【平均年収1414万円】日本M&Aセンターの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【平均年収1414万円】日本M&Aセンターの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収研究シリーズ】日本M&Aセンターの年収・給与・ボーナス・報酬について、ただ額面に注目するだけではなく、高い理由や、デメリット、同業他社や、年代、職種間での比較を通じて実態に迫ります。転職先決定の判断材料にご活用ください。


日本M&Aセンターは、1991年に公認会計士や税理士によって設立された、M&A仲介業では日本トップクラスの会社です。
主なクライアントは中堅・中小企業。手がけるM&Aはすべて友好的です。売上高は284億6300万円、経常利益は125億3300万円(2019年3月期)で、9期連続で過去最高益を更新しています。

また日本M&Aセンターは年収が高いことでも知られています。2018年1月に東洋経済オンラインに掲載された「平均年収が高いトップ500社ランキング」で10位に位置づけており、年収の高さを決め手に考えている就職活動中の学生や、転職を考えている社会人の間でも話題に上る企業です。

それでは、日本M&Aセンターの年収はいったいどれくらい高いのか、またなぜそんなに高いのか、そして就職・転職先として適しているのかを探っていきましょう。

平均年収1400万円超でも業界では3番手

日本M&Aセンターの平均年収は有価証券報告書2019年3月期に記載された内容によると、1413万7000円です。前期の平均年収が1319万円ですからおよそ100万円近くアップしています。

日本M&Aセンターの同業他社である、GCAとM&Aキャピタルパートナーズの年収と比較してみます。

・日本M&Aセンター:1413万円(有価証券報告書2019年3月期)前期1319万円(96万円アップ)
・GCA:2063万円(有価証券報告書2018年12月期)前期1559万円(504万円アップ)
・M&Aキャピタルパートナーズ:2478万円(有価証券報告書2018年9月期)前期2994万円(516万円ダウン)

M&A業界全体の平均年収の金額には目を見張るものがありますね。GCAは前期から500万円アップで2000万円の大台に、逆にM&Aキャピタルパートナーズは500万円ダウン。もう少しで3000万円に届きそうでしたが失速しました。

なぜこれほどまでに業界全体の平均給与が高いのでしょうか? その理由を追ってみましょう。

社員個人の給与明細の内容がキャリコネには数多く寄せられています。

コンサルティング業界の給与明細(キャリコネ)

どの会社も年収の高さは国内トップクラス

日本M&Aセンター・30代・コンサルタント(非管理職) 給与明細

GCA・30代・コンサルタント(非管理職)の 給与明細

日本M&Aセンターの平均年収の推移

続いて、過去5年間における年収の推移を見てみましょう。

下は平均年収と平均年齢の推移を表したグラフです。

2015年3月期 1385.6万円(34.6歳)
2016年3月期 1237.4万円(34.7歳)
2017年3月期 1418.8万円(35.5歳)
2018年3月期 1319.5万円(35.7歳)
2019年3月期 1413.7万円(35.1歳)
(出典:有価証券報告書)

手数料収入のビジネスモデル 利益率は50%に迫る

日本M&Aセンターの業績は、この記事の冒頭でもお伝えした通り、売上高284億6300万円、経常利益125億3300万円(2019年3月期)で、9期連続で最高益を更新中。自社の目標を上回る好成績になっています。

M&A仲介成約件数は770件で、前期比649件を上回っています。単純計算で成約件数1件あたり3696万円の売上です。
この事業がすごいのは、利益率が48%という驚異的なところです。他の業種には見受けられず、東証一部上場企業の中でもダントツです。
利益率の高さは原材料費、設備費、研究開発費などで巨額の費用がいらないこともありますが、この事業の収益モデルにもその秘密はあります。

M&A仲介事業の収益モデルの特徴は、譲渡企業・譲受企業双方から手数料を受け取ることです。

一般的な手数料相場については、売買価格に対する手数料率がレーマン方式と呼ばれる取引の規模ごとの料率で算出されています。例えば10億円の案件を成約させたとすると手数料として3000万円が収益となります。
(相場)
5億円以下・・・・・・・・5%
5億円超~10億円以下・・・4%
10億円超~50億円以下 ・・3%
50億円超~100億円以下・・2%
100億円超・・・・・・・・1%

またこの事業では少ない人数で数多くの案件を回しています。そのため、かなり優秀な人材を集めなければなりません。プレゼン能力、情報処理力、分析力、交渉力の高さといった能力、高度な専門知識と経験を持ち合わせているなど、転職市場でもそうそういない人材です。
そんな人材を確保するために、報酬額を高く設定しています。また巨額の案件を動かした成果に対しての見返りとしてインセンティブ制度も取っています。

日本M&Aセンターが求める人物像は「経営者視点からビジネスを捉えられる方。社会的使命という価値観を共有いただける方。自らの力で必要な措置・企画・解決策を起案し、それを実現する力があるイノベーター気質のある方。」としています。こういう人材はなかなか見つかりません。だからこそ優秀な人材を確保するために高い報酬を呈示していると考えられます。

日本M&Aセンター社員の口コミ(キャリコネ)

競合他社を意にも介さない自信の理由とは

「中小企業のM&Aに参入する企業は多く、最近はここが目立っていると感じるが、 日本M&Aセンターが他社と比べて圧倒的に勝ってることがある。それは……

自己責任&自己責任&自己責任の世界

「全て自己責任で、会社は最大限自分の背中を押してくれる環境を作ってくれていた。 ただし、生き残りをかけて全社員が必死なので、それ相応の……

激務とプレッシャーに挟まれ

M&A仲介の仕事は激務であり、能力の高さが求められます。

仕事はプロジェクト単位で動き、人によっては2つ~3つ掛け持ちすることもあります。そのため調査や資料作りのために休日まで使うこともあるようです。
顧客は全国にいますから出張も度々、会社の机に座っている暇もありません。
資料提出などクライアントの急な要求に答えなければならないこともあります。
そういった理由から100時間を超える残業が常態化しているといわれます。

そして、M&Aの仕事には大きなプレッシャーが掛かります。

譲渡、譲受側の思惑をうまく調整すること、多額のお金のやり取りを扱うことなど気が休まることがありません。M&Aによって会社や事業部が存続させることは、そこに働く社員を守ることにも繋がります。ややもすればその人達の人生を変えてしまう仕事になりうるのです。

日本M&Aセンター社員の口コミ(キャリコネ)

社員のほとんどが仕事の糧にしていることは?

「この仕事は、人の人生を左右出来るから面白いという面はある。 圧倒的多数の社員が使命感や大きな仕事に対するやりがいで働いていると言うが……

自己責任&自己責任&自己責任の世界

「とにかく派手好き。パーティが大好き。社内会議も有名ホテルをワンフロア貸し切り。 社員は仲が良い。当然自分の仕事を円滑にするためであるが、ただし……

まだまだ成長を続けるM&A

日本M&Aセンターが主戦場としているのは中小企業のM&A。近年、中小企業は経営者の高齢化と共に、後継者がおらず会社を畳んでしまうという事態が増えてきています。
M&Aは事業継承という重要な役割を担っており、またM&A市場も順調に成長を続けています。M&A仲介業の需要はますます高まっていくことが予想されます。

そして、日本M&Aには優秀な社員が集い、その環境の中で同僚と切磋琢磨していけること、その成果として大きなお金を動かせたという自信が得られること、そしてなにより、事業を継承するお手伝いができたことにより、技術の灯火を消すことがなかったことに加えそこに働く従業員の生活を守ったという社会的意義を感じることができることがこの会社で働くことの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

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