スターツコーポレーションの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

スターツコーポレーションの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

スターツコーポレーションの2026年3月期通期決算は、売上高2,519億円・営業利益362億円で過去最高益を達成。「なぜ今スターツコーポレーションなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

営業利益362億円で過去最高益を更新する

2026年3月期通期決算において、売上高は前期比8.1%増の2,519億1,100万円、営業利益は前期比11.2%増の362億7,200万円と過去最高益を更新しました。建設・不動産管理・仲介というストックビジネス基盤がしっかりと収益を支えています。

管理戸数が108万戸超へ拡大する

主力である不動産管理事業の売上高が1,025億9,100万円と1,000億円の大台を突破しました。賃貸管理戸数は158,562戸、住宅全体の管理受託数は108万戸を超え、景気変動に強い安定的なストック収益がさらに強固となっています。

再開発やPPP・PFI事業を本格展開する

埼玉県熊谷市の子育て支援拠点『くまキッズ』開業をはじめ、神奈川県横浜市の『関内駅前地区再開発』や『いわきFC新スタジアム』など官民連携・再開発プロジェクトを推進しています。建設・開発から運営まで一貫して担う複合領域でのキャリア機会が広がっています。

1 連結業績ハイライト

ストック型ビジネスモデルの強みを発揮し、計画数値を上回る増収増益を達成しました。
連結決算概要

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.24

売上高

2,519億1,100万円

前期比 +8.1%

営業利益

362億7,200万円

前期比 +11.2%

経常利益

382億4,400万円

前期比 +14.5%

親会社株主に帰属する当期純利益

253億1,100万円

前期比 +4.3%

2026年3月期通期の連結業績は、売上高が2,519億1,100万円(前期比8.1%増)、営業利益が362億7,200万円(前期比11.2%増)となり、期初計画(売上高2,500億円、営業利益350億円)を上回る営業利益達成率103.6%で着地しました。建設事業や不動産管理事業といった強固なストックビジネスが安定した利益基盤を維持したことに加え、売買仲介やホテル・レジャー事業における収益拡大が好業績に寄与しています。



通期予想に対する進捗状況の評価としては、期初計画を売上・利益ともに超過達成し、非常に堅調な成果を残した決算であると捉えられます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

グループ10セグメントの多様な事業構造領域で専門人材の需要が伸びています。
事業ポートフォリオ

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5

建設事業

【事業内容】

スターツCAM等が手がける、土地所有者に対する資産活用提案や賃貸住宅・分譲マンション・店舗等の建設請負事業。

【業績推移】

売上高 761億6,800万円(前年比 +6.7%)、営業利益 77億4,600万円(前年比 +26.7%)。大型物件受注が寄与。

【注目ポイント】

1棟当たりの請負金額が前年比+7.2%と大型化し、さらにオフィスや物流倉庫などの非住宅物件売上が前年比+64.7%と急成長しています。RC造・木造免震物件や各種コンセプト型賃貸(防音賃貸「おとのわ」等)の受注が好調であり、高度な構造設計技術者や施工管理技士、法人営業人材の獲得が急務となっています。

注目職種:建築施工管理、構造・意匠設計エンジニア、法人資産活用コンサルタント

不動産管理事業

【事業内容】

スターツアメニティー等が展開する賃貸住宅・分譲マンション・商業ビル等の受託管理および修繕・大規模大規模工事。

【業績推移】

売上高 1,025億9,100万円(前年比 +7.7%)、営業利益 146億4,300万円(前年比 +10.8%)。1,000億円の大台到達。

【注目ポイント】

グループ全体の営業利益の約40%を稼ぎ出す最大の稼ぎ頭です。賃貸管理戸数158,562戸に加え、施設系大型リニューアル工事が前期比+19.5%と伸長しました。今後は主要都市(札幌・京都・沖縄等)でのビル管理や時間貸駐車場「ナビパーク」の拡大を掲げており、プロパティマネージャーやリフォーム技術者の需要が高まっています。

