※本記事は、スタンレー電気株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
スタンレー電気は、自動車機器製品、コンポーネンツ製品、電子応用製品の製造販売を主軸に、関連サービスも展開する企業です。連結子会社44社、持分法適用関連会社2社で構成され、グローバルに事業を展開しています。
単体従業員数は4,021名、連結従業員数は18,230名です。同社グループの事業セグメントは、自動車機器事業、コンポーネンツ事業、電子応用製品事業、その他、全社の5つです。
主な国内グループ会社は、スタンレーいわき製作所、スタンレー宮城製作所、スタンレーウェル(その他)、スタンレーモビリティエレクトリック(電子応用製品事業)などです。
直近では、スタンレー鶴岡製作所を吸収合併し、スタンレーモビリティエレクトリックなど複数の新会社を設立しています。また、Hella-Stanley Holding Pty Ltdは解散・清算結了しました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
スタンレー電気は、自動車機器や電子応用製品などを手掛ける大手製造業です。同社グループは「光の価値の限りなき追求」を経営理念に掲げ、技術革新とものづくりを追求しています。社員の成長と働きがいを重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力していることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社単体の平均年齢が40代前半、平均勤続年数が15年を超えていることから、比較的長く勤める社員が多い安定した環境であることがうかがえます。経験豊富なベテラン社員が多数在籍し、長期的なキャリア形成が期待できるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,605,000円 |
| 平均勤続年数 | 15.5年 |
| 平均年齢 | 41.4歳 |
| 単体従業員数 | 4,021人 |
| 連結従業員数 | 18,230人 |
| 単体のグループ内比率 | 22.1% |
同社グループは、確定給付型制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を設けています。これらの制度は、同社および国内連結子会社、一部の在外連結子会社に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
確定給付型制度における退職給付債務は416億円、年金資産は521億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、2030年に向けた「競争力のある企業」の実現において、持続的な価値創出力の源泉は人材であると認識しています。人材方針を「“自発”挑戦型人材」と定め、社員エンゲージメント向上に向けた施策に取り組んでいます。2026年度からは、新たな人事ビジョンとして「人材が集まる企業へ」を掲げ、さらなる持続的価値創出力の向上のため、多様な人材が心身ともに健康で能力を最大限発揮できる環境整備を重要課題と位置付け、サステナビリティ関連施策をグループ全体で推進しています。
給与水準は「役割と責任」の大きさに基づく「役割等級」で決定される「役割給」を採用しています。各役割等級の報酬水準は、同業同規模の会社をベンチマーク先に設定し、同レベルの役割に合わせています。新卒採用後の一定期間は、加齢と能力伸張に伴う昇給を一部残し、主体的な成長を促しています。
賞与は、基本給に支給月数と個人評価に基づく支給率を乗じて支給されます。支給月数は会社業績に連動して増減し、労働組合員については労働組合との交渉によって決定されます。個人評価は期初に設定した成果目標の達成率を評価基準としています。
「働きやすさ」と「働きがい」の向上を両立する観点から、サステナビリティへの取り組みを強化し、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境整備を推進しています。「全方位のコミュニケーション活性化」及び「人材育成体系の強化」を重点施策とし、組織・人材開発に取り組んでいます。新たな人事ビジョン「人材が集まる企業へ」の実現に向けて、社員一人ひとりのキャリア志向に応じた主体的な成長及びキャリア形成の支援を推進しています。
1on1コミュニケーションの活性化及び質の向上を通じた組織開発を強化するとともに、サクセッションプランの計画的な推進など、事業を支える中核人材の戦略的育成に取り組んでいます。多様な人材が心身ともに健康で能力を最大限発揮できる環境整備を重要課題と位置付け、サステナビリティ施策を推進しています。人材育成においては、自己選択型教育プログラム「S-STEP」と、次期役員候補を育成する「S-GAPⅠ」、次々期役員候補を育成する「S-GAPⅡ」を柱とした教育体系を充実させています。
2024年10月より上司と部下による1on1コミュニケーションを導入し、2026年度からはキャリア形成支援を本格的に開始しています。健康経営にも注力しており、7つの健康行動「ウェルスタ7」に基づいた施策を推進し、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)~ホワイト500~」に初めて認定されました。ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンを推進するため、2026年度からは代表取締役を統括責任者とする全社推進体制へと強化しています。女性活躍推進においては、女性管理職比率を2029年度末までに8.0%へ引き上げることを目標とし、2025年5月には「プラチナくるみん」の認定を取得しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき算出されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 3.1% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 80.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 73.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 73.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 99.7% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ ㈱スタンレーいわき製作所
