東京都競馬の転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

東京都競馬の転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

東京都競馬の2026年12月期1Q決算は、SPAT4関連収入の増加により売上高9,366百万円と増収。中期経営計画2030に基づき5年間で約750億円の投資を計画し、新事業展開に向けた組織体制再構築や多様な専門人材の確保・育成を強化しています。「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0編集部が注目した重点ポイント

SPAT4の増加で売上高9,366百万円に増収する

SPAT4(地方競馬インターネット投票システム)関連収入の増加により、第1四半期の連結売上高は前年同期比1.1%増の9,366百万円へと増収を達成しました。関連費用の増加で営業利益は3,239百万円と微減したものの、強固な会員基盤を背景に成長が持続しており、ネット投票システムの運用や広報を担う専門人材の活躍フィールドが広がっています。

当1Qに新規1社を連結範囲に加える

当第1四半期連結累計期間において、新規1社を連結範囲に含める構造的変化を推進しています。資料内に対象会社の具体的なセグメントは明記されていませんが、グループの体制強化に伴い、新たなキャリア機会が創出される可能性があります。なお、前年は未連結のため、今後の前年同期比データへの影響に留意が必要です。

中期経営計画2030で総額750億円を投資する

2026年12月期から2030年12月期までの5年間を対象とする中期経営計画2030において、総額約750億円の空間創造投資を行う方針を決定しました。大井競馬場の都心型エンターテインメント化やまちづくりを牽引する戦略を掲げており、施設管理や不動産開発などの領域で大規模なプロジェクトに携わる機会が得られます。

1連結業績ハイライト

2026年12月期第1四半期の連結累計期間は、主軸のネット投票関連システム収入が堅調に拡大し、全体として増収を確保する決算となりました。
連結損益計算書

出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.3

売上高

9,366百万円

前年同期比 +1.1%

営業利益

3,239百万円

前年同期比 -1.1%

経常利益

3,246百万円

前年同期比 -0.6%

四半期純利益

2,144百万円

前年同期比 -5.6%

※EBITDA(2026年1Q:4,873百万円 / 前年同期:4,909百万円)=営業利益+減価償却費+除却損(本源的な収益力を測る指標

当第1四半期の連結業績は、主軸のネット投票関連ビジネスが堅調を維持し、売上高が前年同期比1.1%増の9,366百万円と堅調な増収を記録しました。利益面ではシステム運用費やプロモーション費用の増加が影響し、営業利益が3,239百万円(同1.1%減)、経常利益が3,246百万円(同0.6%減)となりましたが、本源的なキャッシュ創出力を示すEBITDAは4,873百万円と高い水準を維持しています。

当第1四半期における通期業績予想(売上高42,597百万円、営業利益15,827百万円)に対する進捗率は、売上高が21.98%、営業利益が20.46%となっています。遊園地事業において夏季(第3四半期)に売上高および売上原価の割合が著しく高くなる季節的変動の傾向があるため、第1四半期時点で25%未満(< 25%)となるものの、現時点での進捗は概ね順調に推移していると評価できます。

2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主要4セグメントで多角的な施設賃貸・サービス事業を展開しており、それぞれの領域で異なる専門人材の需要が生まれています。
セグメント別業績

出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.7

公営競技事業

事業内容:大井競馬場などの関連施設や、地方競馬公式ネット投票システム「SPAT4」の賃貸、および運営管理実務を一手に担い、グループの圧倒的な収益基盤を形成しています。

業績推移:当第1四半期の売上高は前年同期比1.1%増の7,097百万円、セグメント利益は同2.7%減の2,757百万円と底堅い増収を達成しました。

注目ポイント:場外発売所の閉鎖影響を、SPAT4等のシステム賃料収入の増加(前年同期比270百万円増)が完全にカバーしました。ポイントサービスのリニューアルや公式アプリの機能拡充といった施策に注力しており、デジタル基盤の高度化や会員向け広報業務の強化に向けて、ITエンジニアやマーケティングの専門人材の募集が活発化しています。

■注目職種:システム開発・運用エンジニア / WEBマーケティング担当 / 施設管理スタッフ

遊園地事業

事業内容:株式会社東京サマーランドが主体となり、全天候型屋内プールを擁する総合レジャー施設や、愛犬と楽しめるアウトドア施設の運営実務を統括しています。

業績推移:売上高は前年同期比1.4%増の176百万円、セグメント損失は306百万円(前年同期は300百万円の損失)と売上高の微増を確保しました。

注目ポイント:営業日数の増加と入場者数の回復により増収となったものの、集客増に伴うテナント委託料などの運営費用が先行しました。夏季の第3四半期に年間売上の大半が偏重する季節的変動特性を持ちますが、プレサマー期における「デジモン」等の人気IPとのコラボイベント企画などを通じ、非繁忙期の集客を最大化できる企画・プロモーション人材が求められています。

