残業が多くワークライフバランスがとりづらい
残業が多く、ワークライフバランスがとりづらかったため退職にいたりました。労働状況からすると女性が長期的に働くには難しいと感じます。
(20代後半・クリエイティブ関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年2月期(2025年度) 決算説明資料



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