0 編集部が注目した重点ポイント
①監査等委員会設置会社への移行を決定
2026年6月開催予定の定時株主総会における承認を条件として、監査等委員会設置会社への移行を予定しています。監督と業務執行の機能を分離し、権限を委譲することで意思決定の迅速化を図り、コーポレート・ガバナンス体制の一層の強化が進められています。
②グローバル営業体制の強化に向け2,000名規模の増員へ
世界の製造業における自動化需要の急激な拡大を捉えるため、今後3年間でグローバルにおいて2,000名規模の営業増員を目指しています。「セールスアカデミー」を通じた即戦力化の仕組みも構築されており、人材への積極的な投資が実行されています。
③温室効果ガス削減に向けたSBT「ネットゼロ目標」認定を取得
Scope1および2の温室効果ガス排出量において、2040年度までにネットゼロを達成するという野心的な目標を掲げ、SBTイニシアティブから「ネットゼロ目標」認定を取得しました。サステナブルな社会への貢献を事業戦略の中核に据えています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会 P.2
売上高
842,541百万円
+6.4%
営業利益
190,558百万円
+0.2%
経常利益
235,591百万円
+12.2%
親会社株主に帰属する当期純利益
167,302百万円
+7.0%
当期の連結業績は、中華圏での幅広い業種における堅調な推移や、日本・北米・韓国などで年度後半から半導体関連の需要が回復したことなどにより、すべての主要指標で前期実績を上回りました。営業利益は原価率の上昇や人員拡充に伴う人件費増があったものの、増収効果により前期並みの水準を確保しています。
通期の実績として、下方修正した業績ガイダンスを上回って着地しており、足元の事業環境に対して概ね順調な結果であったと評価できます。また、中長期的な競争力向上のため、遠野工場や新技術センターなどを中心に過去最高となる1,502億円の設備投資を実行しました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会 P.8
日本
事業内容:国内における自動制御機器の開発、製造、販売拠点としての役割を担います。
業績推移:売上高162,956百万円を計上し、工作機械関連などが底堅く推移しました。
注目ポイント:年度後半にかけて半導体関連の需要が回復基調にあります。国内の製造現場における深刻な労働力不足を背景に、自動化・省力化に直結する高度なソリューション提案力が求められており、専門知識を活かした営業活動が期待されます。
注目職種:国内直販営業、製品開発エンジニア
北米
事業内容:米国を中心とした北米市場における自動制御機器の製造および販売活動を展開しています。
業績推移:売上高106,331百万円。自動車関連における設備投資の先送りが影響しました。
注目ポイント:半導体関連需要は回復傾向にあり、今後のシェア拡大に向けた重要な市場です。顧客ニーズを的確に捉え、販売数量を拡大していくためのアグレッシブな営業展開と市場開拓が求められるフェーズにあります。
注目職種:海外営業(北米担当)、マーケティング
中華圏
事業内容:中国、香港、台湾エリアにおける製造および販売を担い、グループ最大の市場規模を誇ります。
業績推移:売上高255,690百万円。EV関連やデジタル機器関連など幅広い業種が牽引しました。
注目ポイント:半導体チップの微細化による後工程の需要拡大や、太陽光発電・蓄電池関連の設備投資が回復しています。中国政府の製造業育成方針の下、現地での積極的な自動化投資ニーズの取り込みが最大の成長ドライバーとなっています。
注目職種:海外営業(中華圏担当)、現地調達・生産管理
その他アジア
事業内容:中華圏を除くアジア各地域において、多様な産業向けに機器の供給を行っています。
業績推移:売上高133,251百万円。各国の経済成長に伴う底堅い需要が確認されています。
注目ポイント:ベトナムやシンガポールなどでの新たな製造拠点への投資も予定されており、グローバルサプライチェーンの再編に伴う新興国市場での存在感強化に向けた基盤整備が進められています。
注目職種:生産技術エンジニア、グローバルサプライチェーン担当
欧州
事業内容:欧州各国における厳格な環境基準や品質要求に対応した製品の販売・製造拠点です。
業績推移:売上高159,689百万円。地政学リスク等により一部設備投資に先送りの影響が見られます。
注目ポイント:環境意識の高い市場特性を踏まえ、空気消費量を削減する「4BAR factory」などの省エネ提案が推進されています。環境対応型ソリューションの提供を通じた付加価値の創出がキャリアにおける大きな武器となります。
注目職種:環境対応製品の企画営業、ソリューションエンジニア
その他
事業内容:上記以外の地域(オセアニア等)におけるグローバルな顧客対応と販売活動を担います。
業績推移:売上高24,621百万円。各地域に根ざした着実な販売実績を確保しています。
注目ポイント:直販体制と代理店網の最適な組み合わせにより、分散・安定した顧客基盤を構築しています。ニッチな地域需要も確実に取り込むためのきめ細やかな営業戦略の立案・実行が求められます。
注目職種:海外拠点サポートスタッフ
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会 P.7
次期(2027年3月期)の通期業績見通しについては、半導体関連の需要が各地域で急激に回復していることや、自動車関連でのハイブリッド車向け投資等による需要増加を背景に、売上高1兆円(1,000,000百万円)の達成を計画しています。営業増員による人件費増加などは見込まれるものの、販売数量の増加や生産性向上により、持続的な利益成長を目指します。
注目すべきは、競争力向上の根幹となる人的資本への積極的な投資姿勢です。世界の製造業における自動化市場の拡大に対応するため、今後3年間でグローバルに2,000名規模の直販営業人員を増員する方針を打ち出しています。同時に「セールスアカデミー」の展開により、新たな人材が早期に高度な提案力を身につけられる環境が整備されており、異業種からのチャレンジも含め、採用機会が大きく広がっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
SMCは自動制御機器のリーディングカンパニーとして、世界中の製造現場が抱える労働力不足という課題に対し、「自動化・省力化」の側面から直接的な解決策を提供しています。また、温室効果ガスの「ネットゼロ目標」に向けた取り組みなど、環境課題へのアプローチも本格化しています。自身のこれまでのキャリアや専門性が、同社の推進する「省エネ製品の普及」や「グローバルでのシェア拡大」にどう貢献できるかを具体的に言語化することが、強力な志望動機となります。
面接での逆質問例
- 今後3年間でグローバルに2,000名規模の営業人員を増員される計画とのことですが、中途入社者が早期に立ち上がり、「セールスアカデミー」等を通じて専門的な提案力を身につけるための支援体制について、現場での具体的な取り組みを教えていただけますか。
- 御社はSBTのネットゼロ目標認定を取得されるなどサステナビリティ経営を強力に推進されていますが、実際の営業現場において、顧客から寄せられる環境配慮(低圧化や省エネ化)に対するニーズの変化はどのように実感されていますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
年功序列より実力で評価してもらえる
基本給や残業手当は少ないがボーナスが非常に多い。2回の賞与の他に、1~2回の一次金が出ることもあった。評価面談等はなかったが、年功序列より実力で評価してもらえるので、やる気が出やすい。
(30代前半男性・研究開発・正社員) [キャリコネの口コミを読む]休日出社は殆ど無かった
残業は申請しなければできません。休日出社は殆ど無かった。ユニオンはなかったのにしっかり労務管理されてます。守衛がしっかり入退社管理してたと思います。
(30代前半男性・研究開発・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会



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