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 78.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 78.8% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 64.8% |
▼ ㈱スタンレー宮城製作所
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 76.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 80.9% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 96.3% |
▼ ㈱スタンレー新潟製作所
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 76.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 84.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 88.2% |
上記指標に関する目標及び実績は、提出会社のものを記載しております。
ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン
女性管理職比率は、女性活躍推進法に基づく新たな一般事業主行動計画(2026年4月~2030年3月)において、2029年度末までに8.0%へ引き上げることを目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 3.1% |
健康経営
健康経営度評価は、2025年度実績で総合評価(偏差値)62.4を達成し、健康経営優良法人2026(大規模法人部門)~ホワイト500~に初めて認定されました。2029年度には65.0を目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 健康経営度評価(偏差値) | 62.4 |
人材育成・エンゲージメント
エンゲージメントサーベイは2025年6月に実施した単体での結果です。2028年度までに肯定的回答率60%(連結)を目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| エンゲージメントサーベイ肯定的回答率 | 35% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
スタンレー電気は、自動車機器、コンポーネンツ、電子応用製品の製造販売を主軸とする企業です。グローバルに事業を展開し、幅広い製品で社会に貢献しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、自動車機器製品、コンポーネンツ製品、電子応用製品の製造販売を主な事業内容としています。これらの事業に関連するサービス活動も展開しており、国内外に多数の関係会社を有しています。特に海外関係会社は、得意先の海外進出への対応や現地市場の販路拡大を目的として、製品の製造販売を行っています。
同社グループは、主に自動車やエレクトロニクスメーカーに対し部品を納入するメーカーとしての収益モデルを構築しています。特定の顧客への売上集中は見られず、多様な顧客基盤を形成しています。また、海外売上高が全体の約75%を占めており、グローバルな事業展開が収益に大きく寄与しています。為替変動が営業外収益に影響を与える傾向があります。
自動車機器事業
自動車用ランプや二輪車用ランプなどを主な製品としています。自動車メーカー向けに販売されており、自動車生産台数や二輪車生産台数の動向が事業に影響を与えます。収益は、自動車用ランプや二輪車用ランプの販売から得ており、前期に比べて売上高は増加しています。運営は、㈱スタンレーいわき製作所が一部を担当しています。
電子応用製品事業
液晶用バックライト、操作パネル、LED照明、電子基板などを主な製品としています。電機メーカー、自動車メーカー、自動車関連メーカー向けに、得意先の仕様に合わせたユニットやモジュールといった電子応用製品を製造販売しています。収益は、これらの電子応用製品の販売から得ており、前期に比べて売上高は増加しています。運営は、㈱スタンレーいわき製作所が一部を担当しています。
コンポーネンツ事業
LEDや液晶などを主な製品としています。電機メーカーや自動車関連メーカー向けに電子デバイス製品を製造販売しています。収益は、LEDや液晶などの電子デバイス製品の販売から得ており、前期に比べて売上高は増加しています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 自動車機器事業 | 4,385億円 | 4,452億円 |
| 電子応用製品事業 | 517億円 | 529億円 |
| コンポーネンツ事業 | 193億円 | 204億円 |
| その他事業 | 4百万円 | 4百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5年間で継続的に増加傾向を示しています。一方で、経常利益は直近の期で減少に転じていますが、親会社株主に帰属する当期純利益は堅調な増加を続けています。これは、中国やアジアの厳しい事業環境、米国の関税、半導体不足、品質問題に関わる費用などが影響した一方で、連結子会社化による増収効果があったためです。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,826億円 | 4,396億円 | 4,724億円 | 5,096億円 | 5,185億円 |
| 経常利益 | 367億円 | 449億円 | 481億円 | 555億円 | 509億円 |
