【平均年収774.5万円】パナソニック社員の給与明細の中身

【平均年収774.5万円】パナソニック社員の給与明細の中身

【年収のひみつシリーズ】平均年収はどれくらい?年棒それとも月給制?ボーナスは年何回?などの給与体系についての素朴な疑問を、取材データや口コミの内容を通じてお答えします。


今回取り上げるのは、連結売上高8兆円越え。家電・住宅・車載・BtoBの4つの事業を展開し、暮らしや社会の発展に貢献する総合電機メーカー、パナソニックです。

年度によって多少ばらつきあるもののほぼ安定の年収額

2019年3月期の有価証券報告書によると、パナソニックの平均年収は774.5万円です。2015年から5年間で、750万円台から790万円近くの間で推移しています。

一時は有利子負債1兆円の悪化した経営状態でしたが2015年3月期に実質的無借金経営にまで回復。またデジタル家電などのBtoC事業から、自動車関連やシステム開発などのBtoB事業へ転換を図り、稼ぎの効率を示す営業利益率も改善しています。こういった背景が安定した賃金支払いの下支えになっています。ちなみに、2019年3月期の営業利益率は5.1%で、まだ利益水準は高いとは言えず、同社はさらなる利益率向上を目指しています。

また、社員数が増えているにも関わらず、平均年齢と平均勤続年数がほぼ一定なのは、毎年の採用計画が社員構成のバランスをしっかりと把握して行われているからなのかもしれません。

2014年度 756.4万円 (平均年齢 45.3歳)
2015年度 789万円 (平均年齢 45.6歳)
2016年度 781.5万円 (平均年齢 45.3歳)
2017年度 768.1万円 (平均年齢 45.6歳)
2018年度 774.5万円 (平均年齢 45.6歳)
(出典:有価証券報告書)

管理職で年収1000万円超

パナソニックは、2014年10月から給与体系を変更しています。創始者の松下幸之助氏が作ったとされる年功序列制度を廃止し、担当する役割の大きさに応じて賃金を決める「役割等級制度」を導入しました。

それにともない、昇格は年次に従わないため、段階的に昇格できないまま定年を迎え、給与はある一定の水準を維持して上がらない場合もあります。管理職に昇格できれば給与が年俸制になり、多くの社員は1000万円超を受け取ります。管理職に昇格できるのは、同期入社の半分程度で、課長代理・係長相当の年収は800~900万円前後。そこまで昇格できない場合には、600~700万円前後で定年を迎えます。

実際の給与明細を見比べると、目安では見えてこなかった驚きの現実が!

パナソニック社員の給与明細(キャリコネ)

年齢は年収に大きく影響しない?

30代営業職(非管理職)の 給与明細

20代営業職(非管理職)の 給与明細

同年代でも職種によって差が出る?

30代技術職(非管理職)の 給与明細

30代管理部門(非管理職)の 給与明細

年2回の賞与は企業と社員個人の業績評価で決まる

パナソニックでの人事評価において、次年度の給与を判断する中心となるのは、「コミプロ(コミュニケーションプログラム)」と呼ばれる制度です。期初に上司と相談して設定した目標に対して、期末に達成度が評価され、次年度の給与が決まります。5段階で4以上の評価を得れば、次年度も同額の給与を維持できる仕組みです。

1年間の賞与の支給額は、複数の評価対象の結果をもとに決定されます。全社の業績や所属する事業の業績、先に述べたコミプロでの個人目標達成に対する評価などをベースに、年2回同額で支払われる賞与額が決まります。

所属部署の目標達成と、自分のキャリア目標の達成の両方を意識して、上司などの社内関係者にアピールするとことが重要と言えるでしょう。

口コミには年収の実態を如実に表す証言がありました。

パナソニック社員の口コミ(キャリコネ)

査定の報酬に対する影響力は?

「賃金は高くもなく低くもないという印象ですが、ある程度の残業をすれば、 標準的な賃金をもらえる。査定については上司との人間関係…

他社の同年代と比べて年収はどうか?

「同年代よりは多く年収をもらえていたと思います。年齢を積むことで、 年収は上がる。世の中にある他の会社と比べると…

電機業界ライバル2社との比較

最後に、パナソニックとライバルを比べてみます。比較対象は、数ある電機メーカーの中から2つの軸をもとに選択しました。

まず1社目は売上高で、総合電機メーカーとして唯一売上高がパナソニックに勝る9兆円超の日立製作所と比較します。2019年3月期の平均年収は894.3万円で、パナソニックより119.8万円高い数字です。この差の一端となるのが先に取り上げた営業利益率で、パナソニックは5.1%。対する日立製作所は8%で、さらに情報・通信システム部だけの数字は、二桁の10%です。今後のパナソニックの成長で、この差を埋めることが期待されます。

つづいて2社目は主力事業から、パナソニックと同様に生活・デジタル家電事業のシャープと比べます。平均年収は759.2万円で、パナソニックより15.3万円低い数字です。業績が厳しい同社ですが、給与水準はパナソニックに引けを取っていないということは、人材確保的観点があるからなのかもしれません。

実際に働いた経験のある方の貴重な給与明細からは驚きの発見が!

競合他社の給与明細(キャリコネ)

ライバル会社の年収も高い傾向

シャープ・30代・技術職(非管理職)の 給与明細

日立製作所・30代・技術職(非管理職)の 給与明細

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