0編集部が注目した重点ポイント
①欧州自動車事業を譲渡し構造改革を完了する
2026年2月に欧州顧客向け自動車事業の譲渡に関して基本合意を締結し、欧州ニードルローラーベアリング事業の売却に続く抜本的な構造改革を推進しています。不採算事業の分離・集約によりグローバルな収益基盤の再構築が進んでおり、選択と集中を図る成長領域でのキャリア機会が広がっています。
②北米TFT活動で事業利益を175億円へ拡大する
北米でのタスクフォースチーム(TFT)活動により生産正常化と価格適正化を徹底し、北米の事業利益が前期の57億円から175億円へ大幅な黒字拡大を達成しました。米国関税の影響を原価改善と売価転嫁で吸収する力強い実績を示しており、グローバルな収益改善を牽引するプロジェクトで活躍できます。
③次期事業利益900億円で過去最高を見込む
2027年3月期の通期予想において、構造改革効果の発現や原価改善の積み上げにより事業利益900億円(前期比+18.9%)と過去最高益の更新を計画しています。新ブランド「Syncusteer」や工場ソリューション等の新価値創出に注力しており、変革期における挑戦環境が整っています。
1連結業績ハイライト
出典:ジェイテクト 2026年3月期 決算説明会資料 P.4
売上収益
1兆9,249億円 +2.2%
事業利益
756億円 +16.5%
営業利益
248億円 △35.4%
親会社当期利益
119億円 △12.7%
※事業利益 = 売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出した当社独自の管理利益(本業の恒常的な収益力を示す指標)
当期は2026年3月期通期(FY25)の実績報告です。売上収益は、日本や北米での販売回復および為替効果により、前期比+2.2%増収の1兆9,249億円となりました。事業利益についても、米国関税やインフレコストの増加があったものの、北米でのタスクフォースチーム(TFT)活動による原価改善や欧州構造改革効果により、同+16.5%増益の756億円を確保しました。
営業利益・当期利益は欧州構造改革に伴う一過性費用(構造改革費用94億円等)の計上により減益となりましたが、これは中期経営計画に沿った収益基盤強化のための先行費用です。本業の稼ぐ力を示す事業利益は着実に成長しており、通期業績として概ね順調な着地を達成しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:ジェイテクト 2026年3月期 決算説明会資料 P.7
自動車
事業内容:ステアリング、駆動系部品等の自動車業界向け製品の製造・販売を行います。
業績推移:売上収益は1兆3,670億円(前年比2.5%増)、事業利益は467億円(同21.8%増)となりました。
注目ポイント:欧州や中国での販売減少を日本・北米での回復や売価転嫁、原価改善で吸収し増収増益を達成しました。ステアバイワイヤの新ブランド「Syncusteer」の発表やモジュラー設計強化を進めており、先進モビリティ分野を主導するエンジニアが求められています。
産機・軸受
事業内容:一般産業用ベアリング(軸受)や精密機器関連製品の製造・販売を行います。
業績推移:売上収益は3,470億円(前年比1.5%減)、事業利益は112億円(同29.6%増)となりました。
注目ポイント:欧州事業譲渡に伴う減収があったものの、米国やアジアでの販売回復と原価改善効果により2桁の大幅増益を達成しました。eAxle向け超高速回転軸受や次世代半導体製造装置向け製品の展開が進んでおり、高付加価値領域を担う技術人材の採用機会が広がっています。
工作機械
事業内容:工作機械、制御機器、工業用熱処理炉等の製造・販売を行います。
業績推移:売上収益は2,108億円(前年比6.3%増)、事業利益は174億円(前年比0.2%増)となりました。
注目ポイント:日本や北米を中心に大型研削盤の販売が伸びて増収増益を維持しました。北米FA事業(AutomationDirect社)の自動倉庫投資や、設備・自動化・管理・CNを統合した「工場ソリューション」の展開を進めており、製造現場のDXを牽引するエンジニアのニーズが高まっています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:ジェイテクト 2026年3月期 決算説明会資料 P.9
2027年3月期の通期予想は、売上収益1兆8,800億円(前期比△2.3%)、事業利益900億円(前期比+18.9%)、営業利益750億円(前期比+201.8%)、当期利益500億円(前期比+317.6%)と過去最高益の達成を見込んでいます。欧州事業譲渡による減収影響はあるものの、北米での収益改善継続や欧州構造改革効果が本格発現する計画です。
また、株主還元として配当をDOE2.8%(年間70円、前年比10円増配)へ引き上げる方針を公表しました。「JTEKT Group 2030 Vision」に向けてモビリティと製造現場の未来を創るソリューションプロバイダーへの変革を進めており、第二期中計の成果をベースに飛躍を図る挑戦環境が整っています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
物量頼みからの脱却や、ロボティクス・アクチュエータといった新規領域への挑戦に対する共感をアピールすることが大切です。また、欧州構造改革や北米でのTFT活動による収益力強化が進む中で、自らの技術や経験をどう還元できるかを具体的に述べることが好印象につながります。
面接での逆質問例
- 「ステアバイワイヤの新ブランド『Syncusteer』の展開や北米FA事業の拡大において、今後現場のエンジニアに求められる推進力や技術領域は何でしょうか?」
- 「設備・自動化・管理・CNを統合した『工場ソリューション』の立ち上げにあたり、異業界からの出身者が活躍しやすい体制や役割について教えてください。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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