0編集部が注目した重点ポイント
①2027年3月期より岩崎電気を連結子会社化
2026年4月に岩崎電気の全株式取得を完了し、2027年3月期から連結対象となります。社会インフラ市場への事業拡大を推し進めており、照明ソリューションや光・環境事業での新たなキャリア機会が大きく広がっています。
②新会社を設立しADASシステムへ本格参入
車両システム領域への事業拡張のため「スタンレーモビリティエレクトリック」を設立しました。安全安心につながるADASシステムに注力し、自動運転化に向けた新たな技術開発が進められています。
③新中計で売上高7,000億円・ROE10%を目指す
第9期中期経営計画(2026〜2029年度)を始動し、事業構造と収益構造の両面改革を宣言しました。AIを活用した開発体制の刷新や構造改革を通じて、圧倒的なスピードでの成長と企業価値の向上を図っています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 通期決算 決算説明会資料 P.4
売上高
5,184億円 +1.7%
営業利益
426億円 △12.9%
経常利益
508億円 △8.3%
親会社株主に帰属する当期純利益
328億円 +2.4%
2026年3月期の通期決算は、米州やアジアにおける二輪車用ランプが堅調を維持し売上高が増収となりました。一方で利益面においては、米国での半導体不足や中国・アジアでの厳しい事業環境、品質問題に関する一過性費用などが響き、営業利益は前年同期比で減益となりました。
通期業績について、売上高は期初計画に対して概ね順調に推移し上回ったものの、利益指標は未達という結果となりました。ただし、来期(2027年3月期)については岩崎電気の連結化や経費見直し等により、営業利益で前年同期比28.9%増と大幅なV字回復を見込んでおり、次なる飛躍への基盤が整えられています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 通期決算 決算説明会資料 P.6
自動車機器事業
事業内容:自動車用および二輪車用ランプの開発・製造・販売を担う中核部門です。
業績推移:売上高4,471億円(前期比1.6%増)、営業利益449億円(同4.3%減)。
注目ポイント:生産革新による合理化効果があったものの、中国市場などの逆風により減益となりました。しかし、非日系OEMからの受注拡大や次世代ADASシステムの開発が進んでおり、最先端の光学技術とソフトウェア開発を担うエンジニアの需要が極めて高まっています。
注目の職種:ADASシステム開発エンジニア、グローバル品質保証担当
コンポーネンツ事業
事業内容:LEDや液晶デバイスなど、最先端の電子デバイス製品を国内外のメーカーへ供給しています。
業績推移:売上高393億円(前期比6.1%増)、営業利益28億円(同15.6%増)。
注目ポイント:車載向け液晶の売上が伸長し、増収増益の牽引役となりました。次世代車室内ディスプレイの薄型化や狭額縁化など新たなデザイン性を提供するため、素材やデバイス設計の知見を持つ技術者の知見が重要視されています。
注目の職種:光学デバイス設計エンジニア、車載向けソリューション営業
電子応用製品事業
事業内容:液晶用バックライト、LED照明、操作パネルなど、顧客仕様に合わせた電子ユニットを展開しています。
業績推移:売上高1,125億円(前期比3.2%減)、営業利益93億円(同5.6%増)。
注目ポイント:アジアの市場環境影響を受けたものの、PC用バックライトの販売増により利益率が改善しました。来期からは岩崎電気が本セグメントに連結される予定(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)であり、社会インフラ領域でのシナジー創出を担う事業企画人材が求められます。
注目の職種:インフラ向け事業開発担当、バックライト回路設計エンジニア
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 通期決算 決算説明会資料 P.43
次期(2027年3月期)については、岩崎電気の連結化と素材費の改善効果により、売上高6,220億円、営業利益550億円の大幅な増収増益を計画しています。特に、2026年度からスタートした第9期中期経営計画においては、成長のための投資と徹底した構造改革が明言されています。
社内管理のAI化やグローバル24時間開発体制の構築による「生産性の倍増」を掲げており、スピード感を持った事業運営が進められます。新領域への事業拡張と資本効率の最大化(ROE10%達成)を両立させるため、IT基盤の構築や新規事業開発における専門人材の採用が活発化すると予想されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「One Stanley」として推進される組織の変革や、インフラシステム分野への挑戦への共感をアピールすることが有効です。「ASTUV」等の環境配慮型コーティング技術や、光の価値を社会インフラへ展開する戦略に対して、自身の専門性がどう貢献できるかを明確に伝えると良いでしょう。
面接での逆質問例
- ADASシステムへの本格参入にあたり、部門間での技術連携はどのように進められているのでしょうか?
- 岩崎電気の連結化による事業領域の拡大に伴い、中途入社者がシナジー創出に関わる機会はどの程度ありますか?
- 第9期中期経営計画で掲げられている「社内管理を全てAI化」という目標に対して、現場ではどのような変化が起き始めていますか?
5転職者が知っておきたい現場のリアル
家賃補助や独身寮の制度は非常に助かりました
地方に住んでいた私にとって、家賃補助や独身寮の制度は非常に助かりました。
評価制度に関しては年功序列が基本
評価制度に関しては、年功序列が基本ですが、実力を反映させる方向での見直しも進んでいるようです。
(20代前半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 通期決算 決算説明会資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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