ミライト・ワンの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

ミライト・ワンの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

ミライト・ワンの2026年3月期通期決算は、営業利益が過去最高の342億円を達成。「なぜ今ミライト・ワンなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0編集部が注目した重点ポイント

連結営業利益が過去最高の342億円を達成する

2026年3月期(2025年度)の連結業績は、売上高が6,023億77百万円(前期比+4.1%)、営業利益が過去最高となる342億67百万円(前期比+22.4%)を記録しました。データセンター関連工事の拡大や子会社化・グループ再編による業務効率化が奏功し、期初公表の業績予想値を上回る好決算で着地しています。

データセンター事業本部を新設し年間受注1,000億円を目指す

急速に高まるAI・クラウド需要に対応するため、2026年4月に「データセンター事業本部」を新設しました。大型案件からコンテナ型データセンターまでワンストップ営業とリソース集約を図り、同事業の受注目標を1,000億円へ上方修正しています。専門技術者やエンジニアの採用機会が急速に広がっています。

完全子会社ミライト・ワン・システムズを吸収合併する

2026年10月1日付で、システムインテグレーションやソフト開発を担う完全子会社のミライト・ワン・システムズを吸収合併することを決定しました。ハードウェア領域の現場力とソフトウェア領域の技術ノウハウを統合し、AI活用や高付加価値なO&M(運用保守)サービスの創出を加速させています。

1連結業績ハイライト

第5次中期経営計画の4年目はトップラインと各利益項目が拡大し、過去最高の業績を更新しました。
2025年度 決算サマリー

出典:2025年度 決算説明会(本編) P.4

売上高

6,023.77億円

前期比:+4.1%

営業利益

342.67億円

前期比:+22.4%

経常利益

365.17億円

前期比:+32.9%

親会社株主に帰属する当期純利益

232.82億円

前期比:+35.5%

当連結会計年度の売上高は6,023億77百万円(前期比+4.1%)、営業利益は342億67百万円(前期比+22.4%)、経常利益は365億17百万円(前期比+32.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は232億82百万円(前期比+35.5%)となり、過去最高益を更新しました。データセンタービジネスの急拡大に加え、NEXT GIGA関連の需要増、西武建設・国際航業との三位一体シナジーの創出、さらには2025年1月に発足したミライト・ワン・ネクストによる業務集約・生産性向上が大幅増益をもたらしています。

公表済みの期初通期予想値(売上高6,200億円、営業利益340億円、経常利益340億円、当期純利益210億円)に対し、利益指標の全項目で予想を上回る着地となっており、通期計画に対する進捗率は順調かつ極めて良好に推移しました。営業利益率は5.7%、ROEも8.6%へと上昇し、収益性の改善が明瞭に表れています。

2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

グループを構成する8つの主要報告セグメントがそれぞれの強みを発揮し、多角的な事業展開を強化しています。
データセンター事業へのリソース集約

出典:2025年度 決算説明会(本編) P.32

ミライト・ワン

事業内容:通信インフラ工事、電気・空調工事、データセンター建設、グリーンエネルギー事業等を統括・推進します。

業績推移:外部売上高は3,048億19百万円(前期比+0.9%)、セグメント利益は181億40百万円(前期比+18.9%)となりました。

注目ポイント:データセンター関連やグリーンエネルギー工事の受注が伸長し、リスクマネジメント徹底で不採算案件を抑制したことで二桁増益を達成しました。2026年4月新設のデータセンター事業本部を中心に、大型・コンテナ型データセンターの構築を主導するエンジニアを強く求めています。

注目職種:データセンター施工管理技士、電気・空調エンジニア、ソリューション営業

ラントロビジョン

事業内容:シンガポール、インド、マレーシア等の東南アジア・アジア圏でデータセンター向けケーブリングや電設事業を展開します。

業績推移:外部売上高は443億17百万円(前期比+29.1%)、セグメント利益は26億97百万円(前期比+91.0%)と大幅増収増益となりました。

注目ポイント:世界的なクラウド事業者のアジア投資に伴いデータセンター需要の取り込みが急加速しています。グローバル市場で大規模ネットワークインフラの構築や海外プロジェクト管理を担える専門人財の需要が高まっています。

注目職種:グローバルデータセンター施工管理、海外ネットワーク技術者、英文プロジェクトマネージャー

TTK

事業内容:東北エリアを拠点にNTTアクセス・モバイル工事、環境・社会イノベーション事業を施工・保守します。

業績推移:外部売上高は442億91百万円(前期比+19.6%)、セグメント利益は33億62百万円(前期比+39.1%)となりました。

注目ポイント:太陽光工事の減減をNTTアクセス・モバイル工事の拡大でカバーし、営業エリア拡大と保全提案により高収益化を果たしました。地域インフラの維持管理や通信網構築を担う現場監督職が重宝されています。

注目職種:通信工事施工管理技士、モバイルネットワークエンジニア、インフラ保全提案営業

ソルコム

事業内容:中国エリアにおける通信インフラ構築、道路情報化工事、土木環境工事等を担当します。

業績推移:外部売上高は371億28百万円(前期比+11.5%)、セグメント利益は14億26百万円(前期比+1.4%)となりました。

注目ポイント:道路情報化工事で不採算案件の影響を受けたものの、繰越工事の確実な完成とNTT事業の拡大、生産性向上施策により増益を維持しました。地域の通信・防災インフラ施工を支える技術者の活躍が期待されています。

