ミライト・ワンの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

ミライト・ワンの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

ミライト・ワンの2026年3月期2Q決算は、過去最高の受注・売上を更新し、営業利益も68.1%増と大幅増益。ITとインフラの融合を加速させる同社が、Y2S社の連結子会社化やAI活用の推進で、どのような専門職ニーズを高めているのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

ICTと通信基盤の好調により営業利益が大幅に伸長する

2025年度第2四半期は、ICTソリューション事業やNTT事業の拡大により、営業利益が前年同期比68.1%増の79億円と大幅な増益を達成しました。特にデータセンター関連やモバイル工事が牽引しており、収益性の高い領域へのシフトが着実に成果として現れています。

Y2S社の連結子会社化で保守・運用事業を強化する

2025年10月1日付で株式会社Y2Sを連結子会社化し、クラウド保守やセキュリティ等のO&M(オペレーション&マネジメント)事業を拡大します。従来のオンサイト保守に加え、マネージドサービスへの領域拡大を図ることで、ストック型ビジネスのキャリア機会が大きく広がっています。

CMO設置により顧客志向の提案営業へシフトする

グループ全体の営業連携を強化するため、新たにCMO(Chief Marketing Officer)を設置しました。企画提案から運用保守までをワンストップで提供する「フルバリュー型モデル」を展開しており、顧客の課題を深掘りするソリューション提案型の職種での活躍が期待されています。

1 連結業績ハイライト

受注高・売上高ともに過去最高を更新。成長分野の「みらいドメイン」が力強く牽引し、増収増益の決算となりました。
2025年度 第2Q 決算サマリー

出典:2025年度 第2四半期 決算説明会 P.4

受注高 3,417億円 (前年同期比 +7.0%)
売上高 2,588億円 (前年同期比 +3.6%)
営業利益 79億円 (前年同期比 +68.1%)
EBITDA 147億円 (前年同期比 +32.4%)

当第2四半期は、受注高、売上高ともに過去最高を更新しました。特に利益面での伸びが顕著で、売上総利益が前年比41億円増加したことに加え、販管費の抑制も寄与し、親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比226.1%増の46億円に到達しています。事業構造の転換が進み、収益力が着実に向上している様子が伺えます。

通期計画に対する売上高の進捗率は約41.7%、営業利益は約23.2%となっています。建設業界特有の「年度末にかけての完工集中」という季節性があるものの、会社側は通期業績予想を据え置きとしており、期初計画に沿った進捗と評価されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

非キャリア事業(環境・社会、ICT)が成長を牽引。データセンターやグリーンエネルギーなど、先端インフラ領域での採用ニーズが高まっています。
事業区分別売上高

出典:2025年度 第2四半期 決算説明会 P.6

環境・社会イノベーション事業

事業内容:電気・空調、土木・水道、建築リノベーションなど、都市や地域のインフラ構築を担う。

業績推移:売上高は829億円で、土木工事での受注増はあったものの、一部案件の影響で対前期22億円の減収

注目ポイント:脱炭素社会に向けた「グリーンエネルギー事業」を強化しており、EV充電ステーションや水素ビジネスへの挑戦が続いています。西武建設や国際航業との三位一体シナジーによる大型受注も増えており、土木・建築分野でのプロジェクトマネジメント人材の重要性が高まっています。

注目職種:施工管理(電気・土木)、再生可能エネルギーコンサルタント、建築設計

ICTソリューション事業

事業内容:グローバル事業、LAN構築、ソフトウェア開発、IT機器物販などを幅広く展開。

業績推移:売上高は699億円と、対前期で77億円の大幅増収を達成し、好調を維持。

注目ポイント:急拡大するコンテナ型データセンタービジネスにおいて、2025年度の受注目標を70億円に設定。AI需要の拡大に伴うワンストップ提供が強みとなっています。Y2S社の統合により、クラウド・セキュリティ分野での技術者採用が加速する見込みです。

注目職種:ITインフラエンジニア、クラウドスペシャリスト、データセンター運用

NTT事業

事業内容:NTT向けの固定・モバイル通信基盤の構築・保守を担う基幹事業。

業績推移:売上高は903億円となり、モバイルおよびアクセス工事の伸長で対前期49億円の増収

注目ポイント:モバイル事業が堅調なほか、施工支援システムの導入や多能工化の推進により生産性が向上。通信基盤ドメイン全体の売上総利益率が向上しており、安定した基盤の上で業務効率化を推進できるエンジニアにとって魅力的な環境です。

注目職種:通信工事施工管理、ネットワークエンジニア、業務改善リーダー

マルチキャリア事業

事業内容:NTT以外の通信キャリアやCATV事業者向けのインフラ構築を展開。

業績推移:売上高は157億円で、対前期15億円の微減。受注も緩やかな推移。

注目ポイント:投資抑制の影響を受けるものの、地域会社との連携により保守・運用領域での深掘りを進めています。通信技術の高度化(5G等)に対応できるエンジニアは引き続き不可欠な存在となっています。

注目職種:通信基地局エンジニア、保守・メンテナンス職

3 今後の見通しと採用の注目点

「人間中心経営」と「データインサイト経営」を掲げ、AI活用による抜本的な業務変革を推進。次世代インフラ企業への進化を加速させています。
データインサイト経営の推進

出典:2025年度 第2四半期 決算説明会 P.27

ミライト・ワンは「MIRAIT ONE Group Vision 2030」に向け、2025年度を中期計画達成の鍵となる年と位置づけています。特に注力しているのはAIの全社導入です。既にグループ従業員の約60%にあたる約9,500名が生成AIを活用しており、自社開発アプリも25種類に拡大。リスク管理AIによる「過去事例に基づいたリスク抽出」など、現場力の高度化が進んでいます。

また、人財戦略においても「みらいカレッジ」を通じた育成が活発で、成長分野への人財流動実績は800名を超えました。DXリーダ人財を2026年度までに250名規模に増やす計画もあり、先端技術を学びながらキャリアを築きたい人にとって、非常に強力なバックアップ体制が整っています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「通信建設の枠を超え、データセンターやグリーンエネルギーといった次世代インフラを創り・守る姿勢」に共感することが第一歩です。また、生成AIを現場実務に徹底活用する「データインサイト経営」に興味を持ち、自身のスキルで現場の生産性向上に貢献したいという意欲は高く評価されるでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

・「CMO設置によるフルバリュー型モデルの展開において、技術職と営業職がどのように連携し、顧客価値を創造しているのでしょうか?」
・「Y2S社の連結子会社化により、現場の運用・保守業務の質はどのように変化していくと想定されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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大規模な通信インフラ設備を構築する仕事

大規模な通信インフラ設備を構築する仕事なので、やりがいはあると思います。

(20代前半・電気・通信設備施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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休日出勤はないが、残業は部署による

休日出勤はないですが、残業は部署によっては多かったりするかもしれないです。ただ現場は上が決まっているので、現場が1番忙しいのに残業できないという矛盾もあります。

(20代前半・電気・通信設備施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2025年度 第2四半期 決算説明会(株式会社ミライト・ワン)
  • 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(株式会社ミライト・ワン)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。

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