いちよし証券の転職研究  2026年3月期決算に見るキャリア機会

いちよし証券の転職研究 2026年3月期決算に見るキャリア機会

いちよし証券の2026年3月期決算は、営業利益が前期比169.5%増の6,160百万円と大幅な増収増益を達成。新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」が始動し、ストック型ビジネスモデルへの転換を加速させています。「なぜ今いちよし証券なのか?」、転職希望者が担える役割を整理します。


0編集部が注目した重点ポイント

新中期計画で預り資産5兆円を目指す

2026年4月より新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」がスタートしました。2030年3月末までの4年間で預り資産を5兆円へ拡大することに挑戦します。人材やAI、DX(デジタルトランスフォーメーション)への先行投資が強化されるため、転職者にとっては新たな成長ステージでのキャリア機会が拡大する可能性があります。

コストカバー率が84.3%に向上する

安定収益の販管費(販売費・一般管理費)に対する比率を示すコストカバー率は、前期の71.4%から84.3%へと大幅に向上しました。2019年からの「改革の断行」によるストック型ビジネスモデルへの転換が着実に成果を上げており、市場環境に左右されにくい強固な経営基盤への構造的変化が進行しています

1連結業績ハイライト

日本の株式市場の大幅な上昇を追い風に、すべての利益指標で前期比倍増以上の大幅な増収増益を達成しています。
2026年3月期 連結決算状況

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.1

営業収益

24,579百万円 +30.7%

営業利益

6,160百万円 +169.5%

経常利益

6,236百万円 +159.1%

当期純利益

4,392百万円 +180.8%

当期は日本の株式市場の大幅上昇も追い風となり、純営業収益が24,508百万円(前期比30.6%増)と大きく伸長しました。特に営業利益は6,160百万円(同169.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,392百万円(同180.8%増)となり、顧客本位の預り資産拡大戦略が功を奏し、過去最高水準の利益を更新しています。

当連結会計年度は通期実績が確定しており、市場環境の変動を受けやすい特性から通期の業績予想は非開示であるものの、すべての利益指標が前期比で倍増以上の着地となっており、企業としての成長スピードは極めて順調であると評価できます。

2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

報告セグメントは「投資・金融サービス業」の単一ですが、グループ会社5社がそれぞれの専門性を活かして協働する「トライアングル・ピラミッド経営」を展開しています。
純営業収益の内訳

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.2

いちよし証券株式会社(リテール営業部門)

【事業内容】コア事業として、個人顧客を対象に投資信託やファンドラップを通じたオーダーメイドの資産形成サポートを提供しています。

【業績推移】リテール預り資産は2兆6,475億円(前期末比20.1%増)、ファンドラップ残高は4,402億円(同34.5%増)と順調に拡大しました。

【注目ポイント】「仕組み債は取り扱わない」という独自の「いちよし基準」のもと、顧客本位のストック型ビジネスモデルを強力に推進しています。預り資産5兆円の達成に向け、地域密着型で質の高い提案を行える資産運用アドバイザーの増強が求められており、未経験者や若手にとっても成長機会が豊富です。

注目職種: 資産運用アドバイザー(ウェルスマネジメント)、コンサルティング営業

株式会社いちよし経済研究所

【事業内容】中小型成長企業のリサーチや情報収集、投資助言・代理業を専門に行うグループの頭脳です。

【業績推移】独自の調査力を活かし、いちよし証券の株式投資提案における差別化や価値向上を強力に支えています。

【注目ポイント】「中小型成長株特化」を掲げるグループ戦略の中核であり、独自の企業リサーチ力は顧客からの信頼の源泉となっています。企業の成長可能性を深く見極めるため、財務分析だけでなく経営陣への直接取材などを行う高度なリサーチ専門人材の活躍フィールドが広がっています。

