0 編集部が注目した重点ポイント
①売上高・営業利益とも過去最高水準を達成する
2026年3月期通期の連結売上高は前年比+4.8%増の3,938.7億円となり過去最高売上高を更新しました。営業利益も前年比+14.4%増の165.6億円に達し、コロナ特需期を除けば過去最高益の水準を達成しています。国内CX・BPO事業のデジタルシフトと収益性改善が全体成長を力強く牽引しています。
②新中期事業計画(2026-2028年度)を開始し高収益モデルへ転換する
2026年度を初年度とする3ヶ年の中期事業計画を新たに策定しました。AI活用やコンサルティング領域の強化により単なる労働力提供から高付加価値モデルへの進化を図り、2028年度に売上高4,700億円・営業利益225億円(CAGR 11%)の達成を目指します。これに伴い上流エンジニアやDX人材のキャリア機会が一段と拡大します。
③連結配当性向を40%へ引き上げ株主還元姿勢を強化する
業績の拡大と資本効率の向上を背景に、従来35%だった連結配当性向の基準を40%へ引き上げました。当期の年間配当は前期比34円増の140円を予定しており、2027年3月期も145円への連続増配を計画するなど、利益成長にあわせた積極的な還元と持続的な企業価値向上を推進しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 本決算説明資料 P.4
当連結会計年度の業績は、国内の企業向け需要拡大に伴いCX・BPOサービスともに好調に推移し、増収増益を達成しました。単体の売上総利益率はターゲットマネジメントの徹底により20.1%から20.6%へ0.5ポイント改善。さらに外貨建債権に係る為替差益11.6億円などの営業外収益が上振れに貢献しました。
通期業績予想に対する進捗状況としては、売上高が達成率98.5%と計画と同水準に着地した一方、営業利益は達成率106.8%、親会社当期純利益は達成率113.8%となり、事前の利益予想を大幅に上回る良好な結果となりました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 本決算説明資料 P.12
国内BPO事業
【事業内容】
経理・人事・総務・IT運用等の業界共通型バックオフィス業務や、自動車・機械・建設など業界特化型のオペレーションサービスを展開。
【業績推移】
売上高は前年比+12.3%増の1,200.1億円、営業利益は前年比+5.6億円増の85.0億円(利益率7.1%)と順調な伸びを記録。
【注目ポイント】
合弁会社(JV)を通じた大手企業向けシェアードサービスの受注拡大や、物流DXサービス「trans-logiManager」などデジタルを活用した業務受託が拡大しています。建設や製造業向けの専用BPO拠点(福岡大名、沖縄うらそえ等)の開設も進んでおり、現場の業務変革を支援するBPOコンサルタントや運用構築エンジニアの採用需要が極めて高まっています。
国内CX事業
【事業内容】
コンタクトセンター運営、Web・アプリ構築運用、デジタルプロモーション、ECフルフィルメントを包括する統合顧客体験サービス。
【業績推移】
売上高は前年比+6.2%増の1,938.7億円、営業利益は前年比+14.3億円増の55.0億円(利益率2.8%)へ収益性が大きく改善。
【注目ポイント】
独自プラットフォーム「trans-DX for Support」の導入社数が125社へ拡大し、AIによるオペレーター支援ツール「transpeech」の進化など、AI技術とオペレーションの融合が進んでいます。マーケティング領域からカスタマーケアまで一元支援する高付加価値化が奏功しており、AIソリューション企画・デジタルマーケティング人材の活躍の場が広がっています。
グローバル事業
【事業内容】
中華圏、韓国、東南アジア、欧米等の海外地域におけるローカル市場向けおよび日本企業向けCX・BPO・オフショア開発サービス。
【業績推移】
売上高は前年比+7.6%増の1,100.8億円を達成。営業利益は東南アジアの一部大型案件縮小の影響で14.0億円(利益率1.3%)に推移。
【注目ポイント】
中華圏や韓国でデジタルコンタクトセンターが拡大したほか、インドネシアへのRPA拠点新設、インドのCogent E-Servicesとのパートナーシップ締結など地域体制を強化しています。欧米事業の再構築を進めつつ、グローバル企業とのクロスボーダー案件を拡大させており、海外事業開発・グローバルアカウントマネージャーの需要が加速しています。
その他関係会社
【事業内容】
応用技術(CAD/GIS等のシステムインテグレーション)、Jストリーム(動画配信プラットフォーム)、playground(エンタメ向けDXクラウド)などのグループ連携事業。
【業績推移】
売上高は前年比+1.7%増の383.8億円、営業利益率は応用技術等の収益性向上により6.8%(前年比+1.6pt)に上昇。
【注目ポイント】
先進的なエンジニアリング技術やエンタメ領域のDX基盤を有する子会社群が、グループ全体のソリューション強化に寄与しています。専門技術領域での尖ったサービス展開を通じて高利益率を確保しており、専門分野の高度システムエンジニアやプロダクトスペシャリストの外部採用を推進しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 本決算説明資料 P.30
2027年3月期は売上高4,100億円(前年比+4.1%)、営業利益168.0億円(前年比+1.5%)を見込んでおり、デジタル・AI活用への需要拡大を追い風に継続的な増収増益を図ります。
新たに公表された「新中期事業計画 2026-2028年度」では、最終年度となる2028年度に売上高4,700億円・営業利益225億円(営業利益率4.8%)を掲げました。コンサルティング、テクノロジー、オペレーションを統合した独自の価値提案を確立し、年間100億円規模の大手取引顧客の拡大を進める方針です。3年間で70〜75億円規模のAI関連投資や、上流業務の設計を担う専門人材の育成・採用を積極的に進めていくため、中途採用においても事業変革をリードできるハイレイヤー人材のポジションが充実しています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
トランスコスモスは、単なる人手不足の穴埋めではなく、生成AIや独自プラットフォーム(trans-DXなど)を駆使した「AIファーストの業務プロセス変革」にシフトしています。面接では「オペレーション×最新IT技術の融合によってお客様企業の事業構造変革に貢献したい」という視点や、「上流設計から実行運用まで一気通貫で成果を出す総合力に魅力を感じた」といった具体的な意欲を伝えると高い評価に繋がりやすいでしょう。
面接での逆質問例
1. 新中期事業計画で掲げられている「高収益なビジネスモデル(成果連動や上流コンサルティング)」への転換にあたり、中途入社者には現場レベルでどのような役割やスキルが期待されていますか?
2. 現場のオペレーションにAIやRPAを組み込む「AIファースト化」を進めるにあたり、配属予定部署では現在どのような取り組みを行っていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
給与が努力に見合わないと感じることが多く、やりがいを見出すのが難しい
給与が努力に見合わないと感じることが多く、やりがいを見出すのが難しいと感じました。特に、どれだけ頑張っても給与に反映されないため、モチベーションを維持するのが大変です。また、退職を考えた際には、必ず引き止められるため、次の職場が決まっていることを伝える必要があります。残業代が給与の一部として組み込まれているため、長時間労働が常態化しており、人手不足も相まって、仕事量が多く責任も重いです。これらの点が改善されれば、より働きやすい環境になると思います。
(コンサルティング営業・20代後半・女性) [キャリコネの口コミを読む]希望休も月に3日しか取れないという厳しい条件に直面しました
新しい部署に異動した際、休暇の取得が難しく、希望休も月に3日しか取れないという厳しい条件に直面しました。
(コンサルティング営業・20代前半・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- トランス・コスモス株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- トランス・コスモス株式会社 2026年3月期 本決算説明資料



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