0編集部が注目した重点ポイント
①新経営体制へ移行し成長戦略を加速する
2025年4月に谷脇康彦氏が代表取締役社長執行役員兼Co-CEO&COOに就任し、新経営体制へ移行しました。通信政策やデジタル行政を牽引してきた新トップのもと、官公庁や大企業のネットワーク更改、サイバーセキュリティ事業を強力に推進しており、転職者にとって大規模プロジェクトでのキャリア機会が拡大する可能性があります。
②売上高3,454億円で過去最高を更新する
2026年3月期の売上収益は前年同期比9.0%増の3,454億円、営業利益は15.7%増の348.4億円となり、売上・純利益ともに期初計画を超過達成しました。期間総額10億円以上の大型案件獲得が年間19件・総額620億円と恒常化し、収益の約8割を占めるストック売上が継続伸長しています。
③AIと新事業で事業領域を拡張する
2026年2月にソニーセミコンダクタソリューションズとの合弁で子会社センシフィアを設立し、センサー事業を開始しました。さらに2029年度末までに全社業務の約30%をAIに代替する戦略を掲げるなど、インフラ運用から先端領域まで次世代を見据えた先行投資を活発化させています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 連結業績説明資料 P.4
売上収益
3,454億円 (+9.0%)
営業利益
348億円 (+15.7%)
税引前利益
352億円 (+20.8%)
当期利益(親会社所有者帰属)
242億円 (+21.3%)
2026年3月期の通期連結業績は、企業のネットワーク更改やDX(デジタルトランスフォーメーション:データとデジタル技術による変革)需要が活発に推移し、売上収益・各段階利益ともに力強い成長を遂げました。期間総額10億円以上の大型案件獲得が19件・総額620億円と伸長したほか、システム運用保守やネットワークサービスからなる月額ストック売上が全体の約8割を占める強固な収益構造を維持しています。
通期計画に対する進捗状況について、売上収益は公表計画3,400億円に対して3,454億円(進捗率101.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は公表計画230億円に対して242億円(進捗率105.2%)となり、いずれも計画を超過達成して極めて順調な着地となりました。営業利益も前年同期比15.7%増と大幅増益を達成しており、企業体質の強固さを証明しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 連結業績説明資料 P.13
ネットワーク(NW)サービス
事業内容:インターネット接続、セキュリティ、法人・個人向けモバイルやWAN(広域通信網)を自社網で提供。(49字)
業績推移:売上高は前年同期比9.9%増の1,787億円、売上総利益は同7.0%増の484億円となり、増収増益を達成。(64字)
注目ポイント:サイバー攻撃の高度化を背景にセキュリティサービス売上が前年比+13.8%の409億円と伸長したほか、IoT(モノのインターネット)用途の法人モバイルが急拡大しています。企業の境界防御からゼロトラスト(安全性を常に検証する設計思想)への移行に伴い、ネットワーク基盤の設計からセキュリティアセスメントまでを包括的に提案できる専門人材が不可欠となっています。(189字)
【注目職種】
セキュリティエンジニア、ネットワークスペシャリスト、IoTソリューションアーキテクト
システムインテグレーション(SI)
事業内容:ITシステムの企画・構築から、自社クラウドやデータセンターを活用した運用保守まで一貫支援。(47字)
業績推移:売上高は前年同期比8.2%増の1,636億円、売上総利益は同20.9%増の263億円となり、大幅増益を達成。(63字)
注目ポイント:システム運用保守売上が前年比+16.0%と大幅伸長し、期末受注残高も全体で+37.7%の1,589億円と極めて高水準に積み上がっています。自社NWサービスとSIを組み合わせた「サービスインテグレーション」により、官公庁や金融機関などの大規模かつミッションクリティカルなシステム刷新を統括できるプロジェクトマネージャーの需要が高まっています。(196字)
【注目職種】
プロジェクトマネージャー(PM)、クラウドアーキテクト、システム運用設計エンジニア
ATM運営事業
事業内容:連結子会社の株式会社トラストネットワークスが、店舗等へのATM設置やシステム運営を展開。(45字)
業績推移:売上高は前年同期比2.4%増の30億円、営業利益は同5.1%増の12億円となり、手堅く推移。(53字)
注目ポイント:全国の商業施設等において安定した稼働を維持し、グループの通信・運用ノウハウを活用しながら堅実な利益創出を継続しています。キャッシュレス決済が進展する環境下でも、金融インフラの安定運用を支える信頼性の高いシステム監視・保守体制が重視されています。(139字)
【注目職種】
ATMシステム運用管理、金融ネットワーク保守エンジニア
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 連結業績説明資料 P.3
次期(2027年3月期)の通期計画では、売上収益3,850億円(前年同期比+11.5%)、営業利益385億円(同+10.5%)と、2桁の増収増益を見込む強気の見通しを掲げています。大口ネットワーク更改や情報システム部門のアウトソース需要に対応したサービスインテグレーション戦略を拡張するほか、白井データセンター3期棟の建設着工(約180億円の設備投資を予定)など、インフラ基盤の拡充を加速させます。さらにAI事業戦略として「2029年度末までに全社業務の約30%をAI代替」する方針を打ち出し、生産性向上を図ります。採用面でも連結従業員約400名の純増を計画し、賃金改定を含む人的資本投資を継続しており、高い専門性を発揮したい技術者にとって絶好の環境です。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
自社で保有する国内最大級のバックボーンやデータセンターと、高度なSI技術を融合させた「サービスインテグレーションモデル」への理解を示すことが重要です。単なる受託開発にとどまらず、ネットワークからクラウド、セキュリティまでをワンストップで最適化し、「社会インフラの変革に貢献したい」という意欲を自身の経験と結びつけて語ることが評価につながります。
面接での逆質問例
面接官との対話を通じて、入社後の具体的な活躍イメージを共有しましょう。
- 期間総額10億円以上の大型サービスインテグレーション案件が急増していますが、配属予定チームではどのような規模や業種のプロジェクトに関わる機会がありますか。
- 2029年度末までに全社業務の約30%をAIに代替する方針が示されていますが、現場のシステム開発やネットワーク運用においてAI活用は具体的にどのように推進されていますか。
- 白井データセンター3期棟の建設や新規事業子会社のセンシフィア設立など先端投資が活発ですが、エンジニアが新しい技術領域へ挑戦できる機会や社内制度について教えていただけますか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
非常に働きやすい環境が整っています
有給休暇の取得が非常にスムーズで、メール一本で申請が完了するため、業務の調整さえできれば自由に休暇を取ることができます。また、フレックスタイム制度が導入されており、出社時間に柔軟性があるのも魅力です。
(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- インターネットイニシアティブ 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- インターネットイニシアティブ 2026年3月期 連結業績説明資料



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