注目職種:プロパティマネージャー、建築リノベーション営業、ビル設備管理スペシャリスト

賃貸仲介事業

【事業内容】

スターツピタットハウス等による直営店舗「ピタットハウス」での個人・法人向け賃貸物件の斡旋・契約業務。

【業績推移】

売上高 88億6,800万円(前年比 +3.2%)、営業利益 23億5,200万円(前年比 △13.0%)。人材投資が先行。

【注目ポイント】

管理戸数増加に伴い更新手続き手数料が堅調に推移した一方、人員増強や教育など人材への先行投資を実施したため減益となりました。企業の寮・社宅を一括サポートする法人取引の深耕や都心エリアでの高価格帯物件獲得を目指しており、接客力と提案力を併せ持つルームアドバイザーや法人営業の活躍の場が拡大しています。

注目職種:賃貸ルームアドバイザー、法人社宅コンサルティング営業、受託営業担当

売買仲介事業

【事業内容】

個人向け居住用不動産および法人向け事業用不動産・投資用不動産の仲介売買・オークション運営。

【業績推移】

売上高 102億300万円(前年比 +21.1%)、営業利益 42億5,200万円(前年比 +35.6%)と大幅増益。

【注目ポイント】

不動産売買取引単価の上昇(仲介手数料単価 前年比+7.9%)や法人仲介取扱件数の増加(前年比+16.3%)が業績を大きく牽引しました。独自の不動産取引システム「マイホームオークション」の落札金額も220億円超と拡大しており、高価格帯物件や事業用アセットを取り扱える不動産売買のプロフェッショナルが強く求められています。

注目職種:不動産売買仲介コンサルタント、事業用不動産営業、オークションコンサルタント

分譲不動産事業

【事業内容】

スターツデベロップメント等による新築分譲マンション・戸建住宅の開発・販売および収益不動産の譲渡。

【業績推移】

売上高 70億4,300万円(前年比 +136.8%)、営業利益 8600万円(前年△2億3500万円から黒字転換)。

【注目ポイント】

「プロシード府中宮西」など収益賃貸住宅7棟(販売金額54億8500万円)の譲渡が寄与し黒字化を達成しました。2027年3月期には東神奈川や仙台駅東口での大型賃貸住宅販売や「アルファグランデ新横浜」等の分譲引き渡しが控えており、売上高233億円(前期比約3.3倍)への急拡大を見込む開発・企画職の要注力領域です。

注目職種:分譲マンション開発企画、用地仕入れ担当、住宅販売プロデューサー

ホテル・レジャー事業

【事業内容】

「ホテル エミオン」「ホテル ルミエール」等のホテル・旅館運営、ゴルフ場運営および旅行代理店事業。

【業績推移】

売上高 163億9,200万円(前年比 +5.1%)、営業利益 25億7,100万円(前年比 +18.7%)。

【注目ポイント】

インバウンド需要の高まりを受け客室平均単価(ADR)が札幌(前年比+13.0%)や京都(前年比+9.4%)で大幅上昇しました。「ホテル エミオン 東京ベイ」等の東京ディズニーリゾート・パートナーホテルでの高稼働継続に加え、新規施設運営ノウハウを持つ支配人候補やサービススタッフの採用を活発化させています。

注目職種:ホテル支配人・マネージャー、レベニューマネジメント担当、ホスピタリティスタッフ

高齢者支援・保育事業

【事業内容】

スターツケアサービスによるグループホーム、有料老人ホーム、デイサービス、認可保育園などの運営。

【業績推移】

売上高 130億8,200万円(前年比 +5.1%)、営業利益 6億1,500万円(前年比 +2.3%)。

【注目ポイント】

関東1都3県で131事業所を展開し施設稼働率は順調に推移しています。人件費や食材費の上昇を吸収し増益を確保しました。「きらら府中武蔵野台」等の新施設開設を進めるとともに、海外技能実習生・特定技能人材の採用(100名超体制)を継続しており、施設運営管理者や看護・保育専門職のニーズが安定しています。

注目職種:介護施設管理者(施設長)、ケアマネジャー、保育士・看護師

金融・コンサルティング事業

【事業内容】

スターツ証券、スターツ信託、ピタットハウスネットワーク等によるコンサルティング、FC本部運営、保険斡旋。

【業績推移】

売上高 88億8,200万円(前年比 △0.5%)、営業利益 22億3,500万円(前年比 △6.9%)。

【注目ポイント】

金利上昇局面に伴う住宅ローン仲介の減少があった一方、コンサルティング・投資信託手数料の増加や少額短期保険の取扱件数増(102,445件)が底支えしました。ピタットハウスFC加盟店(632店)の支援や資産承継コンサルティングを手がける金融・不動産の複合アドバイザーの役割が重要視されています。

