【面接対策】ソニーミュージック(SME)の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ソニーミュージック(SME)の中途採用面接では何を聞かれるのか

レコード会社としても業界最大手の一つであり、まさに「レコード」の時代から国内の音楽シーンをリードしてきたSMEへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を問われるほか、即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されます。事前にしっかり対策しておきましょう。


ソニーミュージックの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、ソニーミュージック)は、レコード会社であり、かつ各子会社の経営管理を行う会社です。グループ会社の「Fate/Grand Order」の大ヒットで、過去最高収益を記録したことは記憶に新しいでしょう。もともとラジオやウォークマンといったハードをヒットさせるためにソフトを作っているソニー。ソフトが大ヒットすることによってPS4が売れ、ソニー本体まで潤うという収益構造になっています。

メーカーの子会社でありながら、口コミからは「メーカー」の雰囲気は全く感じられません。「面白い人が多くて大学のサークルのような雰囲気」など、音楽・エンタメ業界らしい雰囲気が感じられます。ノリがいい人が多く、飲み会ともなれば大学生のコンパのように盛り上がるのだとか。

もともとハードな業界の上、音楽はメガヒットを出す難易度がどんどん上がっており、ハードな部署がほとんど。ところが音楽が好きな人にとっては長時間仕事をしていても「仕事をしている」という感覚すらない様子です。

遊びと仕事の境目なく、世の中にコンテンツを発信し、ヒットに導く。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

ソニーミュージックの中途採用は職種ごとの募集のほか、「スカウト登録」を通して行われています。登録した人のキャリアに合致したポストが発生した場合に連絡がくるというもの。現在希望の職種に募集がない場合はぜひ活用しましょう。

応募者はまず適性検査を受けたうえで、面接は多い人では4次5次面接まであり、選考期間が3カ月以上になることも。スケジュールの管理には気を付けたいところです。面接の早い段階では一人当たり5分~10分程度と短く、ビデオを送るだけだったという人も。簡潔に自分の適性や魅力をアピールする力が求められます。

服装は私服で行われることが多く、堅苦しい雰囲気の人が好まれないのも業界の特徴。人前に出るわけではなくても見た目に気を配る人が多く、プロにメイクを指導してもらったという人もいます。音楽とファッションが一体で流行することはよくあるため、部署によっては服装のセンスも重視されるでしょう。

面接内容の傾向は?

職種にもよりますが「好きな音楽」「楽器ができるか」「今後の音楽業界」など音楽に関する質問は当然出てきます。応募した人の口コミによると「必ずしも音楽の知識を求めているわけではなく、個性を見ていると感じる」という人と「音楽的な好みの偏りが重要」と感じた人に分かれています。

個性的に見せようとして虚勢を張ったりうそをついても効果はありません。まず、他の人にはできない話ができるよう、日ごろ「面白い」と思ったことをメモし、興味を持ってもらえるようなネタを常備しておくといいでしょう。次に、面接時間に限りがあるという問題を踏まえ、好きな音楽については30秒程度で語れるようにまとめておきましょう。できれば「流行もの」と「珍しいジャンルや楽器」の二方向で話ができると、面接でどちらに話が流れてもあわてずに済みます。

面接の雰囲気は質問にぱっと答えられる頭の回転の良さを求めている様子。じっくり考えこむよりも、会話のテンポを重視して回答したほうがよさそうです。

ソニーミュージックの面接攻略法(面接対策)

ソニーミュージックの経営戦略を理解した上で自己分析をする

ソニーミュージックの面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。

出典:ソニー・ミュージックエンタテインメントのサイトより

より「人に近づく」ことで感動を生み出し、持続的な社会価値と高収益の創出を目指す

ソニーミュージックの経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。

ソニーミュージックは、メーカー傘下のレコード会社のため、グループ全体の経営戦略が事業の方向性を左右します。グループ全体としての課題として一番に挙げられているのが、DTCサービスの強化。一言でいうと、サイトなどに会員を集めることです。キャッチコピーの「人に近づく」はユーザーとの親近感を高めるという意味。会員獲得のためにはコンテンツ拡充が欠かせず、グループ全体としても「コンテンツIPの強化」が重要な目標として掲げられています。すでにヒットした楽曲の資産運用も巨大ビジネスで、モータウンの楽曲権利を保有するEMIの株式を取得するといった対策が進められています。

コンテンツの開発はもちろんですが、仕入れ・売買の経験や人脈も歓迎される可能性が高いでしょう。また、自社の会員を増やしたりアクティブユーザーを増やす施策を行った経験も、アピール材料になるでしょう。

「なぜソニーミュージックに転職したいのか」の明確化には他社研究を

ソニーミュージックの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜソニーミュージックか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

最近ヒットしたアーティストの所属レーベルを調べ、また昔のビッグネームについてもソニーが楽曲の権利を保有しているアーティストとそうでないアーティストの区別をつけておきましょう。

業界理解や職種理解の枠を超えて、ソニーミュージックという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
  • 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
  • エイベックス・エンタテインメント株式会社

ソニーミュージックの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ソニーミュージックの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「個性とノリが重視される大学のサークルのような雰囲気」という社風を意識して、「コンテンツIPの強化」に貢献できる人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

また、面接で雰囲気が重視された例があることから、業界未経験の方は普段からライブハウスに出入りするなどして、業界人の雰囲気や話し方に慣れておきましょう。あまり大きいところよりは、スタッフの方と気軽に話ができる規模の箱がよいでしょう。どういう人を評価するのか、服装はどんな感じが好ましいのか、目上の人とどう接するのかといった傾向をつかむことができるでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

20代前半・男性/その他【結果:入社】

質問

どこで服を買うか

回答

ユニクロくらいしかいきません、服を買う金があったら…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・男性/新人開発【結果:一次面接で不採用】

質問

あなたがオーディションの面接官なら、どこを視ますか?

回答

直感で「目」と答えました。意欲のある人間は必然と目にそれが…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代前半・男性/商品企画【結果:二次面接で不採用】

質問

今後エンタテインメントビジネスはどうなるか

回答

少子化を背景とした国内マーケットの縮小を鑑みてビジネスの…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・男性/制作ディレクター【結果:結果待ち】

質問

朝面白いことはあったか。

回答

電車の中でメモ帳に前に座っている人の絵をかいていた人の話をした。地頭…(口コミの続きとアドバイスを見る

ソニーミュージックの採用面接に向けて

ソニーミュージックの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下6つです。

  • 「大学のサークルのような雰囲気で遊びと仕事の区別なく働く」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。

  • 面接は私服の可能性が高い。服装で悩んだらライブハウスなどに足を運んで研究を。

  • 個性が求められるため、普段から面白い「会話のネタ」をためておく。

  • 面接時間が短い。志望動機など基本的な質問と好きな音楽などの必出事項は全て簡潔に30秒以内でまとめておく。

  • ソニーミュージックの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜソニーミュージックか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。


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