0編集部が注目した重点ポイント
①当期純利益3,621億円で過去最高益を更新
ウェルス・マネジメント部門やホールセール部門の好調が全社を力強く牽引し、当期純利益は2期連続で過去最高益を更新しました。通期ROEも10.1%に達し、2030年ビジョンの定量目標を達成しています。
②マッコーリー傘下の資産運用会社買収を完了
2025年12月にマッコーリー・グループの資産運用事業の全持分取得を完了し、インベストメント・マネジメント部門の運用資産残高は前年度から5割超増加し約137兆円へと飛躍的に拡大しました。
③バンキング部門の新設とビジネス基盤の拡大
2025年4月に「バンキング部門」が新設されました。野村信託銀行等を通じて預金やローンを提供するビジネスを独立セグメント化し、2027年3月期予定の預金スイープ導入など将来に向けた先行投資を進めています。
1連結業績ハイライト
出典:野村ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.4
収益合計(金融費用控除後)
2,167,713百万円
前年同期比 +14.5%
税引前当期純利益
539,821百万円
前年同期比 +14.4%
当期純利益
362,129百万円
前年同期比 +6.3%
2026年3月期の通期決算は、収益合計(金融費用控除後)が2兆1,677億円(前年同期比14.5%増)、当社株主に帰属する当期純利益が3,621億円(同6.3%増)となり、2期連続で過去最高益を更新しました。通期ROEは10.1%に達し、2030年ビジョンの定量目標を2期連続で達成しています。
ウェルス・マネジメント部門とホールセール部門が設立以来の最高益を記録して全社業績を牽引したほか、マッコーリー・グループの資産運用事業買収など構造的変化を伴う成長戦略も着実に実行されており、非常に順調な着地と言えます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:野村ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.6
ウェルス・マネジメント部門
事業内容:個人・法人向けに包括的な資産管理サービスや投資アドバイスを提供。
業績推移:収益4,879億円(前年同期比13%増)、税前利益2,040億円(同23%増)。
注目ポイント:ストック型ビジネスモデルへの転換が一段と加速し、税前利益は2002年3月期の部門設立以来で過去最高を記録しました。ストック資産は16四半期連続の純増を達成しており、安定的な継続収益基盤が強固になっています。
💡 注目職種:ウェルス・マネージャー、金融コンサルタントなど
インベストメント・マネジメント部門
事業内容:投資信託ビジネスや投資顧問・海外ビジネス等の資産運用サービスを提供。
業績推移:収益2,585億円(前年同期比34%増)、税前利益883億円(同1%減)。
注目ポイント:(注:当期第3四半期より買収事業が新規連結)マッコーリー・グループからの資産運用会社取得により、運用資産残高は年間で5割超増加し約137兆円へと過去最高を更新しました。グローバルな事業基盤が飛躍的に拡大しています。
💡 注目職種:ファンドマネージャー、オルタナティブ投資プロフェッショナルなど
ホールセール部門
事業内容:グローバル・マーケッツおよびインベストメント・バンキング業務を展開。
業績推移:収益1兆1,622億円(前年同期比10%増)、税前利益2,006億円(同21%増)。
注目ポイント:すべての地域で増収を達成し、グローバル・マーケッツとインベストメント・バンキングともに過去最高収益を更新しました。日本の活発なコーポレートアクションや海外でのM&A案件が力強く業績を牽引しています。
💡 注目職種:M&Aアドバイザリー、トレーダー、リサーチャーなど
バンキング部門
事業内容:野村信託銀行等を通じて預金やローンなどのバンキングサービスを提供。
業績推移:収益539億円(前年同期比14%増)、税前利益140億円(同14%減)。
注目ポイント:2025年4月に新設されたセグメントです(過年度数値は遡及修正済み)。ローンや投資信託の拡大により収益は堅調に推移していますが、ビジネス拡大を見据えた業務プロセスの標準化などのIT投資等の先行投資を進めているため税前利益は減少しました。
💡 注目職種:融資企画、バンキングITエンジニアなど
3今後の見通しと採用の注目点
出典:野村ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.17
2027年3月期以降も、マッコーリー・グループの資産運用会社取得によるグローバルなプラットフォーム強化や、バンキング部門における預金スイープの導入(2027年3月期予定)など、多角的なビジネスモデルの構築が推進されます。安定的なストック収益の拡充に向けた戦略投資が続いており、業務プロセスの標準化に伴うIT投資も積極化しています。市場環境の変動リスクを管理しつつ、金融とテクノロジーの融合やグローバル展開を担える専門人材の採用が一段と活発化すると予測されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「ストック型ビジネスへの転換」や「グローバルな事業展開」といったビジネスモデルの進化にどう貢献できるかを示すことが重要です。大型M&Aを通じた海外拠点の拡大や新設のバンキング部門でのビジネス構築など、変化を牽引し付加価値を創造する力が求められます。
面接での逆質問例
- インベストメント・マネジメント部門における海外資産運用会社の買収など、グローバルプラットフォーム強化に向けた統合プロセスで生じている課題は何でしょうか?
- バンキング部門の新設やIT投資の拡大に伴い、テクノロジー活用によって今後どのような顧客体験の向上を目指していますか?
- ウェルス・マネジメント部門において、ストック型ビジネスへの移行を加速するために現場で最も重視されているKPIや行動目標について教えてください。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
頑張った分だけボーナスが増える
若手のうちは、社内コンペが年に2回実施され、そこで輝かしい成績を残せば、それがそのままボーナスに反映される。頑張った分だけボーナスが増えるので、それがモチベーションになっていた社員が多いと思う。毎月頂くお給料も、他社に比べると高い水準で、不満がある人は少ない気がする。
(20代後半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 野村ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算説明資料
- 野村ホールディングス株式会社 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)



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