パナソニックの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1918年創業という、長い歴史を持つパナソニック。創業以来『事業を通し社会の発展と、世界中のくらしの向上に貢献する』という理念を掲げ、幅広い分野での事業展開をおこなってきました。
そんなパナソニックは、メイン事業である”家電分野”をはじめ、建材・住宅設備・家電はもちろん、住宅そのものに加え、暮らしにおけるサービスまで全てを手がける”住宅分野”、エネルギーや家電、ICTでパナソニックが保有するノウハウや技術を結集させた”車載分野”など、長い歴史の中で培ってきた高度な技術やナレッジを集結させた、世界最高レベルのサービス・製品を提供し続けています。
多様な分野において挑戦をし続けるパナソニックですが、口コミからも「自ら希望を出し異動することができる。そのため幅広く様々な経験ができる」「成果を出せば認められる」「やりたいと言えば、やらせてもらえる環境にあると思う。」など、チャレンジする姿勢や成長意欲がある社員には、挑戦する舞台が与えられる環境にあり、その姿勢は社風としてもしっかり根付いていることがわかります。
働きやすさの観点では、「制度を熟知していれば様々なライフステージで会社がバックアップしてくれる」「他社に比べると充実した福利厚生がある」「育休から復帰して働く社員は多い」などライフステージが変わっても長く働き続ける事ができ、福利厚生においても社員の満足度が高いことが伺えます。
「世界中の人々の幸せと、より良い社会の発展、そして地球の未来のために、培ってきた技術力・ものづくり力をもって貢献しつづける」こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
パナソニックの選考プロセスは、「書類選考」→「部門面接」→「役員面接」の流れで行われます。各選考終了後、概ね1週間前後で合否の連絡をもらう事ができます。全選考を通じて、かかる期間は約1カ月ほどです。
コーポレートサイト内にはパナソニックへの転職に向けて情報収集したい方に、「マッチングセミナー」「転職相談会」「転職フェア」などの転職イベントの案内が記載されています。企業研究の一環として、選考前にこのようなイベントに足を運ぶステップを挟んでおくと良いでしょう。
募集の職種は『スタッフ・営業系』、『エンジニア系』の大きく2つに分けられます。
『スタッフ・営業系』では、「国内営業・マーケティング」「経営企画・事業企画」「経理/財務」「法務知財」「人事」「広報・宣伝」「生産管理」などの分野に分かれています。『エンジニア系』においては、「研究開発」「電気・電子・機械」「IT・通信・システム」「品質管理/品質保証/生産管理」「エンジニア」などの部門に分かれます。
その中でも、エンジニア系は各部門ごとにさらに細分化され、プロとしての専門性が求められます。
■面接内容の傾向は?
パナソニックは、コーポレートサイトに求める人材像として、”パナソニックの過去や前例にとらわれることなく、世界を舞台に活躍し続け、未知の世界を切り拓いていく覚悟を持った人材”と明確に記しています。
「前職で一番力を入れた業務」「前職で苦労した経験は?またそのときにどう対応したか?」など前職の成果や経験から、即戦力として活躍できるのか、ストレス耐性があり責任感を持ってパナソニックでの業務を全うできるのかを質疑応答を通して、判断されることがわかります。
中には「一次では、配属部署の部課長等や人事など6名程度と非常に多い。二次面接も5名で面接をした」「やや高圧的な対応をされた」「厳しい質問が多数」などの口コミが見られます。”覚悟を持った人材”を求めるパナソニックの面接では、どんな局面においても、慌てず冷静に質問の意味を咀嚼し、即座に的確な回答することが望まれます。
スタンダードな質問はもちろん、パナソニックの製品や会社概要・理念など、企業研究を通して他社との違いをしっかりと熟知しておくことが大切です。また質問には”誰にでも回答できるフレーズ”ではなく自分の言葉で伝えるように心がけ、相手に納得してもらえるように準備をしておくことがポイントです。
パナソニックの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
パナソニックの面接攻略法(面接対策)
■パナソニックの経営基軸である「コーポレート・ガバナンス」を理解した上で自己分析をする
パナソニックの面接を受ける上では、経営基軸である「コーポレート・ガバナンス>」を理解しておくことが不可欠です。パナソニックでは、コーポレート・ガバナンスの構築・強化を図るため、以下の5つの取り組みを行っています。
●株主の権利を尊重し、平等性を確保する。
●従業員、顧客、取引先、地域社会などのステークホルダーによるリソースの提供や貢献の結果が企業の持続的な成長につながることを認識し、ステークホルダーとの適切な協働に努める。
●会社情報を適切に開示し、企業経営の透明性を確保する。
●取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、企業戦略等の大きな方向性を示し、適切なリスクテイクを支える環境整備を行い、独立した客観的な立場から経営陣・取締役に対する実効性の高い監督を行う。
●持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、株主と建設的な対話を行う。
パナソニックの経営基軸である”コーポレート・ガバナンス”は、今後活躍する人材を採用する人事戦略に影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
パナソニックはは、長い歴史の中で、「事業活動を通じ、社会の発展と、世界の人々の暮らしの向上に貢献する」という経営理念に基づいて、事業活動を行っています。
例えば、IoTやAI技術に基づ事業の展開や新しいビジネスモデルの創出などです。社風からも分かる通り、パナソニックが求めているは、長いパナソニックの歴史や成功にとらわれる事なく、新しい事業活動の展開をに向けて、生産技術や革新技術によるイノベーションを起こせる人材です。
これまでのチャレンジしてきたことや、新しい技術への開発に貢献してきたことなど『新しいことへの挑戦』をアピールするのはもちろん、予期せぬ成功や失敗を利用した経験など他の人では語ることのできない、”ならでは”の経験をアピールすることが大切です。
パナソニックの”コーポレート・ガバナンス”の特徴は、企業であるパナソニックがメインではなく、従業員・顧客・株主などパナソニックに関わるステークホルダー全てにおいて皆がフラットな立場であることです。
大企業というブランドだけに固執せず、大企業だからこその影響力の大きさをしっかり理解し、パナソニックと共に事業貢献・地域貢献したいという思いも共にアピールすると良いでしょう。
■「なぜパナソニックに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
パナソニックの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜパナソニックか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、パナソニックという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社キーエンス
- 三洋電機株式会社
- シャープ株式会社
パナソニックの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、パナソニックの採用面接を受ける前には、経営基軸である「コーポレート・ガバナンス」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「世界中の人々の幸せと、より良い社会の発展、そして地球の未来のために、培ってきた技術力・ものづくり力をもって貢献しつづける」という社風を意識して、「前例や長いパナソニックの歴史に囚われず、世界をフィールドとして活躍し、新しいの舞台を切り拓いていく覚悟を持った人材」であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[25歳・男性/研究開発] 【結果:入社】
[24歳・男性/システムエンジニア] 【結果:1次面接で不採用】
[女性/代理店営業] 【結果:3次面接で不採用】
[27歳・男性/技術関連職] 【結果:入社】
パナソニックの採用面接に向けて
パナソニックの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 世界中の人々の幸せと、より良い社会の発展、そして地球の未来のために、培ってきた技術力・ものづくり力をもって貢献しつづける」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- パナソニックの経営基軸である”コーポレート・ガバナンス”を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜパナソニックか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。