0編集部が注目した重点ポイント
①全セグメント増収で過去最高の営業利益858億円を達成
2026年3月期通期決算では、販売数量増と国内外の価格改定効果により、売上高が5,366億円、営業利益が858億円となりました。国内外で継続するコストアップを吸収し、過去最高の更新を果たしています。安定した経営基盤は、転職者にとって安心して長期的なキャリアを築ける要素となります。
②米国・メキシコの海外即席麺事業で収益基盤を強化
北米および中南米を中心とした海外展開を加速させており、メキシコでは袋麺の構成比を2030年度までに20%へ引き上げる計画です。また、カリフォルニア新工場の稼働により、安定的な供給体制の構築を進めており、グローバル市場での活躍を目指す人材にとって魅力的な環境が整っています。
③東京商社を連結範囲から除外し事業ポートフォリオを見直す
当期において、東京商社が連結範囲から除外されました。グループ全体の経営資源の最適化と事業ポートフォリオの見直しを図るものであり、コア事業への投資集中が進むと考えられます。成長領域へのリソース投下は、転職者にとって新たな挑戦の機会が増えることを意味します。
1連結業績ハイライト
出典:東洋水産_決算説明会資料_2026年3月期 P.4
売上高
5,366億円 (前年同期比 +4.8%)
営業利益
858億円 (前年同期比 +12.1%)
経常利益
941億円 (前年同期比 +10.4%)
親会社株主に帰属する当期純利益
702億円 (前年同期比 +9.9%)
2026年3月期通期の業績は、国内外の即席麺事業を中心に販売数量が伸長し、増収増益となりました。特に、原材料費や動力費、物流費等の上昇圧力に対し、販売数量の拡大と価格改定による適正な価格転嫁が効果を発揮しています。売上高と営業利益のいずれもすべての上方修正に相当する、公表計画を上回る数値で着地しました。
通期予想に対する進捗状況の評価としては、売上高が公表計画比100.3%、営業利益が同107.2%といずれも目標を上回って達成しており、非常に「順調」に推移したと言えます。グローバル規模での安定的な成長基盤を証明する結果となりました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:東洋水産_決算説明会資料_2026年3月期 P.6
水産食品事業
事業内容:水産食品の仕入・加工・販売
業績推移:売上高327億円、営業利益15億円
注目ポイント:主力となる鮭鱒・魚卵商品の販売に加え、市販用冷食「ChoiFish」シリーズの育成に取り組んでいます。国内外の水産グループ全体の連携により、調達力とコスト競争力の強化を図っており、グローバルな視点で水産資源の安定供給に貢献できる専門人材が求められています。
注目職種:水産資源の調達・バイヤー、商品企画、サプライチェーン管理
海外即席麺事業
事業内容:米国・メキシコ等での即席麺類の製造・販売
業績推移:売上高2,482億円、営業利益636億円
注目ポイント:カリフォルニア新工場稼働やメキシコでの袋麺強化など、事業拡大への投資が本格化しています。価格改定後の販促強化やサステナビリティ(紙カップ化等)への対応が進む中、グローバルマーケティングや海外サプライチェーン構築を牽引できる人材の重要性が高まっています。
注目職種:海外事業企画、グローバルマーケター、海外生産管理
国内即席麺事業
事業内容:国内での即席麺類の製造・販売
業績推移:売上高1,044億円、営業利益105億円
注目ポイント:「赤いきつね」や「マルちゃん焼そば」などの主力ブランドを軸に、価格改定による収益構造の改善を進めています。定番商品の価値向上と新たな消費者層の開拓を両立させるため、データドリブンな営業戦略やプロモーション企画を担える人材が活躍できる領域です。
注目職種:国内法人営業、ブランドマネージャー、プロモーション企画
低温食品事業
事業内容:冷凍食品、チルド食品類の製造・販売
業績推移:売上高615億円、営業利益81億円
注目ポイント:生麺新工場の稼働に向けた設備投資や、「時短・簡便」といった社会的な食のニーズに応える商品開発が進んでいます。3温度帯を横断したカテゴリー横断型の提案営業が求められており、変化するライフスタイルに直結したソリューションを提供できる人材が重宝されます。
注目職種:ソリューション営業、商品開発(チルド・冷凍食品)、生産技術
加工食品事業
事業内容:米飯、フリーズドライスープ等の製造・販売
業績推移:売上高234億円、営業利益△4億円
