0 編集部が注目した重点ポイント
① 国内連結子会社5社を吸収合併し経営体制を刷新する
2026年4月1日付で、庄内ヨロズ、ヨロズエンジニアリング、ヨロズ栃木、ヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンター(YSMC)、ヨロズ大分の5社を吸収合併しました。管理機能を本社に集約し、各拠点が「ものづくり」に専念できる体制を構築することで、業務の標準化とグループ全体の競争力強化を推進します。
② トヨタ向け売上を第2の柱として2026年度よりフル生産を開始する
新拠点であるYSMCが本格稼働し、2026年度よりフル生産体制へ移行します。トヨタ自動車向け売上シェアは2025年度の実績13.7%から、2026年度には16.6%まで拡大する見込みです。日産グループに次ぐ「第2の柱」として、多様な顧客基盤の構築と電動化車両(BEV)への対応を加速させています。
③ 徹底した合理化活動により営業利益が前期比約13倍に拡大する
全社で推進した合理化活動「Success 25V」の成果により、営業利益は前期の298百万円から3,980百万円(約13倍)へと大幅な増益を達成しました。生産台数が減少する厳しい環境下でも、インフレに伴うコスト回収や品質改善、現場での改善活動を積み重ねることで、収益構造の強靭化が進んでいることが証明されました。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度 決算説明会 P.5
2025年度の連結業績は、日本やアジアでの生産台数減少により売上高は微減となりましたが、利益面では過去のサイバー攻撃による停滞を跳ね返す大幅な増益を記録しました。特に合理化活動「Success 25V」の伸長が寄与しており、前回公表していた利益予想も大幅に上振れて着地しています。
当期の実績は通期予想に対して「順調」に推移し、すべての利益項目で計画を超過しました。純利益については、前期に計上した減損損失などの影響がなくなり、一株当たり純利益も90円79銭まで回復しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度 決算説明会 P.9
日本
事業内容:国内マザー工場および開発機能を持ち、サスペンション部品等の製造・販売を行う中核地域です。
業績推移:売上高は61,609百万円(+3.0%)、営業利益は2,828百万円(+20.8%)と、増収増益を達成しました。
注目ポイント:新工場YSMCの立ち上げ準備費用を吸収しつつ、合理化活動で利益を伸ばしました。2026年4月の国内子会社合併により、組織の壁を超えたリソースの最適配置が求められており、生産管理や経営企画など、統合プロセスを牽引できる人材のニーズが高まっています。
米州
事業内容:米国、メキシコ、ブラジルの3カ国で、北米・中南米市場向けの自動車部品製造を展開しています。
業績推移:売上高は87,553百万円(+0.5%)、営業利益は152百万円(前期は2,610百万円の損失)と、黒字転換に成功しました。
注目ポイント:メキシコでの金型売上減少を生産台数の増加が補いました。品質改善活動が着実に実を結び、利益構造が改善しています。米中対立や通商政策の影響を受けやすい地域であり、サプライチェーンの再構築や現地生産体制の高度化に対応できるグローバル人材の活躍の場が広がっています。
アジア
事業内容:中国、タイ、インド、インドネシアの各拠点で、アジア圏の旺盛な需要に対応しています。
業績推移:売上高は34,566百万円(-11.5%)と減収でしたが、営業利益は892百万円(前期比15.1倍)と大幅な増益でした。
注目ポイント:中国市場での大幅な減産という逆風の中、固定費削減と徹底した合理化活動により「減収増益」を成し遂げました。収益性の高い筋肉質な組織への転換が進んでおり、不透明な市場環境下でも確実に利益を出す仕組みづくりに関心のある人材にとって、非常にやりがいのあるフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度 決算説明会 P.36
2026年度は、売上高166,000百万円、営業利益3,300百万円を見込んでいます。中東情勢の緊迫化による原油価格高騰や、米国の通商政策動向など、外部環境は依然として厳しい予測です。しかし、経営陣は「我武者羅(がむしゃら)に取り組んでやりきる」という強い姿勢を示しており、営業利益率2.0%以上の維持を掲げています。
技術面では、特許技術である減肉成形「げんにくん」などの新工法を順次量産車へ適用し、軽量化とコストダウンの両立を進めます。また、非量産部品の効率的な生産システムの開発や、金型リードタイムの3ヶ月(当初の半分)への短縮など、製造工程の抜本的な改革が進んでおり、これらのイノベーションを現場に定着させる人材が求められています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ヨロズは独立系部品メーカーとして、日産・トヨタ・ホンダをはじめとする世界の多様な完成車メーカーと取引があります。特に、トヨタ向けの売上拡大や、BEV(電気自動車)専用車種への採用実績が豊富である点は、電動化シフトに貢献したい技術者にとって強力なアピールポイントとなります。特許技術を活用した「軽量化」への挑戦も、環境意識の高い転職者にとって魅力的な動機付けになるでしょう。
面接での逆質問例
・「2026年4月に実施された国内5社の吸収合併により、私の希望する部署では具体的にどのような業務フローの変化や期待される役割がありますか?」
・「YSMCがフル生産体制に入る中で、第2の柱としてのトヨタ向け戦略を成功させるために、現場で最も解決すべき課題は何だとお考えですか?」
・「金型リードタイムの半減という高い目標に対し、現場のエンジニアにはどのようなマインドセットやスキルが求められていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
成長出来る環境
自動車部品、特に鋼材系の知識は増えます。また加工や図面を読める様にもなれます。全ては自分次第ですが成長出来る環境だと私は思います!
(30代前半・技術関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]家賃補助や住宅手当もない
福利厚生は同クラスのサプライヤーに比べても低いと思う。国内転勤は損しかなく、家賃補助や住宅手当もないため、結婚適齢期になると経済的な理由で退職する社員が一気に増える。
(30代前半・ルートセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ヨロズ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ヨロズ 2025年度 決算説明会資料



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