0 編集部が注目した重点ポイント
①米国の事業回復で連結営業利益が大幅増益を達成
2026年3月期は減収となったものの、米国構造用鋼管4社の需要とスプレッド回復が牽引し、連結営業利益は320億43百万円(前期比+39.8%)と大幅な増益を達成しました。北米市場での強固なポジションが業績を大きく引き上げています。
②半導体向け高機能管の需要回復で業績成長を図る
丸一ステンレス鋼管や米国テキサスのMST-Xが手掛ける半導体向けBA管の回復を見込み、2027年3月期は成長事業で25億円の利益増を計画しています。次世代造管機の稼働など設備投資を通じた基盤強化を進めています。
③持合い株式解消と100億円の自社株買いで還元を強める
持合い株式の解消により特別利益58億円を計上したほか、2027年3月期も100億円の自己株式取得を実施予定です。総還元性向83%の高水準を維持し、株主価値の向上と資本効率の改善を強烈に推進しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.5
売上高
2,437億円
前年同期比: -6.8%
営業利益
320億円
前年同期比: +39.8%
経常利益
342億円
前年同期比: +28.5%
親会社株主に帰属する当期純利益
266億円
前年同期比: -1.3%
2026年3月期通期の連結業績は、国内需要の低迷やベトナムでの鋼板輸出減により売上高こそ前年比減収となったものの、営業利益は320億43百万円(前期比+39.8%)と大幅な増益を記録しました。米国構造用鋼管4社の需要回復に加え、国内単体での採算性重視の製造・販売活動が大きく貢献しています。
2026年2月9日に開示された通期計画(売上高2,433億円、営業利益315億円、経常利益334億円、当期純利益217億円)との比較においては、すべての利益項目で計画をクリアしており、計画を上回る堅調な着地となりました。特別利益として投資有価証券売却益58億円を計上するなど、資本効率の改善も着実に成果を上げています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.6
日本セグメント
事業内容: 構造用・建築用・配管用溶接鋼管や丸一ステンレス鋼管による高機能ステンレス管等の製造・販売。
業績推移: 数量減で売上高1,441億39百万円(前期比-7.1%)も、採算重視策で利益218億51百万円(前期比+11.7%)の増益。
注目ポイント: 国内需要の停滞期であっても、全社で採算性を最優先する製造・販売体制を徹底し収益力を高めています。名古屋工場での女性も扱える自動化・省力化を図った次世代造管機の稼働など、労働環境改善と生産性向上を主導する生産技術や工場管理人材が強く求められています。
注目職種:生産技術エンジニア、工場管理・設備保全、技術営業(データセンター・国土強靭化分野)
北米セグメント
事業内容: 米国構造用鋼管4社やMST-X、メキシコMMXにおける各種鋼管・自動車用製品の製造・販売。
業績推移: 構造用鋼管の市況回復で売上高548億37百万円(前期比+6.0%)、利益54億58百万円と大幅黒字転換。
注目ポイント: データセンター需要やフェンス用鋼管の受注好調により利益が急回復しています。テキサス州のMST-Xにおける半導体向けBA管の本格展開や、メキシコ第2工場の立ち上げが進んでおり、北米市場の成長を取り込むグローバル事業推進や品質管理のプロ人材へのニーズが高まっています。
注目職種:グローバル事業開発、海外生産管理、品質保証エンジニア
アジアセグメント
事業内容: ベトナムSUNSCO、インドKUMA、フィリピンMPSTでの鋼管・鋼板等の製造・販売。
業績推移: ベトナムでの鋼板輸出減等で売上高447億88百万円(前期比-18.3%)、利益41億64百万円(前期比-6.5%)。
注目ポイント: ベトナムでの不確実性を鋼管シフトや高付加価値品販売でカバーし、インドでは二輪・四輪向け需要増に対応してグジャラート工場を稼働させました。フィリピンでも新ミルの増設を行っており、新興国のモビリティ需要を捉えるマーケティングや現地生産管理の経験が重宝されます。
注目職種:海外営業、現地工場技術指導、グローバルサプライチェーン担当
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.19
2027年3月期は、第7次中期経営計画の最終年度として過去最高の連結売上高2,745億円(前期比+12.6%)、営業利益369億円(前期比+15.2%)の達成を計画しています。特に成長事業と位置づける半導体向けBA管の需要回復に伴い、丸一ステンレス鋼管やテキサスのMST-Xで前年比25億円の利益増を見込むほか、好調な北米構造用鋼管4社でも13億円の利益拡大を狙います。
また、2027年3月期は年間323億円規模の設備投資を予定しており、名古屋工場での次世代造管機の本格運用やメキシコ第2工場の量産開始など、未来への成長投資を加速させています。高い資本効率と株主還元姿勢を両立させながら、グローバルな事業拡大に貢献できる即戦力人材にとって大きなキャリア機会が開かれています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は独立系鋼管メーカーとしての高い収益性と、北米・アジアに及ぶ強固なグローバル拠点を強みとしています。特に半導体製造装置向けの精密BA管やデータセンター向け構造用鋼管など、最先端産業を支える高付加価値製品へのシフトを進めている点に触れ、自身の技術やグローバルな知見をどう活かすかを語ると評価が高まります。
面接での逆質問例
「名古屋工場での次世代造管機の導入など、製造ラインの自動化やデジタル化を推進されていますが、配属予定の現場において、どのような技術変革や働き方の見直しが進行中でしょうか?」といった質問を投げかけることで、同社の最新の取り組みに対する関心と意欲を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
結婚しても働いている女性は最近になって出てきた
結婚しても働いている女性は最近になって出てきたと聞くが、仕事内容が男性と大きく異なるため、管理職を目指せるようにはならないと思われる。
(30代後半・営業事務・管理事務・女性) [キャリコネの口コミを読む]月に1回職場全体としての土曜出勤がある
月に1回、職場全体としての土曜出勤があるが、お盆休みが9日間ぐらいあるので不満はなかった。
(30代後半・営業事務・管理事務・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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