0編集部が注目した重点ポイント
① 営業利益553億円を達成し過去最高益を更新する
2026年3月期(2025年度)の連結営業利益は前期比+154.9%増の553億円を記録し、過去最高益を大幅に更新しました。手持ち大型工事の順調な進捗に加え、設計変更等による工事採算の改善や徹底したリスク管理が奏功し、期初計画を大きく上回る好決算を達成しています。
② 作業船3隻目稼働で洋上風力建設の体制を強固にする
2025年12月に3隻目のSEP船(自己昇降式作業船)「Sea Challenger」が完成し、台湾での稼働を経て日本国内の洋上風力建設体制を確立しました。北九州響灘での約220MW級の洋上風力発電所建設を完遂するなど、脱炭素・海洋土木技術で競合他社を大きくリードしています。
③ 新中期経営計画を始動し年間配当52円へ増配する
2027年3月期からスタートする新中期経営計画(2026〜2028年度)を策定し、2027年3月期の年間配当を1株あたり52円(配当性向40.1%)へ増配する計画を提示しました。年間100億円規模の自己株式取得も継続し、連結総還元性向68.6%を予定するなど強固な株主還元姿勢を示しています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.2
売上高
7,943億円
前期比:+9.2%
営業利益
553億円
前期比:+154.9%
経常利益
532億円
前期比:+182.4%
親会社株主に帰属する当期純利益
346.9億円
前期比:+178.4%
当連結会計年度の連結業績は、手持ち工事の順調な進捗と建設採算の改善により、売上高7,943億円(前期比+9.2%)、営業利益553億円(前期比+154.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益346億92百万円(前期比+178.4%)と過去最高の売上高および利益を更新しました。
前中期経営計画(2023〜2025年度)の最終年度として、当初計画(当期純利益250億円)および直近の修正予想(320億円)を上回る達成率108.4%を記録し、通期業績として目標を上回る極めて好調な着地となりました。自己資本当期純利益率(ROE)も18.7%へと急改善しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4
国内土木事業
事業内容:港湾・海岸などの海上土木工事、防衛施設、国土強靱化に対応する陸上土木工事を施⼯・統括します。
業績推移:売上高は3,259億円(前期比+6.1%)、営業利益は402億円(前期比+44.8%)と高い利益水準を達成しました。
注目ポイント:馬毛島係留施設や防衛関連案件、港湾整備工事の進捗と設計変更獲得により営業利益率12.3%の高採算を維持しています。臨海部ナンバーワンゼネコンとして、洋上風力や港湾インフラにおける高度な施工管理を行う技術者の採用が活発です。
国内建築事業
事業内容:物流施設、データセンター、防衛施設、都市再開発ビル、医療・福祉施設などの民間・公共建築工事を担います。
業績推移:売上高は2,734億円(前期比+7.4%)、営業利益は168億円(前期比+86.7%)と大幅な増益を達成しました。
注目ポイント:ALFALINK尼崎などの大型物流倉庫やデータセンターの進捗に加え、フロントローディング(早期発注・コスト対策)と点群測量などのDX活用により採算性が向上しました。成長分野の施工管理や意匠・設備設計人材が求められています。
海外建設事業
事業内容:シンガポール、香港、東南アジア諸国での海洋土木・地下鉄トンネル・大規模医療施設等のインフラ工事を手掛けます。
業績推移:売上高は1,818億円(前期比+19.8%)、営業損益は▲32億円(前期は▲156億円から大幅に赤字幅縮小)となりました。
注目ポイント:チャンギ空港第5ターミナル連絡トンネルや香港国際空港施設など大型案件を獲得しました。UG M&E社など現地子会社の追加損失計上影響が残るものの、徹底したリスク管理により黒字化への移行が進んでおり、グローバル施工管理・契約管理者の需要が旺盛です。
その他事業
事業内容:国内開発事業、造船事業(警固屋船渠)、環境関連事業(ジャイワット)、建設機器リース(ペンタテクノサービス)等を行います。
業績推移:売上高は132億円(前期比▲5.0%)、営業利益は15億円(前期比+193.9%)の大幅な増益を達成しました。
注目ポイント:自社作業船の維持・修繕を担う造船事業や環境事業、不動産開発が本業の建設事業と高い相乗効果を発揮しています。専門技術領域における事業推進・営業職の活躍の場が存在します。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.16
2027年3月期の通期連結業績予想において、五洋建設は売上高8,180億円(前期比+3.0%)、営業利益590億円(前期比+6.7%)、経常利益540億円(前期比+1.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益350億円(前期比+0.9%)を見込み、過去最高売上高および最高益の更新を継続する計画です。年間配当金も1株あたり52円(予定)へ増配を見込んでいます。
創業130周年を迎えた同社は、「中期経営計画(2026〜2028年度)」において「サステナビリティの取組みは現場から」と「建設の未来を切り拓く(AIとロボティクスを活用したDXとGX推進)」の二つのEvolutionを掲げています。SEP船やHLV(大型基礎施工船)、CLV(ケーブル敷設船)といった独自の作業船団を活かした洋上風力分野での市場拡大や、AIネイティブな現場変革を推進する即戦力人材の採用機会が広がっています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント:
同社は海洋土木における国内圧倒的1位の技術力を持ちながら、建築・土木・海外建設の3本柱を強固に築いています。特に「北九州響灘での約220MW級洋上風力発電所の完成」や「3隻目のSEP船稼働による洋上風力建設の拡大」、「AI・ロボティクスを活用したグローバルDXセンターの推進」など、建設業界のGX・DXを先端で先導しています。志望動機では自身の専門性を、同社の進取の精神とどの新技術・新分野で融合させたいかを具体的に伝えることが高評価につながります。
面接での逆質問例:
「SEP船『Sea Challenger』の完成により洋上風力建設の施工体制が拡充されますが、今後本格化する着床式・浮体式洋上風力プロジェクトにおいて中途採用人材に期待される主な役割について教えてください。」
「新中期経営計画(2026〜2028年度)で打ち出された『AIとロボティクスを活用したDXとGX推進』において、現場での施工管理省力化やナレッジDXの実装に向けた取り組み状況をお聞かせいただけますか。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
いい環境悪い環境にあたるかは運になります
業務は基本的に現場事務所か現場で行い、それもまた現場によって変わるため、いい環境悪い環境にあたるかは運になります。
(30代前半・建築・設備関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



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