注目職種:通信土木施工管理、道路防災情報システム技術者、エリア営業

四国通建

事業内容:四国エリアでの通信インフラ工事に加え、NEXT GIGAスクール事業などのICTソリューションを提供します。

業績推移:外部売上高は377億65百万円(前期比+50.7%)、セグメント利益は40億33百万円(前期比+32.7%)と大幅増収増益を記録しました。

注目ポイント:NEXT GIGAスクール案件を中心に物販およびネットワーク構築が急拡大し、全社業績を牽引しました。文教ICTや自治体ネットワークの構築・運用を仕掛けるシステム提案職の重要性が増しています。

注目職種:教育ICTソリューションエンジニア、ネットワーク施工管理、公共提案営業

西武建設

事業内容:土木・建築、リノベーション、リゾート施設建設、都市開発などを施工・プロデュースします。

業績推移:外部売上高は581億48百万円(前期比▲13.9%)、セグメント利益は15億54百万円(前期比+17.4%)となりました。

注目ポイント:適正施工人員を考慮した厳選受注により減収となったものの、工事採算性の向上により利益率は高まりました。ミライト・ワンおよび国際航業との三位一体シナジーによるリゾート建築や地域再開発案件で建築士や施工管理技士の募集が続いています。

注目職種:建築施工管理技士、土木施工管理技士、構造・建築設計エンジニア

ミライト・ワン・システムズ

事業内容:SI開発、クラウドインフラ構築、ソフトウェア開発、O&M(運用保守)事業等を推進します。

業績推移:(注:2026年10月1日付で親会社ミライト・ワンへ吸収合併予定)外部売上高は262億90百万円(前期比▲0.7%)、セグメント利益は20億22百万円(前期比▲0.5%)となりました。

注目ポイント:前期大型案件の反動減を受けつつもリスク管理強化と生産性向上で高水準の利益率をキープしました。2026年10月の親会社との吸収合併を通じ、現場プロセスのデジタル化やAIエージェント開発、フルバリュー型ITサービスを創出する高度IT人材が期待されています。

注目職種:クラウドITインフラエンジニア、AI・ソフトウェア開発エンジニア、O&Mサービスアーキテクト

国際航業

事業内容:空間情報技術(GIS・測量・衛星等)を活用した脱炭素、国土強靭化、インフラ維持管理DX事業をプロデュースします。

業績推移:外部売上高は496億16百万円(前期比+0.2%)、セグメント利益は18億44百万円(前期比+19.6%)となりました。

注目ポイント:インフラの包括民間管理(群マネ)や自治体向け公共施設脱炭素化コンサルティングでシナジーを発揮し二桁増益を達成しました。TNFD(自然関連財務情報開示)対応ツール「LEAP-Compass」を活用した自然資本コンサルタントや空間情報アナリストの専門職種に注目が集まっています。

注目職種:空間情報エンジニア(GIS)、環境・脱炭素コンサルタント、国土強靭化技術者

3今後の見通しと採用の注目点

2027年3月期(2026年度)は第5次中期経営計画の最終年度として、さらなる最高益更新を目指します。
2026年度 通期計画

出典:2025年度 決算説明会(本編) P.23

2027年3月期(2026年度)の通期連結計画において、ミライト・ワンは受注高7,200億円(前期比+9.3%)、売上高6,600億円(前期比+9.6%)、営業利益400億円(前期比+16.7%)、経常利益400億円(前期比+9.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益255億円(前期比+9.5%)を公表し、大幅な増収増益を狙います。年間配当金は前年から10円増配となる1株当たり95円(配当性向32.7%相当)を予想し、60億円・200万株を上限とする自己株式取得と合わせ総還元性向56%を見込んでいます。

データセンター事業へのリソース集中により、同事業の受注計画を1,000億円へと拡大するほか、ミライト・ワン・システムズの吸収合併(2026年10月1日予定)によってリアル現場とIT・AIの融合を急ピッチで進めています。また、専門スキルを適切に評価するJOB型雇用の拡大や人事制度改革を継続しており、中途採用におけるハイレイヤー・専門技術者の活躍の場がこれまで以上に拡充されています。

4求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント:
同社は従来の「通信建設会社」の枠を超え、データセンター、グリーンエネルギー、空間情報、都市開発を網羅する「未来の社会インフラを創り・守るまちづくり・ドメイン企業」へと変革を進めています。特に「データセンター事業本部の設置と1,000億円受注目標への上方修正」「完全子会社ミライト・ワン・システムズとの吸収合併による現場DX・AI活用の推進」など、テクノロジー領域と施工・エンジニアリング領域を掛け合わせた事業展開が加速しています。自身の専門経験(施工管理、IT、設備設計、コンサル等)をどの成長領域に注力し、グループの「掛け算経営」にどう貢献したいかを具体的に伝えることが選考突破のカギとなります。

Q&A

面接での逆質問例:
「2026年4月に『データセンター事業本部』が新設され、受注目標が1,000億円へと上方修正されましたが、大型DCやコンテナ型DCの施工管理・ワンストップ営業体制において中途採用者に期待される役割についてお教えいただけますでしょうか。」
「2026年10月のミライト・ワン・システムズ吸収合併に向けて現場プロセスのデジタル化やO&M事業の強化が進んでいますが、AIエージェントの現場実装やクラウド・オンプレ統合サービス『MY One Grid』における新規ソリューション開発の取り組み状況をお聞かせください。」

5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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休日出勤はない

休日出勤はないですが、残業は部署によっては多かったりするかもしれないです。

(20代前半・電気・通信設備施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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大規模な通信インフラ設備を構築する仕事

大規模な通信インフラ設備を構築する仕事なので、やりがいはあると思います。

(20代前半・電気・通信設備施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2025年度 決算説明会(本編)プレゼンテーション資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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