0 編集部が注目した重点ポイント
①AI需要を背景に過去最高の業績を更新
データセンタ向けのHPCデバイスなどAI普及に関連する高性能半導体向けテスタ需要が急拡大し、売上高や利益面において過去最高を更新しました。SoCテスタ市場においては前年比10ポイントのシェア拡大を達成し、圧倒的な競争優位を確立しています。
②当第1四半期より報告セグメントを再編
当期の第1四半期より、従来の3区分から「テストシステム事業」及び「サービス他」の2セグメントへと再編を実施しました。テスタ単体のみならず周辺機器を含めた包括的なテストソリューションの提供を強化する管理体制へと移行しています。
③生産能力を年間1万台規模へと急拡大
顧客の旺盛な設備投資意欲に最大限応えるため、当初の計画を上回るペースで生産能力増強を推進しています。年間1万台規模の生産体制の構築に加え、シリコンフォトニクス(SiPh)分野でも大規模量産向けテストシステムを初受注し次世代領域への布石を打っています。
1 連結業績ハイライト
出典:FY25 Financial Briefing P.5
売上高
1兆1,286億円
前期比 +44.7%営業利益
4,991億円
前期比 +118.8%コア営業利益
4,965億円
前期比 +98.8%当期利益
3,754億円
前期比 +132.9%※コア営業利益 = 営業利益からその他収益・費用を除いて計算した指標
2026年3月期の通期実績は、データセンタ向けのHPCデバイスや高性能DRAMなどAI関連需要の強力な追い風を受け、非常に力強い成長を遂げました。第4四半期においても旺盛な需要が継続した結果、通期の売上高および営業利益は期初段階の想定を上振れる着地となり極めて順調な結果を示しています。
さらに、戦略投資の一環として取得していた株式に関するコールオプションの行使を意思決定し、第4四半期に約173億円の金融収益を計上したこともあり、最終的な当期利益も前年比で飛躍的に伸長しました。市場シェアの拡大とともに収益力も一段と強固なものになっており、今後の成長投資を支える盤石な基盤が整っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:FY25 Financial Briefing P.6
テストシステム事業
事業内容:SoCテストシステム、メモリテストシステム、テストハンドラ等の製品群やシステムレベルテストを提供。
業績推移:売上高は1兆194億円(前期比+49.3%)、セグメント利益は5,188億円(同+97.9%)。
注目ポイント:AI関連半導体の需要高まりを背景に、テスタ需要が急拡大しています。旺盛な需要に対して年間1万台規模への供給能力強化が急務となっており、次世代ソリューションの開発をリードするR&Dや生産管理エンジニアの専門性が強く求められています。
サービス他
事業内容:総合的な顧客ソリューションの提供、サポート・サービス、テスト用インタフェースボードなどの消耗品販売等。
業績推移:売上高は1,092億円(前期比+12.7%)、セグメント利益は88億円(前年同期から249億円良化し黒字化)。
注目ポイント:当社製品の設置台数増加に伴い、サポート・サービスの基盤が順調に拡大しています。顧客の生産稼働を最前線で支え、高度な運用提案を行うフィールドエンジニアの役割が中長期的な事業成長と顧客満足度の向上において不可欠です。
地域別実績
事業内容:日本、米州、欧州、アジアにおけるグローバルな製品展開と顧客基盤の構築。
業績推移:アジア地域が1兆358億円(前期比+48.7%)と最大の売上を牽引。米州444億円、日本251億円、欧州231億円を計上。
注目ポイント:台湾や中国、韓国を含むアジア市場が全社の成長を強力に牽引しています。グローバルに拡がるAI関連投資を捉えるため、世界中のお客様へ確実に製品を届ける機敏かつ柔軟な供給体制の最適化を推進できる人材が重宝されます。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:FY25 Financial Briefing P.20
2027年3月期の通期連結業績については、売上高1兆4,200億円、営業利益6,275億円を見込んでおり、さらなる成長フェーズへの移行が確実視されています。AI関連の半導体市場が約1兆ドル規模へ拡大すると予測される中、半導体の複雑化に対応するため研究開発を一段と拡充する計画です。
一方で、中東情勢の緊迫化等によるサプライチェーン全体での供給不足リスクが課題として認識されています。このため、当社はサプライチェーンレジリエンスの強化を最重要テーマとして掲げており、不確実な環境下でも安定した部材調達や生産コントロールを実現できる即戦力人材が、今後の成長基盤を牽引する重要な役割を担います。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
株式会社アドバンテストの強みは、AIアクセラレータ分野での圧倒的なシェアと、急激な需要増に応える年間1万台規模の生産能力にあります。単に先端技術に惹かれたというだけでなく、「顧客の複雑化するテスト課題に対し、自身のこれまでの経験を活かして安定供給やソリューション開発にどう貢献できるか」を具体的にアピールすることが重要です。
面接での逆質問例
「決算資料にて、サプライチェーンレジリエンスの強化が急務であると拝見しましたが、現場レベルで現在最も注力している具体的な取り組みは何でしょうか?」
「次世代テスト・ソリューション開発の加速に向けた投資が発表されていますが、入社後に配属されるチームではどのような新技術の検証に重点を置いていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
フレックス制度が導入されており、働きやすい。
フレックス制度が導入されており、働きやすい。また有休についてもかなり自分の裁量で取得できる。福利厚生はベネフィットを使用しており、一般的な日本企業の水準だと思われる。会社独自の制度はあまりない。
(30代前半男性・管理部門・正社員) [キャリコネの口コミを読む]福利厚生は悪くはないが、住宅手当はそれほど多くない
フレックス制度があり、就業時間の調整は非常にしやすい。まだ休みも取り易い。昔は残業が多かったが、今は少なく仕事に対して人が余っている。福利厚生は悪くはないが、住宅手当はそれほど多くない(東京勤務者はまあまあと思う)。
(40代前半男性・技術・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社アドバンテスト 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 株式会社アドバンテスト FY25 (Period Ended March 31st, 2026) Financial Briefing



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