| 経常利益率 | 9.6% | 10.2% | 10.2% | 10.9% | 9.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 214億円 | 265億円 | 265億円 | 321億円 | 328億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 133.75 | 162.32 | 162.41 | 205.73 | 240.51 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性の向上がうかがえます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しています。これは、売上高の増加に対して営業利益が減少したことによるものです。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 27.4百万円 | 28.4百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.6百万円 | 2.3百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
スタンレー電気は、安定した財務基盤を築き、事業活動を通じて着実に資金を創出している状況です。将来に向けた投資も継続しており、堅実な経営がうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
スタンレー電気の財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回っており、安定した経営状況を示しています。ROEはプライム市場平均を下回っていますが、前期からは改善傾向にあります。手元資金である現金及び預金も潤沢に確保されており、不測の事態にも対応できる体制が整っていると言えます。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 5,989億円 | 5,719億円 |
| 自己資本比率 | 64.8% | 56.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 6.3% | 7.0% |
| 現金及び預金 | 2,195億円 | 2,270億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、売上債権の減少等による資金減があったものの、負ののれん発生益の減少や仕入債務の増加等により、前期から増加しています。これは本業で安定的に資金を創出していることを示しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が増加した一方で、定期預金の払戻や有価証券の売却による収入が増加したため、前期に比べてマイナス幅が減少しました。
財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の増加があったものの、自己株式の取得による支出の増加や社債の発行による収入の減少により、前期から減少しています。営業活動で得た資金が投資活動を上回るフリーキャッシュフローはプラスであり、本業で稼いだ資金を適切に投資に回しつつ、余剰資金も確保できている状況です。この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた投資余力も持ち合わせていることを示しており、入社後の安定性や成長性への期待につながります。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 666億円 | 783億円 |
| 投資CF | △649億円 | △489億円 |
| 財務CF | △200億円 | △317億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 17.1億円 | 294億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、連結売上高の約8割を自動車機器製品が占めており、自動車業界の動向が業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、自動車機器業界および電子機器業界における価格競争は厳しく、今後も競争が激化する可能性が指摘されています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、事業を展開する諸地域において、労働環境の変化や人材の採用と雇用の難しさといったリスクに直面する可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
スタンレー電気は、「光の価値の限りなき追求」を経営理念に掲げ、安全安心な社会の実現に貢献することを目指しています。同社グループは、独自の技術とグローバルな連携を通じて、持続的な成長と新たな価値創造を追求する企業風土を育んでいます。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
スタンレー電気は、「光の価値の限りなき追求」、「ものづくりを究める経営革新」、「真に支える人々の幸福の実現」を経営理念として掲げています。同社グループは、生み出した製品や技術が人々の暮らしの安全・安心に寄与することを目指しています。
2023年度からスタートした第8期中期3ヶ年経営計画では、「安全安心を実現し社会に貢献している ~光の力で夢を現実に変える~」を指針としています。同社グループは、第9期中期経営計画を通じて、2030年に「競争力のある企業」となることを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、「スタンレーグループ行動規範」を定めており、グループ社員一人ひとりが法令や社会規範の遵守、健全な職場環境の整備、事業活動を通じた社会貢献、人や自然への思いやり、社会とのコミュニケーション・共生を意識して行動することを重視しています。
経営計画の3つの大きなテーマとして、「TADAS(思想のものづくり)」、「光の独自技術で新市場開拓」、「One Stanleyでスピードのある挑戦」を掲げています。「TADAS」は、あらゆる人々に安全安心を届けたいという思いから生まれた思想で、全ての機能を無駄にすることなく使い切ることで「安くて良いもの」を社会へ提供することを目指しています。
「光の独自技術で新市場開拓」では、光の価値を追求した独自の技術によって他社との差別化を図り、新たな製品を生み出し、新市場を開拓していく方針です。「One Stanleyでスピードのある挑戦」は、世界中の同社グループ社員が一丸となって同じベクトルで挑戦し、成果を出すことで、グローバルでスピードのある価値提供を実現する姿を示しています。
