【19年2月期】セブン&アイHD決算を読む 屋台骨の「国内コンビニ事業」は大丈夫?

【19年2月期】セブン&アイHD決算を読む 屋台骨の「国内コンビニ事業」は大丈夫?

株式会社セブン&アイ・ホールディングスは2019年4月5日、2019年2月期の決算を発表した。利益の大半を生み出す国内コンビニ事業が期首計画を達成できないなど、懸念材料は多い。2019年2月19日に5014円だった株価は、4月12日の終値で3830円に。連休明けの5月7日には3806円まで下がっている。


海外コンビニ事業のM&Aで「穴埋め」

セブン&アイグループの2019年2月期の連結営業収益(サービス、手数料などを含む売上高)は6兆7912億円で、前期比12.5%増。期首計画も上回っている。

ただし、国内コンビニ事業と、イトーヨーカ堂を含むスーパーストア事業、そごうや西武を含む百貨店事業、専門店事業は、いずれも期首計画を達成できなかった。

特に百貨店事業と専門店事業は、それぞれ前期比で営業収益を600億円以上減らしており、グループ業績の足を引っ張っている。失速の穴埋めをしたのは、海外コンビニ事業だった。

海外コンビニ事業の業績伸長は、M&Aによるものだ。米スノコのコンビニエンスストアおよびガソリンスタンド計約1100店舗の買収が、2018年1月に完了。これは、あらかじめ国内成長率の鈍化を見越して行われたものだ。

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