注目職種: 証券アナリスト、企業リサーチャー、産業調査員

いちよしアセットマネジメント株式会社

【事業内容】投資信託委託業および機関投資家、投資信託に対する投資一任・助言業務を展開する資産運用会社です。

【業績推移】当期末の運用資産残高は7,443億円(前期末比27.8%増)と、順調に右肩上がりの成長を続けています。

【注目ポイント】信託報酬等の安定収益(ストック収益)の拡大に直結する重要な役割を担っています。独自の運用哲学に基づき、顧客の中長期的な資産形成を支えるためのファンドマネージャーや運用専門職のニーズが非常に高まっています。

注目職種: ファンドマネージャー、運用アナリスト、コンプライアンスオフィサー

いちよしIFA株式会社

【事業内容】独立ファイナンシャルアドバイザー(IFA)を通じた金融商品仲介業を展開しています。

【業績推移】組織に縛られない新しい働き方を推進し、グループのチャネル戦略の多様化を牽引しています。

【注目ポイント】お客様本位の提案を中立的な立場から行えるプラットフォームとして注目を集めています。顧客の世代を超えた資産形成に伴走するため、高い専門性と倫理観を持った経験豊富な金融アドバイザーが実力を発揮できる環境が整っています。

注目職種: IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、パートナーサポート

いちよしビジネスサービス株式会社

【事業内容】グループ内における周辺業務の事務代行サービス、不動産賃貸・管理、金融商品仲介業等を担います。

【業績推移】バックアップ部門として、グループ各社が強みを発揮するための土台を強固に支えています。

【注目ポイント】グループ全体の生産性向上や効率化、DX・AIの活用を推進する基盤としての役割が期待されています。確実なバックオフィス運営や業務改革を主導するオペレーション管理やIT専門人材の存在が不可欠となっています。

注目職種: オペレーション管理、総務・人事、社内ITエンジニア

3今後の見通しと採用の注目点

新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」を掲げ、さらなるストック型ビジネスへの転換と成長投資を加速させます。
信託報酬とコストカバー率の推移

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」では、2030年3月末までに預り資産5兆円、コストカバー率100%の達成に挑戦しています。市場環境の変動による影響を受けやすい証券ビジネスにおいて、株式市場の変動に影響されない収支構造への改善を継続する方針です。 成長のための先行投資として人材・AI・DXへの注力を明言しており、アドバイザーの採用・育成・定着の強化や、若手・次期管理職の育成を進めています。なお、金融商品取引業の業績は証券市場の変動に大きな影響を受けるため、来期の連結業績予想は非開示とされています。

4求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は「売れる商品でも、売らない信念」として仕組み債を取り扱わないなど、徹底した「いちよし基準」に基づく顧客本位の営業を追求しています。また、新中期経営計画のもと、預り資産5兆円やコストカバー率100%を掲げ、フロー型(売買手数料中心)からストック型ビジネスモデルへの転換を推進しています。このため、真にお客様の役に立つオーダーメイドのポートフォリオ提案を行いたいという熱意や、ストック型ビジネスを共につくり上げたいという姿勢が、強力な志望動機の軸となります。

Q&A

面接での逆質問例

・新中期経営計画「ターゲット5 <ONE TEAM>」において、コストカバー率100%の達成に向け、現場のアドバイザーとしてどのような新しいアプローチやスキルが最も期待されていますか。
・支店主導の営業推進体制への切り替えや分支店化(プラネットプラザ)が進む中で、地域特性に合わせた細やかな提案を行うために、若手アドバイザーにはどのような裁量やサポート体制が用意されていますか。

5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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中途写真は契約社員から始まる

新卒社員は手厚く、初年度からボーナスの支給がある一方で、中途社員は全員契約社員から始まり、その後に正社員に登用するかどうか判断される。

(20代後半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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取引していただけたことは大きなやりがい

新規開拓をして行く中で家の人と関係を構築し、取引していただけたことは大きなやりがいであった。また、提案した商品でお客様の資産が増えた時は喜びとなった。

(20代後半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • いちよし証券株式会社 2026年3月期 決算説明資料(2026年4月28日発表)
  • いちよし証券株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月28日発表)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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