0 編集部が注目した重点ポイント
① 当期首よりZGP2030における事業区分を見直し
当連結会計年度の期首より、中長期経営計画における報告セグメント・事業区分の見直しが実施されました。前年同期比データも新区分に組み替えられており、今後のキャリアを検討する際は新区分での事業方針や体制の変化を理解することが重要です。
② マップマーケティング社の事業承継で顧客基盤を拡大
グループ会社のゼンリンマーケティングソリューションズが、GISエリアマーケティング業界大手のマップマーケティング社を吸収分割し全事業を承継しました。これによりマーケティング領域での顧客基盤が拡大し、ストック商材のさらなる拡販が期待されます。
③ M&A等により次世代サービスに向けた成長投資を実行
インオーガニック投資として、株式会社アーバンエックステクノロジーズの子会社化や資本参加等を実行しました。高度時空間データベース構築に向けた成長投資が加速しており、次世代サービス開発を牽引する専門人材の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3
売上高
64,277百万円
前年同期比: -0.1%
営業利益
3,502百万円
前年同期比: -10.7%
経常利益
3,866百万円
前年同期比: -1.8%
親会社株主に帰属する当期純利益
2,738百万円
前年同期比: +5.1%
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費等(企業の現金創出力を測る指標)
2026年3月期の通期決算は、売上高64,277百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益3,502百万円(同10.7%減)となりました。公共ソリューション関連で住宅地図データの提供や受託案件が増加した一方で、モビリティソリューション事業における前年の過年度数量報告過少分の反動減や、カーナビゲーション用データの販売減少が影響し、全体として3期ぶりの減収・営業減益となりました。
通期業績予想に対しては、売上高が1.9%減、営業利益が18.6%減と業績予想未達となり進捗が遅れている状況です。一方で、政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は増益を確保しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11
プロダクトソリューション事業
事業内容:企業向けに住宅地図データをはじめとする汎用性の高いサービス・商品の提供。
業績推移:売上高146億円(前年同期比 +4.4%)
注目ポイント:セミオーダー型業務支援クラウドサービス「ZENRIN Maps Studio」の市場投入など、GISパッケージを中心としたストック商材が堅調に推移しています。自治体や中堅企業のDXニーズに応える新たな顧客基盤の確立が急務となっています。
💡 注目職種:サービス企画・開発人材
公共ソリューション事業
事業内容:省庁や自治体業務のデジタル化や市民サービスの質向上を支援するサービス・商品の提供。
業績推移:売上高98億円(前年同期比 +18.6%)
注目ポイント:消防署通信指令システムのリプレイスや国勢調査の大型受託案件により、前期および業績予想を上回る大幅増収を達成しました。空き家、防災などの地域課題解決に向けたDX支援ソリューションの提案力が求められています。
💡 注目職種:官公庁向けソリューション営業
マーケティングソリューション事業
事業内容:調査・分析から効果検証まで、一連のマーケティング施策を標準化したトータルサービスの提供。
業績推移:売上高64億円(前年同期比 -2.7%)
注目ポイント:クライアントの販促活動縮小の影響を受けましたが、マップマーケティング社の事業承継により顧客基盤を大幅に拡大しました。「ArmBox」などストック商材の拡販を通じ、個店から企業まで幅広い課題を解決する人材が必要です。
💡 注目職種:マーケティングプランナー
インフラソリューション事業
事業内容:業界別バリューチェーンに対し最適化した位置情報トータルソリューションの提供。
業績推移:売上高174億円(前年同期比 -1.5%)
注目ポイント:APIサービスは堅調なものの、新規顧客開拓の遅延等により減収となりました。今後は物流・不動産分野など、産業インフラを担う大手企業との共創によるソリューションビジネスの拡大が急務となっています。
💡 注目職種:ソリューションエンジニア
モビリティソリューション事業
事業内容:自動車関連企業向けに移動に関わる空間情報・サービスの提供。
業績推移:売上高158億円(前年同期比 -10.3%)
注目ポイント:自動車販売台数の減少等により大幅減収となりましたが、JVCケンウッド製カーナビや日産自動車「リーフ」のDA(ディスプレイオーディオ)にナビゲーションアプリが新規採用されるなどの成果も出ており、SDV時代に対応した次世代サービス開発が鍵となります。
💡 注目職種:モビリティサービス開発エンジニア
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.9
2027年3月期の通期業績予想では、売上高66,000百万円(前年比2.7%増)、営業利益3,600百万円(同2.8%増)と、2期ぶりの増収増益を見込んでいます。モビリティソリューション事業は引き続き厳しい事業環境が想定されますが、GISパッケージなどのストック型サービスや新商材の投入により全体を牽引する計画です。
また、中長期的な成長に向けて、高度時空間データベースの構築やサービス提供基盤への成長投資を積極的に実行しています。既存の枠組みを超えたソリューション開発が進むため、新規事業の立ち上げやデータ活用に強みを持つエンジニア、ならびにインオーガニック投資を通じた事業開発プロフェッショナルの採用ニーズが持続すると考えられます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ゼンリンが持つ膨大な地理空間情報を活用し、「ZENRIN Maps Studio」などの新サービスで自治体DXや企業の業務効率化に貢献したいという熱意は高く評価されます。M&Aや外部提携による新たなシナジー創出にも積極的なため、変化を恐れず次世代のモビリティやインフラ支援に挑戦する姿勢をアピールすることが有効です。
面接での逆質問例
- 「『ZENRIN Maps Studio』のようなストック型商材の拡販において、現在現場で最も強化が必要とされているスキルは何でしょうか?」
- 「モビリティ分野におけるSDV(Software Defined Vehicle)時代への対応として、自動車メーカーとの次世代サービス開発にはどのような体制で臨んでいますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
福利厚生は充実している
福利厚生は充実しており、毎年五万円分のポイントがもらえ、商品に交換したり、食事代や書籍代など、自分の好きなものに使うことができる
(40代後半・財務・会計関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算説明資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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