0編集部が注目した重点ポイント
①データセンタ需要を捉え大幅な増収増益を達成
2026年3月期の通期実績は、データセンタ関連製品の需要拡大等により、売上高1兆3,076億円、営業利益639億円とすべてのセグメントで事前の利益予想を上回る好調な結果となりました。中期経営計画の財務目標を完全達成しています。
②2026年度より6つの新セグメントへ体制を移行
執行体制を強化し、成長市場への対応力を高めるため、2026年度(2027年3月期)よりマーケットを軸とした6つの新セグメントへ再編されます。データセンタ領域での事業成長をさらに加速させる体制が整備され、新たなキャリア機会の拡大が見込まれます。
③事業売却等の構造改革でポートフォリオを最適化
資本効率重視の観点から、2025年12月(当3Q)に古河電池の株式譲渡を通じた非連結化を実行しました。また、2026年2月には中国子会社の持分を譲渡するなど事業再編を進める一方、光コンポーネント企業を完全子会社化し、重点領域への投資と構造改革を強力に推進しています。
1連結業績ハイライト
出典:古河電工グループ 2025年度決算 P.5
売上高
1兆3,076億円 +8.8%
営業利益
639億円 +35.8%
経常利益
759億円 +56.4%
親会社株主に帰属する当期純利益
725億円 +117.4%
2026年3月期(通期)の連結業績は、売上高が前期比8.8%増の1兆3,076億円、営業利益が同35.8%増の639億円となり、全報告セグメントで事前の利益予想を上回る結果を記録しました。銅地金価格の高騰という外部要因に加え、データセンタ関連製品の需要増加や販売価格の適正化、生産性改善の取り組みが利益を大きく押し上げています。
通期の着地として、中期経営計画の目標数値をすべて順調にクリアしており、力強い成長軌道に乗っています。次期(2027年3月期)についても売上高1兆4,600億円、営業利益950億円というさらなる大幅増益を見据えた強気の見通しを示しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:古河電工グループ 2025年度決算 P.13
インフラ
事業内容:光ファイバ・ケーブル、光接続製品、電力ケーブル等の製造・販売およびソリューションの提供を担います。
業績推移:売上高3,709億円(前期比20.0%増)、営業利益214億円(同276.1%増)。
(注:当期に光コンポーネント関連企業を新規連結したため影響を含みます)
注目ポイント:データセンタ関連製品(ローラブルリボンケーブルや光半導体製品など)の旺盛な需要を取り込み、前年比で約3.7倍の驚異的な営業利益成長を達成しています。再生可能エネルギー向け海底線需要の獲得も進んでおり、次世代通信・インフラ構築の最前線で高度な専門知識を発揮できるフィールドです。
注目職種:通信エンジニア、インフラ関連の技術営業、開発エンジニア
電装エレクトロニクス
事業内容:自動車用ワイヤハーネス、銅線、伸銅品(条、線、棒)、貴金属めっき製品等の提供を行います。
業績推移:売上高7,651億円(前期比3.9%増)、営業利益339億円(同3.9%増)。
(注:電池事業は2025年12月に非連結化したため単純比較不可)
注目ポイント:電池事業の非連結化による売上減少の影響を、販売価格の適正化や高付加価値製品(無酸素銅製品群等)の拡販によって補い、着実な増益を確保して収益力を証明しました。自動車の電動化(電動車:xEV)に対応する高電圧対応ワイヤハーネスの開発が急務であり、モビリティ変革を牽引する人材が求められています。
注目職種:自動車部品設計、材料エンジニア、生産技術
機能製品
事業内容:放熱・冷却製品、半導体製造用テープ、電子部品、電解銅箔などの製造・販売を行います。
業績推移:売上高1,611億円(前期比9.6%増)、営業利益154億円(同8.9%増)。
注目ポイント:データセンタ投資の活況に伴い、サーバの高発熱化に対応する放熱・冷却製品や半導体製造用テープが業績を牽引しています。新工場の稼働により製品の安定供給が開始され、先端IT機器の性能を根底から支える材料・部品領域での継続的な事業拡大が期待できる環境です。
注目職種:製品開発エンジニア、半導体関連の法人営業
サービス・開発等
事業内容:水力発電、新製品研究開発、不動産賃貸等を通じてグループ各事業のサポートを担います。
業績推移:売上高422億円(前期比21.2%増)、営業損失67億円(前年同期は54億円の損失)。
注目ポイント:サステナビリティ目標である再生可能エネルギー比率の向上を支える水力発電事業を展開しています。新規事業立ち上げ費用の先行投資により損失は拡大したものの、超電導やライフサイエンスなど、未来の社会課題解決に向けた最先端の研究開発に挑戦できるイノベーションの中核拠点です。
注目職種:先端技術研究員、新規事業開発担当
3今後の見通しと採用の注目点
出典:古河電工グループ 2025年度決算 P.20
2027年3月期の通期予想は、売上高1兆4,600億円、営業利益950億円と次期も記録的な大幅増収増益を見込んでいます。特にデータセンタ市場向けの高付加価値製品(水冷モジュールや光半導体関連など)の増産・拡販が業績の強力なドライバーとなる見通しです。2026年度よりスタートする新セグメント体制では、「光ソリューション」や「情報コンポーネント」といった領域が明確化され、経営資源の迅速な集中投下が期待されます。
一方で、中東情勢の緊迫化に伴う原材料費(合成樹脂など)や輸送費の高騰といったリスク要因が意識されており、現時点では業績予想に未反映とされています。これらの外部環境の変動に対するレジリエンス(回復力)とアジャイルな事業運営能力が、今後の持続的成長と採用活動における重要なテーマとなります。
4求職者へのアドバイス
HINT志望動機のヒント
古河電気工業が強力に推進する「データセンタ向け高付加価値製品の拡大」や「新セグメント体制による成長加速」に着目しましょう。自身が持つ技術力や営業経験が、次世代通信基盤の構築やモビリティの電動化にどう貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。
Q&A面接での逆質問例
- 「2026年度からの新セグメント体制において、中途採用者に特に期待される役割やミッションの変化はありますか?」
- 「水冷モジュールや光半導体など、需要が急増している製品群において、現在現場が直面している最も大きな技術的課題は何でしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
年収に対してあまり期待すべきではない
電線業界はそもそも一位の会社を望めば全体的に低めなので年収に対してあまり期待すべきではないと思う。
(20代後半・技術関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 古河電工グループ 2025年度決算(決算説明資料)



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