人事政策コンセプトは「社員一人ひとりの力を競争力の源泉に」と定め、人材及び組織の成長を図っています。また、健康宣言として「社員の健康と前向きな姿勢が、スタンレーの成長の礎となる」を掲げ、社員の健康増進にも取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、サステナビリティの推進を一層強化するため、2025年に「サステナビリティ委員会」を新設しました。リスク管理体制も整備されており、「リスク管理規定」に基づき「リスク管理委員会」が全社的なリスクマネジメントを行っています。
気候変動への対応として、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進しており、「グローバルカーボンニュートラル推進委員会」を設置し、世界中の社員が一丸となって取り組む方針です。人的資本への積極的な投資を通じて人材及び組織の成長を図り、「働きやすさ」と「働きがい」の向上を両立する環境整備を推進しています。
2026年度より新たな人事ビジョン「人材が集まる企業へ」を掲げ、多様な人材の採用と社員のエンゲージメント向上を図っています。ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンを推進し、「多様な人材が力を発揮し、新たな発想を生み出す文化・風土を作る」ことを目指しています。
給与・評価制度は、年功的要素を廃し、各人の「役割と責任」及び「公正な評価」に基づく制度への改定を2026年3月末に完了しました。また、「全方位のコミュニケーション活性化」及び「人材育成体系の強化」を重点施策とし、組織・人材開発に取り組んでいます。2024年10月より1on1コミュニケーションを導入し、2026年度よりキャリア形成支援を本格的に開始しています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
スタンレー電気は監査役制度を採用しており、独立性を保持した社外監査役を含む監査役会が監査機能を担っています。取締役会は経営戦略の立案と業務執行の監督を行い、社外取締役が加わることでガバナンス機能の強化を図っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
スタンレー電気の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であり、複数の信託銀行が上位に名を連ねています。これは、安定した事業基盤と機関投資家からの支持によって支えられている資本構成を示しています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 本田技研工業 | 13.62% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 12.07% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 6.07% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は15名(男性13名・女性2名)で構成され、女性役員比率は13.3%です。代表取締役社長執行役員CEO最高経営責任者CTO技術本部長は貝住泰昭氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 貝住 泰昭 | 代表取締役社長執行役員 CEO 最高経営責任者CTO 技術本部長 | 1987年4月同社入社、2013年6月執行役員インテグレーテッドコンポーネンツ事業部長、2017年6月取締役就任、2022年4月代表取締役社長就任、2026年4月代表取締役社長執行役員就任より現職。 |
| 高野 一樹 | 取締役専務執行役員 COO 最高執行責任者CSO サテライト本部長 米州担当 | 1991年8月同社入社、2017年6月執行役員四輪第一事業部長、2022年6月取締役就任、2026年4月取締役専務執行役員就任より現職。 |
| 上田 啓介 | 取締役 | 1981年4月同社入社、2013年8月執行役員四輪第二事業部長、2017年6月取締役就任、2026年4月取締役より現職。 |
| 留岡 達明 | 取締役常務執行役員 CMO 生産本部長SNAP担当 中国担当 | 1987年4月同社入社、2018年6月執行役員インテグレーテッドコンポーネンツ事業部長、2021年6月取締役就任、2026年4月取締役常務執行役員就任より現職。 |
| 近藤 智広(通称名:太田 智広) | 取締役常務執行役員 特命事項担当アジア・大洋州担当欧州担当 | 1989年4月同社入社、2015年6月執行役員ストロボ事業部長、2024年6月取締役就任、2026年4月取締役常務執行役員就任より現職。 |
| 章本 正彦 | 取締役常務執行役員 CQO 品質担当 | 1986年4月同社入社、2017年6月スタンレー新潟製作所取締役社長、2025年6月取締役就任、2026年4月取締役常務執行役員就任より現職。 |
社外取締役は、河野宏和氏(慶應義塾大学名誉教授・特任教授)、竹田陽三氏(三櫻工業代表取締役会長)、鈴木智子氏(一橋大学大学院経営管理研究科教授)、羽田野彰士氏(テルモ顧問)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による経営戦略の立案と業務執行の監督、および監査役会による監査が連携して機能しています。独立した社外取締役が取締役会に出席し、客観的な視点から経営の監督を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
スタンレー電気の役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬としての賞与、非金銭報酬としての株主価値連動報酬(譲渡制限付株式)および通常型ストックオプション(新株予約権)で構成されています。社外取締役および監査役の報酬は、独立性の確保の観点から固定報酬のみとされています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 7名 | 5.2億円 | 74.9百万円 |
| 監査役(社外除く) | 3名 | 58百万円 | 19.3百万円 |
| 社外役員 | 8名 | 68百万円 | 8.5百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
個人別報酬が開示されている役員は、貝住泰昭氏(2.25億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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