■注目職種:イベント企画・運営 / プロモーション担当 / 施設オペレーションスタッフ

倉庫賃貸事業

事業内容:東京倉庫株式会社が、アクセス良好な品川区勝島地区を中心に物流倉庫等の施設を大手物流会社などへ賃貸・管理する安定性の高いビジネスです。

業績推移:売上高は前年同期比2.3%増の1,541百万円、セグメント利益は同2.4%増の1,030百万円と増収増益を記録しました。

注目ポイント:マルチテナント型倉庫の好調な稼働に加え、前年に実施した一部倉庫の賃料改定が収益を押し上げました。さらに、空調やWi-Fi設備を完備し、40〜70坪の使いやすいサイズを提供するシェア倉庫「KuraFit(クラフィット)」の第2期区画を稼働させるなど高付加価値化を進めており、資産価値を最大化するプロパティマネジメント人材の重要性が増しています。

■注目職種:プロパティマネジャー / 施設管理・メンテナンス / 法人営業

サービス事業

事業内容:商業施設やオフィスビルの管理・運営を行うほか、百貨店や金融機関向けの空調設備の施工管理・保守サービスを総合的に展開しています。

業績推移:売上高は前年同期比2.4%減の578百万円となったものの、セグメント利益は同5.9%増の128百万円と利益の拡大を実現しました。

注目ポイント:商業施設(ウィラ大井)やオフィスビルの賃料収入は前年並みを維持したものの、空調工事の案件減少により全体では減収となりました。しかし、工事原価の効率化によりセグメント利益は増加に転じています。グループの内外で安定した施工・保守需要が存在するため、現場を統括する空調設備施工管理の有資格者や技術人材の採用可能性が常に開かれています。

■注目職種:空調設備施工管理技士 / プロパティマネジメント / ビルメンテナンスエンジニア

3今後の見通しと採用の注目点

通期予想の据え置きとともに、5年間で約750億円にのぼる大規模投資を計画する中期経営計画が本格始動しています。
中期経営計画2030の概要

出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.35

2026年12月期の通期連結業績予想は、売上高42,597百万円(前期比2.0%増)、営業利益15,827百万円(同2.7%増)と、期初に公表した計画から変更なしで据え置きとされています。また、中長期の成長 of の柱として、2030年までの5年間で総額約750億円の投資を実行する中期経営計画2030を推進中です。誰もが夢中になる観光拠点としての大井競馬場の高度利用や、勝島エリアを核とした魅力的なまちづくりの実現に向け、空間デザインや不動産開発のプロジェクトが本格化します。中計内では「新たな事業の展開を見据えた人材の確保・育成」や「新たな人事制度の確立」が明確に謳われており、今後グループ全体で組織変革や事業創造を主導するコア人材の採用が活発化していく見通しです。

4求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

東京都競馬グループは、安定した施設賃貸ビジネスを基盤としつつ、地方競馬公式ネット投票サービス「SPAT4」のデジタル展開や、総額約750億円を投じる「中期経営計画2030」など、ダイナミックな変革期にあります。伝統的な公営競技の枠を超え、都心型エンターテインメントやベイエリアの魅力的なまちづくりに貢献したいという意欲を伝えるのが効果的です。特に、DX推進によるサービス進化や、大規模な空間創造投資を支える自らの専門性(IT、不動産開発、施設管理など)を具体的にアピールすることで、変革期の人材募集において強い説得力を持たせることができます。

Q&A

面接での逆質問例

・「中期経営計画2030」では総額約750億円の空間創造投資が計画されていますが、私が志望する部門において、この大規模投資に伴う最優先プロジェクトや、中途採用者に期待される役割について教えていただけますでしょうか。
・「SPAT4」公式アプリにおいて新機能(買い目シェアやまとめて投票)が追加され利便性が向上していますが、今後さらにデジタル基盤を強化していくにあたり、システム部門やマーケティング部門が現在直面している最大の技術的・組織的課題は何でしょうか。
・グループ全体で「新たな事業の展開を見据えた人材の確保・育成」や「新たな人事制度の確立」を進めるとありますが、中途入社者が早期にバリューを発揮し、長期的にキャリアを形成していくための評価体制や中途採用者へのサポート環境について詳しくお聞かせください。

5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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モチベーションを保って仕事ができる環境

モチベーションは保って仕事ができているので良い会社だと思う。先輩社員の勢いに負けずに仕事をしていきたいと思える会社。

(20代後半・営業アシスタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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必ずしも難しくない仕事であるわけではない

仕事がつらく感じるときは、仕事でもプライベートでもやらなければならないことがたまっている状態のとき。自分のやり方次第だが、必ずしも難しくない仕事であるわけではない。なにかつまずくことがあると、そこから抜け出すのは大変に感じるときがある。

(20代後半・営業アシスタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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