注目職種:資産運用コンサルタント、信託コンサルタント、FCSV(フランチャイズ指導)

出版事業

【事業内容】

スターツ出版による女性向けWebメディア「OZmall」運営、書籍・コミック・文庫の出版およびIPメディアミックス展開。

【業績推移】

売上高 77億2,000万円(前年比 △9.5%)、営業利益 16億8,300万円(前年比 △34.9%)。ヒット反動減。

【注目ポイント】

前期の大ヒット映画配当金の反動や原材料費上昇で減収減益となりましたが、「OZmall」会員数は500万人を突破しました。累計650万部超の『鬼の花嫁』アニメ化・実写映画化や『あの花が咲く丘で〜』続編映画化など17作品の映像化プロジェクトが進行しており、コンテンツプロデューサーやメディアディレクターの採用を強化しています。

注目職種:IPプロデューサー、Webメディアディレクター、編集者・コンテンツ企画

物販・文化事業

【事業内容】

スターツ商事によるセキュリティ・カードキーシステム「シャーロック」の製造販売および相田みつを美術館・美術館施設の運営。

【業績推移】

売上高 9億5,700万円(前年比 +7.3%)、営業利益 2億4,900万円(前年比 +24.2%)。

【注目ポイント】

スマートキーシステムの受注拡大により大幅増益を達成しました。弘前れんが倉庫美術館の指定管理や各種コラボ企画など、グループの総合生活文化企業としてのブランディングや技術製品開発を担うユニークな分野です。

注目職種:セキュリティ機器製品営業、文化施設企画運営スタッフ、プロダクトエンジニア

3 今後の見通しと採用の注目点

2027年3月期は売上高2,900億円・営業利益400億円を目指し、複合再開発や人的投資を加速します。
進行中プロジェクト

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.20

次期(2027年3月期)の連結業績計画は、売上高が前期比15.1%増の2,900億円、営業利益が前期比10.3%増の400億円と、連続での二桁増収増益を見込んでいます。分譲不動産事業における大型物件引き渡しの完成や、建設事業での受注残高(1,556億円)の着実な工事進捗が売上を大きく押し上げる見通しです。

また、『関内駅前地区第一種市街地再開発事業』(横浜市)や『知立西新地地区再開発』(愛知県知立市)、『豊橋公園エリア整備・運営事業』など、全国主要都市での大型PPP・PFI・再開発プロジェクトが目白押しです。これらに対応するため、主要都市(東海・関西・九州等)への人材配置や社内公募制度による人材育成、信託型従業員持株インセンティブの導入など、人的投資を本格化させており、中途採用におけるキャリア機会は一層増大しています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

スターツコーポレーションは、建設・不動産管理・賃貸売買仲介という「ストック型収益」を軸としながら、ホテル・出版・高齢者支援・金融まで網羅する『総合生活文化企業』です。面接では単に不動産の仲介や建設を行いたいという視点だけでなく、「グループ内の相互連携(リレーション)を活かして、顧客の生涯価値を高める提案を行いたい」というグループ統合シナジーへの共感をアピールすることが極めて効果的です。

Q&A

面接での逆質問例

・「主要都市(東海・関西・九州等)や海外拠点での事業拡大にあたり、配属先部署で期待される中途採用者の役割や早期に立ち上がるためのサポート体制を教えてください。」

・「再開発プロジェクトや非住宅分野(オフィス・物流倉庫等の免震化)の強化において、他セグメント(管理・金融等)との連携事例や、現場レベルで求められる専門スキルは何でしょうか。」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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コミュニケーション能力が高く、地頭の良い人が多い

理論よりも実践の現場からの叩き上げの経営者が多い。出身大学の偏差値は低いが、コミュニケーション能力が高く、地頭の良い人が多い。

(30代前半男性・会計・正社員) [キャリコネの口コミを読む]
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プロパーだからといって尊重されることはない

中途、プロパーの区別はなく、昇進にも全く影響はない。中途をうけいれてくれる土壌がある。プロパーだからといって尊重されることはない。

(30代前半男性・会計・正社員) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • スターツコーポレーション 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • スターツコーポレーション 2026年3月期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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