P&Gの採用面接前に知っておくべきこと
■ 社風への理解
「P&Gジャパン」(以下、P&G)は世界中の消費者の暮らしを向上させることをミッションとしており、高品質な商品とサービスを提供していくために「イノベーション」を大切にしています。
そのため年齢やポジションを問わず、若手社員でも裁量の大きな仕事や、数多くのプロジェクトを任されたり、意見を取り入れられたりするなど「リーダーシップ」の発揮が求められるようです。一方で、風通しの良い雰囲気ではあるものの、飲み会では若手社員が宴会芸を披露するなど体育会系の雰囲気も見受けられます。
また、昔から「人材こそが会社の最重要資産」と掲げていることもあり、研修制度や内部昇格制度が整っているほか、8割程度の家賃補助や、オフィスでプロのマッサージを受けることができるなど福利厚生が充実していることが分かります。
働く環境については、フレックスタイム制、在宅勤務可と働き方の自由度は比較的高いものの、成果主義であることや、一人ひとりが膨大な業務量を持つことから、残業や休日出勤を行っている社員が多く見受けられます。
また、仕事と家庭を両立している女性社員は沢山いる一方で、産前同様に結果を求められるため、産後の女性社員にとってはハードな環境であると言えるでしょう。
給与・賞与水準が高く、満足している社員が多い一方で、結果を出し続け、よい評価を受け続けなければリストラの対象となってしまうことから、仕事に疲弊したり、将来が不安になったりして退職する社員が多いようです。
■選考は何次まで?
P&Gの中途採用は「総合職(転勤有・組織をマネジメントするキャリア有)」「専門職(転勤無・組織をマネジメントするキャリア無)」の2つの職種に分かれています。
P&Gの採用プロセスは、Webテスト、書類選考のほか、3回程度の面接を経て、応募から内定が決まるまでは概ね1カ月間を要するようです。
入社してから職種を越えた異動が難しいことや、複数の職種に併願申し込みを行うことはできないことから、自身がどのような職種でどのように働きたいのかを明確にしておく必要があります。
■面接内容の傾向は?
「若手のうちから責任のある仕事や、多くのプロジェクトを任されリーダーシップの発揮を求められる」「イノベーションを大切にする」社風が反映されており、これまでの仕事の成果や取り組み方においてリーダーシップを発揮した経験や、P&Gに入社した場合の仕事内容や取り組み方、考え方などを具体的に問われることがあるようですので、希望職種における仕事や働き方について自身の考えを準備しておきましょう。
また日本人社員同士も英語で会話やメールを送り合うというP&Gでは、英語のコミュニケーション力が必須になるので面接時には、英語力を試すような質問が多いようです。
志望動機やこれまでの業務内容・成果を問うなどの一般的な質問はもちろんのこと、「上司からの命令で正しくないと感じたらどうされますか」「子どもの頃どんな子供だったか」「あなたの志は?」など幼少期の性格や振る舞い、人間性を問う質問も見受けられるので、落ち着いて、ロジカルに回答できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
P&Gの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
P&Gの面接攻略法(面接対策)
■P&Gの経営戦略を理解した上で自己分析をする
P&Gの面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。
経営戦略のひとつとして、「コネクト&ディベロップ」という「イノベーション(すでにあるものを組み合わせて新しく価値あるものを生み出す力)」の考え方が重視されています。
面接では、「イノベーション」を意識したエピソードを紹介することが重要です。例えば、これまでの仕事において、既存のものを組み合わせて新たな価値を生み出した経験や成果を具体的に話すことでアピールすることができるでしょう。
また、P&Gでは若いうちから「リーダーシップ」の発揮が求められていることから、業務の取り組み方や姿勢を問われた際には「リーダーシップ」を意識して、プロジェクトで自身が中心となって得られた成果や経験があれば具体的な事例とともに紹介できるよう、しっかり準備しておきましょう。
P&Gの経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。
■「なぜP&Gに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
P&Gの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜP&Gか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、P&Gという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- ユニリーバ・ジャパン株式会社
- 花王株式会社
- ネスレ日本株式会社
P&Gの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、P&Gの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「若手のうちから責任のある仕事や、多くのプロジェクトを任されリーダーシップの発揮を求められる」「イノベーションを大切にする」という社風を意識して、「新たな価値の創造ができる人材」「リーダーとして活躍できる人材」であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[24歳・女性/ルートセールス] 【結果:入社】
[27歳・男性/マーケティング] 【結果:1次面接で不採用】
[25歳・男性/研究開発] 【結果:2次面接で不採用】
[25歳・男性/マーケティング] 【結果:入社】
P&Gの採用面接に向けて
P&Gの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「イノベーション」の社風を理解して、自分の頭で考え、自分の言葉で話す準備をする。
- これまで業務上どのような場面で「リーダーシップ」を発揮してきたのか。主体性を持って取り組んだことをなどを自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜP&Gか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
筑波大学卒業後、大手食品メーカーに入社。人事部、広報宣伝部に配属。ダイバーシティ推進、制度の改革や研修企画などに従事。英国在住。