0 編集部が注目した重点ポイント
①SiTime株売却益で純利益92.8億円を確保する
2026年3月期通期の売上高は361.69億円(前年比14.5%減)、営業損失1.74億円と本業では苦戦したものの、保有するSiTime Corporation株式の一部売却により投資有価証券売却益151.5億円を特別利益に計上しました。これにより親会社株主に帰属する当期純利益は92.84億円(前年比72.8%増)と大幅な最終増益を達成しています。
②2027年3月期は営業利益25億円へ黒字化を目指す
2027年3月期通期業績予想では、売上高420億円(前年比16.1%増)、営業利益25億円を掲げています。顧客需要の下げ止まりに伴う製品売上の回復と、国内外での受託開発(NRE)売上増加を見込み、本業のV字回復による黒字化を図る計画です。
③2030年度売上高800億円に向け成長投資を開始する
中長期経営計画において、2030年度に売上高800億円、営業利益100億円の達成を掲げています。政策保有株式売却等により約1,000億円の資金を創出し、うち300〜500億円を新規事業や戦略的投資へ配分することで、事業ポートフォリオの変革を推進する方針です。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4
※調整後営業利益 = 16百万円(投資有価証券売却損益の外形標準課税に伴う租税公課190百万円を除外した実質営業指標)
当連結会計年度におけるメガチップスの業績は、アミューズメント分野で一定の需要があったものの、OA機器および産業機器分野での世界的な在庫調整の長期化が響き、売上高は361億69百万円(前年比14.5%減)、営業損失は1億74百万円(前年は21億90百万円の営業利益)となりました。一方で、SiTime社株式の売却による投資有価証券売却益151億50百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は92億84百万円(前年比72.8%増)と大幅な最終増益を確保しています。
前述の通り、本業の営業利益は半導体市況の低迷を受けて減少したものの、財務基盤の強化と将来の成長投資に向けた資金創出は計画通り順調に進展しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5
アミューズメント分野
【事業内容】
ゲーム機向け等の顧客専用LSI(ASIC)の開発・供給および顧客密着型の技術サポート。
【業績推移】
第2四半期までは需要が堅調に推移したものの、ハードウェアの端境期に伴い下半期から需要が減少。
【注目ポイント】
新型ハードウェアへの移行期という端境期にありながらも、強固な顧客関係と技術開発力を維持しています。次世代機向けでの需要再拡大を見据え、メモリ技術やセキュリティ技術を軸とした差別化開発が進められており、安定的収益基盤の核としての役割が期待されます。
ASIC分野(産業機器・通信インフラ等)
【事業内容】
通信インターフェース技術や画像処理技術を活用した産業機器・OA機器・通信インフラ向けLSI開発。
【業績推移】
顧客の在庫調整長期化により需要回復が遅れ、前年同期を下回る売上推移。
【注目ポイント】
通信および画像処理分野での需要は底堅く、次世代通信規格や光アクセス通信向けの先行開発を進めています。国内外での受託開発(NRE)案件の獲得とグローバル展開により、2027年3月期でのV字回復を狙う重要戦略領域です。
ASSP・新規事業分野(AI・5G・ソフトウェア)
【事業内容】
特定用途向け標準LSI(ASSP)およびAI、IoT、長距離無線通信ソリューション、ソフトウェア開発。
【業績推移】
将来の収益柱化に向け、開発投資および研究開発活動を積極継続。
【注目ポイント】
最先端技術を持つ海外スタートアップへの事業投資や戦略的提携、共同研究を通じて新市場を開拓しています。ソフトウェア領域への事業拡張を図り、早期の事業黒字化と新たな収益の柱確立を目指しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.18
メガチップスは、2027年3月期に通期売上高420億円(前年比16.1%増)、営業利益25億円(前期は1.74億円の赤字)と本業の黒字化を見込んでいます。アミューズメント事業の需要底打ちとASIC事業における顧客需要の回復、受託開発(NRE)案件の伸長が利益のV字回復を牽引する見通しです。
さらに中長期の成長戦略として、2030年度までに「売上高800億円」「営業利益100億円」の達成を目標に設定しています。SiTime株売却により得られる約1,000億円の資金のうち、300〜500億円を戦略的M&Aやスタートアップ出資へ投入し、100〜200億円を研究開発や海外ビジネス基盤の強化、優秀な人材獲得へ配分する計画です。先進的な技術開発やグローバル事業を推進できるスペシャリストにとって、極めて魅力的なキャリア機会が広がっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
メガチップスは自社工場を持たない「ファブレス」形態を活かし、最先端のアナログ・デジタル回路技術に強みを持つLSIメーカーです。面接では、2030年度に向けた「売上高800億円」という目標に対し、自身の経験(回路設計、ソフトウェア開発、グローバル営業など)をどのように活かして新規事業の立ち上げやASIC案件のグローバル獲得に貢献できるかを具体的に提示することが有効です。
面接での逆質問例
- 「2030年度に向けた成長投資(300〜500億円)の中で、配属予定部署が主導する研究開発や新規プロジェクトの具体像について教えていただけますか?」
- 「海外(北米・アジア地域)における市場開拓を進める中で、グローバル人材に求められる役割や成果指標はどのように変化していますか?」
- 「ASIC事業の黒字化・V字回復に向け、中途採用者に期待される即戦力としての立ち回りや具体的なミッションについて伺わせてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
有給休暇も上司にメールするだけで特に何も言われずに取得可能である
仕事の進め方はある程度任されるので、ライフワークバランスは取れている。有給休暇も上司にメールするだけで特に何も言われずに取得可能である。
(50代前半男性・システムエンジニア・正社員) [キャリコネの口コミを読む]昼食代という形で毎日の昼食代の一部が月給に追加で支給される
仕事があってやらざるを得ないのに、残業を許可されない。フレックスタイム制でコアタイムがないため、個人の都合により出勤時間を調整しやすい。会社に食堂がないため昼食代という形で毎日の昼食代の一部が月給に追加で支給される。
(20代後半男性・技術・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- メガチップス 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- メガチップス 2026年3月期 決算説明資料



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