注目ポイント:米飯の価格改定やフリーズドライ新工場稼働を背景に、売上は堅調に推移しています。健康価値を訴求した新商品の育成が急務となっており、消費者インサイトを的確に捉えた商品開発やマーケティングに関心がある求職者にとって、挑戦しがいのあるフィールドです。
注目職種:新商品開発、食品研究員、品質保証
冷蔵事業
事業内容:冷蔵倉庫による冷蔵・冷凍保管および物流サービス
業績推移:売上高263億円、営業利益28億円
注目ポイント:活発な荷動きによる取扱量増加に対応しつつ、自然冷媒への切り替え等、環境に配慮したサステナブルなインフラ投資を推進しています。庫内オペレーションの効率化やコールドチェーン全体の最適化をリードできる物流・SCMのスペシャリストが不可欠です。
注目職種:物流企画、サプライチェーンマネジメント、インフラ管理
その他事業
事業内容:主に弁当・惣菜の製造・販売
業績推移:売上高401億円、営業利益9億円
注目ポイント:中食需要を捉えた商品展開により、グループ全体の業績底上げに寄与しています。安定した収益確保に向けた業務効率化や、地域密着型のニーズに応える商品開発など、生活に密着した食の提供を支える実務担当者が活躍しています。
注目職種:店舗営業、惣菜商品開発、店舗運営管理
3今後の見通しと採用の注目点
出典:東洋水産_決算説明会資料_2026年3月期 P.11
2027年3月期に向けては、中東情勢緊迫化による影響として、包材・動力費・物流費等のコストアップが約80〜100億円程度と試算されています。また、ナフサを原料とする包材調達に制約が生じるリスクも認識されていますが、仕入先の多様化や工場間での在庫調整などで機動的な対応を推進中です。
一方で、海外即席麺事業ではメキシコでの新工場設立やカリフォルニア工場の増設に向けた設備投資が計画されており、長期的視野での成長戦略が描かれています。また、国内でもチルド麺やフリーズドライなどの新工場投資が予定されています。転職者にとっては、地政学的リスクの管理と並行して大胆なグローバル投資を進めるダイナミックな環境で、裁量を持って活躍できるチャンスが広がっています。
4求職者へのアドバイス
HINT志望動機のヒント
東洋水産は「Smiles for All.」を掲げ、国内外で高いシェアを持つ即席麺や、米飯・低温食品などの幅広い商品展開が強みです。特に、海外即席麺事業での持続的な成長や、自然冷媒化への環境投資など、グローバル展開とサステナビリティに注力している点を志望動機に組み込むと良いでしょう。また、独自のアイデアで消費者ニーズに応える「商品開発力」に共感し、自身の専門性をどう活かせるかを具体的に伝えることが有効です。
Q&A面接での逆質問例
- 「カリフォルニアやメキシコでの新工場稼働など、海外展開が加速していますが、現地でのマーケティングやサプライチェーン管理において、どのような人材が求められていますか?」
- 「国内事業では『時短・簡便』や『環境対応』など新たなニーズへの対応が進んでいますが、今後の商品開発や設備投資において現場のアイデアはどのように反映されますか?」
- 「全社的なシステム更新が進められていると伺いましたが、DX推進や業務効率化の領域で、中途採用者に期待される役割は何でしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
海外展開等も見えないようで積極的にすすめている
海外展開等も見えないようで積極的にすすめている。即席麺という商材はまだまだ途上国にローカライズしていきえば浸透していくと感じる。一方で国内に関してはどこの食品メーカーも同様だが非常に厳しい状況になると考えられる。
(20代後半男性・ルートセールス・正社員) [キャリコネの口コミを読む]完全な年功序列賃金
完全な年功序列賃金。年4~5000円の昇給。近年はベースアップも図っているが昇格・昇格はほとんどなく10年間は足並みが揃っている。管理職になっても上が詰まっており、課長以上になれる人間は少ない。しかし管理職にならなくても給与に大きな差が無いため、のびのび責任感が少なく仕事をしている人間が多い。
(20代後半男性・ルートセールス・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 東洋水産 決算説明会資料(2026年3月期)
- 東洋水産 決算短信(2026年3月期)



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